国内ホラー作品一覧

  • 虚魚
    3.8
    “体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。幽霊や怪談、呪いや祟り、オカルトや超常現象。両親を事故で亡くした日から、三咲はそんなあやふやなものに頼って生きてきた。カナちゃんとふたりで本物の怪談を見つけ出し、その怪談で両親を事故死させた男を殺すことが、いまの三咲の目標だ。 ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることにする。ある川の河口で似たような怪談がいくつも発生していることがわかり、ふたりはその発生源を求めて、怪異の川をたどっていく。“本物”の怪談に近づくうち、事情を抱えるふたりの関係にも変化がおとずれて――。 選考委員の絶賛を浴びた第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞作。
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色
    4.2
    学園祭間近の大学。しかし放火事件が頻発し、現場には必ず、鉢割れの黒猫の幽霊がいるという噂が。折しも泉水の後輩がその猫の飼い主であり、「猫の幽霊がいる喫茶店」を探していると言いだして…。
  • ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語
    4.4
    この世で最もリア充なイベント、それでは、好きな女子との花火大会!…のはずが、その会場でオカ研メンバーたちと百物語をすることになった森司。ラストはどんでん返しも待っている、大人気シリーズ最新刊!
  • 夜魔 -怪-
    4.4
    「君の『願望』は──何だね? そして、君の『絶望』は────」 満開の夜桜の下、思わず見とれるほど妖しく綺麗に佇んでいたのは密かに憧れていた従姉だった。彼女はその晩、桜の木で首を吊る。 ──彼女は、あの桜の中にいる。……彼女に会いたい。そう信じ、願う男は、遂に人の願望を叶える夜色の外套を身に纏う昏闇の使者と遭遇する。曰く、暗闇より現れ、人の望みを叶えるという生きた都市伝説。夜より生まれ、この都市に棲むという、永劫の刻を生きる魔人。そして、恐怖がココロの隙間へと入り込み──。 鬼才・甲田学人が紡ぐ渾身の怪奇短編連作集。
  • 事故物件7日間監視リポート
    3.4
    リサーチ会社を営む穂柄は、あるマンションの一室の住み込み調査を依頼される。そこは、7年前に妊婦が凄絶な自殺を遂げた事故物件で、事件後なぜか隣人たちも次々と退去し、現在はその階だけ無人の状態だという。期間は一週間。穂柄はバイトの優馬に部屋で寝泊まりさせ、その様子を定点カメラで管理人室から監視することに。だが、そこで起きることは穂柄の理解を超えていて……。あなたの予想を裏切る、究極の超常(パラノーマル)ホラー。
  • フルコースな女たち
    4.3
    微かに苦いその飲み物を口にした瞬間、わたしの脳裏に走馬燈のようにこれまでの人生が蘇った。ささやかな幸せを母親に邪魔され続けた、私の人生を――。コース仕立ての極上短篇小説を召し上がれ。
  • 夜は一緒に散歩しよ
    3.9
    作家の横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。妻の死後、千秋は奇妙な絵を描くようになる……。人ではない異形のものを。ある日をきっかけに「青い顔の女」ばかりを描くようになった千秋は、その絵を「ママ」と呼び、絵を描くことに執着する。そしてもうひとつ執着すること。それは、夜の散歩だった。第1回『幽』怪談文学賞大賞受賞作。解説は京極夏彦氏。
  • ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.9
    新人刑事・比奈子が里帰り中の長野で幼児のバラバラ遺体が発見される。都内でも同様の事件が起き、関連を調べる猟奇犯罪捜査班。一方、以前比奈子が逮捕した連続殺人鬼・佐藤都夜のもとに、ある手紙が届いていた。【電子版特別付録】次巻『ONE(ワン)』プロローグ原稿
  • ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.9
    比奈子の故郷・長野と東京都内で発見された複数の幼児の部分遺体は、神話等になぞらえて遺棄されていた。被虐待児童のカウンセリングを行う団体を探るなか深手を負った比奈子は、そのまま行方不明に。残された猟奇犯罪捜査班の面々は各地で起きた事件をつなぐ鍵を必死に捜す。そして比奈子への復讐心を燃やしている連続殺人鬼・都夜が自由の身となり向かった先は……。新しいタイプのヒロインが大活躍の警察小説、第6弾! 【電子版特別付録】次巻『BACK(バック)』プロローグ原稿
  • エス
    3.5
    中年男の首吊り自殺の模様を中継した不気味な動画。その真偽の解析を依頼された安藤孝則は動画の中の男が少しずつ不気味に変化していることに気付くが……!? 「リング」にまつわる新たな恐怖が始まる!
  • 魔少年
    4.0
    何一つ不自由のない家庭に育った子供が起こした「いたずら」。そこには恐ろしい意味が隠されていた――。ホラー短編の最高傑作『魔少年』をはじめ、“顔のない男”に日夜悩まされる『空白の凶相』。女の執念の憎悪を描く『雪の絶唱』。共犯であるはずの男から脅迫される『死を運ぶ天敵』など、人間の心の暗部を映す、現実的ホラー短編集。〈七つの恐怖〉
  • 忘れな草
    3.6
    山間の小さな町に住む高校2年の布悠子は、学校からの遺跡掘りの帰りに見知らぬ男を目撃した――。ところが、その日を境に身辺で微妙な異変が起き始め、ゆっくりと迫る「何か」に怯える布悠子はやがて誰も信じられなくなり、逃げ場を失ってゆく……。封じ込めたはずの、しかし拭い去れない“過去”が日常を脅かす恐怖を新感覚で描く。
  • ぼっけえ、きょうてえ
    3.9
    「教えたら旦那さんほんまに寝られんよになる。……この先ずっとな」時は明治、岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
  • 女戦士・フレア伝(1) 邪神殿の少女
    4.0
    1~4巻495円 (税込)
    美貌の女剣士が血みどろの戦いを繰り広げるヒロイックファンタジー!  腰まで伸びた黒髪と黒い瞳、男並みの身長と妖艶な肢体を持ち合わせた蛮族の少女・フレア。失われた祖国を求めて流浪の旅を続けるフレアは今、捕らわれの身となっていた。路銀を稼ぐため立ち寄った悪徳の町ソドムでトラブルに巻き込まれ、追跡行の末捕獲されてしまったのだ。  ソドムの長は邪悪な魔法を使う大僧正タクハエト。フレアは頼みの魔剣イスカンダルのみならず着衣すら奪われ、処刑の危機に晒される。だが、おぞましい凌辱に耐え、ついに脱出に成功したフレアは、ソドムとの決戦に立ち上がった…。  魔剣を手に異国を彷徨う女戦士・フレアの活躍を描く一大冒険譚、第1弾! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 同葬会
    3.0
    芸大に通う奈央の元に高校の同窓会の案内が届く。久しぶりの地元で再会した雅也に胸をときめかせるが、その夜テニスサークル仲間の遺体が発見された! 恐怖が駆け抜けるジェットコースター青春ホラー。
  • きっと、夢にみる 競作集 <怪談実話系>
    3.0
    幼い息子が口にする「だまだまマーク」ということばに隠された秘密、夢で聞こえる音が生活を脅かしていく異様さ……ふとした瞬間に歪む現実の風景と不協和音を端正な筆致で紡ぐ。読む者を恐怖に誘う豪華怪談競作集。
  • 私の家では何も起こらない
    3.6
    小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。キッチンで殺しあった姉妹、少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年…。そして驚愕のラスト!
  • 私の骨
    3.3
    実家の床下から偶然見つかった古びた骨壷には、なぜか私の生年月日が記されていた……。旧家に残る恐るべき因習と哀しいまでの親心を描いた表題作をはじめ、心理の奥底に潜む恐怖を通して人間の本質に迫る傑作ホラー短編集。「私の骨」「ゆきどまり」「醜骨宿」「髪の森」「ささやき」「おそれ」「奇縁」の珠玉の七編を収録。
  • 壊れた少女を拾ったので
    3.9
    ほおら、みぃつけた――。死体の山の中、わたくしはひとりの美しい少女と出会いました。もっともっと美しくするため、わたくしはノコギリをふるう。カルトホラーの奇才がおくる、恐懼の短編集!
  • 美しい家
    3.6
    少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる……。「化け物屋敷」と噂される友人宅の古家(ふるや)に滞在した「私」は、いつしか「家が見せる夢」に憑(つ)かれていく――(表題作)。雨の夜、裏路地に蹲(うずくま)る影。それは雨粒が象(かたど)った朧気(おぼろげ)な女性の輪郭だった。妖しい美しさに惹(ひ)かれた男は……(「幻の女」)。怪異蒐集家としても名高い著者による、甘美な幻想譚7編。
  • 夏に絶対読む! 怪談
    値引きあり
    -
    1巻110円 (税込)
    「耳無芳一の話」をはじめ、「雪女」など小泉八雲の 『怪談』17編を収録。 目次 はしがき 耳無芳一の話 をしどり お貞のはなし 乳母桜 貉 ろくろ首 葬られたる秘密 雪女 青柳のはなし 十六日櫻 安藝之助の夢 力ばか ひまわり 蓬莱
  • 学校の怪談
    3.8
    夏休みを明日に控えた終業式の夜、取り壊しが決まり、立ち入り禁止の旧校舎に、一人の先生と数人の生徒が迷い込み、閉じ込められる! なぜか出られない校舎の中、トイレから聞こえるのは行方不明の女の子の声、追いかけてくるのは死んだはずの用務員さん……!? 子供たちの間で囁かれる恐ろしい噂話が、現実になって彼らを襲う! ある夏の夜に子供たちが経験する、謎と、恐怖と、友情の物語。
  • 幻少女
    -
    妻がラジオで聴いた幽霊屋敷の話は亡くなった娘の家のことらしい。幽霊でもいいから会いに来てほしい。どんなに私達が娘を愛しているかを伝えたい。妻に頼まれ、その家を訪ねた私は娘の死に隠された驚愕の真実を知る――!(「幽霊屋敷」) 生者と死者の深い愛情と悲痛な想いが胸に迫る。彼岸と此岸の境にある幽玄世界を描いた高橋文学の真骨頂。ときに背筋が凍り、ときにせつない珠玉の幻想ホラー掌編集。
  • 玩具修理者
    3.9
    玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
  • 怪談番外地 蠱毒の坩堝
    5.0
    「くちゃっ、ぐちゅっ」 棺に入った私から肉をちぎって食む音が…。 (「恥さらしの仏壇」より) 怪談界の武闘派3人が恐怖で殴り合う無法地帯。 最凶に物騒な極悪怪談! 数多の怪異の中でもとくに闇深い話を取材してくる3人が危険な恐怖を持ち寄った怪談集。 ・荷物で塞がれた使用禁止の階段。中央に供えられたコロッケは…「奥階段」 ・離島のガマで頭蓋骨を踏んでしまった男の末路…「しゃれこうべ」 ・嫁ぎ先の奇妙な仏壇。一族の恥さらしを祀っているというが…「恥さらしの仏壇」 ・部屋に井戸のある家の葬式。母は誰とも口をきいてはならぬと…「部屋中の井戸」 ・公園に一夜にして現れた不気味な木。だが周囲は異変に気づかず…「冥途」 ・水詰まりの修理に訪れた文化住宅。猫砂まみれの部屋にいたのは…「畜生部屋」 他、様々な因果が練り込まれた地獄の28話収録!
  • 怪談徒然草
    4.0
    1巻495円 (税込)
    壇ノ浦での旅行を「平家がまだピチピチしていて、とてもよろしゅうございました」と語る加門七海が体験した、本当にあった怖い話。中国旅行中に重慶の旅館で出会った死神。無理やり造りを変えてしまったために、氏子が次々と死んでしまった神社。付き合う男性が全員死んでしまった絶世の美女。そして、いまだに続いているという東京都慰霊堂と三角屋敷を巡る話(完全封印版)…。ありとあらゆる体験を語った「怪談本」の決定版。 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
  • 山本くんの怪難 北陸魔境勤労記
    -
    1巻495円 (税込)
    知名度ワースト、陸の孤島、と本社の人間から軽んじられていた福井県。ところが、怪異を引き寄せてしまう体質の山本くんにとっては、無数のモノノケが蠢く魔境だった!? 昔からの「ふるさと」の姿を守りたい鉄拳女上司・経塚部長と、「まちおこし」に躍起になるNPO法人・ビタミンのキュートな女性・夏井さんとの板ばさみになってしまった山本くん。さらには地霊がすり寄ってきて大騒動に!   名所・旧跡・珍スポット、歴史・伝説・逸話、外部の人間にはわからないフクザツな県民感情まで。ありとあらゆる北陸福井の要素を盛り込んだホラーコメディ。文庫版から大幅に加筆修正の上、巻末には郷土愛あふれる「取材ノート」を追加収録。 ●雀野日名子(すずめのひなこ) 石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。
  • お見世出し
    4.2
    お見世出しとは、京都の花街で修業を積んできた少女が舞妓としてデビューする晴れ舞台のこと。お見世出しの日を夢見て稽古に励む綾乃だったが、舞の稽古の時、師匠に「幸恵」という少女と問違われる。三十年前に死んだ舞妓見習いの少女・幸恵と自分が瓜二つだと知り、綾乃は愕然とするが――。千二百年の都・京都を舞台に繰り広げられる、雅びな恐怖譚。第十一回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の表題作に二編を加えた珠玉の短編集。
  • お祓い日和 その作法と実践
    3.9
    加門七海の人気作品がついに文庫化。塩、香、鏡、石、水、砂、鋭、粧、食、浴、緑、音、幣と13のお祓いアイテムの理念と実践方法が分かる。深くて広いお祓いの世界をご紹介。端午の節句、七夕や大晦日など、一年の行事にはお祓いの意味がこめられているという「お祓い暦」、厄払いの真の秘訣を教えてくれる「厄払い生活」など深くて広いお祓いの世界も紹介。なんと「音」は文庫化にあたり新たに書き下ろされた項目。またお祓いグッズ紹介も充実。大変おトクで有難い一冊です。
  • うしろ ふきげんな死神。
    4.0
    ある日、校舎の屋上で七名子が出会ったのは、ふつうの人間には見えないはずの「死神」だった。宇城霊一郎と名乗るその死神は、不思議な道具と能力で、死にゆく魂を見きわめて捕獲するというのだが……。
  • 大江山幻鬼行
    4.5
    1巻495円 (税込)
    骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮。その直後、友人から蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真を見せられた。「揚羽蝶ってね、別名“鬼車”って言うんだって」鬼の乗る車? この写真は合成なのか、それとも…。撮影場所はなんと大江山近くと聞いて、私はさらに驚愕した。矢も楯もたまらず旅に出たわたしを、摩訶不思議な出来事が待ち受けていた。 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
  • ヒト怖イ話 堕ちる首
    -
    危険すぎる人が絡んだ恐怖 人間(ヒト)の狂気か、それとも心霊の怪異か! 身近に迫る恐怖がここに! 怪異と狂気は紙一重なのか──心霊とサイコの狭間の奇妙な話を新進気鋭の播磨龍次が切れ味鋭く描き出す。 ・駐車場にいたラジオを手にした奇妙な男。翌日同級生が行方不明になり…「ラジオと大男」 ・離婚した男性が憂さを晴らしに行った夜の店で、妻そっくりのキャバ嬢に声をかけられ…「同級生だよ」 ・人形遊びをしている幼い姪が奇妙なことを口走る「右にいる人」 ・彼氏の家に初めて行った日、たまたま見つけたノートには幼い頃の自分の文字が…「なくした日記」 ――など50話収録。薄暗い影を纏う隣人に付け込まれませぬよう。
  • 大阪怪談
    3.8
    徹底調査! 令和のなにわでは 今も怪奇現象が起きている… 梅田地下街で異界に迷い込む… 天王寺駅で頻発する怪奇現象 侍の亡霊が暴れる堀江の交差点 森ノ宮に縄文人の霊が… 茨木で語り継がれる怪異 八尾の墓地に響く怪音 話題作『関西怪談』のホラー作家・田辺青蛙が、地元大阪の怖い話を徹底取材して書き下ろす、なにわ限定実話怪談集! ・天守閣で実際に起きた不気味な怪異とは…「大阪城の怪談」 ・拝むと祟る禁忌の地蔵の真実…「たたり地蔵」 ・賑やかな施設に潜む魔の者たち…「天満橋の某デパートに纏わる話」 ・夜の山中で遭遇した恐ろしい異形…「信貴生駒スカイラインの幽霊」 ・神様かUMAか、昼日中に現れた目を疑う存在…「大川の龍」 ・死を覚悟する過酷な修行ののちに体験した神秘…「犬鳴山」 ――などを収録。古の伝承から現代の恐怖体験まで大阪各地の怪談奇談が満載!
  • グロテスクな夜景
    5.0
    「宅配幽霊」「わたくし雨」「会社消失」「円盤銀座」「鏡よ鏡」……と、ふしぎな国の幻燈館に入ったように鮮やかなショート・ショートが52点。あなたの眼を奪い、いつの間にか恐怖の世界へ誘い込む。題して『五十二枚の幻燈たね板』。ほかの5編の恐怖短編小説を加えて面白さを倍増した。都筑道夫ファンには手放せない秀作怪談集。
  • 暗獄怪談 或る男の死
    5.0
    恐怖の切れ味、劇薬級! 体験者の奇憶を生々しく掘り起こす怪想録 取材する怪談作家の身に降りかかるのは、奇妙な出来事ばかり。 巻き込まれているのか? 巻き込まれにいっているのか?  黒木あるじ大推薦の気鋭の書き手が書き綴る怪異の数々。 ・プールの監視員の仕事の先輩が急に辞めてしまった、水が怖いという彼女に起きた悲劇「浅瀬」 ・母親が亡くなった時に引き継いだ不思議な能力「母の教え」 ・学生時代の友人は祖母の遺品の中にあった封印された箱を見つけた──それを開封するときに立ち会うことになったのだが…。驚愕の顛末を描く「或る男の死」 など驚異の117話一挙収録!
  • 人形の怖い話
    5.0
    身近にいて愛らしい……そして怖い 「人形」にまつわる傑作実話怪談集! 市松人形、ビスクドール、ロボットやミルク飲み人形──誰もが手に取ったことのある様々なお人形。可愛いはずなのにいつしか怖い存在に──そんな人形に纏わる怪異を詰め込んだテーマ怪談の決定版。 ・同僚の自宅で嫁と紹介されたのは…「ウチの嫁」(西浦和也) ・仕事で滞在した村で親しくなった老婆、毎年人形を送ってくれと連絡がくるのは何故「ひとくい」(黒木あるじ) ・その人形を思い浮かべると腹が立って虐めたくなり…「イライラする」(田辺青蛙) ・級友から押し付けられた人形。最初は怖かったが愛着も湧き、可愛がっていたのがある日突然…「貰ってきたお人形」(川奈まり子) ――など、書下ろしと過去の最恐作品を選りすぐって全40話を収録。
  • エモ怖
    -
    「言い知れない切なさ」 「甘さのにじむ寂しさ」 「後悔の残るしあわせ」 「幸福なあきらめ」 一筋縄ではゆかない感情があふれ出す、忘れがたい「記憶」という名の実話怪談。 生と死の交わる繊細な世界観の装画は、YOASOBI「夜に駆ける」のMVを手掛ける藍にいな。 心に残る1話がきっと見つかる、ぜんぶ実話のエモ怖い話。 確かに幽霊の話、怪奇現象の話なのだけれども、彼・彼女の中では怖いとは別の感情で記憶されている体験。 言葉にならない何かが静かにあふれ出すメロウな実話怪談集。 ・人身事故でできた待ち時間、偶然昔好きだったバンドマンに再会した彼女は想い出話に花を咲かせるが、なぜか彼の言葉の一部が聞き取れなくて…「憧れの延長線上」 ・家出した時に籠る公園の土管。内壁に書かれた〈しょうぼうしになりたい〉という落書きが見るたびに変化して…「土管」 ・密かに想いを寄せる文芸部の同級生。彼女には彼氏がいたが心霊スポットに行ってから異変が…「さよなら近藤」 他、心揺さぶる41の実話。
  • 909の恐怖
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「あなたの怖いものはなんですか?」シンプルな問いから紡ぎだされる本質的で、根源的な恐怖を、あなたに。
  • 神戸怪談
    3.3
    港町・神戸の実話怪談 兵庫県神戸市――歴史ある港町に息づく、山・海・人にまつわる不思議の数々を、灘区出身のオカルトコレクターが綴る奇想の神戸裏ガイド! 怪奇現象が多発するポートタワー 三宮のセンタープラザに出る落ち武者 新神戸の某ホテルに広がる異次元空間 恐ろしいほどにご利益がある恋愛弁天 JR住吉駅で起きた怪奇事件の真相 元町高架下近くの最恐幽霊屋敷 動物園内にある旧ハンター住宅で謎の男が姿を現す 阪急・六甲駅付近に建つ最恐事故物件マンション つくはら湖に出没する悲鳴と呻きをまとった死霊 阪神地域屈指のミステリースポット・甲山の怪! 呪物コレクター&怪談師としてブレイク中の田中俊行が地元・神戸の怪談をまとめた一冊! ・エレベーターガールの間で語られる怪異「ポートタワーの怪」(中央区) ・著者がかつて勤めていた会社で起きた社長の悲劇「龍」(東灘区) ・祈りが祟りに変容したのはなぜ?「祟りの木」(北区) ・何か奇妙なものが棲む古い洋館「旧ハンター邸」(灘区) ・間取りが不思議な賃貸住宅、事故物件ではなさそうだが…「女性専用マンション」(須磨区) ・夜の街で母親の帰りを待つ幼い姉弟。家にいたくない奇妙な理由とは…「元町高架下の子ども」(中央区) ――など。神戸の街に蔓延る異界の数々を収録した実録暗黒ガイド!
  • 障ル話
    -
    読者にも怪異が… 閲覧注意怪談集 読めば怪異に見舞われる!? ページを開けたその先は――自己責任でお願いします! 【特別寄稿】 たっくー(たっくーTVれいでぃお) 煙鳥(オカのじ) いわお☆カイキスキー(怪談恐不知) 恨みや呪い、黒い願望、唱えてはいけない言葉、やってはいけない行動──ある一定の条件が発動した時、怪異は巻き起こるのか。 ・最初は虫から始まった奇妙な出来事、それはなぜ?「メメント・モリ」 ・旧家の床下で見つけたモノに込められていたのは?「畳の下には」(鈴木誠) ・名前が嫌で改名をしたら、身に降りかかる悲劇「キラキラネーム」 ・祖母に教わったとある呪文、唱えてはいけないのに…「死神の家系図」(鷹鷺狸夜)など。 また、煙鳥、いわお☆カイキスキー、たっくーが特別ゲストとしてそれぞれ障 ル怪談を寄稿。 この本を手にした者へ、障リ有れ!
  • 一〇八怪談 飛縁魔
    5.0
    108話の恐怖が一冊に凝縮! 川奈まり子が刻む超密・実話集 首吊り、溺死…男たちの死の影に魔性の女あり… 「第一〇八話(跋)飛縁魔」より 『八王子怪談』で話題沸騰の怪談作家・川奈まり子が、日本全国から採話した108篇の恐怖体験談を綴る実話シリーズ第3弾! ・不可思議な出来事が絶えない千葉県北の家…「首洗い場跡の旧家」 ・江戸期の傑作怪談の故地で今も残る禁忌の真実…「累ヶ淵の沈黙」 ・池袋の超高層ビルで実際に起きた心霊現象の数々…「足音の所以」他 ・徳島の港で頻発する転落事故の裏に怪異が…「誘い神」 ・前作に収録した、いわき市に出没する超危険な少年霊の後日談…「夏の子ども、ふたたび」 ・人形に憑いた恐ろしい怨霊と“現代の陰陽師”の対決…「夢の人形」―など収録!
  • 怪談群書 墜落人形
    5.0
    「気づかなかった? あなた、呪いの人形なのよ」 ビルから落下する人形の幻を見る男 ある日、人形が言葉を… 「墜落人形」より 一癖も二癖もある、アク強すぎの怪実話! 出てくる霊も体験者も曲者ぞろい。 俄かには信じがたい異常現象と歪で底冷えのする恐怖たち。 一筋縄ではいかない怪異ばかりを集めた強烈な実話怪談集! ・スベリヒユが群生するプレハブ小屋。中では女装の少年がある霊的な作業を…「スベリヒユ」 ・嫁入りの夜に出現すると言われる縁起のよい帆掛け船。だが船には黒い人影が…「ゴブリン対策」 ・激辛カレーを食べる謎の老女。食事中、老女の袂から何かが…「蝉と蛇とカレーライス」 ・玄関に立つデリヘル嬢の霊。勢いよく殴った時だけ手応えが…「殴打のテオリア」 ・手首切断事故と目撃されたオレンジ色の爪をした左手首の幽体。その正体は…「手首が来る」 ・セーラー服の少女を車で轢いてしまった幻の感触。その後、車が盗まれ意外な展開に…「轢いた記憶」 ・福岡のとある会社社長一族が行う秘密儀式伝うことになった男。  山奥の薄野原で井戸と対峙した怪奇な5日間…「可哀相な井戸」 ・ビルから落下する人形の幻影を見る男。なぜ自分にそれが見えるのか?  それが霊だとして、なぜ人間ではなく人形なのか?戦慄の結末…「墜落人形」 他、満を持して世に放つ著者9年ぶりの単著!
  • 絶怪
    5.0
    「欲しいのは、恐怖のみ」 怪談界一のへそ曲がりが正面から「恐怖」に挑むガチで怖い実話怪談! 怪談が怖いのは当たり前、他人と同じものは書きたくないと 怪談の横道を行き続けたひねくれ男が原点回帰! ただひたすらに恐怖のみを追い求めた本気で怖い実話怪談。 生前、祖父が神様と呼んだ庭の巨石。石に向かって手を合わせると禍々しき言葉が耳に…「神様」 ハンカチを飲み込む奇行で窒息する社員が続出する会社。布の柄には見覚えが…「願い」 稀代の占い師と呼ばれた伯母が若い二人に残した予言。伯母の死後、恐るべき怪異が…「二人」 ある男性と関わると世界が歪みだす。洗脳を超えた奇怪な術の正体は…「ここに漂え」 ほか、浮世と幽世の闇を奥の奥まで覗ききった底冷えの1冊!
  • ゴースト・テーマパークの奇跡
    値引きあり
    4.3
    ワールド・ワンダー・パークでは、不思議なことがよく起きる。幽霊が見える樋高燐太郎は、唯一のゴースト・ホスピタリティ係の社員として、今日も怪異の対応に追われていた。ウォーター・ライドで浴びせられる黒い水、異次元に繋がるという噂の扉、昔の約束を果たしに来た幽霊、見つからない迷子……。ゲストの笑顔を守るため奔走する燐太郎はやがて、パークに秘められた過去に気づく。夢と感涙のノスタルジック・ミステリ!
  • 山の霊異記 ケルンは語らず
    4.0
    山の空気を堪能する母娘の後をつけてくる黒い影、山登りの最中に知人からかかってきた電話に隠された秘密、暴風雨の夜テント泊の男性が遭遇した恐怖。山という場所の魅力と恐怖を畏怖の念とともに描きだす。
  • 薔薇十字叢書 風蜘蛛の棘
    4.0
    戦時中ラジオで暗躍した女性「東京ローズ」。元GHQ職員から探偵・榎木津に依頼された東京ローズ捜しはやがてバラバラ殺人と交錯。手がかりは声。人の記憶を視る榎木津の目が届かない薔薇の潜みに存するのは誰か?
  • 薔薇十字叢書 蜃の楼
    3.3
    巷を騒がす連続神隠し事件。その被害者が消えた後に、関口の初長編小説『蜃の楼』が残されていた。犯人探しに巻き込まれ、関口は東京を彷徨う。視界には天を衝く長大な鉄塔“東京スカイツリー”が鎮座して――。
  • 薔薇十字叢書 神社姫の森
    3.6
    久保竣皇を名乗る作家を探る榎木津はその男の記憶を視て驚愕する。それは武蔵野連続バラバラ殺人の犯人・久保竣公しか持ち得ない『匣の中の娘』の記憶だったのだ。そして、ついに京極堂が動く。久保竣皇とは何者か?
  • ゴーストフィルム ~古森先輩の、心霊動画でも撮りに行きませんか?~
    3.0
    妹の部屋に居候中の伊佐屋古森。ニートで怠け癖のある彼は、心霊スポットで動画を撮影し、サイトにUPしての小遣い稼ぎを思いつく。古森の背を押したのは、後輩の大学生羽利田和希。生真面目な彼は、高校時代世話になった古森を放っておけなかったのだ。そんなこんなで男二人、心霊スポットを訪れる。霊を信じていない二人だが、撮影した動画に映っていたのは……。「古森先輩、これマジでヤバくないですか」「大丈夫だろ。俺ニートだし。失うモノないし」「ってそうじゃなくて、本物の幽霊ですよ!」古森先輩と羽利田後輩による、ゆるコワ動画撮影日誌。
  • 廃墟写真家 真夜中の廃線
    3.0
    「ある事情」により廃線跡を巡るツアーに参加することになった中野剛。そこで彼が出会ったのは、謎めいたカメラマン、春馬龍一だった。だが、様々なトラブルにより、一人また一人と参加者が脱落していき――?
  • 薔薇十字叢書 縊鬼の囀
    4.0
    「中禅寺……秋彦さん、ですよね?」そう言って中禅寺に手紙を渡した少女が自殺した。中禅寺は自殺の原因と噂され、謎の男からの呼び出しに応じたあと姿を消してしまう。関口は榎木津と共に中禅寺を追うが――?
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩
    3.7
    入学早々鬱々と過ごす関口に、声を掛ける者がいた。教師も一目置く中禅寺。さらに榎木津という上級生とも知己を得て、学校生活は順調に動き出したように見えた。しかし榎木津の起こした事件に二人は巻き込まれ――?
  • 薔薇十字叢書 桟敷童の誕
    3.5
    関口の“弟子”から映画館に繁栄をもたらす妖怪・桟敷童の噂を聞いた榎木津は、下僕を従え妖怪探しに乗り出した。だが榎木津が見たものは美しい少女の死体で……。童を生み出す女は鬼か神か。京極堂はどう幕を引く?
  • ブルキナ・ファソの夜
    値引きあり
    4.8
    旅行会社でツアーの企画を担当する「僕」は、ツアーのネタを探して世界中を飛び回っていた。ある日、航空機の給油のために西アフリカの小国、ブルキナ・ファソに立ち寄った僕が経験した不可思議な出来事とは――。
  • 耳袋の怪
    3.8
    江戸時代の人々の恐怖に対する認識は現在と異なるのであろうか。江戸時代の巷のうわさ話を集めた耳袋には、不可思議な現象を示す話が数多く収録されている。本書は怪異現象に関する話を抄録し、現代語訳で紹介する。※本作品は紙版の書籍から解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 江戸怪奇草紙
    3.5
    天女のように美しい幽霊が毎晩恋人のもとへ通う「牡丹灯籠」。夫に殺された醜い妻の壮絶な怨念を、祐天和尚が加持祈祷で払う「累」。そのほか江戸を代表する怪談から珍しい物語を集め、わかりやすい現代語訳紹介。
  • 跡継ぎの条件【文春e-Books】
    4.3
    『蜜蜂と遠雷』の作家・恩田陸のホラー短編を電子書籍で配信! 高校の同級生と地元の居酒屋で飲み交わす。 常連の多い賑やかな店だが、跡継ぎになるには奇妙な「条件」があるという……。 写真家・近藤篤さんによる、雰囲気たっぷりのモノクロ写真も収録。 ※本作は「オール読物」2019年3・4月号に掲載された作品を電子書籍化したものです。
  • 深淵を歩くもの
    値引きあり
    4.0
    【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。 あらかじめご了承ください。 深海…そのただひたすらに暗い世界で“それ”は待っていた、復活の刻を。 潜水調査艇りゅうぐうが回収したタブレットに封印されていたものとは? 「ウルトラマンティガ」のアナザー・ストーリーである表題作のほかに、アンソロジー「異形コレクション」などに収録された数々の短篇、 そして未発表作『READ ME!』『屍街』も加えた、バラエティー溢れる作品集。 “永久機関”や“クトゥルー”といった題材を使い、人気脚本家・小中千昭が描く“幻想と怪奇”の物語たち。 デュアル文庫オリジナルで登場。
  • 絆――『鬼子母神』電子版限定スピンオフ
    無料あり
    3.0
    1巻0円 (税込)
    家庭に潜む想像を絶する地獄が、ここにもあった――。 誉田哲也氏、道尾秀介氏をはじめに多くの人気作家を輩出した「ホラーサスペンス大賞」第1回特別賞受賞作。 そして最注目の新進気鋭作家・安東能明 の渾身作『鬼子母神』から生み出された書き下ろしスピンオフ。
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL
    4.0
    アイアムアヒーロー映画化記念豪華小説集。 大人気コミックス『アイアムアヒーロー』の映画化を記念して、朝井リョウ、中山七里、藤野可織、下村敦史、葉真中顕、佐藤友哉・島本理生という豪華執筆陣によるアンソロジー小説集を刊行。ZQNが日本文学界に感染拡大。迫り来る恐怖にあなたは耐えられますか・・・? (内容) ZQN前の世界、比呂美の幸せだったころの物語(朝井リョウ) ZQN細胞を研究している機関で起こった衝撃(中山七里) 陸上部に所属する女子中学生たちに迫り来る恐怖(藤野可織) ZQNに効くワクチンがあるという噂。鈴木英雄が行動を起こす(下村敦史) 将棋の最高峰「名人戦」。戦いを制するのはいったい・・・・?(葉真中顕) 男性目線と女性目線が見事に交錯。息をもつかせぬ合作小説。(佐藤友哉・島本理生) 日本の小説界を代表する作家達が描く「アイアムアヒーロー」の世界。 【ご注意】お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 哀愁変奏曲
    5.0
    ハープの調べに愛がめばえ、シンバルの響きに、幼い日の残酷な思い出がよみがえる。ピアノのささやきは作曲家を夢みて、やがて挫折した青春の日々の追憶に誘う。懐かしきイングリッシュホルンの音色に女の哀しい人生模様が込められる。音楽と楽器を巡って奏でられる、愛と哀しみと恐怖のメロディ。連作ホラーサスペンス。
  • アイズ
    3.5
    日常の隙間に潜む恐怖の数々。マンションのドアに書かれた不気味な文字、夜光虫に縁取られた青白い遺体、映画の映り込む失われた記憶、奇妙な現象が起こる町営住宅……。著者真骨頂の恐怖短編集!
  • 愛知の怖い話
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    最凶の心霊スポットで著者が実際に巻き込まれた怪異、当時の小学生を恐怖に陥れた「口裂け女」ブームに秘められた真実、曰く付きのトンネルで消えた女優、自殺が多発する謎の路線など、名古屋駅裏出身で、ホラー映画監督でもある著者が、地元の映像関係者から入手した心霊スポットのエピソードなども豊富に、独自の切り口で愛知の恐怖に迫る!
  • 愛読者
    3.3
    駆け出しのミステリー作家・仁科美里のもとに、読者からのファンレターが二通届けられた。片方の差出人は、中学を卒業してから音信不通だった友人・柚子。そしてもう一通は「愛読者」と名乗る謎の男からの不気味な手紙……。この二通の手紙をきっかけに、美里の生活は大きく変わっていく。美里に近づいてきた柚子の真意は、そして「愛読者」の正体は? 驚愕のラストへ向けて読者を誘う、傑作サスペンス・ホラー!
  • 愛の衝撃
    -
    1巻495円 (税込)
    わたしは加納教授の家に出入りして、資料整理を手伝っていた。だが、加納家の空気にはどこかおかしなところがあるのに気づいた。教授の一人娘・宮子が、家族のみならず家政婦からも冷たく扱われていることを知り、同情して優しい言葉をかける。ところがその途端に、彼女は全身けいれんを起こして倒れてしまう。実は宮子は特異体質で、愛情を受けると発作を起こすアレルギーを持っていたのだ……。(「愛の衝撃」)  日常生活に潜んでいる。狂気をはらんださまざまな愛のかたちを描いた11本の短篇小説を収録。表題作はフジテレビ系列『世にも奇妙な物語』において「いじめられる女」の題で映像化(大鶴義丹・水野真紀主演)された。 *避雷針のある町 *愛しているといってほしい *夏の少女 *眠り目の女 *黒い猿 *不安な朝 *愛のパラダイス *人形のような女 *闇の中の告白 *都市に棲む獣 *愛の衝撃 ●村田基(むらた・もとい) 1950年、京都市生まれ。名古屋大学文学部中退。出版社勤務ののち、1986年に「SFマガジン」に短編「山の家」を発表して作家デビュー。主にホラー、SFを執筆。
  • 青鬼
    4.4
    超人気ホラーゲーム「青鬼」公式ノベル化!原作者nopropsのもとに執筆・黒田研二(「真かまいたちの夜」シナリオ担当)イラスト・キャラクターデザイン・鈴羅木かりん(コミック「ひぐらしのなく頃に」)といった豪華制作陣が集結!≪あらすじ≫転校生のシュンは、化け物が現われると噂される<ジェイルハウス>の前で同級生らと出会い、不気味な洋館へと足を踏み入れてしまう。響き渡る怪しげな物音。こちらを覗き込む血走った目玉。突如、転げ落ちる甲冑の頭部…。恐怖に駆られた中学生六人は、建物から逃げ出そうと玄関に向かうが、なぜか扉はびくとも動かない。「ねえ、シュン君。もしかして私たち、ここに閉じ込められちゃったんじゃないの?」脱出を試みる彼らに、この世のものとは思えぬ巨大な青い影が忍び寄る。未知なる生物か? あるいは、去年の暮れに事故死した元クラスメイト<直樹>の亡霊か? 青鬼に捕まれば殺される――史上最悪の鬼ごっこが今ここに始まった!

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  • 青火温泉 第一巻
    -
    1~4巻220円 (税込)
    温泉を題材にしたホラーファンタジー。化け猫の湯にゾンビの湯、幽霊の湯に雪だるまの湯…妖怪変化がわらわら出てくる、身の毛のよだつ怪物温泉集。 オムニバスで描く娯楽怪奇談。寒くなっちゃうよ!ポロリもほろりもあります! お気に召しましたら続きもどうぞ!
  • 青森怪談 弘前乃怪
    -
    地元青森の怪談家が蒐集した本州最果ての実話怪談! 「咳が止まらない…」 津軽の霊場・賽の河原で 二人の母を同時に襲った異変とは…「賽の河原」より 十和田湖畔のキャンプ場の怪 津軽霊場を歩く子供達の霊 RAB青森放送のブースで録られた異音 馬の蹄の音がする中町こみせ通り 岩木山神社の山の神 死者が呼ぶ入前崎の断崖絶壁 こいはまいねまいね(これはダメだダメだ)…。 弘前市を中心に活動する怪談家たちが蒐集した地元青森の本当にあった怖い話。 ・授業中、突然何かに憑かれたように暴れ出し教室から脱走した少女。見つかった場所は…「女生徒」 ・釣りに行くはずが、気づくと遊歩道を外れ林の中を彷徨っている。何に呼ばれて…「呼ばれ、止められ」 ・夢に現れた十一面観音。願いを述べてみよと言われた矢先、息子が事故に遭う。母が答えていた内容は…「ねがい」 その他、伝染病の隔離病棟のあった総合病院に纏わる怪異を著者二人が証言する「隔離病棟二話」、殺人事件の現場跡地に生家があった著者が幼少期の怪奇的記憶を綴る弘前の随筆など、全38話収録。
  • 赤い足あと
    -
    1巻638円 (税込)
    中学校の同級生・マドカとシンゴが使うケータイコミュニティサイトに届いた<クリムゾン>からのメッセージ──。その送り主の「足あと」には、恐ろしい言葉が表示された!

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  • 赤いベベ着せよ…
    3.5
    鬼に我が子を食い殺された女。腹を裂かれ、血まみれの我が子は、まるで赤い着物(べべ)を着ているようだ。女はやがて鬼になり人の子を……。そんな鬼女伝説が残る町に娘を連れて20年ぶりに帰郷した千鶴は、幼なじみの知人の幼い娘が扼殺され、古井戸に投げ込まれたことを知る。それは、同じ場所で20年前に起きた幼女扼殺事件と状況がそっくりだった。やがて、他の幼なじみの子供たちも次々と殺されていく。鬼は誰か!? “ことろ”の童謡が恐怖を呼ぶ、戦慄の長編ホラー!!
  • 赤いべべ着せよ…
    3.6
    「こーとろ、ことろ どの子をことろ」。子とり鬼のわらべ歌と鬼女伝説が伝わる街・夜坂。夫を亡くし、娘と二十年ぶりに帰郷した千鶴は、幼なじみの娘が殺されたと聞かされる。その状況は、二十二年前に起きた事件とそっくりだった。その後、幼児が殺される事件が相次ぐ。鬼の正体はいったい誰なのか!?

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  • 赤鉄町怪事録 首狩り地蔵
    -
    「ここかいな、ワシの首はここかいな…。」 ある日、首なし地蔵に男の生首が置かれた。 首を求めて彷徨う地蔵の噂。 謎の双子に、怪しい組み立て工場。 小説投稿サイト《エブリスタ》発、一気読みホラーミステリ! かつて鉱山の町として栄えた赤鉄町は、峠の首なし地蔵に生首が置かれるなど、不気味な事件と噂には事欠かない町だ。ある日、ニートの花崎はwebの求人広告で思い掛けない高収入バイトにありつく。とある工場でベルトコンベアを流れてくる部品を組み立てるだけの作業なのだが、これがなんと日給十万円! 実に美味しい仕事だが、一つだけ疑問がある。一体自分たちは何を造っているのかということだ。次々と消えるバイト仲間、謎の補充人員、花崎はバイトとして潜り込んでいた探偵・篠原と工場の秘密を暴こうとするが…。「気づいたら一気読み! 」「ジワ怖からのバンジー! 」「眼球が高速スクロール! 」、小説投稿サイト〈エブリスタ〉で話題のノンストップ・ホラーミステリ! 著者について 木場水京(きば・すいきょう) 1991年7月4日生まれ。血液型、B型。 趣味は、生物の飼育(熱帯魚、爬虫類、昆虫が好き)。 座右の銘:成せば成る。
  • 赤く染まる月
    -
    空に浮かんでいるのは、血の色に染まった真っ赤な月だった。 これは“あいつ”の目で、空から獲物を捜しているのだ。 僕と恋人の枝折は温泉旅行に向かった先で、暴走車にはね飛ばされて意識を失った。 次に目が覚めると、そこは見たこともない異質な空間で、現実の世界とはかけ離れた不思議な街並みが広がっていた。 赤く染まった月が支配する世界の中で、僕たちの目の前に“あいつ”が現れる。 枝折の命を守るため、僕は意を決して“あいつ”と戦うが……。
  • 赤ずきん
    3.8
    大学生の夕紀は、駅ビルの掲示板で家庭教師募集の黄色い紙を見つける。それが恐怖の始まりだった。次々と奇妙な出来事に遭遇するようになった夕紀が見た、血まみれの「赤ずきん」。そしてその横に立つのは……。
  • 明るい怪談~恐がりさんでも読める49ストーリー~
    -
    1巻440円 (税込)
    著者が体験してきたことのなかで、不思議な話ばかりをまとめた明るい怪談49ストーリー。 怨念・恨み・呪い系は除外して、恐がりさんでもOKな読み物に仕立てました(※個人差があります)。 確かめられないものに対して、私たちは怯えがちですが、それらは決して邪悪なものとは限りません。大切なものは目には見えないことも多いのです。ぜひご自身の感覚を開き、感じてみてください。今、ここにあるものをキャッチできれば、次の語り部はあなたかもしれません。
  • 秋田怪談
    -
    秋田県の最恐ご当地怪談集 北秋田市◆祭りで撮れた不可解な写真 秋田市◆飲み屋街に出る白装束の男 男鹿市◆深夜見た都市伝説のアレ 横手市◆トンネルに現れる謎の警官 仙北市◆秋田藩の公的河童目撃録 由利本荘市◆通夜の日のぴんぽんおばけ ……ほか 秋田県に所縁のある鶴乃大助、卯ちり、戦狐が秋田の各地を巡り土地の人々から聞き集めた秋田の怪異奇譚集。 ・家に続く不幸の理由は、敷地内の郷土神を祀る社が荒れたせいなのか…「みよしさん」(由利本荘市) ・大太鼓祭りで撮れた不可解な写真、その行方は…「ポラロイド写真」(北秋田市) ・座敷ワラシのいると言われる部屋に宿泊してみたら…「禍福は糾える縄の如し」(大仙市) ・歓楽街・川又で飲んだ帰りに髷を結ったいで立ちの男と目が合い…「通町橋の男」(秋田市) ――ほか、仙北の河童やナマハゲ、妖狐など、怪奇伝承から妖怪話、曰くある代物云々…奇々怪々な秋田がここにある。
  • 秋の牢獄
    4.2
    11月7日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。朝になれば全てがリセットされる日々。この繰り返しに終わりは来るのか──。圧倒的な切なさと美しさに満ちた傑作中編集。
  • 悪意怪談
    3.0
    「コレ捨てたいんだけど、人間って何ゴミ?」 史上最狂の「サイコホラーコンテスト」より外に出るのが怖くなる地獄の15話を収録。 すぐそばの狂気、毒人間たちの日常サイコホラー! 変質者から追われて逃げ込んだ顔見知りのおばさんの家。そこには見てはいけない部屋が…「こどもひゃくとおばんの家」、通学途中に突然現れ、じゃんけんを仕掛けてくるおじさん。勝つとお菓子をくれるが、負けると…「じゃんけんおじさん」、朝起きると、手に千切れたハトの首を握っている大学生。本人は夢遊病を疑うが、実は夜に母親が…「夢魔」ほか、人間の狂気と猟奇が炸裂する絶叫サイコホラー。静かに忍び寄る狂気から、おぞましきスプラッターまで、生々しい恐怖がこれでもかと襲い来る。笑顔の裏の悪意、日常の落とし穴……もう誰も信用できない! 〈収録話〉 「赤とか黒とか白とか金とか」純鈍 「Endless」快紗瑠 「こどもひゃくとおばんの家」闇桜 「知らない電話番号」焼きそばパン 「じゃんけんおじさん」渡波みずき 「澄子」くがつなな 「誰が死んだ」oomori 「罪と罰ショウ」青山瑞希 「特別」真山おーすけ 「母の嘘」百壁ネロ 「パパは檻の中で生きている」佐久間譲司 「見えざる狂喜」快紗瑠 「夢魔」相沢泉見
  • 悪意のセキュリティ(上巻)
    -
    1~2巻550円 (税込)
    主人公の女子大生・中原咲子は指先に触れたものから、そこに込められた思念を感じ取れる能力を持っていた。親友である近藤朋香の新築の家に遊びに行った咲子はそこかしこで悪意ある想念を感じ取る。古びた家ならともかく、こんな建てたばかりの家なのに悪霊が住み着いている様な感じなのが不思議だった。朋香もそれを感じているらしく、咲子に何か感じないかと聞くのだが、そうだと相づちをうてるほど子供でもなかった。そんな矢先、朋香の父親が自殺未遂で病院に運び込まれる事件が起こる。
  • 悪への招待状
    4.3
    1巻770円 (税込)
    「江戸という都市に対する橋頭堡を作ってみたい、というのが本書を執筆のする最大の動機だった」と、あとがきで著者が明かしているだけに、意欲に満ちた、江戸を知ることができる作品だ。それでいて、難解ではない。 「本書を執筆するに当って、少なくとも自分がわからないことすべて調べよう、というのをルールにしましまた。要するに江戸を、手に取って理解できるところまで持ってこようと思ったのです」と、著者は書いている。 江戸が、まるで目の前にあるかのような臨場感をもって読める傑作!
  • 悪魔の教室
    -
    1巻495円 (税込)
    肩から胸へと、何か物凄く熱いものが突き刺さるのを感じた。その熱いものはただ鋭く突き入るばかりでなく、内部で弾けた。あまりの衝撃に、びくりとも動けない。自分の身体の内部がグシャグシャに砕ける感覚を、吐き気とともに実感した。少しの間を置いて、熱いものは口の中にまで溢れて来た。(「地獄の遊園地」より)  グロテスクで残虐極まりないシーンが次々と繰り広げられる衝撃のスプラッタ・ホラー短編集。完全未発表の「ソウルの歩き方」「インカの裔」を含む、電子オリジナル作品。「電子版あとがき」を収録。 *地獄の遊園地 *血塗れ看護婦 *地の底からトンチンカン *悪魔の教室 *ソウルの歩き方 *インカの裔 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 悪魔ノート
    -
    高校1年生の萌々は16歳の誕生日、友達から一冊のノートをプレゼントされた。開いてみると、そこには魔法陣のようなものが。名前を書かれた人には天罰が下るという“悪魔ノート”。半信半疑で書き込んでみると次々に異変が起こりはじめ……。本物だと知った萌々は、ノートにどんどん夢中になっていく。
  • 悪夢百物語
    -
    1巻495円 (税込)
    陰鬱な雨が降る日、古い団地の一室で、燭を落としながら怪しい話が一話ずつ語られていく。個性的な語り手と共に紡がれていく恐怖譚……その数が百に達しようとする時、“それ”は起きた……!  怪奇小説作家・倉阪鬼一郎が実際に出席した百物語。それを母体として、小説仕立ての脚色を交えたのが本書である。電子オリジナル作品。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • あさとほ
    3.5
    幼い頃、夏日(なつひ)の目の前で双子の妹・青葉(あおば)は「消失した」。両親を含めた誰もが青葉のことを忘れてしまい、彼女を覚えているのは、夏日と、消失の瞬間を一緒に目撃した幼馴染の明人(あきと)だけだった。青葉の消失が忘れられないまま大学生となった夏日は、所属する国文学研究室の教授が失踪したという報せを受ける。それには「あさとほ」という、平安時代に書かれた物語が関わっているらしい。教授の行方と未詳の物語「あさとほ」を追う夏日は、十数年ぶりに明人と再会し、共に調査をすることになる。二人が「行方不明の物語」の正体に辿り着くとき、物語は大きくその姿を変える。
  • 邪宗門の惨劇
    3.0
    〈母さん、帰らぬ、さびしいな。  金魚を一匹突き殺す。  まだまだ、帰らぬ、くやしいな。  金魚をニ匹締め殺す。  なぜなぜ、帰らぬ、ひもじいな。  金魚を三匹捻ぢ殺す。〉 北原白秋の童謡『金魚』と共に、推理作家・朝比奈耕作に送られてきた、中学時代の同級生・熊谷須磨子からの手紙。 朝比奈は指示通り松濤の洋館を訪れるが、同様に呼び出された同級生2人と館に閉じ込められてしまう。 蝋燭だけが頼りの暗闇で脱出を試みる3人だが、やがてどこからか女の金切り声が響きわたり――カーテンの裏には“突き殺された”熊谷須磨子の死体が転がっていた! この空間、異常すぎる! 予想は何度も覆される、絶対に読んでほしい“怖ミス”の名作を復刊しました!!
  • アシッド・ヴォイド
    -
    1巻770円 (税込)
    扉の隙間から、炎に包まれた触手が、何本となく突き出される。それは元龍に力を貸すかのように、扉に貼り付き、引いていった。扉が半分開かれる。向こうのものの姿が、ぼくの瞳を貫き、眼底に灼きついた。「ふんぐるい、むぐるわなー・くとぅぐあ・ふぉまるはうと……」耳を覆いたくなるような、粘液性の声をあげて、それは扉をさらに開こうとしている。それの姿は……強いて表現するならば、生きている溶岩……光球の群れで作られた人間のようなもの……炎の触手をのたくらせている蛸……。(「十死街」より)  ラヴクラフトへの想いに満ちた初期作品から、ウィリアム・バロウズに捧げた書き下ろし作品まで。クトゥルー神話を先導しつづける、朝松健の粋を集めた傑作短篇集。 *星の乱れる夜 *闇に輝くもの *ゾスの足音 *十死街 *空のメデューサ *球面三角 *Acid Void New Fungi City ●朝松健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、かつて誰も書かなかった〈異形の戦場〉と化した京都を描いた『血と炎の京』で高い評価を得ている。
  • あたしのもの
    値引きあり
    -
    あたしは、今、大好きなヒロシとミイナ、ショウジとケンイチと共に、車で温泉に向かっている。ヒロシは、あたしみたいなブスでノロマでバカな女なんて相手にしないとわかっていた。そんなヒロシにバカにされ暴力をふるわれても、あたしは彼と一緒にいられるだけでよかったんだ。旅館に着き、ヒロシの彼女のミイナに誘われて風呂に行くと、そこには不思議なおばあさんがいて…。不気味な旅館で、その晩あたしの目の前で起きた事件とは…。
  • @ベイビーメール
    3.0
    腹部が抉られた女性の変死体が複数発見された。被害者は全員、死の一ヶ月前に送信者不明のメールを受け取っており妊娠をしていたらしい。高校教師の雅斗の恋人・朱美にもその不気味なメールが届いてしまい……!?
  • 穴

    -
    1巻330円 (税込)
    高校生が失踪する事件が相次いでいた。涼介は人が立ち寄らない校舎の男子トイレで、奇妙な穴を見つけるが……。 怖いけど、どうしても先が知りたくなる、新感覚ミステリーホラー。 その穴を覗いたあなたは、もう生きては戻れません……。 ●著者プロフィール● みんと(みんと) 関西在住。恋愛小説を中心に執筆。他著書に「胸キュン☆おっぱいパニック」「白バイ警官にエッチなお願い」「秘密の試着室」「契約してちょ~だいっ!!」「温泉ガールはエッチが大好き☆」や、文芸小説「父の肖像」などがある。

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  • Another エピソード S
    3.5
    1998年、夏――見崎鳴が語る“もうひとつの『Another』”。謎めいた屋敷に出る“幽霊”と異能の美少女の、恐ろしくも奇妙な“死体探し”の物語。著者インタビューや特別対談を収録した豪華軽装版が登場!
  • あなたが怪
    4.3
    濡れ女、山童、しょうけら、わうわう、火車、ぬっぺっぽうなど、70(仮)の妖怪たちを描いたコミックエッセイ。怪談雑誌『幽』連載に書き下ろしを多数加えて出版。あなたの周りの怪しい出来事は妖怪たちの仕業?笑いとユーモアをちりばめて、現代の日常的怪異を妖怪になぞらえて描いた快作。
  • あなたが怖い
    3.0
    怖くて面白い、怪奇小説、ホラー短編集。三人の作家による珠玉のホラー、三本を掲載。それぞれ趣向の違う恐怖を味わってください。幽霊や心霊とは違い、現実の人間が一番怖い。あなたもいつのまにか人から怨みを受けているかもしれませんよ。いい人に見えても気をつけなければなりません。収録作品「陶芸工房へようこそ」松元千春「罰生放送」烏丸飛鳥「密かな恋人」小鳥遊桜
  • 貴女が好きだから、私の為に死んで?
    -
    1巻330円 (税込)
    ある高等学校にて、悲しい事件が起きた。  それは、二年A組に在席していた叶基乃と言う少女が誰もいない早朝の教室内にて、首から血を流して死んでいたからだ。  それを最初に目撃したただの男子生徒はすぐにそれを職員室まで言いに行き、その問題は公になった。  事件になって三日経ったある日、叶基乃の親友であった九条綾香に警察は様々なことを訊く。  だが彼女の逆鱗に触れたことにより、彼女の事情聴取は一旦終わった。  怒りを抱えたまま彼女は自分の教室に戻り、Aクラスのクラスメイトと話すこともなく、自分の席に着き、そこで静かに涙を零す。  その隣にはいつも明るく話しかけて来てくれた親友の叶基乃の席があった――だがそこには何やら違和感が。  不思議に思った彼女は親友の席に座り、そこで回収されたはずの彼女の机の中に手を入れてみた。  するとそこから、人の髪の毛で出来たであろう、人型の人形が出てきたのだ。  それを机の上に置き、誰かの悪戯だと思った。だがクラスメイト達は、それを九条綾香の度が過ぎた悪戯だと決めつけた。  反論する九条綾香だが、三十八名がそう言っている以上、何を言っても無駄だと分かり、拳を強く握った為に爪が皮膚に食い込んで血が流れた。  流れ出た血が髪の毛で出来た人形に付着し――爆音とも呼べるような奇声が、その人形から発せられた。  耳を抑え、うずくまった彼ら――そこから地獄の始まりだった。  何の前触れも無く、首を一文字に切り裂かれた生徒――それに怯えて逃げ出そうとした彼らの前に立ち塞がったのは、教室の扉。  閉じ込められた彼らに、ある言葉が伝えられた。  誰かが生き残る、と。
  • あなたの隣の怪談集
    -
    1巻495円 (税込)
    日常生活に潜み、ふとしたことで顔を覗かせる「何か」……身近で起こった震える話  そこはちょうど、明かりの陰になっていた。先輩の姿が、もうろうとしているように見える。暗闇に溶けこむように、じんわりと、人影がたたずんで……。「先輩、ですよね。い、いやだなあ。冗談、やめてくださいよ」……返事は、ない。桂川君の背中に、つう、と冷たい汗が流れ落ちた。目の前にいるのは、本当に先輩なのだろうか。もし、そうでないとしたら……。本書は、あなたの隣にいるかもしれない得体の知れない「何か」の物語である。 ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
  • あなたの隣の怖い噂
    3.0
    1巻1,287円 (税込)
    「首なしライダー」「ムラサキカガミ」 「耳たぶの白い糸」「猫除けのペットボトル」etc. と、だれもがどこかで 聞いたことがある都市伝説の数々…。怖い話から、ちょっと笑える ネタ、密かに実践されている噂まで、ありとあらゆる都市伝説の 「ウラ」を徹底調査すると、そこには意外な事実が隠されていた。 圧倒的なフィールドワークで、「あなたの隣」に潜む真実が、 いま明らかに!

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  • アナベル・リイ
    3.9
    怯え続けることが私の人生だった。 私は今も、彼女の亡霊から逃れることができないのだ。 1978年、悦子はアルバイト先のバーで、 舞台女優の夢を持つ若い女・千佳代と出会った。 特別な友人となった悦子に、彼女は強く心を寄せてくる。 しかし、千佳代は恋人のライター・飯沼と入籍して間もなく、 予兆もなく病に倒れ、そのまま他界してしまった。 千佳代亡きあと、悦子が飯沼への恋心を解き放つと、 彼女の亡霊が現れるようになり――。
  • 穴らしきものに入る
    3.7
    ホースの穴に指を突っ込んだら、全身がするりと中に入ってしまった。それからというもの、ソバを食べる同僚の口の中、ドーナツ、つり革など、穴に入れば入るほど充実感にあふれ、仕事ははかどり、みんなから明るくなったと言われるようになった。だが、ある一つの穴に執着したことから、彼の人生は転機を迎えることになる──。卓抜したユーモアセンスが高く評価された第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作に他4編を収録。
  • 姉飼
    3.7
    さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は――。蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい……。僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。「選考委員への挑戦か!?」と、選考会で物議を醸した日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」はじめ四篇を収録した、カルトホラーの怪作短篇集!
  • 姉の声
    -
    1巻330円 (税込)
    私はここが嫌いだ。ここには、姉がいる。 姉に会ったことはない。あたりまえだ。そもそも、私に姉はいない。しかし、この家に来ると、いつも感じる。姉は、私がこの家に来るのをじっと待っていたと。 「みなと~。やっと二人で、遊べるね~」 私に残された逃げ道は、ひとつしかない。避けてきた廊下の奥だ。姉は、すぐそこまで来ている。逃げなくては。──姉に捕まる前に! 私は身をひるがえし、走りだす。 決して行きたくなかった、闇の奥へと。
  • あの女(オンナ)
    3.7
    オセロ・中島知子さんのことは他人事とは思えない。私も占い師の女に洗脳されていた! 岩井志麻子自ら「これを書くのが私のライフワーク」と語る、虚言占い師の女との驚愕の実話エピソードの数々。渾身の書き下ろし百枚を追加! 解説はノンフィクション作家の工藤美代子氏。

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