作品一覧

  • 人間の条件
    -
    1巻4,840円 (税込)
    「私たちが実際に行っていること」とは何か――。 労働(labor)、仕事(work)、活動(action)という三つの行為様式によって人間の条件を考察した著者の代表作にして、20世紀の古典を達意の新訳でおくる。古代から現代に至るまで、それぞれの行為様式がどのように発展し、互いに関係してきたかを西欧思想史への豊かで卓抜な目配りとともに分析。科学やテクノロジーによる経験の変容と政治的思考の救済という本書が追求したテーマは、今やいっそうの緊急性を増し、新たな思想と討議を喚起してやまない。 原書第2版(2018年)に基づき、ダニエル・アレン(ハーヴァード大学教授)の序文とマーガレット・カノヴァン(キール大学名誉教授)のイントロダクションを付した決定版。
  • 資本主義・デモクラシー・エコロジー ――危機の時代の「突破口」を求めて
    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    自由民主主義体制は20世紀半ば以降、大枠としては機能してきたが、いまや多くの自由主義諸国で、代表制や複数政党制の機能不全が指摘されるようになっている。新自由主義が世界経済を席巻するようになるにつれ、格差社会化も進行している。地球環境の危機も深刻化している今、これら喫緊に課題とどう向き合うかを巨視的な枠組みから考究し、隘路からの脱出の方途を探った渾身の書である。
  • デモクラシー
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    新しい世紀にむけたデモクラシーの深化と徹底化に不可欠な基本的主題とは何か。デモクラシー理念の歴史的展開を踏まえ、主権的国民国家とデモクラシーの問題や、「精神の自由」(リベルテー・モラル)論、相互承認論などを近代日本の民主主義的伝統に位置づけ直し、デモクラシー再生にむけた解釈学的復権の可能性を考える。

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ユーザーレビュー

  • 資本主義・デモクラシー・エコロジー ――危機の時代の「突破口」を求めて

    Posted by ブクログ

    資本主義、民主主義、ナショナリズムが三頭立ての馬車が、資本主義の変容や社会福祉等の劣化、生態系の破壊によりうまく走らなくなっているのが現代であり、この危機の突破口をいかに見つけるかというのが主題。
    グローバル金融資本主義による格差の拡大。委任型正統性とアカウンタビリティ型正統性。参加民主主義、代表制民主主義、自由民主主義。持続可能な発展と脱成長、定常型経済。

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    2022年02月13日
  • デモクラシー

    Posted by ブクログ

    前半は、古代ギリシアの直接民主制と近代ヨーロッパの間接民主制を対比的に考察し、それぞれの根幹をなす精神に大きな違いがあることが明らかにされます。

    後半は、近代日本の政治思想史上の中に、「リベルテ・モラル」の系譜が描き出されています。取り上げられている思想家は、中江兆民、吉野作造、石橋湛山、丸山眞男などです。

    本書の特徴として、チャールズ・テイラーがコミュニタリアニズムの立場からおこなった、アイデンティティの承認をめぐる議論を参照することで、主題となっている「リベルテ・モラル」のエートスを現代の政治哲学の立場から補強するとともに、近年国民国家論者として批判を浴びたことが記憶に新しい丸山の思想

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    2017年03月07日

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