作品一覧

  • 思春期センサー 子どもの感度,大人の感度
    -
    1巻2,200円 (税込)
    「いつメンはいるけど友達じゃない」「いつメンはインフラ」「キャラかぶりはNG」「世界中にいじめられてると知られた」…….空気を敏感に察知し友達関係に腐心,SNSに縛られる子どもたち.日常と非日常を往還し,ときに劇的な変化を見せる姿に出会ってきた臨床家がエピソード豊かに描き出す,今どきの思春期.

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  • 増補 思春期をめぐる冒険 心理療法と村上春樹の世界
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    日常の目に見える現実とは異なる次元の現実を描く村上春樹の作品群と、こころに深い苦しみを抱えつつも自らの物語を生きていこうとするクライエントへの心理療法の事例を重ね合わせながら、激しく揺れ動く「思春期」の実像を鮮やかに描き出し、人が生きるということそのものの意味を問いかける。心理療法家がこころの本質に迫った定評あるロングセラーに、近年の村上作品を論じた論考を新たに加えた増補版。解説=三浦しをん氏。

ユーザーレビュー

  • 増補 思春期をめぐる冒険 心理療法と村上春樹の世界

    Posted by ブクログ

    2016年68冊目。

    心理療法の世界と村上春樹作品のストーリーの類似性を語った本。
    河合隼雄さんも同じような視点を持たれていて読んだことがあったが、今回の本もとても重要な本だと感じた。
    村上作品でよく出てくる「こちら側」と「あちら側」の概念。
    現実的な「こちら側」だけの問題を解決する表層的な物語に執着しているうちに失われる「あちら側」の力を、物語は統合して全体性を取り戻させる力を持っている。
    興味深いのが、読者に対する治癒能力の話だけではなく、治療者自身もその視点を持っている必要があるということと、物語を紡ぎ出す作者自身の治癒とも大きく関係しているということ。
    村上さんは「メッセージがあって

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    2016年12月30日
  • 増補 思春期をめぐる冒険 心理療法と村上春樹の世界

    Posted by ブクログ

    思春期は、揺らぎある「こちら側」と「向こう側」を行き来する時期である。村上春樹の作品がリアリティをもって読者に迫ってくるのを実際の臨床場面を引き合いに解説する。村上作品を何度も読み重ねるが上の技だ。2019.3.10

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    2019年03月10日
  • 増補 思春期をめぐる冒険 心理療法と村上春樹の世界

    Posted by ブクログ

    心理療法家が村上春樹の小説を心理学観点から読み解く視点が快適。春樹自身が「伝えたいメッセージがあってそれを表現しているわけではなく、自分の中にどのようなメッセージがあるかを探し出すために小説を書いている」と述べたとの引用がある。まさに同感である。それが自己治癒、つまり癒し効果を与えているということなのだと思う。それが異界から見た自分を追求するという不思議なデュアルの世界を描くこの人の特徴なのだろう。それが読みながらの快感の遠因になっているように思う。10歳の子供が多く登場すること、死んでいく人が多いこと、セックスをしたという表現が多いことなども心理深層に迫る象徴的な意味があるように思う。心に傷

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    2017年04月07日

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