哲学・宗教・心理 - 岩波書店の検索結果

  • ヘーゲルにおける理性・国家・歴史
    5.0
    1970年代以降,従来未公刊であったヘーゲルの草稿や講義録が続々と出版され,ヘーゲル哲学の研究は画期的な進展を見せている.著者はそれらドイツでの研究動向を踏まえつつ,とくに歴史哲学と法哲学(国家論)に焦点を絞って緻密な発展史的読解を展開,従来のヘーゲル政治思想像を大胆に書き換えるにいたった.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • カントと神 理性信仰・道徳・宗教
    -
    哲学者カントのエートスの根幹に「理性信仰」をみ,かれの全思索をこの概念に結びつけて統合的に理解する.カントにおける「知る」ことと「信じる」こととの内的な連関がテクストの綿密な分析に基づいて提示される.今日,道徳や宗教について考えるうえで有効な,ひとつの指針を提供するものともなっている.著者10数年の研究を集成.

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  • カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて
    -
    哲学における〈目的論〉概念を今日に生かすべく,『判断力批判』を考究する研究書.ときに内在的な読解を越え,現代の哲学や科学との接点をとらえることで,一層重要性を増しつつある同書の新しい読み込み地点を示す.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 野矢哲学に挑む 批判と応答
    -
    現代の日本を代表する哲学者の一人である野矢茂樹は,知覚,意味,他者,そして心など,さまざまな難問に向き合い,みずからの言葉で考えつづけてきた.その思索に九人の気鋭の哲学者が挑み,議論の弱点・難点を論じ,批判を繰り出す.野矢もそれを受けて応答,言葉と言葉の真剣勝負がはじまる.最前線で繰り広げられた対話の記録.

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  • 歴史と永遠 江戸後期の思想水脈
    -
    過激なテロル,美しい詩,そして歴史叙述.近世日本の知識人は様々な企図を通して歴史に語り継がれたいと願った.そうした永遠性獲得願望の存在を指摘し,政治構想や時務策の次元だけでなく,論理化されない気分や情念の機微にまで分け入りながら,徂徠学から幕末志士へと至る新たな政治思想史の系譜を描き出す.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 自由と自己の哲学 運と非合理性の観点から
    -
    長く,哲学者・神学者を悩ませてきた決定論から自由を擁護し,さらに進んで非決定論に向き合い,運と非合理性にさらされる人間の実存を考察する.とるべきではない選択肢を前に,ときにそう振る舞ってしまう人間の自由がもつ価値とは何か.その自由は私たちの生にとってどんな重要性をもっているのか.國分功一郎氏,野矢茂樹氏推薦.

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  • 道理と風俗 水戸学と文明論の十九世紀
    -
    西洋との遭遇により激しく揺らいだ十九世紀日本.危機のなかで望まれる政治秩序を追究した水戸学者・會澤正志齋と内藤耻叟,儒者・古賀侗庵,儒者から文明論者に転じた中村敬宇,および福澤諭吉に焦点を当て,普遍としての「道理」と特殊としての「風俗」という二つの視点から,十九世紀政治思想を論じ直した野心作.

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  • 魂の変容 心的基礎概念の歴史的構成
    -
    「対象」「感情」「想像力」「志向性」など,心のはたらきにかかわる基本用語の成立とその意味変容の歴史を古代ギリシアから歴史的にたどり,その言葉に織り込まれた意味を解きほぐす.内的で能動的存在という通念から解放された心の描像を提示し,心をめぐる探究に分野を超えて豊かな示唆を与える注目の書.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性
    4.7
    人間の連帯は,真理の哲学的な探求によって可能となるものではない.他者への残酷さに対する感性を想像力によって拡張することで達成されるべき,目標なのだ.20世紀後半を代表する哲学者が,ありうべき社会はいかに構想されるかという課題に,永遠なる自由の実現というリベラル・ユートピアの可能性を提示する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 愛国の構造
    3.0
    国家が「愛国」の対象となったのは歴史的偶然にすぎず,人は国を愛さないこともできる.愛の対象の実相を追って,キケロ,アウグスティヌス,ヴェイユ,ミュラー,福沢諭吉,清水幾太郎など古典古代から現代までの多様な愛国論を渉猟し,愛国の構造を追究した野心作.無自覚な国家信仰を掘り崩すために.

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  • 書物について その形而下学と形而上学
    3.0
    本とはなんだろうか.そう考えてみると,本というものは本当にただものではない.「究極の書物」などと本気で考える人も1人ならずいるのだ.この物体をはるかに人類史の彼方へと遡り,近代の書物の現場へと下り,そして現代のメディアを俯瞰.興味深い逸話を満載,書物を媒介とした西欧文学史をなす,書物をめぐる究極の1冊. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • アセンブリ 新たな民主主義の編成
    -
    マルチチュードよ,自らの民主主義のための起業家となれ! 抑圧や専制に抵抗するだけでなく,真に自由で公正な社会を築くための集合=集会(アセンブリ)とは.金融資本の台頭による〈共〉の搾取と,広場を占拠する新たな運動の拡大――時代のうねりを受け止め,解放へのヴィジョンを描き出す.ネグリ=ハートの到達点.

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  • 近代による超克 戦間期日本の歴史・文化・共同体(上)
    -
    第一次大戦後,資本主義の急激な高度化・都市化の進展によって引き起こされた社会変容は,日本の知識人に激しい衝撃を与え,20年代以降,文化的本来性をめぐる言説を大量に生み出した.西欧でも同時期に出現したこのあまりにも近代的な現象=「近代の超克」を新しい光のもとに捉え,日本の近代思想史像を一変した,衝撃の書

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  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源
    4.6
    アメリカの日常にはびこる黒人差別は決して根絶されず再燃する.ピューリツァー賞受賞・黒人女性作家が自らの体験をもとに,差別の底に潜む,白人,バラモン,アーリア人の「優越」を保持するカースト制のメカニズムを探る.アメリカの民主主義を蝕むカーストの恐るべき悪とは.世界的ベストセラー,待望の邦訳.

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  • ジャック・デリダ 死後の生を与える
    4.0
    脱構築の名のもと,新たな問いの領域を生涯にわたり開拓し続けた,現代思想最後の巨星.没後15年を経て,その影響はなお衰えをしらない.日本ではいまだ知られざる後期の思想,そしてさまざまな局面に波及する脱構築思想の広がりを一望し,その可能性を解き明かす.すべての読者に開かれた,新たなる入門の書.

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  • 失敗のクィアアート 反乱するアニメーション
    -
    失敗や敗北のほうが,成功や勝利よりもはるかに創造的で驚異的だ! 『ファインディング・ニモ』『シュレック』といった傑作アニメから前衛アートまでを縦横に読み解き,資本主義と異性愛規範に支配された現代における「成功」の神話を解体する.バトラー以降のクイア理論を代表する批評家ハルバースタム,待望の初邦訳.

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  • 守破離の思想 初心から成就へ
    -
    「守破離」という言葉は知られている.型を守り,破り,離れる.しかしその内側は謎である.無数の仕掛けを秘めている.初心から成就に至り,また初心に戻る.師匠と弟子の関係も変化する.逆転を促す教えである.武道や芸道に限らない.「自己」を磨き,「学び」を問い直すための,仕掛けに満ちた知恵である.

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  • 哲学のナショナリズム 性、人種、ヒューマニティ
    -
    デリダは告発する――.ハイデガーの思考が,自分をそこから引き剥がそうとしていた,ナチズムとヒューマニズムに対して曖昧なままであることを.「人類」「国民」「家族」,さらには「性」とも訳せる複雑な「ゲシュレヒト」概念を手がかりに,ハイデガーと,そして哲学のナショナリズムと対決する思考の軌跡.

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  • 異境のフロイト 精神分析のはじまりの肖像
    -
    始まりのフロイトは,何を開始したのだろうか――精神分析の創始者,ジークムント・フロイトが歩んだ軌跡は,決して一本道ではなかった.挫折や葛藤を含み込んだ彼の思想は,他なるものと接する地点,すなわち「異境」のなかでこそ形づくられる.異境を見据えつつ,あるいは自らも異境に留まり続けた,まったく新しいフロイトの肖像.

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  • 不正義とは何か
    -
    被害者の視点を無視する政治に価値はない.感情や主観による声を切り捨ててきた従来の政治理論を批判し,名もなき市民による「不正義の感覚」こそが民主主義を成立させる理由を明快に説き起こす.「恐怖のリベラリズム」で知られる現代政治哲学の巨人シュクラーによる,もう一つの「正義論」.

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  • ハーバーマス回想録 この世界が少しでも良くなるには……
    -
    現代ドイツの代表的社会哲学者の一人ユルゲン・ハーバーマスが定評ある伝記作者二人の質問に答え,自らの学問と人生を回顧した最新インタビュー記録.ハーバーマスの学問的軌跡,20世紀後半の国際的な思想交流,現在の世界の諸課題に対する見解まで,90余年にわたる知的人生のエッセンスが読みやすい会話体で語られる.

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  • 霊性の日本思想 境界を越えて結びあう
    -
    日本の思想において,「霊性」はいかに捉えられてきたのか.王権と神仏の拮抗,近代における国家と宗教の一元化と批判,戦後の憲法制定と社会変容など,霊性を軸に新たな思想史の可能性が提示される.その豊かな思想的蓄積から,生者と死者の共存,精神的領域での結合を追求する社会のあり方など,未来への思考をひらく.

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  • ジャック・デリダと精神分析 耳・秘密・灰そして主権
    4.0
    この「暗い時代」(ハンナ・アーレント)をともに生きる「われわれ」,厳しい宿命を分かち合う,すべての人間のために――.「科学的エヴィデンス主義」に侵された精神医療にいかに抗するか.「対テロ戦争」や難民問題に揺れる現代社会の倫理的諸課題にいかに応答すべきか.デリダの思考を触媒とし,「脱構築としての精神分析」を指し示す導きの書.

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  • 権力
    3.8
    社会の根本的なテーマなのに,実に論じにくく,理論も存在しなかった「権力」.そもそも権力は,存在するのか.ホッブズの社会契約説.旧約聖書. 税と軍隊.王に従うゲーム.権力を法に置き換えられるか.主権.白い権力と黒い権力. ルールと民主主義…….権力という現象の全貌を明かす書き下ろし.

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  • パースの宇宙論
    -
    パースの知られざる宇宙生成の哲学.機械論的世界観を超え,現代の宇宙論に接近するその宇宙の描像を,論理学的・数学的探究と詩的・宗教的想像力の両面から立体的に再構成する.進化論的で多宇宙論的なヴィジョンに結晶した最も美しい算術のシステムへの憧れ──「早すぎた」知性の夢を追う.

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  • 実践 日々のアナキズム 世界に抗う土着の秩序の作り方
    4.4
    アナキズムとは特別な政治運動でも革命でもなく,日々の暮らしの中から社会を変えていく実践である――東南アジアでのフィールドワークを通じて,国家の束縛から離れた社会のあり方を希求してきた政治学・人類学の泰斗スコットが,西欧文明社会で暮らす自らの経験からたどり着いた実践的アナキズムのエッセンスを,軽妙洒脱に説き明かす.

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  • 完訳 論語
    4.4
    「仁」とは誠実な思いやり,人間愛──.のびやかにして剛毅,おおらかな楽観主義と陽性の健やかさに満ちた,人間・孔子.はつらつと弟子たちと語り合い,学問や音楽を心から愛し,どんな不遇のどん底でもユーモアを失わずに生きぬいた,力強い「肯定の思想」とは.今こそ新鮮な大古典の魅力を存分に味わえる,必携の一冊.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • [電子書籍オリジナル版]「川の字」文化の深層心理学 親子の添い寝と「見るなの禁止」
    -
    両親の性行為を目撃することが神経症の原因になるとフロイトは分析した.親子が共に寝るのが一般的な日本では,子どもがそこに巻き込まれやすい.では,こうした「川の字」寝の文化は,子どもの心や夫婦・親子関係にどんな影響を与えるのか.臨床現場の知見,春画などの文化表象から広く読み解く.田中優子氏も特別寄稿.※紙書籍版を一部割愛した電子オリジナル編集版です。

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  • たとえば「自由」はリバティか 西洋の基礎概念とその翻訳語をめぐる6つの講義
    4.6
    幕末から明治の初め,西洋文明を形づくる基礎的な概念が日本に入り,さまざまな試みの末に「自由」「権利」「法」「自然」「公/私」「社会」といった翻訳語が普及した.これらは,果たして原語と同じ意味だろうか.日本政治思想史の研究者が,西欧における原義を探り,翻訳語の意味との相違を明らかにする連続講義.

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  • 遠い声をさがして 学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録
    4.5
    小学校のプールで失われた命.なぜ,どうして,事故は起きてしまったのか.受容と忘却の圧力に抗い,「その時」に迫ろうとする両親と同行者たちの苦悩と行動.そこから浮かびあがる学校や行政の姿.同行者の一人として出来事にかかわった文化人類学者が,多声的な語りから亡き人とともに生きることの意味と可能性を考える.

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  • ポストヨーロッパ
    3.0
    世界を覆い尽くす際限のない消費主義と,各地で激化する保守主義や他者の排除――.故郷喪失の感覚と故郷回帰への欲望に囚われた時代,哲学は何を示すことができるだろうか? アジアとヨーロッパを横断する哲学者がハイデガー,スティグレール,西谷啓治らとの対話を通して描き出す,〈ヨーロッパ化〉した惑星を超え出る思考

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  • 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想 (上)
    3.0
    ウェーバー,ルカーチ,シュミットから,サルトル,フーコー,ハヴェル,ハーバーマスまで,二〇世紀ヨーロッパを舞台に,民主主義をめぐって数々の思想家たちが織りなしたドラマ.戦間期を扱う上巻は,民主主義の新しい思想的実践とその挫折を描く.戦後を扱う下巻では,冷戦下で三つの民主主義が競合し,文化変容を遂げる世紀末までを扱う.

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  • ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』という戦い
    4.0
    ウィトゲンシュタインは,『哲学探究』において自らの『論理哲学論考』を乗り越え,哲学問題をまったく新しい光のもとにおいた.従来の問題に新たな解答を与えたというよりも,むしろそっくり哲学の風景を変貌させたのである.読者は,本書によってその光のもとに導かれ,『探究』が開いた哲学的風景に出会うだろう.

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  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語
    4.0
    西洋なんて存在しなかった?──近代知の起源とされる「啓蒙思想」は,ヨーロッパ貴族のサロンではなく,じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか.海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し,自由,国家,民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす.グレーバー生前最後の著作.

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  • ケインズの哲学
    -
    ケインズの知的背景には,1930年代ケンブリッジにおけるウィトゲンシュタイン,ラムジーら思想家たちとの交流があった.『確率論』から『一般理論』に至る思想的転換の意味を探り,経済学者としてのケインズではなく,哲学者としての側面に光を当てる.リーマン・ショック以降も続く,世界経済混乱の今こそ読まれるべき書.

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  • クリティーク社会学 ベンヤミンの映画俳優論 複製芸術論文を読み直す
    -
    ヴァルター・ベンヤミンが一九三六年に発表した「複製技術時代の芸術作品」.その可能性の中心が,三年後の改訂版から大幅に削除されていた.それは,映画観客論でも監督論でもなく,カメラを前にテストされ,演技する「映画俳優」の可能性をめぐるものだった.一九三〇年代の時代状況のただ中に論文を置き直し,読み直す.

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  • 無意識の組曲 精神分析的夢幻論
    -
    無意識は私たちの日常に深く影響している.夢・幻を精神分析するとき,無意識の世界が出現してくる.この無意識こそ文化を解読する重要な鍵である.フロイトやラカンに導かれ,ゴダール,シューマン,デルヴォー,宮沢賢治などの作品世界を逍遥し,無意識が奏でる組曲に耳を傾けてみよう.芸術の豊饒を身に沁みて享受できよう.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 哲学がわかる 中世哲学
    -
    西洋中世哲学は,ギリシア,ラテン,アラビア,ユダヤという四つの伝統の入りくんだ背景をもち,一五〇〇年という長い時間に及ぶ.本書では,この複雑な哲学に明確な見通しを与え,普遍と個,予知と自由,信仰と哲学について論じる.私たちは現代の哲学を知るために,世界を知るために,中世哲学を学ばなければならない.

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  • 思春期センサー 子どもの感度,大人の感度
    -
    「いつメンはいるけど友達じゃない」「いつメンはインフラ」「キャラかぶりはNG」「世界中にいじめられてると知られた」…….空気を敏感に察知し友達関係に腐心,SNSに縛られる子どもたち.日常と非日常を往還し,ときに劇的な変化を見せる姿に出会ってきた臨床家がエピソード豊かに描き出す,今どきの思春期.

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  • 哲学がわかる シティズンシップ 民主主義をいかに活用すべきか
    4.0
    無意味に思える投票,あてにならない政治家…….政治への幻滅が進むいま,どう社会と向き合えばよいのだろうか.シティズンシップは,私たち市民の平等な政治参加を可能にするデモクラシーと結びつく概念だ.私たちはいかに権利をもちうるのか,なぜ政治に参加するのか? 思想史と理論をひもとき,真に豊かな未来を考える.

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  • 哲学がわかる 懐疑論 パラドクスから生き方へ
    -
    真理と正しさへの関心が失われると,懐疑はたちまち過激となり,相対主義へと姿を変える.フェイクニュース,陰謀論……,危機の時代と言われる今だからこそ,正しく疑う実践の技を身につけよう.「これぞ!哲学」と唸らせるような説得力ある議論とともに,一人ひとりが懐疑の本質を心得たうえで自信を持って生きること,謙虚に生きていくことの大切さを伝える.

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  • 哲学がわかる 哲学の方法
    4.2
    哲学はいつも,おそらく誰もが一度は考えたことがあるような問いから出発する.しかしその問いはまだ種にすぎない.種が豊かな実りの時を迎えるにはどのように考え続ければよいのか.常識から出発する,思考実験する,論理的思考を育む,哲学史との関係を捉える……,その方法,巧みなやり方を探りながら,哲学とは一体何をすることなのか,また哲学者は何を目指しているのかを,明快に描く.

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  • 近代家族の成立と終焉 新版
    3.0
    家族はどこから来てどこへ行こうとしているのか.「ファミリィ・アイデンティティ」の視点から,揺れ動く家族の現実を鮮やかに浮き彫りにするとともに,近代家族の成立を歴史社会学的に位置づけた著者の代表作を文庫化.戦後日本の男性知識人の心理を鋭く抉り出した「戦後批評の正嫡 江藤淳」などを新たに収録.

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  • 哲学がわかる 形而上学
    3.3
    「形而上学」とは哲学の核だ.一方,問いそのものが大きすぎて,取りつきにくいのも事実.本書は,「時間とは何か」「性質とは何か」といった形而上学の抽象的な問いについて,それらの問いの意味を平易に解きほぐし,哲学としてこれらを考察する際にどんなことが問題になるのかを明快に示す入門書.

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  • 定本 力と交換様式
    3.5
    「交換」から生じる目に見えない謎の「力」――.物理的ではない観念的,霊的なこの「力」によって人間と社会は知らない間に動かされている.資本主義の物神と国家という怪物がもたらす危機の克服には交換様式の転換が必要である.世界史の構造を規定する力を交換様式で読み解き,二一世紀に『資本論』を継ぐ,未来への書.

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  • トランスクリティーク カントとマルクス
    4.5
    カントによってマルクスを読み,マルクスによってカントを読む.社会主義の倫理的根源を明らかにし,来るべき社会への実践を構想する本書は,絶えざる「移動」による視差の獲得とそこからなされる批評作業(トランスクリティーク)の見事な実践であり,各界に大きな衝撃を与えた.2003年英語版に基づき改訂.

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  • 哲学がわかる 因果性
    4.3
    「原因」と「結果」は世界を理解する基本用語だ.だが,二つの事柄を原因と結果として結びつけるものが何かについて意見は分かれている.長年人を悩ませるこの問題に関する,いくつかの基本的な考え方を紹介し平易に解説したうえで,最後に統計を使って因果関係を探る現代の科学的方法について哲学の立場から考える.

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  • まったくゼロからの論理学
    4.0
    「本気で伝えたい」「分かってほしい」――この本を貫くのは,教師が学生に論理学の魅力を届けたいと願ったその思いである.第Ⅰ部では記号を使わずに,日常の言葉の中で論理学の話題を取り上げる.そして第Ⅱ部では,記号を使ってそれを武器にしながら,現代論理学の基本的な体系である述語論理までを一望する.生活や仕事で論理的になりたいと思う人にもかならず役立つ一冊.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 思考のフロンティア 壊れゆく世界と時代の課題
    -
    世界が大きく揺れ動き、時代は未曾有の転換点を迎えている──こうした言葉がレトリックではなく、実感として私たちに迫りくる現在、思考の向かうべき課題とはなにか。姜尚中、高橋哲哉、杉田敦をはじめとする「思考のフロンティア」の編集協力者たちが再結集し、危機的状況からの突破口をさぐる。五つのテーマをめぐって展開される白熱の討論。

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  • 〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと
    4.3
    イエスの隣人愛の思想がその死後ギリシア・ローマの哲学的言語によって教義化されていく過程で,新たな存在論が作り出された.個の個的存在性(かけがえのなさ)を指し示す概念を中心とするこの存在論が古代末期から中世初期に東地中海世界の激動のうちで形成された次第を,哲学・宗教・歴史を横断し伸びやかな筆致で描き出す.(解説=山本芳久)

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  • 哲学がわかる 自由意志
    3.0
    自由に選べるからこそ責任が生じる.意志の自由は道徳のたいせつな根拠だ.だが,現代科学は,意志の自由も原因と結果の必然的連鎖として説明し尽くせると言う.困った,どう考えたらよい? 似たことは昔もあった.「神が全てを決めている世界で人間は自由なのか?」 哲学者たちの答えを参考に,行為と自由について考える.

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  • 吉本隆明がぼくたちに遺したもの
    4.2
    吉本隆明――戦後思想史に屹立する彼の遺したことばと思想的営為は,ぼくたちになにを語りかけるのか.吉本隆明を敬愛してやまないふたりが,自身の受けた深甚なる影響について率直に語りあう.その思想的核心に迫る対論から,自分に発して世界の問題を考える思想的態度,その原型としての吉本思想が未来にもつ,驚くべき射程の広がりが明らかになる.

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  • 触発する言葉 言葉・権力・行為体
    -
    既存の権力に支えられ,差別を再生産する言葉.一方で,社会を触発し,変化をこじ開ける力をもつのもまた言葉である.なぜ言葉は人を傷つけることができるのか.言葉と行為の関係に迫り,言語の政治性を縦横無尽に論じる本書は,緻密な理論が政治参加になりうる可能性をも示す.バトラー初の文庫化.(解説=河野真太郎)

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  • 〈物語と日本人の心〉コレクション Ⅲ 神話と日本人の心
    4.0
    河合隼雄が,ユング派分析家資格取得論文のテーマであった,日本神話の意味と魅力を,日本人読者に向けわかりやすく語る.太陽神アマテラスはなぜ女性なのか? ツクヨミの日本神話における役割とは? 世界の神話・物語との比較の中で日本人独特の心性の深層にせまるとともに,現代社会の課題を探る.晩年の主著,初の文庫化.(解説=中沢新一)

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  • 帝国の構造 中心・周辺・亜周辺
    5.0
    『世界史の構造』では十分に書ききれなかった「帝国」の問題を,従来の歴史観とは全く異なる「交換様式」の観点から解き明かす.近代国家にはない要素を持っていた旧帝国のはらむ可能性を再検討する,柄谷国家論の集大成.ウクライナ戦争の問題を考察するにも必読.巻末に佐藤優氏との対談「柄谷国家論を検討する」を併載.

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  • 出発点 私の知的発展
    -
    ウィーンに生まれ,戦間期の苦境を経験したカール・ポパー(1902-1994)は,哲学者としての人生をいかにして歩み始め,その批判的合理主義はどのように生み出されたのか.自らの人生を振り返りながら,広範囲に及ぶ思想の全体像を語る自伝で,ポパー入門にふさわしい.反証可能性を論じた付録も収録.ドイツ語版の翻訳.

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  • 愛について アイデンティティと欲望の政治学
    4.0
    セクシュアリティをはじめとし,近代社会において私的領域の深奥に秘匿されてきた事柄の政治性を鋭く分析する本書は,あらかじめ定められた物語を攪乱し,語りえぬものに声を与える政治と倫理の新たな地平を切り拓いた.精緻な理論でフェミニズム批評の最前線を走りつづけた著者の代表作,待望の文庫化.(解説=新田啓子)

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  • 正義への責任
    4.3
    自助努力を強要し,弱い個人たちを分断する政治から,かけがえのない存在として人びとがつながり合う政治へ.ホロコースト,人種差別,貧困…….過去から現在に至る構造的・歴史的不正義の責任を引き受け,政治を変革する可能性を問う.急逝した著者のためにマーサ・ヌスバウムが寄稿した序文も収録.解説=土屋和代

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  • ムハンマドのことば ハディース
    -
    イスラームの開祖ムハンマドは,生死をともにした高弟である「教友」たちに何を伝え,語ったのか.聖典「クルアーン」に継ぐ典拠として読まれている,膨大な「ハディース」=ムハンマドのことばを精選.預言者の人となりや日常生活からイスラームの教えの根幹まで,信仰の源流のあり方を,預言者の肉声から知る.

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  • 家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平
    4.4
    女性への抑圧はいったい何に由来するのか.著者は主婦・家事労働に着目しつつ,階級闘争でも性解放運動でも突破しえなかった,近代資本制社会に特有の女性抑圧構造を,理論的,歴史的に明快に論じてみせた.マルクス主義フェミニズムの立場を打ち出し,研究の新たな地平を拓いた記念碑的著作.

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  • 〈物語と日本人の心〉コレクション Ⅵ 定本 昔話と日本人の心
    完結
    -
    「浦島太郎」「鶴女房」など日本人に古くから親しまれてきた昔話には,西洋近代流の自我の意識とは異なる日本人独特の意識が現われている! 心理療法家河合隼雄が「女性の意識」に着目し,日本昔話を世界の民話や伝説と比較しながら読み解く.著者自身による解題「序説 国際化の時代と日本人の心」を収録し,定本とした決定版.(解説=鶴見俊輔)(全6冊完結)

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  • ハブられても生き残るための深層心理学
    3.3
    私だけがのけ者にされ,みんなから悪く言われている…….そんな息苦しさを訴える声が多い.そう感じてしまうのはなぜか.また,こうした現象が日本社会で起きやすい背景とは.自身の経験や長年の臨床で得た深層心理学の世界観で,その仕組みを考察.悲劇に陥りがちな人生の台本を紡ぎ直し,自分らしく生きるためのヒントを説く.

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  • 生き延びるための思想 新版
    4.3
    女性も兵士となる権利をえるのが「平等」か,自爆テロや連合赤軍事件にかかわった女たちの立ち位置とは──.大義のために生きることは,しばしば反転して「死ぬための思想」として機能してきた.しかし,弱者が弱者のままに生きられる思想をこそ紡ぐべきではないか.東日本大震災後に行い,反響を呼んだ東大での最終講義等も収録した新版.

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  • ナショナリズム
    3.5
    この奇怪なる現象の本質とはなにか。我々を魅惑するその不可思議な力は、どこに宿るのか。近代日本におけるその観念の変遷を、「「国体」ナショナリズム」という視座から明らかにし、現在のグローバル化の地政学的な変容のただ中における、その不気味な実在感の意味を考える。いま、ナショナリズムの呪縛が、ここで解かれる。

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  • 文語訳 新約聖書 詩篇付
    5.0
    「求(もと)めよ、然(さ)らば与(あた)へられん」「狭(せま)き門(もん)より入(い)れ」「太初(はじめ)に言(ことば)あり」……。聖典としての品格、簡潔にしてリズムのある文体で、日本のキリスト教界のみならず、思想、文学などの諸分野にも大きな影響を与えた「文語訳」新約聖書(1917年「大正改訳」版)に、おなじく格調の高さで定評がある「詩篇」(明治訳)を併収。総ルビ。(解説=鈴木範久)

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  • 完訳 統治二論
    3.8
    イギリス社会が新興の中産階層の力で近代社会へと脱皮した時、その政治思想を代表したのがロック(1632-1704)であった。王権神授説を否定し、政治権力の起源を人びとの合意=社会契約によるとした本書『統治二論』は、アメリカ独立宣言の原理的核心となり、フランス革命にも影響を与えた。近年のテキスト考証に基づく、全篇の画期的新訳。

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  • 定本 批評メディア論 戦前期日本の論壇と文壇
    -
    「論壇」「文壇」とは何か.日本において「批評」はいかにして可能か.言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼることから再起動しなければならない.膨大な資料博捜に裏づけられた圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す.注目を集める批評家による著書が,全面的な改稿をへて「定本」として再生する.

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  • 『コーラン』を読む
    4.5
    イスラーム哲学研究の第一人者が,『コーラン』をテキストにそって,多角的な観点を用いながら解読する.イスラームの根本概念である「終末論」「預言・預言者」「啓示」等を通して,『コーラン』の深い精神性が明確にされる.本書は,優れたコーラン入門としてはもとより,井筒哲学の基礎的構造を論じた「井筒俊彦入門」の書でもある.(解説=若松英輔)

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  • 空間〈機能から様相へ〉
    -
    現代世界を支配してきた機能的な均質空間の支配に抗して,著者は新しい「場」の理論を構想する.工学的な知識はもとより,哲学,現象学,仏教学などの知見を駆使,長年にわたる集落調査の成果にも依拠して,著者は設計の現場から21世紀の建築は「様相」に向かうというテーゼを発信する.著名な建築家の手になる野心的な哲学的著作.

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  • 発情装置 新版
    3.3
    ヒトが欲情するのは,そうさせる「文化装置」があるから――.援助交際・婚活殺人・「こじらせ女子」など時代ごとの性風景や,春画・写真・オブジェなど古今東西のアートから,発情を強いる「エロスのシナリオ」を大胆に読みとく.性からタブー・虚飾を剥ぎとり,アラレもない姿を堂々と示す,迫力のセクシュアリティ論.

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  • 人間の知的能力に関する試論(上)
    完結
    -
    スコットランド常識(コモン・センス)学派を代表するトマス・リード(1710-1796)は,経験論や観念説が陥る懐疑主義的傾向を批判し,人間本性(自然)に基づく「常識」を認識や思考のフレームとすることを唱えた.20世紀のプラグマティズムにもつながる,近代哲学のもう一つの思潮.

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  • パスカル 小品と手紙
    -
    「真空論序言」「サシ氏との対話」「幾何学的精神について」「病の善用を神に求める祈り」など,『パンセ』と不可分な作として読まれてきたパスカルの遺稿群.幾何学は「最も素晴らしい職業」であるが,結局は「職業」にすぎないと喝破し,〈人間の研究〉と〈神の探求〉に専心した万能の天才の人と思想と信仰を示す21篇.

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  • 戦後日本の大衆文化史 1945~1980年
    3.0
    日本思想史の本を,何年にカントが初めて紹介され,紹介した人は誰だというふうに,書きたくないと思った-戦後日本の文化状況を,漫画,流行歌,テレビドラマなどに映し出される,庶民の生活様式や意識の基層にまでたちかえって把握した独自の思想史.『戦時期日本の精神史』に続く柔軟な視点からの日本思想史完結篇.

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  • 戦時期日本の精神史 1931~1945年
    4.3
    カナダの大学で学生に向け語られた,広い視野からの現代日本思想史前篇.ファシズム支配下の日本知識人の軌跡を通して「転向」の事実と意味を問い直し,それが日本の精神史を貫く「文化の鎖国性」という特質と通底することを明らかにする.知識と思想のあり方に反省を迫る独自の日本文化論でもある.

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  • 日常生活の精神病理
    4.0
    よく知っているはずの画家の名前がどうしても思い出せない.ありえない言い違いや読み違いをしてしまう――日常のささやかな度忘れや失錯の奥に潜む,思いもかけない想念や欲望とは.フロイト(1856-1939)存命中にもっとも広く読まれ,各国語に訳されてきた著名な一作の改訳新版.十全な注と事例の一覧も付す.

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  • 思考をひらく 分断される世界のなかで
    3.0
    我々を震撼させた9.11のテロ事件は、果たして「文明の衝突」の帰結なのか。世界を「文明」と「野蛮」に分割する暴力は、無制限なグローバリゼーションによって我々の社会をも分断しようとしている。その暴力に対抗し、境界線を超えてゆく新たな構想力の可能性はどこにあるのか。4人の編集協力者による白熱の徹底討議。

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  • 勉強法の科学 心理学から学習を探る
    4.0
    どうしたら上手く覚えられる? やる気を出すにはどうする?――自分に合った勉強法の見つけ方を、教育心理学者が手ほどきします。人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば、コツがつかめて勉強が楽しくなります。受験に役立つと大好評の『心理学から学習をみなおす』の待望の改訂版。

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  • 戦争と罪責
    4.7
    戦争の時代,そして戦後を通じて,日本人は「悲しむ力」を失い続けてきた.戦地で残虐な行為を行った将校,軍医,憲兵…….彼らは個人としてどのように罪を意識し自らの行為と向き合ってきたのか.精神病理学者による丹念な聞き取りをもとに解明する.罪の意識を抑圧する文化のなかで豊かな感情を取り戻す道を探る.

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  • 民族とナショナリズム
    -
    ナショナリズムとは何か――英国の知的巨人が人類学・社会学などの知見を駆使し,近代産業社会の形成との関係から,この問いの解明を試みる.第二版を底本とし,ゲルナーの業績とナショナリズム論を概観した「序文」(J.ブルイリー著)を収録する.「第一級のナショナリズム研究書」と評価されてきた現代の名著.

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  • 物質と記憶
    5.0
    精神と物質,こころと身体の関係.アポリアと化した〈心身問題〉にベルクソンが挑む.実在論や観念論の枠組みを離れて最初から考え直してみること.そのためには問題の立て方じたいの変更が求められる.身体は生きるために知覚し,精神は純粋記憶のなかで夢みている.生の哲学から見られたときに現れる新たな世界像とは.新訳

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  • 大乗仏教概論
    -
    大拙の英文著作のデビュー作。大乗仏教の核心を経典類に拠りながら二分野に分けて論じる。形而上学、思弁の学としての「思索的」な面と、教えに基づく実際の信仰の在り方、究極的な目的である衆生済度に至る道程としての「実践的」側面である。本書により、初めて本格的に大乗仏教が西洋に紹介された。M.ウェーバーを始め、欧米の研究者に大きな反響を呼んだ。(解説=石井修道)

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  • アリストテレス 弁論術
    3.9
    古代民主制国家の下で発展したギリシア弁論術の精華。著者は弁論術を、あらゆる場合にその問題に見合った説得手段を見つけ出す能力――と定義、師プラトンが経験による〈慣れ〉にすぎないとした従来の弁論術も、その成功の原因を観察し、方法化することによって〈技術〉として成立させ得ると主張する。明解で読みやすい新訳。

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  • 国家 上
    4.0
    ソクラテスは国家の名において処刑された。それを契機としてプラトンは、師が説きつづけた正義の徳の実現には人間の魂の在り方だけでなく、国家そのものを原理的に問わねばならぬと考えるに至る。この課題の追求の末に提示されるのが、本書の中心テーゼをなすあの哲人統治の思想に他ならなかった。プラトン対話篇中の最高峰。

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  • 哲学の起源
    4.5
    デモクラシーの理想とされるアテネの直接民主制は,実は自由ゆえに平等であった古代イオニアのイソノミア(無支配)再建の企てであった.イオニアの自然哲学をイソノミアの記憶を保持するものとして読み解き,アテネ中心のデモクラシー神話を解体する.『世界史の構造』を経て,社会構成体の歴史の起源を刷新する野心的試み.

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  • 精神分析入門講義(上)
    完結
    -
    第一次世界大戦のさなか,男女様々な参加者を前にウィーン大学で行われた全二八回の講義録.精神分析の創始者たるフロイト自ら,その概要を体系的に語る.入門書であると同時に深く強靱な思考を伝える代表的著作.上巻には第一部「失錯行為」と第二部「夢」を収録,具体的な症例紹介をまじえつつ読者を導く.(全二冊)

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  • 開かれた社会とその敵 第一巻 プラトンの呪縛(上)
    4.3
    ナチズムの虎口を脱したポパー(一九〇二―九四)は,亡命先のニュージーランドで,左右の全体主義と対決し,その思想的根源をえぐり出す大著の執筆に着手した.その第一巻では,プラトンを徹底的に弾劾,大哲学者を玉座から引きずりおろすとともに,民主主義の理論的基礎を解き明かしていく.政治哲学上の主著の全面新訳.全四冊.

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  • 哲学
    3.0
    哲学のフロントは、哲学が哲学ではないものと向かい合う、その境界にある。哲学ではないものとは、科学でもあるだろうし、宗教でもあるだろう。しかし、哲学がもっとも鋭く対立するものは、一見すると哲学にみえる準-哲学である。準-哲学としてのアジア思想の側から、哲学とそのアクチュアリティを問い直す。

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  • 変成する思考 グローバル・ファシズムに抗して
    3.0
    世界を席巻するグローバリゼーションの波が、隠蔽し抹消しようとしているものとは何か。軍事、政治、経済、そして社会の諸制度を一元化しようとする力に抗して、われわれがなしうることとは何なのか。思考の枠組を組み換え、新たな社会空間を創出するために「文化と翻訳」「民主主義と暴力」をめぐって展開される白熱の討論。

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  • パンセ (上)
    4.0
    「人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最もか弱いもの、しかしそれは考える葦だ」綺羅星のようなフレーズがちりばめられたパスカル(1623―1662)の『パンセ』。早世した天才が書き残した草稿から成る遺稿集、モラリスト文学、キリスト教護教論……。謎に満ちた〈テクスト〉のありうべき姿を提示することを期した日本語版。(全3冊)

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  • 政治の世界 他十篇
    5.0
    高い倫理性に裏打ちされた鋭い現実分析、それを伝える明晰な文体で、戦後の言説を主導し続けた丸山眞男(1914─96)。一瞬も静止することのない政治的状況を、権力の生産・再生産の循環という視点からダイナミックに素描した「政治の世界」の他、「権力と道徳」「政治的無関心」など、「科学としての政治学」創造の試みたる十篇を集める。

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  • スピノザ 読む人の肖像
    4.4
    哲学者とはいかなる人物なのか.何を,どのように,考えているのか.思考を極限まで厳密に突き詰めたがゆえに実践的であるという,驚くべき哲学プログラムを作り上げたスピノザ.本書は,難解とされるその全体像を徹底的に読み解くことで,かつてない哲学者像を描き出す.哲学の新たな地平への誘いがここに!

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  • 精神の危機 他15篇
    4.2
    第一次世界大戦後「精神の危機」を書いたポール・ヴァレリーは、西欧の没落に警鐘を鳴らし、人間における〈精神〉の意味を根本的に問い直した。先端技術の開発にしのぎをけずり、グローバル化する市場経済の盲点を逸早く洞察し、「歴史」の見方に改変をせまった数々の論考は、二十一世紀の現代に通じる示唆に富んでいる。

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  • 続・精神分析入門講義
    4.0
    「かつてエスがあったところに,自我を成らしめよ」――.ウィーン大学で聴衆を前に話された『精神分析入門講義』から十五年,今回は講義の形で書き下ろされたその続篇.夢,自我・エス・超自我,不安,欲動,女性の性,世界観などを語る後期精神分析の精髄であり,〈科学としての精神分析〉のあり方を改めて伝える.

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  • 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論
    4.0
    生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作.句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル,言語の一般形式に関する理論,文法の単純性の概念などが,人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する.併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し,その後の展開も概観する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 重力と恩寵
    4.7
    たとえこの身が汚泥となりはてようと,なにひとつ穢さずにいたい──絶え間なく人間を襲う不幸=重力と,重力によって自らの魂を低めざるをえない人間.善・美・意味から引きはがされた真空状態で,恩寵のみが穢れを免れる道を示す.戦火の中でも,究極の純粋さを志向したヴェイユの深い内省の書.その生の声を伝える雑記帳(カイエ)からの新校訂版.

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  • 伊藤野枝集
    4.0
    「吹けよ あれよ 風よ あらしよ」.一七歳で故郷を出奔,東京へ.辻潤と結婚,『青鞜』に参加,女性解放を求める活動のさなか,大杉栄と出会い──嵐のごとく生を駆け抜けた伊藤野枝は,二八歳で憲兵隊に虐殺された.まっすぐな視線と率直な共感をもって書かれた野枝の力強い文章は,当時の社会を生々しく描いて魅力に富む.

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  • 偶然性の問題
    4.0
    あらゆる事象はゆくりないめぐり逢いであり,その邂逅の源泉に原始偶然が厳存する――.古今東西にわたる驚嘆すべき文献的研究と実質的具体的な現実観察に拠り,偶然性を定言的偶然,仮説的偶然,離接的偶然の三つに大別してユニークな形而上学的思索を展開し,偶然性の本質を解明した九鬼周造(1888―1941)の主著.(注解・解説=小浜善信)

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  • 国家と宗教 ヨーロッパ精神史の研究
    -
    戦時下,国体思想に支えられた天皇制ファシズムに対して批判者として立ち続けた南原繁(1889-1974).プラトンから危機神学に至るヨーロッパ精神史をたどり,カントに依拠して,正義としての「永久平和」の実現こそが国家の使命であると謳う.理念への信頼に立脚する批判精神の可能性を示す書.(解説=福田歓一・加藤節)

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  • ブッダのことば スッタニパータ
    4.1
    数多い仏教書のうちで最も古い聖典。後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、人間としての生きる道が、ブッダとの対話のなかで具体的に語られる。初訳より二六年、訳文はいっそう読み易くなり、積年の研究成果が訳注に盛られ、読解の助けとなると共に、他仏典との関連、さらには比較文化論にも及び、興味はつきない。

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  • 老子
    4.1
    古代中国の書『老子(老子道徳経)』は、熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが、同時に、世の中と人間についての深い洞察力によって、人類の教科書ともいうべき普遍性を持っている。ここで説かれる平和的で、自足、素朴なあり方、謙虚さは、時代や地域を超えて、現代の人々の心に直接訴えかける。

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