犬も食わない(新潮文庫)

犬も食わない(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

派遣秘書の福は雇い主と出かけた先のビルで、廃棄物処理業者の大輔とぶつかった。ろくな謝罪もない舐めた態度に激高した福は罵詈雑言の限りを尽くし、大輔は一言でやり返す……そんな最悪な出会いから始まった。ベッドの半分を占める体は邪魔だし、同じシャンプーが香る頭は寝癖だらけ。他人の「いいね」からは程遠い、喧嘩ばかりで格好つかない恋愛の本音を、男女の視点別に描く共作小説。

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犬も食わない(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    今目の前にある肉体は有限だった。
    きれいと言っても良かった。
    この先老いて、潤いをなくしていくだろう男の肌や髪を想像しては、残念なような、ほっとしたような感傷的な気分になった。
    あたしにとってのきれいは、最後の景色なのだと思った。

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    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    "いい男は過去の女の努力の賜物"
    こうやって言葉にされると心に刺さる。
    ふたりの作家さんの共同で作られた作品を読むのが初めてで、不思議な感覚だったし、主人公たちが付き合ったシーンが描かれてなかったり、各々の捉え方とか感じ方とかあって、言葉にするって本当に大切なんだなと思った。

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    Posted by ブクログ 2023年10月10日


    いやー、THE日常なんだけど、楽しい読書時間だった

    初めて共著というものを読んだけど、
    確かにMCバトルみは合ったし、最後の対談のやり取りは考えが存分に詰まってて、一生対談し続けてほしいと思ってしまった

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    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    尾崎世界観さんと千早茜さんの恋愛小説の文庫版。時間が掛かってしまったのは、なかなか読む時間が取れなかっただけで、内容はすごく読みやすく面白かった。
    最後の対談にもあったが、あるよね。恋愛ってこういうこと。きれいな事ばかりじゃなくて安心する。などの感想があったというが、その通り。
    そして、最後の対談読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月02日

    同棲ケンカップルの日常が、彼女と彼氏それぞれの視点から綴られています。
    作家さんお二人の共作ということで、お話によって文体が全く違うのが、なおさら福(彼女)と大輔(彼氏)が別人格であるという実感がありました。

    特徴が無い絵柄のジグソーパズルを何となく惰性で嵌め込むような、微妙に食い違う二人の生活は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月08日

    シモキタでなんか読みたいと思って買った本。図らずしも、ぽい本でよかった。MCバトルを小説でやりたい、とか先攻後攻みたいなのも面白かったなぁ。

    クローゼットに隠れる大輔のシーン何が何だかわかんなかったけど面白かった。。

    巻末の対談でもあったけど読書で毎回何かを得られるわけじゃないし(そんな本ばかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月25日

    決して綺麗ではない、私たちの日常に近い恋愛。

    好きだけど、何か違う、何かが不満
    長い間付き合っているとお互いの事を知っているように思えるがそこにはたくさんの思い違いがある。

    付き合う事に意味があるのか?考えさせられました。

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    クリープハイプが好きなので読みました。
    尾崎世界観らしい。なんとなく『オレンジ』のPVを観てるような作品でした。

    同じ場面が別の視点で描かれる作品は基本的に好き。

    読んでなんとなく虚しくなりました。けど悪くはない。

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    Posted by ブクログ 2023年08月29日

    共作小説というものを初めて読んだかもしれない、が、違和感なく入り込め、とても面白い。この汚さ、不毛な喧嘩こそがお互いを絡め取ってずるずる続いていく感じ、これが恋愛だよね、と。変人で嫌悪すら抱きかねない男の絶妙な描き方をする尾崎世界観もすごいし、それに対峙しつつ己の中の女としての葛藤や苦悶を妙にシュー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月31日

    男目線と女目線のストーリーが交互に語られている。2人は恋人同士で、どちらも、愛し合っているというのは伝わるが、相手にそれが上手く伝わらない。思っているだけじゃ分からないけど、言葉にするのも気恥しいというか、難しいというか。

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