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一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。二人は運命的に出会い、共に生きる決意をする。ネグレクト、DV、レイプ。最悪の暴力と格闘する少女たちの連帯と肉声を物語に結実させた傑作が、遂に文庫化。
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Posted by ブクログ
テレビでこの本が紹介され、あらすじが気になって読んだ。 最初から最後まで辛い物語だった。 だけど、現実的にあるような内容で、 大人たちに利用され搾取される少女たちの姿は、 行き場のない少女たちが集まり、共感し、 そこから抜け出したいのに抜け出せないジレンマがあると思った。 余談だけど、 近所の兄弟...続きを読むがうちの子と庭で遊んでいた時、 お昼になって『お母さんがご飯作ってるだろうからご飯食べてからまた遊びにおいで』と言って返したことがある。 その後は来なかった。 いつも兄弟一緒だったが、お母さんに好きな人がいて離婚した。 兄弟は父親に引き取られたが、父親にも好きな人が出来てうまくいかず、兄は高校中退した。 たまたま見つけたお母さんのSNSには、再婚相手との子供を楽しそうに投稿していた。 この『路上のX』の作品と重なり、胸が苦しくなって何度もその兄弟を思った。 この作品は決して想像だけではなく、現実して起こりうるノンフィクションじゃないかと思った。
桐野夏生の作品は久しぶりに読んだ。高校生が主人公のものは確かもう一つあったと思うんだが、これは家に帰れない(というか家庭がない)女の子たちが生き延びるために必死に戦う話。女の子たちの生き様にハラハラして、とにかく危ない目に合わずに最後まで小説終わりますようにと願いながら読んだ。フィクションとはわかっ...続きを読むていても、主人公が心に残って生き続ける感覚があって、そこが桐野夏生の物語の美しさなのかなと思う。 桐野夏生の描く女はいろいろだけど、だいたい出てくるのがハードボイルドな生き様の女。人を頼れない、いろいろあるから頼りたくない、孤独だけどそれを受け入れて生きていく。それしかできないし、それが自分だから。傷ついても傷ついたことも言えずに、大丈夫大丈夫と言い聞かせながらでも。同じような子たちと助け合って頑張って、生きていく。 これ読んだ後に、朝日新聞で受験がどうとかの記事を目にした。そんなことより、ジャーナリズムを通して、必死で生き延びようともがいてる子たちのことがもっともっと社会で認知されて、守られるように大人たちが頑張る方が大事だ。私も、ご飯作ってあげたいと思った。今日もがんばったね、大変だよねっていって、ご飯作ってくれる大人もいないような環境で育つ子たちが少しでも減るといい。私にも娘も息子もいて、特に息子の1人はいろいろ大変な子だけど、ご飯作ってあげられるだけ本当に幸せな環境だと思う。子供は自分では何一つ選べないから。生まれてくる親も、家庭も、何もかも、与えられた場所でしか生きることができないからこそ、大人が守っていかないといけない。 こういう本は中学高校生の必読書にするといい。悪い奴らや無関心な奴らがたくさんいること(大人の私もその1人かもしれない)を知らしめるべく。子供や若い子を搾取する世界を受け入れないという意味で、反社会的になるべきと。
『路上のX』は、トー横キッズの実情を生々しく描いた作品だった。 18歳以下で家庭環境が不安定な場合、本当に居場所を失ってしまうことがあると知り、胸が痛んだ。 そんなときに安心できる別のコミュニティがあればと思うが、日本にはまだその制度が十分に整っていないように感じる。 「買う側」と「買われる側」...続きを読む。 作中に登場する大人たち(主に男性)は、自分の欲望を満たすためなら、無垢な少女たちの感情や希望さえ踏みにじる。その姿はあまりにも幼稚で、醜く見えた。 少女たちはただ、幸せになりたい、衣食住の整った普通の生活を送りたいと願っているだけなのに、社会は彼女たちを「メンヘラ」や「性非行」といった言葉で片づけ、20歳を超えたら価値がないと決めつける。 果たしてそんなことを言えるほど、大人たちは偉い立場にいるのだろうか。 悪意を持つ人たちの強要を受け入れざるを得ない少女たちは、自分の感情を押し殺し、良心を失っていく。 その過程こそが、この作品で描かれる最も恐ろしい現実だと思った。 こうした現状を変えるためには、子どもや若者が安心して助けを求められる「居場所」を、社会全体で作っていく必要があると感じた。
いたたまれない。 ただただ大人って………ってなる。 汚い大人。 いい人間っているんだろうか。 主人公や友達、幸せになってほしい。 秀斗に関しては、心情がわからなかった。 なんで庇ったんだろう。
こんな事あるのかな… …あるのか。 救いようのない話なんだけど、 ラストがいっつも物足りないんだけど、 読んでしまうよ桐野夏生。
JKビジネスとか聞いたことあったけど 現代日本でこんな事が起きてるのか 思ってるより悪い、、、 どうかどうか現状を打破して欲しいと思った
一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。2人は運命的に出会い、共に生きる決意をする。暴力と格闘する少女たちの肉声の物語。
主人公の女の子たち(真由、リオナ、ミト)がどうなるのかハラハラしながら一気読み。三人のたどる道はあまりに過酷で、容赦がない。 社会問題としてトー横に集まる若者が度々取り上げられている。ひと昔前の非行少女たちと事情がちがうのは、彼女たち自身には落ち度はほとんどない場合が多いという点かもしれない。背後...続きを読むには貧困があり、子をきちんと養育できない家庭があまりに増えているという厳しい現実がある。 それでも桐野夏生の小説らしく、彼女たちは自らの境遇に抗い、果敢に行動する。両親が突然行方不明になってしまい、何とか自分で生きようとした真由は、バイト先で性被害に遭って深く傷つくが、警察に被害を訴えようとするし、リオナはパパ活で危ない思いをしながら真由とミトのために金を稼ごうとする。 逆に彼女たちから見た親世代、親せきたちがいかに無責任で冷たく頼りにならないか。また、女子高生を食い物にしようとする大人たちが街にいかにあふれているか、読んでいて嫌悪感でいっぱいになる。 ラストも決してハッピーではないけど、現実はもっと救いのない女の子たちがたくさんいるのだろう。 桐野夏生の小説を読むと、物語の面白さ、文章の平易さわかりやすさと社会的な鋭い問題提起とが両立しているところがいつも本当にすごいなと思う。
テレビで作者のインタビューを見て読んだのは1年くらい前だけど、今だに内容を覚えているくらい印象に残った。 現代の女子中高生を取り巻くいろいろな問題がテーマになっているが、社会問題もはらんでいると感じた。
主人公の真由は両親の借金逃れ?により叔父の家に預けられたが、そこには居場所がなく渋谷の街に出てバイトをしながら生活をする。 渋谷で身を売るレオナと真由が出会い、暴力や身体を張った危険な行動を描く小説。 最後は真由の両親の真相には親の身勝手さが子供を犠牲にし、その人生を破滅に向かわせるところには胸が痛...続きを読むみます。泣けて来ます。社会問題をリアルに描いた作品で。ものすごくしんどい内容なのですが、グイグイ読まされました。
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