社会

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1,870円 (税込)

9pt

4.3

今日の社会科学にとって重要な問いは、「社会とは何か、それはいかにして可能か」という抽象的な問いではない。ある歴史性をもって誕生し、この問い自身が不可視にする「社会的」という概念を問題化することである。この概念の形成過程をたどり直し、福祉国家の現在を照射することで、「社会的なもの」の再編を試みる。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本書は、私たちがよく知っている価値中立的な「社会 society」とは異なる、理念を伴った「社会的なもの the social」の概念がどのような意味を担ってきたか、そしてそれがどのように忘却されてきたかの系譜を掘り起こし、批判的検討を加えた上で現代に再生させることを目的とした著作となっています。

    0
    2012年08月11日

    Posted by ブクログ

    資本主義は、往々にして「私有」の拡大と見なされるが、マルクスによれば、事態は全く逆である。そうではなく、資本主義こそが「私有」をますます不可能にし生産様式をより「社会化」していくのである。しかし、それ以上に重要なのは、「私有」と「個人的所有」の区別である。マルクスもまた、ルソーが(自然状態から脱して

    0
    2017年10月21日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    今日の社会科学にとって重要な問いは、「社会とは何か」「それはいかにして可能か」という抽象的な問いではない。
    ある歴史性をもって誕生し、この問い自身が不可視にしてしまう「社会的」という概念を問題化することである。
    本書では、この概念の形成過程を辿り直し、福祉国家の現在を照射することから、

    0
    2010年07月14日

    Posted by ブクログ

    「社会的」ということばが、西洋および日本においてどのように生まれ、理解されてきたのかという経緯をたどりつつ、その現代的な位相が示している問題について考察している本です。

    ドイツやフランスの憲法には、「社会的な国家」のようなことばが登場しますが、それに相当する日本語は「福祉国家」です。このばあいの「

    0
    2024年07月13日

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