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Posted by ブクログ
主人公の大手デパートに勤務する直美(ナオミ)は、希望する部署とは異なる外商部に配属され、富裕層の客と日々接してしている。
もう一人の主人公の加奈子(カナコ)は、エリート銀行員の達郎と結婚して専業主婦になった。
30歳ちょっと前の直美と加奈子は大学時代からの親友で、今でも何事も許し合える仲だ。
ある日、直美が加奈子宅を訪れると、出てきた加奈子の顔は青い痣を浮かべて腫れ上がり、理由を聞いても自ら転んでしまったと言い訳をする。
直美は納得できず、達郎から酷いDVを受けているのではと強く問いただすと、加奈子は渋々と認めた。
その後も加奈子と逢う度に、只事ではないほどの暴力を振るわれていると思われる傷跡を加奈子は受けていた。
直美は非情な達郎との離婚を勧めるのだが、常軌を逸している夫は離婚をしても必ず追ってきて私を殺すと、加奈子は心底恐れていた。
暴力の程度は半端ではなく、このままでは達郎に殺されると直美は主張するのだが、加奈子は俯いて口をつぐむばかりだった。
怒り心頭の直美が発した一言は「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那」。
すると加奈子も意外やすんなりと同意した。
そこから直美は加奈子のために、真剣にこの世から達郎排除の完全犯罪を計画することになる。
Posted by ブクログ
カナコのD Vをナオミが知った辺りから、文章のテンポが早くなったような、スピード感に引き込まれた。
こちらもドキドキするというか。一つ一つ追い込まれるごとに一緒に動揺するというか。
陽子がこわい。
お兄ちゃんを狂信的に探す一方で、お兄ちゃんのDVも知っていたってそこに、人間性が現れている。
また、中国人女性の書き方も上手い、嫌な感じ。図々しさがありながら、頼れる魅力があるというような。
DVを受けながら、逃れば良いのに逃げられない感じがリアルにわかった。
私が一番心に残ったのが。ナオミが時計を取り戻しに行く時をきっかけに、仕事が面白くなるところ。
転機の一つはあのタイミング。日々タイミングはあるし、ピンチはチャンスなんだと感じます。
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