作品一覧

  • ヘーゲルにおける理性・国家・歴史

    ヘーゲルにおける理性・国家・歴史

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻8,800円 (税込)
    1970年代以降,従来未公刊であったヘーゲルの草稿や講義録が続々と出版され,ヘーゲル哲学の研究は画期的な進展を見せている.著者はそれらドイツでの研究動向を踏まえつつ,とくに歴史哲学と法哲学(国家論)に焦点を絞って緻密な発展史的読解を展開,従来のヘーゲル政治思想像を大胆に書き換えるにいたった.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 現代民主主義 思想と歴史

    現代民主主義 思想と歴史

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻2,035円 (税込)
    日本では民主主義(デモクラシー)の使徒とみなされるルソーが、欧米では全体主義の思想家とみなされるのはなぜか。なぜ、民主主義はナポレオンやヒトラーのような独裁を生み出してしまうのか。民主主義は何に敗北してきたのか。そもそも民主主義とはいったい何なのか――。  本書は、民主主義、そして民主主義の双子ともいうべきナショナリズムをめぐる思想がどのように生まれ、変容してきたのか、原点であるフランス革命の基盤となったルソー、シィエスの思想にさかのぼり、トクヴィルやJ・S・ミルによる自由主義者からの民主主義への反論、世界大戦期ドイツのヴェーバーとカール・シュミットの思想、さらに全体主義批判を踏まえた冷戦期のアレント、ハーバーマスを経て冷戦終結後の現在に至るまで、思想家たちが生きた時代的背景とともに、一気呵成に描き出す。  民主主義とはなにか、この根源的な問いの答えは、幾多の血を流しながら民主主義が歩んできた歴史のうちにこそ見いだされる。著者渾身の民主主義思想史!! 【本書の内容】 はじめに 序章 民主主義のパラドクス 第1章 近代民主主義とナショナリズムの誕生  第1節 フランス革命とルソー、シィエスの思想  第2節 ドイツ・ナショナリズムとフィヒテの思想 第2章 自由主義者の民主主義批判とナショナリズムの発展  第1節 民主主義革命とトクヴィル、ミルの思想  第2節 ナショナリズムの統一運動と民族自決権の思想 第3章 民主主義観の転換とナショナリズムの暴走  第1節 第二帝政期ドイツとヴェーバーの思想  第2節 ワイマール期ドイツとカール・シュミットの思想  第3節 民族自決権の適用とその帰結 第4章 民主主義の再検討とナショナリズムの封じ込め  第1節 全体主義批判と民主主義論の再構築  第2節 民族自決権の受容と回帰 結び 冷戦終結後の民主主義とナショナリズム あとがき

ユーザーレビュー

  • ヘーゲルにおける理性・国家・歴史

    Posted by ブクログ

    ヘーゲル哲学の核心に三位一体論の独特の解釈が位置していることを浮き彫りにしながら、その思想が悪名高い<歴史哲学>と<法哲学>、さらには『精神現象学』に至るまでの初期ヘーゲルの思想を貫いていることを丹念に論じている。内容は大きく三部に分かれている。第一部では歴史哲学がテーマとなる。『歴史哲学講義』のテキストの成立過程を検証して、ヘーゲル本来の神学的歴史解釈の視点を異質な文化同士の接触による文化の変容であることを指摘している。現在流布している単線的歴史発展史観としてのヘーゲル歴史哲学とは異なる歴史哲学を打ち出し、その現代的意義をも問うという内容になっている。第二部では国家論がテーマとなる。まず、ヘーゲルをプロイセンの御用学者だとする戦前の一般的解釈、アリストテレス以来の実践哲学の伝統とフランス革命の諸原理との融合(「市民社会」論)に意義を見出すリッターやリーデルらの解釈を適切に批判しつつ、とりわけ戦後の研究では看過されがちだった国家主権論の問題がメイントピックである。しかもその際、フランス革命を古代共和主義の復活ととらえた青年期のヘーゲル、『ドイツ国制論』における神聖ローマ帝国改革によるドイツの復興を企図するヘーゲル、『法哲学綱要』における立憲君主政論者としてのヘーゲルが、古代的国家モデルと近代的国家モデルを総合しつつ新たな国家像を打ち出そうとする苦闘の様が描き出されることとなる。また第6章では、イルティング以来根強い、本来のヘーゲルの政治的立場は講義録で表明されており、公刊された『綱要』では検閲への配慮からそれが消去されたとする解釈について、従来の研究の論点を整理している。今後のヘーゲル政治思想の研究を系統立てて理解するためにも、このような論文があるのはありがたい。第三部では、若きヘーゲルの思想形成過程が、狭義の政治思想の枠内にとどまらず、神学や超越論的観念論との関連で捉え直されている。結果として、『精神現象学』のヘーゲルを従来よりも「反省哲学」(カントとフィヒテ)に接近させて理解するべきだとのテーゼが提出される。とりわけ、ヘルダーリンやシェリングの合一哲学への接近とそれからの離反の過程を踏まえれば、主体の意識による反省を重視するヘーゲルの論理がカント哲学やフィヒテ哲学の内実に近いという主張はきわめて説得的である。

    0
    2014年03月19日
  • 現代民主主義 思想と歴史

    Posted by ブクログ

    「民主主義とナショナリズムの相互作用という観点から、フランス革命以来の現代民主主義の思想を統一的に把握し、欧州ナショナリズムの歴史の中で、現在見られる様々な現象を理解しようとする試み」と「はじめに」にあるように、近代民主主義論の先駆者であるルソーの議論や「国民」を政治の舞台の中心に置いたシィエスの議論から出発しつつ、民主主義の思想や運動がナショナリズムのそれとどのように結びつき、現実の制度や秩序に影響を及ぼしてきたかを総合的に叙述している。ただし著者の問題意識は、民主主義とナショナリズムの相互作用からなぜ強力な指導者を待望する民主主義論が誕生するのか、というところにあり、そのためヴェーバーの指導者民主政論やC・シュミットの民主主義論の分析に特に力点が置かれているように思われる。それは翻って、現代社会で「ポピュリズム」という概念によって把握されている諸事象――ただし著者はポピュリズム概念を使用しないことを明言している――の根源がどこにあるのか、という問題に対する著者なりの把握を示すことにつながっている。「「指導者」や「決断」の概念が、ドイツ・ナショナリズムの中心的経験、特に1870年の戦勝体験や1919年の敗戦・革命体験に由来することを知るならば、新型ナショナリズムの感染症が突然現れて重症化するのを予防できるのではないかと期待している」(p. 286)という一節は、2020年以来の社会情勢と重ね合わせたレトリックという意味でも、また著者の立場を示す一節という意味でも興味深い。

    0
    2022年01月03日
  • 現代民主主義 思想と歴史

    Posted by ブクログ

    フランス革命前のルソーから(カエサルにも触れつつ)現代日本までの民主主義あるいはナショナリズムの考察.初心者にも分かりやすくとの主旨だがかなり読みにくかったが内容は面白い.特にワイマール憲法からナチスの独裁に至るあたりが詳しく,民主主義の旗に隠れたナショナリズムに歴史上のいろんな角度から切り込んでいる.
    そして今日本の「強力なリーダーシップ」「決められない政治」という政治改革の標語風潮に警鐘を鳴らしている.

    0
    2021年04月04日

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