作品一覧

  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源
    4.6
    1巻4,180円 (税込)
    アメリカの日常にはびこる黒人差別は決して根絶されず再燃する.ピューリツァー賞受賞・黒人女性作家が自らの体験をもとに,差別の底に潜む,白人,バラモン,アーリア人の「優越」を保持するカースト制のメカニズムを探る.アメリカの民主主義を蝕むカーストの恐るべき悪とは.世界的ベストセラー,待望の邦訳.

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ユーザーレビュー

  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源

    Posted by ブクログ

    ごく単純に、相手を人間として見る、全ての人を自分と同じ人間として尊重するだけでいい。そうすることで社会、世界全体がより平和に豊かになるのだとウィルカーソンは訴える。

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    2023年11月05日
  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源

    Posted by ブクログ

    内容はかなり重く読み進めるのは簡単ではなかったが、アメリカに渦巻く不満の根底には、カースト制度があって、そう簡単なものではないのだと改めて思い知らされる。警察官に疑いをかけられそうになった時の恐怖、レストランでの店の対応に対する友人の行動、飛行機内での出来事など、本人の感情描写も明確で印象に残る。 人が持つ根底意識についても考えさせれる。

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    2023年07月10日
  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源

    Posted by ブクログ

    「カーストのない世界では、男性であることまたは女性であること、肌の色が薄いことまたは濃いこと、移民であることまたはその国で生まれたことなどが、その人にどんな能力があると理解されるかに少しも影響を及ばさない。カーストのない世界では、わたしたちは皆、それが自分自身の生存のためだとしても、同じ人類の仲間の幸福を気にかけ、これまで信じるように仕向けられてきた程度以上に互いを必要としていることを認める。そして、山火事が猛威をふるい氷河が解けていくなか、世界中の先住民と力を合わせて警鐘を鳴らす。わたしたちは、他者が苦しんでいるときには、人類全体にとって種の前進が妨げられている状態であることを理解する。

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    2023年06月19日
  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源

    Posted by ブクログ

    カーストはインド固有の話だと思っていたのだが、ナチスドイツにおけるユダヤ人、アメリカにおける黒人差別もカーストとして捉えるという視点には目から鱗が落ちた。ニュースで見ているだけでも、自由平等とは名ばかりのアメリカだが、そこで生きてきた黒人女性作家の経験も織り交ぜて語られており、問題の根深さが感じられた。オバマ、トランプ、バイデンと続くアメリカ政治の流れにおいて、熱狂的なトランプ支持の動きが理解できなかったのだが、カーストというアメリカに渦巻く不満の根源を理解することで、腑に落ちる所があった。

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    2023年01月07日
  • カースト アメリカに渦巻く不満の根源

    Posted by ブクログ

    ホームコメディやハリウッド映画‥音楽もファッションも‥陽気で楽しく自由な米国が大好きで憧れだった時期から、アメリカの翻訳小説に熱中し始めると、これまで目を背けていた米国の負の側面も見え隠れして‥それでもさすがに「南北戦争」「奴隷解放」は過去のものと思い込んでいたのだけれど甘かった。まだまだ、それこそがアメリカ社会にいまも続く無意識な差別感情を再生産する制度だとは、根が深過ぎて暗澹たる気持ちで読み進むが最後の最後、明るい兆しが有ってホッとしたし、冒頭のアインシュタインの言葉に救いがあると信じたい。

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    2023年01月06日

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