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Posted by ブクログ
北海道の過疎の町で理髪店を営む向田康彦が主人公。今はもう高齢者ばかりの町に、札幌で働く息子が「会社を辞めて店を継ぐ」と帰ってくる。
いくつかの章では狭い社会の中で数多くの難題が降りかかる。若者らと親世代での開発への意見相違、町に中国人の花嫁が嫁いでくる話。美人の若い女がスナックを開き、男たちが通い出す話。映画のロケが町で行われることになり、町民がエキストラで何人も出演することになる話。
最後の話は町出身の若者が東京で事件を起こし逃げ帰ってくる話。
実はこの小説は2022年に映画化され、主人公の向田康彦役は高橋克実が演じている。配信で観てびっくりしたのが、映画の舞台は北海道ではなく福岡県であった(博多弁が飛び交っていた)まあ、撮影の都合だろうけど…過疎の街を救うというテーマでは同じだった。小説と映画ではエンディングが少し違っていたが、無骨な高橋克実の演技で、映画もなかなかよかった。
Posted by ブクログ
北海道のとある町、苫沢町。かつては炭鉱で栄えていたが、廃れていき、
今では、財政破綻をしてしまっている。そんな過疎地で暮らす人々を
描いた物語。
芦沢町で理髪店を営む、2代目の向田康彦を中心に、
息子や親友に過疎地ならではの子供の時からの友人・知人たちとの
交流が描かれていた感動作。
札幌で会社勤めをしていた息子が、理髪店を継ぐと言い出す話。
40代になり結婚できなかった男が中国人の嫁を貰う話。
友人の息子が事件を起こし逃亡している話。
など、計6作品。
過疎地ならではの問題があって、そんな中でも、
人のつながりが深くハートフルな関係とともに、
財政破綻した過疎地ならではの問題を、
助け合いによってどうにかしようと奮闘する人々の逞しさが垣間見えた。
読む前の印象は、雪深い北海道の田舎町の理髪店、
それって面白いのかな?ってな感じで読み始めたら、
これがどうして、結構な感動があって、田舎の日常と言ってしまえば、
それまでなんですが、読めて良かったと思う作品でした。
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