力と交換様式

力と交換様式

3,850円 (税込)

19pt

4.0

生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余,交換様式から生まれる「力」を軸に柄谷行人の全思想体系の核心を示す.戦争と恐慌の危機を絶えず生み出す,資本主義の構造と力が明らかに.呪力(A),権力(B),資本の力(C)が結合した資本=ネーション=国家を揚棄する「力」(D)はあるのか.

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力と交換様式 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    成田悠輔さんの22世紀の民主主義と22世紀の資本主義を読んで、どうしてこんなことを思いつくんだろうと感心した。調べると、この本の著者・柄谷行人さんと交流があったらしい。成田悠輔さんに影響を与えた人物かもしれない、といった経緯で本書を手に取った。

    交換様式から生じる観念的な力が、経済的・政治的な諸問

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    星6相当

    じんぶん堂 『柄谷行人回想録』より
    16回 その頃僕がよく使っていた“批評”という言葉がある。自分は、“哲学”とか“文学”じゃなくて、“批評”をやるんだ、と。それは簡単にいえば、批判的である、ということです。既存の思考を組み合わせて新しいものをつくるのではなく、既存の思考を成り立たせてい

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    交換様式=最も普遍的で説得力のある歴史区分、という感じ。
    普遍的であるが故にそのダイナミズムは追えないが、その事柄の相対的なポジションを意識したいときにはとても役に立つ。
    来るべきDは"A=B=Cの、Aの高次の回復に因る揚棄"によって現れるという点には、環境問題に取り組む身として

    0
    2022年11月23日

    Posted by ブクログ

    贈与には必然的な信用の概念が伴う。交換様式が発展すると社会が変わる。物事、歴史の動きを交換様式というフレームワークで捉える観点は斬新で面白かった。交換様式はA(贈与と返礼の互酬)、B(支配と保護による略取と再分配)、C(貨幣と商品による商品交換)、D(Aを高次元で回復し、自由と平等を担保した未来社会

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    2023年バーグルエン哲学文化賞を受賞した作品である。唯物史観では社会の発展要因を「生産様式」とするが、それに対して作者は「交換様式」の概念で人類の発展を理解するというもので、作者が数十年にわたって温めてきた思考を集大成する異色の人類発展史観である。
    人間の共同性を贈与と返礼の互酬概念から考え始める

    0
    2023年11月19日

    Posted by ブクログ

    恐るべき名著。近年では東浩紀「観光客の哲学」に匹敵するかそれを上回るスケールの哲学書といえるのではないか。

    交換様式と「力」について、個々の踏み込みとしては弱いような、もう少し説明がほしいような、また、繰り返しが多いような気はしたものの、世界史を総掴みする壮大な試みには驚いた。

    そしてラスト。「

    0
    2023年10月18日

    Posted by ブクログ

    呪力(A)、権力( B)、資本の力(C)が結合した資本=ネーション=国家を揚棄する力(D)が、必ず到来する
    ・・・一冊約400ページを読んでみた(私にとっての)結論が、表紙の内側に記載されていたことばそのまんま、の本でした。

    去年くらいから、けっこうまじめに、遠からず、資本主義の次のシステム?社会

    0
    2023年08月18日

    Posted by ブクログ

    交換様式Aの高次元での回復であるDをキーワードに、時間や地理を横断しスケールの大きい考察が繰り広げられる。
    予備知識として欠落している所もあるので、中々消化するのに苦労した。

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    かなり久しぶりに柄谷行人さんの本を読んだ。

    最後に読んだのはなんだっけと調べてみると、1994年の「「戦前」の思考」だった。これは出版後すぐ読んだ気がするので、なんと28年ぶりに柄谷さんを読んだことになる。

    柄谷さんは、80年代の日本ポストモダーン思想を代表する思想家という印象とマルクスやカント

    0
    2022年10月21日

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