作品一覧

  • 荒魂怪談
    3.5
    1巻998円 (税込)
    目をとる 手をとる 命をとる 神の前に 人は虫けらぞ。 圧倒的、畏怖と戦慄 荒ぶる神の祟り 原始の恐怖36怪! 和魂と荒魂。神にはふたつの顔があるが、どちらを前にしても人はひれ伏すのみ。 神は人の理の外にあり、真に恐ろしきは霊や人の生みだす呪いではなく、神仏の怒り=祟りなのかもしれない。 神輿が出る日は農作業をしてはならぬという祭りのルール。破った者は…「禁忌」服部義史 夜の散歩で拾った五十円玉で気まぐれに参拝したお稲荷様。その効果は吉か凶か…「御礼詣」ホームタウン 戦時中、炭焼き小屋の裏に密かに祀った裏靖国神社。その目的とは…「裏の靖国」鷲羽大介 原因不明の体調不良に苦しむ女性に憑いていたのは怒れる犬神。その原因は…「争いの原因」橘百花 3日間連続したある一族の葬儀。親族が抱える妖しい木箱の正体…「願いと箱、そして代償」小田切大輝 山で石を拾ってから体調が悪い女性。友人は石が山神様のものだと言うのだが…「卵石」卯ちり 新しく住職として入った寺に漂う禍々しい気。原因はどこに…「ある僧侶の死」(鶴乃大助) 山道を走るトラックに積まれていた騒がしい檻。中に入っていたのは動くはずもない木造の…「檻の中」斉砂波人 ブラック企業の社長がトイレの傍に祀った祭壇。病んでいく社員はやがて…「邪鬼」渡部正和 山中に落ちていたミニチュアの祠を入れた桐箱。気味が悪くて投げ捨てたのが悪かったのか…「まめがみさま」蛙坂須美 神像集めが趣味の祖母が古物商から手に入れた黒塗りの箱の正体…「正座する人達」つくね乱蔵 大学で肝試しをした学生に起きた異変。神が憑いていると言われる女子学生が見たものは…「Q」幽木武彦 峠の祠の祟り、神社の境内で鳥が死ぬサイン、奇怪な10の怪異譚…「らんしん」黒木あるじ 父方の里の奇妙な風習。祖母の葬儀で恐ろしい真実が…「一緒に暮らさないか?」営業のK 拝み屋のもとに相談に来た母娘。自分たちには神がついていると言うのだが…「ヨモノキさま」(郷内心瞳) ほか、36の神仏恐怖譚!
  • 秋田怪談
    値引きあり
    -
    1巻390円 (税込)
    秋田県の最恐ご当地怪談集 北秋田市◆祭りで撮れた不可解な写真 秋田市◆飲み屋街に出る白装束の男 男鹿市◆深夜見た都市伝説のアレ 横手市◆トンネルに現れる謎の警官 仙北市◆秋田藩の公的河童目撃録 由利本荘市◆通夜の日のぴんぽんおばけ ……ほか 秋田県に所縁のある鶴乃大助、卯ちり、戦狐が秋田の各地を巡り土地の人々から聞き集めた秋田の怪異奇譚集。 ・家に続く不幸の理由は、敷地内の郷土神を祀る社が荒れたせいなのか…「みよしさん」(由利本荘市) ・大太鼓祭りで撮れた不可解な写真、その行方は…「ポラロイド写真」(北秋田市) ・座敷ワラシのいると言われる部屋に宿泊してみたら…「禍福は糾える縄の如し」(大仙市) ・歓楽街・川又で飲んだ帰りに髷を結ったいで立ちの男と目が合い…「通町橋の男」(秋田市) ――ほか、仙北の河童やナマハゲ、妖狐など、怪奇伝承から妖怪話、曰くある代物云々…奇々怪々な秋田がここにある。
  • 実話奇彩 怪談散華
    値引きあり
    5.0
    1巻374円 (税込)
    「目が合ったんです。飛び降りる前の男と…」 一〇〇九室の前で起きた投身自殺。 死の連鎖はその後、意外な法則で―― 「ギリギリ」より 異色トリオの最凶化学反応。 百花繚乱の実話怪談! 駅で発券中に感じた強烈な視線。視線の主は旅行先で待っているはずの…「件の剥製」 便座で突如感じた肛門の違和感。見るとオレンジ色の毛束が刺さっていて…「オレンジの髪」 ショッピングセンターで見た犬の死体。その後、見えない何かの気配が近くに…「犬の死骸」 一人暮らしの家で起きた冷蔵庫荒らし。ビデオカメラに映っていたのは謎の大蛇…「密室」 初恋の彼氏を事故で亡くしたホステス。店の同僚も目撃した怪現象とは…「散らない華」 飛び降り自殺が出たマンション。そこから始まる不気味な死の連鎖…「ギリギリ」 親戚中が同時に見た亡き祖母の夢。握手をするように手を差し伸べてくるのだが…「厭な話 二編」 空襲で多くの犠牲者が出た地域に立つ病院。深夜に出る黒い看護師の正体は…「黒看・赤看」 ほか、異色トリオが綴る禍々しくも神々しい極彩色の恐怖譚!
  • 呪術怪談
    値引きあり
    3.0
    1巻374円 (税込)
    怪談の中の怪談…それは「呪い」。 「跡取りを六人あの世に連れいてく…」 ある家を絶やすための呪詛掛け軸。 不自然な絵の空きスペースに何が… (「六仙図」より) 憎いと思った瞬間から呪いは発動する。 最恐にして最凶、禁忌の実話怪談! この世でもっとも恐ろしい怪談、「呪い」に纏わる怖い話を集めた実話集。 ・六人の仙人を描いた掛け軸。だが、それは跡取り候補を六人あの世に連れて行く呪術絵…「六仙図」 ・白い裏面に白インクで印刷してくれと依頼された謎の図案。それには恐ろしい仕掛けが…「ステッカー」 ・亡き娘の日記に残されたいじめの事実と復讐のための呪法。母の決断は…「引き継ぐ」 ・山中で偶然縊死体を発見した男。警察から見せられたのは<私を見つけた者を呪います〉と書かれた遺書…「呪います」 ・ある児童の机の中に入っていた手紙。その子を褒めちぎる内容だが、翌日から異変が…「悪筆と達筆」 他、ズシンと36話収録!

ユーザーレビュー

  • 実話奇彩 怪談散華

    Posted by ブクログ

    『件の剥製』『安アパートの怪人達』『先住者二編』『名前』『棍棒さん』『犬行列』『密室』『遊んだ日』『山中の盆踊り』『カンカンカン』『酒乱』『酒場』『そうでもない』『お札の効果』『喜びあり』『厭な話二編』『いなくなったほうのおかあさん』が好きでした。
    怖いはなしの中毒なので麻痺しかかってて本当に怖いって最近思わなくてそれに怖いはなしよりちょっと不思議なあれ?みたいなはなしがたぶんワタシは好きなのでそういうのばっかり集めてあったらきっと何回も何回も読んでしまうと思う。
    怖いはなしの中毒すぎて読んだはしから忘れるので、これはきっと知らないうちにヤバいことから回避してるのかもしれません。

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    2022年09月14日
  • 荒魂怪談

    Posted by ブクログ

    神仏に関する怪談が集められた一冊。

    著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
    その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
    もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。

    しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。

    0
    2025年10月31日
  • 荒魂怪談

    Posted by ブクログ

    神様に関わる怪談は、それ相応の罰的な展開になるのがやっぱり怖い。
    神様に頼るときや何かいけないことをするときは、それ相応の覚悟を持って。
    死ぬ気で向き合えること以外は、安易に関わってはいけない。それは、良くも悪くも。
    そう思わされた。神社散歩とか、本当にいいのか?とか、薄っすら思った。
    もっと下調べしてから色んなところに行くべきだと思った。
    あとは神様や近しい存在に対して失礼な態度を取る奴が、人間には良いことをしているなんてあり得ないので。
    宗教観とかそういう観点ではなくても、その人たちが心から大切にしているものを粗末に扱うようなことは、何だろうとダメってことで。
    私も気をつけます。

    0
    2025年11月20日
  • 呪術怪談

    Posted by ブクログ

    ちょっとNot for meかなと思いつつもジャケがカッコよかったので手に取ってみた、呪術にフォーカスした実話怪談コンピ。
    呪術というと呪う方と呪われる方、つまり因果と応報があって、その間にある呪いという“わからなさ”よりも、人の怨みや悪意が怖いのかもしれない、そんな話でもつくね乱蔵さんの各編は体験も語りも厭さも流石だな、などと思いながら読み進めていたけれど、後半に収録されている久田樹生さんの長尺の一編「巧妙」が「本当に呪われているのか。呪われているのなら目的は何か。全てが分からない」まま長期間に渡って進行していく話で凄かった。更には最後に紐解かれそうになりつつ隠されたまま終わる因果にも人の禍

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    2024年12月22日

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