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今すぐ食べたくなる餅チョコエッセイ33編
「何も入らない満腹時でも餅を見ると手が伸びるし、
チョコが食べられなくなったら私という存在は死ぬ」
こと好物においてこだわりが強く発揮される作家の口福に満ちたオールカラーエッセイ誕生!
「もちもちの向こう」と「あまくて、にがい、ばくばく」の餅とチョコレートの2部からなる本書は、保育園のアルバムの好物欄にも「いも、もち」と書くくらい筋金入り餅好きの小説家、千早茜によるもの。理想の安倍川餅に出会えた後のうっとり具合は、「それはどこの餅か」とタクシー運転手に尋ねられるほど。また食べたい時に食べないと固くなるから、電車で団子や餅を食べることも厭わない。
大人になっても「泥に沈んでいく子豚」のようにチョコ沼に溺れたくなるし、ハレの存在である「ショコラ」を初めて知った瞬間を忘れられない。平たい一面しかないように見える板チョコのあらゆる可能性に唸り続け、チョコレートに合う最良の飲み物のために岩手まで行ったりもする。
ページをめくるたび、もうたまらない!!
今すぐ食べたくなる、餅とチョコの33編
人気イラストレーター西淑による豪華イラストも満載
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
まず手に取って、イラストかわいい、装丁素敵!とテンションあがりました。
紙や印刷にも高級感がある。前半の餅は白、後半のチョコは少しチョコレート色を感じさせる紙になっていて、紙自体も厚め。遊び紙も前後2枚ずつ入っていて、とても凝った造りになっている。色や手触りもよい。本文の内容も千早さんなので同じくこだわりがあって読み応えありそうと期待が高まる。
千早茜さんは、細やかな感性と、それを物語へと昇華し、さらに美しい文章へと言語化して、ひとつの作品として構築する才能を、神様はよくぞ与えてくださったものだと思っていたけど、この作品を読んで好奇心、好きなものや興味のあるものへの貪欲さ、探究心と行動力も素晴らしいんだなと感じた。作家になるべくしてなった人なのだと思う。
餅もチョコレートも、とにかくこだわりと知識と愛がすごい。だけどクスッと笑ってしまったり愛嬌あってサクサク読めてしまうのだ。さらに千早さんの文章力が加わるとありありと風味や食感など五感に訴えかけられて手に取りたくなる。食べたくなる。買いに行きたくなる。
どっちもスーパーで売っている市販のものをそのまま食べても十分おいしいから、わざわざ専門店やデパ地下で買うことはふだんはほとんどないのに。
こんなに奥深くこんなにもたくさんの種類があるとは知らなかった。千早さんが味わっている餅とチョコレートの世界は私のそれとは全然違った。次元が違う。
そして最後は不覚にもほろりと。
チョコレートを食べられるということは、平和だということなんですね。
このまま続けて、明治の100周年のチョコレートのアンソロジー本も読みたくなりました。
Posted by ブクログ
だいすきな千早さん!
面白かったー!
餅、好きじゃないのにすごく食べたくなった。
思わず検索しながら、「ちょっと遠い…、ここなら…、白玉粉買ってみようかな…」と思ってしまった!
チョコレートもひと粒で十分派なのに色々挑戦してみたくなった。
ざくざくチョコレート、オランジェ、トリュフ…
そして調べてみて「う~ん…高い……、でも食べてみたい…」と検索画面とにらめっこ。
千早さんの食エッセイは本当に美味しそうで、
かなり具体的に想像できて、
食に関心がなくても気になってしまう!!!
今年のバレンタインは自分のために
買ったことのないようなチョコレートを買おうかな~!
Posted by ブクログ
餅とチョコレート。
白くて、やわらかくて、素朴なもの。
黒くて、甘くて、ときに濃厚なもの。
こんなにも対照的なふたつの食べ物を、
ここまで愛情たっぷりに語れるなんて。
「好き」という感情は、
それだけで立派な読み物になるのだなぁ。
『しろとくろの偏愛』千早茜
千早茜さんが愛してやまない
<餅>と<チョコレート>について綴ったエッセイ。
タイトルの「しろ」と「くろ」は、
もちろん餅とチョコ。
……なんて潔い偏愛なんでしょう。笑
✧
千早さんの小説を読んでいると、
言葉の選び方や描写の美しさに
いつも惚れ惚れするのだけれど、
エッセイを読むと、
千早さんって、日常の過ごし方そのものにも
なんだか品があるなぁと思う。
同じものを食べても、私なら
「うまい!もう一個!」で終わるところを。笑
千早さんは味や香り、舌触りだけでなく、
そのときの風景や記憶まで丁寧に描き出していく。
✧
そして何より、餅への情熱がすごい。
「そんなに餅のこと考える?」と思うくらい、餅。笑
理想の餅を求め、
食べたいと思ったときにはいつでもどこでも食べる。
その潔さを読んでいると、
好きなものに対してここまで素直でいるのっていいなぁと思う。
<偏愛>って、 なんだかいい言葉ですよね。
みんなに理解されなくてもいい。
自分だけがわかる「好き」を 大事に抱えている感じ。
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