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「キミはもしかして、大切な人を亡くした経験があるのかい?」
昭和40~50年代の景色の中で語られる、涙腺決壊必至の物語。
若い日の罪が眠る、懐かしい町・琥珀。
当時と変わらない喫茶店「青猫」で僕は、この世でもっとも聞きたくない最悪のひと言を聞いた。
彼女と通った銭湯、名物コロッケサンド、赤い公衆電話、サンダーバードのプラモデル、そして妖精のような白い犬。
昭和40、50年代を舞台に繰り広げられる、ひとりひとりの切実な人生模様。追憶と感動の連作集
文庫化で大幅に修正加筆!
※この電子書籍は2016年11月に日本経済新聞出版社より刊行された単行本の文庫版を底本としています
Posted by ブクログ 2022年12月05日
朱川湊人さんの本は3冊目。
その中で一番好きです。
都電の走る「琥珀」と言う下町が舞台。
5話の連作だが、その繋がり方が絶妙。
物語が進むごとに町の人々が繋がってゆき、いつしか自分もこの町の住人のような感覚がしてくる。
全ての物語に白い犬がちょこっと登場するのだけど、これがまた不思議な存在で。
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Posted by ブクログ 2020年05月19日
正直に書きます。
初めの一章を読み終える頃は、この本選んで失敗だったかなと思ってしまいました。。
でも、それは私の大間違い。
読み終えた頃には、私の大切な一冊となり、本棚にずっと存在するであろう本になりました。
私はこの時代には生きていなかったけど、こんなに懐かしいのは何故だろう?
コロナ終息後は、...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月18日
涙腺崩壊…はしなかったけど、じんわり温かい話だった。
琥珀という架空の町。昭和40年代、50年代という時代と下町と人情が嫌味なくマッチ。
きれいなお姉さんや、感じ悪いおじさんや、優しい大人、貧しさも心の豊かさでカバーみたいな、100%良い人ばかりじゃなく、弱い人もずるい人もいて、それでも皆で補いあい...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月10日
特に好きな一冊。
5篇とも大好きだが、①は「普通の良作」の5年前の初読後の印象から、「朱川湊人といえばコレ」と、自分の頭の中での焼き付き度合いが強くなっている。
他の4作は、登場人物の中に自分も入ってみたいと感じる。密接で穏やかな空気感。
本の題名になっている白い犬「プチ」が、各編で助演的に登...続きを読む
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