スズキナオの作品一覧
「スズキナオ」の「家から5分の旅館に泊まる」「椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門 (ele-king books)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
忘れられない本の一冊、都築響一の「Neverland Diner 二度と行けないあの店で」を読んだのは2021年3月でした。そうかコロナ禍の真っ最中だったのか…調べてみると同じ年の最後の方でサントリーが「人生には、飲食店がいる。」というコロナ禍で苦しむ飲食業界を応援するキャンペーンを開始していたようです。でも、そういう大スポンサーのパワープレイよりも「Neverland Diner」が心に刺さったのは、ちょうどその時、結構足繁く通っていた立石のスナックが再開発で閉店したという極私的悲しみがあったからです。コロナを超えて個人店は永遠じゃない、という切なさはどんなお店に行っても覚悟しておかなければならないものと思うようになっていたし、そこを都築響一に突かれたのです。この本も、同じ切なさを掻き立てる本でした。なんとなくの感覚がはっきりしたのは、あとがきでこの本に出てくるお店の多くが実はもう閉店していることに触れられたことによって、です。この著者の本は「深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと」以来2冊目でした。前の本では近道を選ばない時間のリッチさ(プラスお金のかけなさ)が日常生活を面白くしているのに羨ましさを感じましたが、今回は、それに加えて一緒に付き合ってくれる仲間の存在の豊かさに心奪われました。目的もなく大きな段ボールを川沿いで運ぶ、なんてことに声掛けれる知り合い、なんて自分にはいません。でも、それが出来るのは著者の緩やかでガツガツしない人との交わり能力があるのだろう、と思います。その節度のあるコミュニケーションがインタビューにも滲み出ています。自分の興味関心を他人の人生にちっちゃくちっちゃく結んでいく、この本、自分の心にもちっちゃく結び付けられました。
Posted by ブクログ
昨日の #ヨンデルホン
このロボで、行けるところまで行くしかないのだ。 / #スズキナオ(#幻冬舎)
#このロボで行けるところまで行くしかないのだ
#ヨミハジメ #ドクリョウ #ヨミオワリ
中年の赤裸々な憂い。幸いと言うべきか、「寂しさ」を感じたことはないことに気づく。昔のような”こうあるべき”ことが減って自由になった反面、不自由も増えたような気もするし、”自分を探す”必要もあるのか、と。30年近く”会社員”というジョブクラスだし、先々のことを考えていないということもあるのだろうなぁ、とも思う。50の大台に乗ってからは流石に”おっさん”の自覚は芽生えたものの、まだどこか”若い”と思っている節もあったけど、この間、”若さが羨ましい”と心底思っちゃったし、本当に体がゆうことをきかなくなったりして、こりゃもう冗談抜きで”お年寄り”やな、とも思ったばかり。
「愛嬌」と書かれていて、そういえば、最近そんな”おっさん”をどこかでみたなぁと、思い返してみたら、「情熱大陸」で密着してた小日向(文世)さんだった、笑。小日向さんほどのチャーミングさを望むのはずうずうしいかもしれないけれど、老若男女に嫌われない程度の「愛嬌」は欲しいところ。年を重ねる、いや、「老ける」ことに抗いたくないのは、岸さんに同じ、笑。
何をするにせよ、「やりがい」がなければ、続けられない。「一人でも平気な場所」が(自分の)「居場所」という考えに、なるほど!と感嘆。「やりがい」と「居場所」は、なんぼあってもえぇからねぇ。
Posted by ブクログ
読んでいる間何か不思議と自由な気持ちでいられた。人から見れば無意味に思えるようなことでも、自分にとって意味があるということはそれは何よりも価値があるのだと思った。筆者の好奇心は、誰かの価値観を通過せず自分で選んだものだっていうのがよくわかった。なんでもどこに食べに行くにも食べログを頼って、映画を見るにもレビューの星の数を判断基準にしている自分って窮屈になっていたなと思った。筆者は、言ってみればローカルな狭い世界をずんずん歩いていくのだけど、その視野はとても広いと思った。地下街や山の茶屋やパチンコ屋の飲食店などいわれてみれば興味深いけど思わぬところに興味を持ったり、中華料理屋全メニューを制覇したり、とにかく読んでいて楽しかった。