トランスクリティーク カントとマルクス

トランスクリティーク カントとマルクス

1,870円 (税込)

9pt

4.4

カントによってマルクスを読み,マルクスによってカントを読む.社会主義の倫理的根源を明らかにし,来るべき社会への実践を構想する本書は,絶えざる「移動」による視差の獲得とそこからなされる批評作業(トランスクリティーク)の見事な実践であり,各界に大きな衝撃を与えた.2003年英語版に基づき改訂.

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トランスクリティーク カントとマルクス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月09日

    2016年度、H大学にいたときに受けた授業のテキストだった。先生は柄谷行人の弟子だったらしく、ゴシップ満載だった。もっとも哲学科の専門科目ではなく、私含めて学生は哲学の知識がなかったから、中身を読み進めるのではなく序文の最初の30ページくらいをいったりきたりしつつ哲学史を総ざらいしていた。通年で30...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月13日

     カントとマルクスの思想を横断的に批判、すなわちトランスクリティークに読み込むことで、資本主義社会を乗り越える、言い換えれば、アソシエーションを実現するためにはどうすればいいのかを考察する。
     『資本論』を宇野弘蔵の解釈をもとに、資本主義社会は、恐慌や革命が自壊することなく、あたかも永続するかのよう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月17日

    カントとマルクスの思想的基盤に独立小規模事業者の協同組合(アソシエーション)を見出し、資本主義を超えた世界としてアソシエーション論を提言する。これは自由のない旧ソ連的な計画経済も、格差と貧困を拡大する資本主義も否定する私達に新たな可能性を提示する。
    本書は第一部でカント、第二部でマルクスを論じている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月25日

    柄谷行人による、カントの超越論的な方法からマルクスを解釈し、マルクスの思考の実践性をカントに依拠しつつ明らかにしようとする試み、と言える。彼らのテキストに即しつつ、教条的解釈では見出し得ないような、ある意味でカントもマルクスも意図していなかったような思想をそこから引き出し、それを説得的に展開している...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年05月19日

     本書は、端的に言えば、著者である柄谷行人が目指そうとしている「世界共和国」という在り方への道標を、丁寧なテクスト読解を通じて示したものである。世界共和国は、哲学者のイマヌエル・カントによる永遠平和の理念に基づいている(cf. イマヌエル・カント「永遠平和のために」)。つまり、世界共和国というのは、...続きを読む

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