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どこよりも遠い場所にいる君へ 映画ノベライズ
2026年10月9日(金)劇場公開! 映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』を最速ノベライズ!! さし絵がいっぱい! 映画の感動を完全ノベライズ!! 豊かな自然にあふれた離島・采岐島(ときしま)――。その島には、“神隠しの入り江”と呼ばれる場所があった。とある事情で都会を離れ、采岐島の高校に進学した少年・月ヶ瀬和希は、ある初夏の日、“神隠しの入り江”で一人の少女が倒れているのを発見する。少女の名前は秋鹿(あいか)七緒。1974年からきたという七緒は、和希とその場に居合わせた高津という男性に保護されることになる。七緒のことが気になり、それからたびたび放課後に彼女のもとを訪れるようになった和希。やがて和希は、七緒から驚きの言葉を聞かされるのだった――。過去と現在がまじわるとき、秘密を抱えた二人の未来が動きだす。 -
八咫の刻
これが、全ての起こりなのであった―― 【4カ月連続刊行】 「警視庁公安J」シリーズで人気沸騰の著者が贈る、 大江戸時代活劇、ここに開幕! 「八咫の刻」シリーズ第一巻 時は元禄十年──江戸幕府五代将軍・綱吉の寵愛を受ける 高僧・護持院隆光には、ある陰謀があった。 幼子の頃より抱き続けた恨みを晴らし、 江戸を我が物にすること。 巧妙な手を使い綱吉を操り、 着実に復讐の駒を進めていた。 その企みに気が付いた水戸徳川家の前藩主・光圀は 隆光の動きを探るべく幾人もの隠密を差し向けるも、 生きて戻ったのは、ただ一人。 その者さえ、隆光が差し向けた手下と交えた一戦が災い、帰参早々事切れた。 最後の望みを託し、光圀は熊野に住まう “ある人物”に助けを求める。 江戸の命運をかけた未曽有の大戦の、幕が開く――。 ●目次 怨 呪 呪怨 授恩 第一章 第二章 第三章 第四章 -
ボーダーズ
東京新橋で銀行立て籠り事件が発生した。男性客が刺殺された後、犯人は逮捕されたが、被害者は40年前に成田闘争のデモで機動隊員を殺して手配され、公安に追われた男だった。その捜査に警視庁特殊事件対策班(SCU)が動きだす。SCUは犯罪が多様化する中、あらゆる事件の現場に介入できることを許された警視総監直轄の組織でチームは5人。公安出身のキャップ・結城から被害者の藤岡を調べるよう指示された八神は、犯人、被害者、公安が複雑に絡む事件の真相に、特殊能力を個々に持つメンバーの協力を得て挑む。才能豊かな刑事チームを描く警察小説! -
きみが忘れた世界のおわり
きみはあの事故で、わたしを忘れてしまった。 きみは描こうと決意する。事故で亡くした幼馴染――わたしの姿を。 第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞! いま注目の著者の一番泣けるデビュー作! 芸術を通して死者と向き合うといった普遍的な取り組みに、 死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた技巧的な意欲作。――宮内悠介 記憶喪失、アップデートされる幻覚、さらに夢を用いながら大切だった人を思い出していくという、とても凝った造りの作品で強く惹きつけられた。――薬丸岳 完成間近の卒業制作を酷評された蒼介は、事故で亡くした幼馴染・明音をテーマに絵を描き直そうと決意する。だが蒼介は、彼女にまつわる記憶を完全に失っていた。明音の情報を集めるうち、蒼介のイメージを投影した幻覚・アカネが現れる。固く蓋をした過去にたどり着くまでの、苦しくも力強い再生の物語。 -
からさんの家 伽羅の章
東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む 三原伽羅は、詩人で小説家で画家、 女優だったこともある多才な女性。 昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、 この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。 そんな彼女に、息子の結婚相手の 義理の娘・まひろという孫が出来た。 建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、 建築会社勤務の男性、バーを営む祐子、 個性的な面々が下宿している家での共同生活。 その暮らしに、様々な事件と変化が……。 ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や 「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く 、新しいカタチの家族小説。 -
虹の橋からきた犬
「犬コロと仕事のどっちが大事なんだ?」ワンマン社長の南野は、愛犬が病気で定時に帰ろうとする部下に激怒する。だが、これを機に社員一同の不満が爆発し、逆に孤立することに。そんな中、ひょんなことからゴールデン・レトリバーの子犬を飼うことになった彼は、その子犬“パステル”の純粋さに触れることで変わり始め、彼らはソウルメイトになっていくが……。愛犬が著者に注いでくれた無償の愛が起こした、数々の奇跡を基にした感動のストーリー。「作家生活二十四年、百作近い著書を生み出してきた私が完成した原稿を読み返して初めて涙した」――ペットロスからの希望を描く一番泣ける犬小説。 -
極道刑事 凌辱の荒野
総理の娘を救え!!! シリーズ最終巻にして、最高傑作! セクシー×エンターテインメントの頂点!! なぜ娘が狙われた? 総理大臣に迫る危機! 秋の夕暮れ時、 吉原のソープ嬢が墨田公園付近で攫われた。 彼女は普通の女性ではなかった。 現役総理大臣の娘だった――。 一方、テレビで活躍する、 39歳の人気女性コメンテーターも姿を消した。 ふたりの失踪の裏には、 悪徳政治団体の影が……。 人気シリーズ最終巻、 歌舞伎町組長×刑事が最後の戦いに挑む! 沢里裕二エンターテインメントの極北!! 〈目次〉 第一章 消えた女たち 第二章 闇を走る 第三章 暗中模索 第四章 赤い影 第五章 ブルーフィルム 第六章 極道たちのララバイ あとがき -
黄金の刻 小説 服部金太郎
明治七年。十五歳の服部金太郎は、成長著しい東京の洋品問屋「辻屋」の丁稚として働いていた。主人の粂吉は、金太郎の商人としての資質を高く評価し、ゆくゆくは妹の浪子と結婚させ、金太郎を辻屋の一員として迎え入れようとする。だがそんな思いとは裏腹に、金太郎は、高価ゆえに持つ人の限られていた「時計」に目をつける。鉄道網の発達により、今後「正確な時間」を知ることの重要性が高まると見抜いていたのだ。いずれは時計商になりたいという熱い想いを粂吉に伝えるが…。経済小説の名手が史実をもとに描く、世界的時計メーカー「セイコー」創業者の一代記! -
時穴みみか
小六の美々加は、シングルマザーのママに恋人ができて以来、学校の帰り道に道草をするようになった。ある日、黒猫のあとをつけて巨木の根元の空洞をくぐり抜けると、知らない家で目を覚ます。くみ取りのトイレやダイヤル式電話、学校ではこっくりさんに夢中な級友……。どうやら昭和49年にタイムスリップしたらしい。当たり前のように美々加を「さら」と呼び、たっぷりの愛情を注いでくれる小岩井家の次女としての日々が始まった。優しさと温もりに包まれた、ノスタルジックな冒険譚。解説・田中兆子 ※本書は2015年2月に講談社から刊行された作品を文庫化したものです。 -
ホテル・アルカディア
ホテル・アルカディアの支配人のひとり娘・プルデンシアは、コテージに閉じこもっていた。投宿していた7人の芸術家は、彼女を元気づけ、外に誘い出すべく7つのテーマに沿った21の不思議な自作の物語をコテージ前で順番に語りだした。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル・アルカディアには聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか? かつて味わったことのない読書体験を保証! 第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。 -
灯台からの響き
板橋の商店街で、父の代から続く中華そば屋を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。 -
ミチクサ先生
ミチクサが多いほうが、人生は面白い! てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。 夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、 道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、 心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、 東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出会いを果たす。 伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春。 日経新聞の人気連載小説を書籍化し、「日曜日の初耳学」はじめ朝日新聞や「週刊現代」各紙誌で取り上げられ 「ラジオ深夜便」「大竹まことゴールデンラジオ」でも話題になった注目作が文庫化。 -
「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本
世界の矛盾が凝縮された場所――パレスチナ。そこで作家は何を見て、何を感じたのか? 同時代の「世界のリアル」を伝える傑作ルポルタージュ! 抗議デモで銃撃されるガザの若者たち、巨大な分離壁で囲まれたヨルダン川西岸地区、中東全域から紛争被害者が集まるアンマンの再建外科病院ーー。 「国境なき医師団」に同行して現地を訪ねた作家が、そこに生きる人たちの困難と希望を伝える好評シリーズ最新刊。 文庫版では、新たに「南スーダン編」「日本編」を追加。 「見つめるほうも、見つめられるほうも、その瞬間を生きている。戸惑いの中から漏れる言葉に吸い寄せられた。」 ――武田砂鉄さん(ライター) 「いとうさんだからかけた、ニュースでは見えない人間のドラマ。最前線のリアルが立体的に伝わる一冊です。」 ――白川優子さん(「国境なき医師団」看護師) -
風よ あらしよ
明治28年、福岡県今宿に生まれた伊藤野枝は、貧しく不自由な生活から抜け出そうともがいていた。「絶対、このままで終わらん。絶対に!」野心を胸に、叔父を頼って上京した野枝は、上野高等女学校に編入。教師の辻潤との出会いをきっかけに、運命が大きく動き出す。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして二番目の夫でダダイストの辻潤、三番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の評伝小説!! 第55回吉川英治文学賞受賞作。 -
タイムマシンでは、行けない明日
時空を超えて必ず出会う運命だった。 光二は、ロケット発射台のある南の島で育った高校生。いつか自分もロケットの研究をしたいと勉強に勤しむ一方、密かに同級生の長谷川葵に思いを寄せていた。 平沼は、仙台の大学の時空間の研究室で教授をしていた。過去を一切語らない彼を、周囲は不思議に思う。33歳の平沼を教授に抜擢したのは、齢90近くと噂される井神前教授だ。二人の間には誰にも言えない秘密があった。 別の人生を生きていると思っていたあらゆる人物達が一本の線上に連なる。時空を超えても人は出会うべき人と出会うようにできている。運命を信じたくなる物語。 -
都立水商3年A組 卒業
この学校に入って、本当によかった! 中学時代にいじめられ、水商にしか入学できなかった冨原淳志も三年生となった。生徒会の会長として、学校の中心で活躍。コロナ禍は依然として継続しているが、工夫を凝らして対校戦を一年ぶりに復活させる。野球部も都大会を順調に勝ち続けるのだが、週刊誌に水商生の援助交際疑惑が掲載され、学校の存続が危ぶまれる。生徒会は、独自に調査を開始。援助交際組織に、かつて在籍していた生徒の姿を突き止めるのだが。果たして、都立水商30周年式典は無事に開催できるのか? 「3年B組 金八先生」に役者として出演していた著者だから描けた、笑って泣ける青春群像劇、堂々の完結編! -
オーダーは探偵に 珈琲エメラルドは謎解きの薫りに包まれて
【シリーズ累計50万部突破の大ヒットライトミステリ、感動の完結巻!】 孤独な復讐者となった悠貴。彼はついに、過去の依頼人と交わした『黒い契約書』を使い、実の父との最終対決に挑む。一方の美久は、信頼していた人の裏切り、いまだかつてない生命の危機、意外な人物の助太刀――彼が追う謎解きを通じ、成長していった。 もう、あの頃の自分じゃない。――大丈夫。きっと連れて帰ってくるよ。 美久は明かりの消えた喫茶店エメラルドと約束したのだ。悠貴を必ずここに連れ戻すと。 全ての謎が解き明かされる、感動の完結最終巻!! -
オーダーは探偵に 忘れられし謎解きと珈琲エメラルド
悠貴から冷酷な絶縁宣言を受けた美久。しかし、彼女は諦めない。絶対に、悠貴を喫茶店エメラルドに連れ戻す。 偶然出会った引きこもり少女の楠とコンビを組んだ美久は、最高難度の『謎』に挑む。その先に、彼が待っているはずだから――。 しかし美久は、悠貴を追う過程で巨大組織によって隠蔽されていた闇の事件に巻き込まれていく。巨悪として君臨するその首謀者は、時ヶ瀬グループのCEO、時ヶ瀬貴嗣。上倉悠貴の実の父親で――。 感動のシリーズ完結編上巻!! -
罠に落ちろ 影の探偵’87
========== お父さんを殺った奴、 探してください ========== 洒脱な会話、息もつかせぬ展開。 藤田流ハードボイルドの真骨頂! 【あらすじ】 父が窃盗の片棒を担ごうとしている。 止めてほしい……。 依頼を受けた私立探偵の影乃は犯行予定の日、 谷内義光の家に向かった。 短時間監禁し犯行への参加を未然に防ぐつもりだ。 しかし、そこにあったのは谷内の惨殺死体だった。 窃盗団はなぜ、土地開発で財を成した 蔵主グループ代表の金庫を狙ったのか。 調査を進めるうち、 グループ乗っ取りを目論む 大物フィクサーの計謀が 明るみに出る! -
雨降る森の犬
父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。正樹は再婚した父親と若い母親に対して、複雑な感情を抱えていた。雨音と正樹は道夫の影響で登山の魅力を知るようになり、道夫の愛犬ワルテルと自然との触れ合いが、二人の心を少しずつ癒していく。家族の問題を抱えた中学生と高校生が、道夫とワルテルと過ごすなかで自らの生きる方向性を見出していく、心に響く長編小説。 -
同姓同名
~ミステリ作家からの挑戦状~ 登場人物全員、同姓同名! 大胆不敵、大混乱ミステリ待望の文庫化。 大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て 練習に励んでいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。 週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった “名もなき"大山正紀たちの人生が狂い始める。 これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、 名もなき私たちの物語です。 書き下ろし短編「もうひとりの同姓同名」収録 -
再会橋を渡る日に
死んでしまったあの人に、 どうしても伝えたい言葉がある。 天気雨の日にその橋を渡れば、 大切な人に「再会」できるという……。 静岡県浜松市、浜名湖のほとりにある小さな島には、亡くなった大切な人に会えるという橋が架かっている。 「天気雨の時間だけ、ここは『再会橋』になります。雨が終わらないうちにどうぞ」 橋のたもとに立つ不思議な男・十軒に導かれ、今日もまたひとり、心の迷い人がここを訪れる。 想いは通じ奇跡は起こるのか。 会いたくて、会いたくて、会いたくて。 もう一度だけ会いたい、二度と会えない愛する人と。 人と人との再会を「橋渡し」するのは―― 切なくも温かな4つの《奇跡》の物語に、感動の涙が止まらない! 「生と死」を見つめた、いぬじゅん渾身のヒューマンファンタジー! -
営繕かるかや怪異譚
叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている。(「奥庭より」)古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。 あれも、いない人?(「雨の鈴」)田舎町の古い家に引っ越した真菜香は、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。(「異形のひと」)ほか、「潮満ちの井戸」「檻の外」。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに存分に腕をふるった、極上のエンターテインメント小説。宮部みゆき氏、道尾秀介氏、中村義洋氏絶賛の、涙と恐怖と感動の、極上のエンタ-テインメント。解説・宮部みゆき -
緑の我が家 Home,Green Home
その路地にさしかかったとたん、ひどく嫌な気分がした。どういうこともない書店街の一郭。一見見落としそうな路地の突き当りに緑の扉、ハイツ・グリーンホームはあった。父親の再婚を機に、高校生の荒川浩志はひとり暮らしをすることになった。ハイツ・グリーンホーム、九号室──それは、近隣でも有名な幽霊アパートだった。引っ越した当日、からっぽのはずの郵便受けには、小さい丸い白いものがひとつ、入っていた。プラプラした手触りの、人形の首だった――。「出ていったほうがいいよ」不愉快な隣人の言葉の真意は? 幽霊を信じない浩志ですら感じる「ひどく嫌な気分」の正体とは? ラストまで一気読み必至の小野不由美の家ホラーの原点とも言える本格ホラー&ミステリー小説。解説・杉江松恋(ミステリー評論家・書評家) -
旅籠屋つばき結び帖
“次にくる時代小説”、ここに誕生! 下谷の旅籠で巡り合った人々が紡ぐ、 希望の江戸情話 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ――本当に求めているものを 偽り続け、心を殺すくらいなら、 欲しいと泣き喚いた方がずっといい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「深川あやかし屋敷奇譚」シリーズの 笹目いく子氏最新作 【あらすじ】 文化四年の江戸。 母に捨てられ、父の暴力に怯えて育った 笛売りの青年・明彦は、絶縁していた叔父の死を きっかけに、奥州街道裏沿いの下谷坂本町にある 旅籠「椿屋」を継ぐことになった。 叔父が寂しく暮していたはずの宿の中には 美しく整えられた庭が広がっていた。 縁側に座り見惚れていた明彦は、 無人のはずの室内から目線を感じ――。 そこに立っていたのは、旅籠の名前と同じ 「椿」を名乗る娘だった。 気味悪がった明彦は彼女を追い出してしまう。 しかし、ほどなく見つかった叔父の日記には、 十七年前、”いまと同じ姿をした「椿」” と出会った日のことが綴られていた。 江戸の片隅の旅籠屋で 人ならぬ少女と孤独な青年が出会い、 訪れる人々の運命も静かに変わっていく。 ――命の重さと生きる意味を問う、 切なくもあたたかな物語。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ※下記ネタバレ注意 文芸評論家・細谷正充氏 「面白く読みました。 人魚の肉を食べて不老不死になった 人物というネタは、それほど 珍しいものではありません。 しかし本作の場合、 椿をそのような存在にしながら、 ホラーにしていないところに、 作者のセンスを感じました。 また、椿と寅吉親分の関係には、やられました」 -
幸福のバトン
人生の宝物にしたい1冊!! 未来が見える少女の、絆と成長の物語。 「わたしは、生まれてきて、生きてきて。……よかったのね」 人生には小さな奇跡が、きっと、星の数ほど。 さあ、数奇な人生を走り抜け! 受け取った愛を、次の誰かへと繋ぎながら―― 中学生の山村真菜にはときどき、少し先の未来が見えてしまう。 この不思議な力を授かったせいで、それからというもの、彼女の人生には常にかすかな喪失の予感がつきまとった。 実母とのすれ違い、親友との別離、恋人からの逃避…… 様々な葛藤と哀しみが交錯する日々の果て、最後に手にした自分史上最高に大切な「奇跡」とは!? ――感涙必至の人生讃歌!! 加藤 元が贈る《奇跡》と《癒し》の物語。 本当の幸せに気づかせてくれる、心温まるヒューマンファンタジーの傑作 -
第十三集配課、天国への郵便をお届けします。
天国にいる大切な人へ手紙を送りたいと思ったことはありませんか? 天国にいる大切な人から手紙が欲しいと思ったことはありませんか? 新入社員の鳴瀬結衣(なるせ・ゆい)は、郵便局のとある部署に配属された。通称「十三課」。主な業務は、天国から来た返書を宛先に届け、届けた先の人たちを一定期間見守ること。結衣の初仕事として、ラーメン店の店主が突然亡くなり、休業に追い込まれた弟子へ、天国にいる店主からの返書を届けることに。教育係の桐山直人(きりやま・なおと)とともに、ラーメン店再開に向けてサポートするが――。 人と人との優しい思いが織りなす、ハートフル・ストーリー。 -
三日月旅館
=:=:=:=:=:=:=:=:= 世界30言語で翻訳! 大人気『鴨川食堂』シリーズの著者、 待望の新シリーズ開幕! =:=:=:=:=:=:=:=:= :::*:::*:::*:::* 京都一の宿を作る!! :::*:::*:::*:::* 大文字山を望む実家を一流旅館に―― 天下取りへの壮大な挑戦が始まった 東京の名門ホテルで 宿泊マネージャーを務める掬月はるか。 相続した京都の実家をどうするかが 目下の悩みだ。 下鴨神社まで徒歩十分、 東山を望む超一等地。 売却すればかなりの額だが、 亡き両親が愛した家を売るのは しのびない――。 宿泊業を愛するはるかは一念発起、 実家を旅館にすることを決意する。 内装は? アメニティは? 料理は? ご近所対策は? 京都宿泊業界の裏側がわかる!? ワクワクが止まらない旅館開業奮闘記 -
小田くん家は南部せんべい店
焼き続けるのは幸せの味。 心を満たすハートフルストーリー。 家族に秘められた深い結びつきに 目頭が熱くなります。 (ジュンク堂書店 藤沢店 鈴木沙織さん) 【あらすじ】 青森県の片田舎にある「小田せんべい店」。 小学四年生の弘毅は家が南部せんべい店であることが恥ずかしかった。 しかしある日、弘毅が家に帰ると、せんべいを焼いていたのは同級生の潤。 家を出ていった母親のために、 いつも一緒に食べていた「小田せんべい」を焼きたかったのだ――。 ずっと続いてきた食べものにはきっとなにかある。 人と人とをつなぐせんべい店一家の物語。 【著者コメント】 青森県の片田舎で南部せんべい店を営む六人家族の物語です。 南部せんべいは、青森県南から岩手県にかけて昔から食べ続けられてきました。 今ではピーナツやゴマを混ぜ込んだり、クッキーっぽく焼いたりしていますが、 基本は、塩と小麦粉と重曹のみの素朴で真っ白な塩味のせんべいです。 飽きがきません。鉄型にはさんでサクサクに焼き上げます。 特徴的なのが耳。型からはみ出た部分を耳と呼び、地元では人気があります。 南部せんべいのように飽きがこずに、いつまでも続いていきそうな小田せんべい店の泣いたり笑ったりの日常。 一つの家族の在り方と、伝統食の行く末、友情、少年の健やかな成長を見守っていただけましたら幸いです。 【目次】 一章 せんべい焼き窯の熱 二章 甘く香ばしいチョコクランチの冬 三章 飴と耳と、手紙 四章 薄胡麻と白 五章 せんべい型 あとがき -
聖女王オクタヴィアの恋
オルティナ王国を六十年にわたり統治し、五百年の歴史で最大の繁栄をもたらした女王・オクタヴィア。晩年、彼女が長年の友人に語ったのは、偉大な為政者の陰にあるひとりの人間としての孤独と苦悩、そして生涯抱え続けたひとつの恋についてだった。深く愛してくれた兄との幼少期、予期せぬ形での即位、王の治世を支える「儀杖の陪臣」イーサンとオリバーとの関係……。美しき孤高の女王、その激動の半生を描く圧巻の大河小説。 -
わたしと帝都の陰陽師
時は大正10年。行方不明の姉を捜して帝都にやって来た家出令嬢、亜寿沙(あずさ)は、「あやかしなんていない!」「陰陽師なんて詐欺師!」という現実主義者。 なのにひょんなことからひ弱なスゴ腕陰陽師、維吹(いぶき)の弟子に抜擢され、さらには本物のあやかしに襲われて考えを改めるはめに! 生活力ゼロな維吹を見るに見かね、身の回りの世話をしながら彼と一緒に事件を解決していく亜寿沙。お調子者の雑誌記者、冷徹な帝国軍人にお節介焼きな仙人……。さまざまな人と出会ううち、亜寿沙は姉の失踪に凶悪なあやかしが絡んでいたことを突き止めて――。 霊感ゼロなら知識で倒す、型破りなおてんば娘と残念なイケメン陰陽師の事件録、ここに開幕! -
陽だまりランチボックス
30歳の日葵は、疲れきっていた。ブラック企業に疲弊して勢いでやめたものの、再就職しようにも気力がわかない。不安で押しつぶされそうなある日、普段通らない路地裏に、古民家のお弁当屋さんを見つける。イートインもあるらしい。気づけば、いい香りの焼肉の香りに誘われてお弁当屋さんへ。お弁当の中に、牧歌的な雰囲気や安らぎなどがぎゅっと詰まっている気がした。店内にシェアハウスを募集している貼り紙を見つけ、思い切って申し込むことに。弁当屋の店主・菜月は、口数が少なく職人気質で、テキパキと仕事をする。その姿を見ているだけで安心できた。古民家の庭は木や花が植えられていて、猫や野鳥も自由に入ってくる。料理が苦手な日葵は調理の手伝いはできないが、店を手伝ったり植物の世話をしているうちに、地域の人たちと知り合っていく――。 -
コメディ映画で泣くきみと
読めば元気になれる、最高&最強のシスターフッド小説、登場! 家族仲がしっくりいかず、生き方に迷う主婦。16歳になる直前まで自分が在日韓国人だと知らなかった姉妹。ゲイであることに葛藤する男子高生。血の繋がった子どもを持てなかった母親。プロムを開催すべく奮闘する女子高生たち――ままならない毎日に悩み惑う人たちの一歩を描く、心に灯をともす物語。 -
道の果て、朝はまた来る
人生の交差点に立ったとき、 伝説の空色タクシーは現れる。 もしも「あの時」に戻れたら、 誰に、何を、伝えますか―― とめどなく、泣いて、泣いて、泣く! 切なく温かな人間ドラマに、感動の涙が止まらない! その変哲もない黒タクシーは、辛い過去を抱える者にだけ「空色」に見えるという。 ドライバーの四井創空(よつい そら)は、そんな不思議なタクシーで彼らを「目的地」へと連れて行く。 ――それは、時空を超えた「乗客の後悔が残る場所」。 「あの時」に時間を巻き戻して、大切な人へ伝えたい言葉がある。 果たして人生の岐路に立つ乗客たちは、降車先で誰と会い、何を得て、未来への一歩を踏み出すのか。 癒しのヒューマンファンタジーの名手・いぬじゅんが、人生を旅するあなたへ捧げる、極上の感涙作品! -
この夏の星を見る
亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。 -
若葉荘の暮らし
40歳以上独身女性限定の若葉荘へようこそ! 「ここ数年で私たちの誰もが味わった痛みを、癒しのシェアハウスが包み込んでくれる…… こんな場所に住みたい、いや、こんな場所で死にたいと思った」 原田ひ香さん、絶賛! そこは、「ひとり」で生きることを支えてくれる 40歳以上独身女性限定のシェアハウス。 40歳を迎えたミチルは、小さな洋食屋「アネモネ」でアルバイト店員をしている。仕事は気に入っているものの、世界に蔓延する感染症の影響で収入が激減。いつか元通りになると信じ貯金を取り崩しながら生活していたが、いよいよ転居を余儀なくされてしまう……。 そんなミチルを温かく迎えてくれたのは、40歳以上独身女性限定のシェアハウス「若葉荘」だった。それぞれ事情を抱える女性たちが、迷いながらもたくましく生きる様を見て、ミチルは自分の幸せを、他の誰でもない自分で叶える術を身につけていく。 「明日」が不安なあなたへ。寄り添い、勇気をくれる物語。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『若葉荘の暮らし』 の文庫版となります。 -
終着駅で待つ君へ
もうすぐ死んでしまうとしたら、あなたは誰に、何を伝えますか? 残された時間を、大切な「あの人」と……。 その改札を抜けたら、もう一度だけ、愛する人に会える。 そこは「奇跡」が起きる駅。 絶対最泣――心揺さぶる、4つの《奇跡》の物語!! 「大切な人のことを頭に浮かべながら改札口を抜けてください。あなたを待っている人がいます」 ――天竜浜名湖鉄道の終点・掛川駅には、知る人ぞ知る『終着駅の伝説』がある。 案内人は、二塔と名乗る謎めいた駅員。 今日もまた、もう会えないはずの「あの人」の姿を探して乗客がひとり、駅に降り立つ…。 ヒューマンストーリーの名手・いぬじゅんが人生という旅を描く、静岡発「奇跡の物語」。 癒やしと再生、号泣ファンタジーの名作誕生! -
働く女子に明日は来る!
働く女子にエールを!超前向きお仕事小説。 「やれることをやれ、目の前の仕事に全力で取り組め。そうしているうちに…動かねえと思ってたもんが動き出したりするもんなんだ」そんなメッセージが込められた人気小説が文庫化です。 今日も明日も、心身共にハードワークが待っている…! そこは、テレビドラマ制作の現場。主人公の時崎七菜(31才)は、制作会社のアシスタントプロデューサ-(AP)。尊敬するプロデューサー(P)の上司・頼子をお手本に、連続TVドラマ『半熟たまご』の現場で日々格闘中。クセの強い面々との仕事には、毎日トラブルが頻発状態。元来マジメで不器用な七菜は、トラブルがあった時も、美味しいロケ飯を心の支えにひとつひとつ乗り越えていく。そんなある日、先輩の頼子からPを引き継ぐことに。次々と襲いかかるピンチ。そして、ついには前代未聞の大ピンチに!果たして、七菜はどうする? 働き方改革、パワハラ、モラハラ、働く女子の恋愛事情・・・・・・イマドキのお仕事問題をはらみつつも、ハートフル。働く女子の背中を包み込み、優しく押してくれる、令和版前向きお仕事小説です。読めば元気になること、間違いなし、です! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『働く女子に明日は来る!』 の文庫版となります。
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