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Posted by ブクログ
■サマリー
・人が堕ちていく、見事にどん底に。
・彼、彼女たちは最後どうなるのかは
読者の想像におまかせ。
・上下巻で800ページ弱あるものの、
テンポよく読み進められる。
■所感
放火の容疑が掛かった夫を持つ主婦の及川恭子。
過去に妻子を亡くし不眠症を患う刑事の九野薫。
不良高校生で刑事とヤクザに追われる渡辺裕輔。
最初は全く関係性がなかった三人が、及川恭子の夫が起こした放火事件を契機に複雑に絡み合い物語を進めていくところがとても面白い。
現実世界でこんなに人は不幸になるものかなと疑いたくなるものの、テンポよく物語は進んでいくため、疑念がどんどん薄れていく。
読後は気持ちは晴れないが、彼、彼女たちはどういう人生を歩んでいくのか、〇〇だったらいいなといった余韻がずっと残る作品だった。
■心に残ったフレーズ
・もしも人生が続けられるのであれば、
しあわせに背を向けるのはやめようと思った。
幸せを怖がるのはよそうと思った。
人は幸せになりたくて生きている。
・『しあわせか』って聞かれりゃあ『しあわせ』って
答えようけど、ほんとのところはわからん。
もっと別の人生があったかもしれん。
・人間、将来があるうちは無条件に幸せなんだよ。
それから先は全部条件付きだ。
家族があるとか、住む家があるとか、
仕事があるとか、金があるとか、
そういうものを土台にして乗っかってる
だけのことだ。 貸
Posted by ブクログ
奥田英朗『邪魔 上』。
ひさしぶりの奥田英朗。新装版で山積みされており、『奥田英朗、初期の傑作!!』に惹かれて、購入。
おやじ狩りでこづかい稼ぎをする高校生・祐輔。
事故で妻を亡くした刑事・九野。
スーパーでレジ打ちのパートをする平凡な主婦・恭子。
なんの関係もなさそうな3人。
九野が上司の命令で、同僚・花村を張り込んでいたところに祐輔たちがおやじ狩りに。当然ながら、返り討ちに合い…
恭子の夫・及川茂則の会社・ハイテックスで放火事件が発生。茂則は第一発見者として、火傷を負い、入院することに…
3人が繋がり始める…
ハイテックス内部での不祥事が見え隠れする。
不安に苛まれる恭子。
一方、花村から一方的に恨みを買い、窮地に陥る九野。
どうなっていくのか…
奥田英朗はほんとに読みやすい。
たくさんの人の視点で描かれているにもかかわらず、わかりにくさを感じない。
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
奥田英朗、初期の傑作にして大藪春彦賞受賞作!!
その幸福は、本物ですか?
ほんの小さなきっかけから、追い詰められてゆく人たち。
平穏な日々が、暗転するーー。
ドアホンを手に取ると「警察です」という男の低い声が恭子の耳に飛び込んだ。
心臓が早鐘を打つ。ドアホンを置く手が小さく震えた。
怖がることなんか何もない。
うちは貧乏でも金持ちでもない平凡な家庭なのだ。
何も起こるわけがないじゃないか。
妻を事故で亡くして以来、不眠症に悩まされている刑事・九野。スーパーのレジ係として働きながら子育て中の主婦、恭子。華やかではないが平穏な二人の日常が、ある事件を機に交錯し始めるーー。小さなほころびがいつの間にか取り返しのつかない事態へと発展する、人生のもろさ、人の危うさを描いた著者初期の傑作!
令和7年11月21日~25日
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