国内小説 - 光文社作品一覧

  • 人間の渦
    -
    福山昌平の母親が死んでからもう二十年以上経つ。ある日突然、昌平は、母が生前経営していたカフェの従業員から、彼には種違いの兄がいることを聞かされた。女としての母の知られざる過去を知ろうと、昌平は数少ない手掛かりを頼りに母の足跡を辿る……。推理小説の手法で、大胆に母の生きざまを探る渾身の自伝的小説!
  • 人間・本田宗一郎~夢を駆ける~
    -
    「1%の成功は99%の失敗から成る」一代で世界のホンダを築き上げた本田宗一郎。もの作りにこだわり抜いた職人としての貌(かお)、果てしない夢を見続けた経営者としての貌、そして稚気(ちき)溢れる魅力的な素顔……。遺族から当時の部下にまで綿密な取材を敢行、この類(たぐ)い希(まれ)な男の84年の生涯に迫った。人物ドキュメンタリーの第一人者が、6年の歳月をかけた意欲作!
  • 忍者 服部半蔵
    3.0
    天下を窺う今川義元を筆頭に群雄割拠する戦国の世、伊賀の服部宗家に生まれ、“梅の木”と呼ばれた美しい少年は過酷な試練を経て成長、やがて同族争いを制し“半蔵”を襲名。時の趨勢を占う桶狭間で信長の目にとまり、秀吉、千利休、そして家康と邂逅、忍者としてさらなる高みを極めていく。格調高雅な筆致で戦国の闇のヒーローを活写した傑作長編!
  • 晴(はれ)や、開店~人情おはる四季料理~
    4.0
    1~3巻715~726円 (税込)
    もと町同心だった優之進は、妻のおはると料理屋を開いた。日本橋と京橋の間、大鋸町の裏通り。柑子色ののれんが目印だ。有能な同心だった優之進だが、仕事のいざこざで起こった不幸な出来事から、町人として生きていくことを決心したのだ。かつての上役、職人衆から老舗のご隠居まで、常連客も増えて――。江戸の季節の料理と人情にほっこりするシリーズ第一弾!
  • 人参倶楽部
    3.6
    深夜営業の酒場、〈人参倶楽部〉。マスターの元には、それぞれに事情を抱えた客が夜ごと訪れる。不倫に疲れた女、すべてが冗談のような小説家、勤め帰りのホステス、来るはずのない女を待つ男……。人々はグラスを傾けながら、他愛のない言葉を交わし、人生を紡ぐ――。静謐な夜の帳で絡み合う、男と女の儚く哀しい恋愛模様を、透明な文体で描く連作短編。
  • 抜け首伝説の殺人~巽人形堂の事件簿~
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    北勢の老舗造り酒屋で殺人事件が起こった。蔵主の生首が酒蔵で見つかり、胴体は屋敷で布団に寝かされていたという。酒造には、門外不出の酒米とその米を材料にした地域を代表する銘酒がある。繁盛を妬んだ同業者の仕業なのか? 一方、この酒造には奇妙な言い伝えがあった。一族は妖怪・抜け首の血を引くというのだ。人形師・巽藤子は、頼まれもしないのに事件に首を突っ込むが……。謎が謎を呼ぶ長編ミステリ!
  • 猫島ハウスの騒動
    3.6
    葉崎(はざき)半島の先、30人ほどの人間と100匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。その海岸で、ナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかる。さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から降ってきた男と衝突して死ぬという奇妙な事件が! 二つの出来事には繋(つな)がりが? 猫アレルギーの警部補、お気楽な派出所警官、ポリス猫DCらがくんずほぐれつ辿り着いた真相とは?
  • 猫と魚、あたしと恋
    3.4
    「猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう? 女の子は辛いこと、苦しいこと、めんどくさいことなんかみんな嫌いなはずなのに、なぜ、いつも恋を追い掛けているのでしょう?」(「あとがき」より)不倫、万引き、覗き、睡眠障害……。日常を生きるために、恋をまっとうするために、普通に“壊れて”しまう“あたし”たちをストレートに描く9編。
  • 猫に引かれて善光寺
    4.7
    松本市に移住して半年の清水真紀は、長野市に住む片瀬敏子から猫のニシンを預かることになった。敏子が入院している間の、期間限定の里親だ。ニシンは敏子の友人・宮田文枝の猫だったが、文枝が何者かに殺されたことから敏子が引き取ったのだという。ニシンと暮らし始めた真紀は、夫の忠彦とともに、その殺人事件の謎に挑むことに――。読めば長野に行きたくなる、『ただいまつもとの事件簿』に続く大好評長野ミステリー第2弾!
  • 猫の傀儡(くぐつ)
    4.3
    猫町に暮らす野良猫のミスジは、失踪した先代・順松の後を継いで“傀儡師”となった。人を遣い、人を操り、猫のために働かせるのが傀儡師だ。さっそく、履物屋の飼い猫から、花盗人の疑いを晴らしてほしいと依頼があり、ミスジは狂言作者の阿次郎を連れ出した。次々依頼をこなす一匹と一人は、やがて、順松失踪の意外な真相に――!? 時代ミステリーの傑作!!
  • 猫の舌に釘をうて〈青春篇〉
    4.0
    “私はこの事件の犯人であり、探偵であり、被害者……”一人三役というアクロバティックな設定が、主人公の手記を通して、変奏されながら明らかになっていく華麗なる本格推理。同時に、この作品は、青春の傷(いた)みをせつなく感じさせる恋愛小説としての魅力も併(あわ)せ持つ(「猫の舌に釘をうて」)。ほかに、郷愁を誘う幻の珠玉短篇集『哀愁新宿円舞曲』を完全収録。
  • 猫の時間
    4.2
    6歳の真子のもとに、ある日子猫がやってくる。みゃーと名付けられた子猫は、しきりと人間に話しかけてくる。話すことが苦手だった真子は、みゃーとの会話を大切にしながら成長していった。だが真子が大学に進学したときから、その関係に変化が……。(「ネコの時間」) 精一杯繋がろうとする人と猫。幸せも哀しみも、猫からもらったたくさんの想いが胸を熱くする感動の7編。
  • 猫は毒殺に関与しない~猫探偵 正太郎の冒険5~
    4.0
    誰が犯人だ!? 桜川ひとみの自宅で開かれた鍋パーティ。作家仲間である四方幸江を陰で中傷する人物を探り出す。それが、ひとみに任された役割りだった。だが、パーティ参加者の中に、大きな殺意を抱く者がいて……。(表題作) いつもクールに謎を解く猫探偵 正太郎が、生涯二度目の恋をした!?(「正太郎、恋をする」) 珠玉の3編を収録。
  • ねこまた~狸穴素浪人始末~
    -
    素浪人・猫矢又四郎は麻布飯倉町の荒物屋の用心棒。主家の黒猫かちんとは“猫吸い”で会話ができる。界隈では交合中の男女を刺殺する辻斬りが続き、不穏な空気が漂っていた。そんな中、さる大名家から黒猫招待の報せが来る。かちんと共に屋敷を訪れた又四郎は庭の木の刃の傷に気づき、この主こそが下手人ではないかと疑いを持つ。何度目かの訪問の折、又四郎とかちんを待ち受けていたのは、辻斬りと同じ装束の人物だった。
  • ねずみ石
    3.8
    真ん中にひと文字「子」という漢字が入った灰色のすべすべとした楕円形の石。神支村の子どもたちが祭りの夜に探す「ねずみ石」は、願いをひとつだけ叶えてくれる――。中学1年生のサトは4年前の祭りの日、一時行方不明になった。その夜、村で起きた母娘殺人の犯人は未だに判明していない。親友セイとともに、祭りを調べていくうち、サトは事件の真相へと迫っていく。
  • 寝盗(ねと)られ宗介
    -
    「レイ子、オレはおまえがいなきゃ、生きてゆけねえんだよ! 出て来やがれ!」みずからの心を燃え上がらせ、愛を高揚させようとして、座長は何度も女房をそそのかし、しゃにむに男をつくらせ、いっしょに旅に追い出してきた。だが、ついに今度は、女房は帰ってこない……。すべての<愛する者たち>のために――、つかこうへいの描く正しい恋人、夫婦のあり方!

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  • ねむい幸福
    3.0
    橋場淳夫は妻・君香と理想的な家庭生活を送っている……と思い込んでいた。だが、些細な口論をきっかけに、妻が突然、家を出て行ってしまった。男性と暮らし始める一方で、淳夫に毎日のように電話をかけてくる。そんな妻の行動がさっぱり理解できない淳夫は、ある日、スポーツクラブで、インストラクターの祥子と出会う――。男女の心の深奥を描き出した傑作長編小説。
  • 眠れない町
    3.5
    郊外のマンモス団地に住むフリーライター兼編集者の矢吹徹治。徹夜仕事が日常の多忙な毎日を送っている。矢吹はある朝、近所に住む会社員・城山が駅で急死する場に立ち会ってしまう。城山は、極度の不眠症に悩んでいたらしい。それを発端に矢吹の周囲で不可解な事件が続発する。平凡な町に何が起こっているのか? 〈睡眠〉に仕掛けられた恐るべき陰謀とは!?
  • 能面検事
    3.8
    大阪地検一級検事の不破俊太郎はどんな圧力にも屈せず、微塵も表情を変えないことから、陰で〈能面〉と呼ばれている。新米事務官の総領美晴と西成ストーカー殺人事件の調べを進めるなかで、容疑者のアリバイを証明し、捜査資料が一部なくなっていることに気付いた。これが大阪府警を揺るがす一大スキャンダルに発展して――。一気読み必至の検察ミステリー!
  • 能面検事の死闘
    3.9
    南海電鉄岸和田駅で無差別殺人事件が発生。7名を殺害した笹清政市(32)は、自らを“無敵の人”と称する。数日後、大阪地検で郵送物が爆発、6名が重軽傷を負った。被疑者〈ロスト・ルサンチマン〉は笹清の釈放を求める。不破俊太郎一級検事も新たな爆破に巻き込まれ――。果たして、連続爆破事件は止められるのか? 〈ロスト・ルサンチマン〉の真の目的とは? “棄民”と“司法”の対決が始まる。人気検察ミステリー第3弾!
  • 能面検事の奮迅
    3.8
    学校法人に対する国有地払い下げに関して近畿財務局職員の収賄疑惑が! 大阪地検特捜部が捜査を始めるが、今度は担当検事による文書改竄疑惑が浮上する。相次ぐ不祥事に最高検から調査チームが派遣され、一級検事の不破俊太郎も特捜部の調べに加わることに――。どんな圧力にも表情を変えぬ〈能面検事〉が、事務官の総領美晴とともに難事件の真相を追う!
  • 覗くなかれ
    -
    ●マンションの向かいの部屋の覗きにのめり込んでいた男を待ち受けていた陥穽●部下の女性から誘われた男が体験するただならぬ関係●九年前に別れた女と再会した男が息を飲む女の嗜好の変化●風鈴の音に身も心もざわめく女の密やかな打明け話●下着を着けずに靴屋へ出掛け、試し履きをする女が若い男性店員に持ち込んだ難題――名手がエロスを極める7編の妙技。
  • 乗 取 り
    4.0
    「どうしておれに……」スワン油脂工業社長室主査の緒方孝也は、上司の密命を受け、土曜の夜、トラックを走らせていた。これが巧妙な謀略、ユダヤ資本によるM&A(企業買収)の発端であった。孝也の不倫の相手・佐和子の行動にも謎が? 〈表題作〉――現代資本主義の非情と、男の熱い人生をダイナミックに描いた傑作集。
  • 乗取り屋(上)~赤い欲望の巻~
    -
    1~2巻770円 (税込)
    紅蓮の炎に包まれ、阿鼻叫喚の地獄と化した「ホテル・ニュー赤坂」を背に、社長の榊原文麿は無表情に空を見つめた。――酒乱の父のために、赤貧の少年時代を送った榊原は、東京のメリヤス問屋へ奉公に出た。そして、徹底した倹約によって貪欲に金を儲けた。〃乗取り屋〃と異名をとる男の栄光と挫折――長編企業ピカレスク!
  • 能登花嫁列車殺人事件
    3.0
    能登半島七尾市で、白無垢姿の女性が喉を切って死んでいるのが発見された! 15年前の映画で注目されながら、姿を消した女優。悲恋の末に自害する姫君を演じていたが、それをなぞるような死は自殺なのか? それとも――。捜査が進む中、女優の娘を主役に再映画化の話が持ち上がる。背後に見え隠れする大物政治家の影。十津川警部は執念の捜査を続ける!
  • 野火、奔(はし)る
    4.1
    小間物問屋『遠野屋』の紅餅を積んだ船が消息を絶ち、遠野屋の奉公人となったおちやにも騒動が。一方、弥勒寺裏で刺殺された男の骸が発見されるが、懸命の探索にも男の正体は割れない。謎の骸と船の消失、奉公人おちやを巡る動きが一つの線になったとき、衝撃の真相が浮かぶ! ニヒルな北町奉行所同心・木暮信次郎、元刺客の商人・遠野屋清之介。ヒリヒリした男たちのやりとりが展開される、120万部突破「弥勒シリーズ」第12弾。
  • 信長様はもういない
    3.5
    織田信長の乳兄弟でもある武将・池田恒興は困惑していた。あの信長が、何者かに討たれたという。家臣らが見えない敵に右往左往する中、途方に暮れた恒興は“秘伝書”を手に取る。そこには、信長が戦や政の際に思い感じたことが書き記されていた。恒興は秘伝書を頼りに、信長亡き世を生き抜こうとするが――。戦国のカリスマに仕えた男の葛藤を描く、傑作歴史長篇!(『信長さまはもういない』改題)
  • 信長の遺影~安土山図屏風を追え!~
    -
    絶頂期を迎えていた戦国武将・織田信長。安土城が落成、狩野永徳に命じていた「安土山」を描いた「屏風」も完成したが、その直後、信長は本能寺で明智光秀に討たれる。信長討伐に貢献したのが光秀に仕える忍び「神山衆」。頭領・神山藤祐は光秀から、屏風を手に入れることを命じられる。屏風が手に入れば天下が取れるとされるだけに屏風を手に入れるべく蠢く武将や忍びたち。命を削る戦いの末に待つ衝撃のラストとは。
  • 野守虫~刑事・片倉康孝 飯田線殺人事件~
    4.0
    勾留中の凶悪犯が脱走した! その男は刑事・片倉康孝が六年前に強盗と窃盗で逮捕した竹迫和也だった。竹迫の行方が知れぬなか、片倉は休暇を使って秘境のローカル線・飯田線に乗り天龍峡を訪れた。逃亡を続ける竹迫もまた、悲惨な過去を清算すべく、飯田線を目指す――。名勝・天龍峡で因縁の二人の運命が交錯する! 好評シリーズ第4弾!
  • 野良女
    4.1
    恋だ! 仕事だ! 婚活だ! 彼氏いない歴2年の鑓水。年上社長と同棲中の朝日。遠距離恋愛に焦る壺井。DV男にハマる桶川。果てなき不倫に溺れる横山。彼女たちは悩めるアラサー女子「野良女」。今宵もお酒片手にあけすけなガールズトークに花咲かす。飲んで笑って、ちょっぴり泣いて――。アラサー女子のおかしくも切ない日々を軽快に描く連作小説。
  • 乗りかかった船
    4.2
    大学院で機械工学を学んだが入社早々営業に配属された雄平は、待望の異動で人事部に回され……。(「海に出る」) 事業戦略室室長に抜擢された玲子。責任ある仕事にはりきるものの、未だ男性中心の風潮が強い業界で数々の価値観の相違に直面し……。(「波に挑む」) 創業百周年を迎える中堅の造船会社「北斗造船」で働く人びとの苦悩と奮闘を鮮やかに描く、全7編を収録!
  • 乗物綺談~異形コレクションLVI~
    3.7
    有栖川有栖、平山夢明、澤村伊智、上田早夕里、斜線堂有紀、芦花公園ら、稀代の短篇巧者16名が書下ろし競演! いまホラー界とSF界でもっとも注目されるテーマ・アンソロジー最新刊! 鉄道から人力車、潜水艇まで、さまざまな乗物をめぐる怖ろしくも妖しい16編を収録!
  • ノーワン・ノーラブ
    4.0
    木でできた重いドアを開けてみる。そこは、自分がより温かくなれる場所。いろんな人のいろんな人生が、薄暗い照明に映し出されている。恋に迷う女たち。新しい生き方を求め、新しい出逢いを探すひと。でもただひとつ、はっきりしていることがある。「ノーワン・ノーラブ」――誰もが皆、恋をする。 とあるバーを舞台に、やさしいまなざしで描かれた恋の物語。
  • 灰色の家
    3.5
    1巻2,145円 (税込)
    ここに入ると自殺が伝染る――。常駐看護師の冬木栗子が勤める高級老人ホームで、入居者が滝壺に飛び込んだ。彼は溌溂と過ごしていたはずなのに……。自責の念に駆られた栗子が調べ始めると、遺産問題、派閥争い、横恋慕と、施設内部を蝕む秘密が露わになっていく。彼女がいよいよ不安を募らせた矢先、さらなる入居者の“自殺”が発生してしまい――。ホームに潜む「闇」とは何か? “連鎖自殺”の果てに辿りつく結末は驚愕必至。
  • 灰色の犬
    3.7
    県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。十年後、濡れ衣を晴らす機会が訪れるが、上司から拳銃のやらせ捜査を命じられ、かつての捜査協力者だった暴力団幹部の刀根剛に協力を求める。しかし刀根は組を追われる寸前で、誠一の息子、遼平は職を失い多重債務に苦しんでいた。三人は巨大組織を相手に絶体絶命の窮地を脱出できるのか!?
  • 廃墟の白墨(はくぼく)
    3.6
    和久井ミモザは、死の床にある父親に届いた薔薇の絵の写真と不可解な手紙に導かれ、大阪に赴く。指定された廃墟のようなビルにいたのは正体不明の三人の男。ここを「王国」と呼ぶ男たちは、父の過去を話し始める。かつて「王国」で起きた忌まわしい事件が語られるうち、ミモザ自身の真実もまた明らかになり――。愛と罪、贖罪が重なり合う、哀切と衝撃の傑作長編。
  • 灰の迷宮~吉敷竹史シリーズ8~
    4.3
    1巻605円 (税込)
    新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに撥ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ……。アッと驚く犯人像! 鬼才が放つ新機軸の本格推理。
  • 灰は灰~新宿探偵 鬼束啓一郎~
    1/21入荷
    -
    定年退職を待たずに警察を辞め、新宿界隈で探偵稼業に勤しむ鬼束。ゴールデン街に繰り出すのが日課だが、自由な時間はそうはない。街を歩けば舞い込む厄介な依頼――あるヤクザの馴染みの女性の不審な死。バーで出会った男の失踪とその行方。刑事時代に対峙した苦い事件の残り火。鬼束は時に警察の手も借りながら真相に迫る。そんな彼を苛む胸中の“傷”とは? ノスタルジー薫る極上のミステリ中篇集!

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  • 博多殺人事件 新装版
    -
    博多の学術調査の発掘現場から人骨が見つかった。第一発見者となった浅見光彦は、調査のレポートのために参加していた。人骨は、去年行方不明になっていた片田次郎のものと判明し、警察は失踪当時のことを再度調べ始める。刑事局長である兄、陽一郎に「この事件を調べてもらいたい」と言われた光彦は、耳を疑いながらも、関係者に話を聞いていくうちに……。
  • 博多食堂まかないお宿~かくりよ迷子の案内人~
    3.0
    彼女は自分の名前も、どこにいるのかも分からなかった。目の前には『博多食堂』と書かれた暖簾がかかる。店にいた男性は、「迷子さんたちの案内人」で、自身も自分探しをしている最中だという。分かっているのは、うつしよで生死を彷徨うなにかが起こっているということだけ――。案内人・山田の料理が彼女の気持ちをほぐし、記憶が徐々に蘇ってくるが……。
  • 博多 秘愛の女
    -
    博多に出張した城東建設(じょうとうけんせつ)の企画営業課長・秋津悠一郎。彼は鴻之舞(こうのまい)興産の社長・絹絵から妖艶な裸体を投げ出され、盗まれた千利休の秘伝書『南方録(なんぽうろく)』を探してほしいと頼まれた。犯人は真珠名器の美女という。この依頼に鴻之舞興産との巨大事業提携がかかっている。いざ抱け! 秋津の名器探しが始まった。博多の女性はどんな味? 旅情溢れる書下ろしシリーズ。
  • 萩殺人事件
    4.0
    浅見光彦の親友・松田将明は、お見合いのために山口県へ。萩に向かう列車から見かけた赤い傘の女性に心惹かれ、彼女が佇む場所を訪れる。そこに落ちていた萩焼のネックレスを拾ったことから松田は事件に巻き込まれる。この購入者の元市会議員が遺体で発見されたのだ! 赤い傘の女性は何者か? 松田は取材に来ていた浅見とともに萩、美祢防府、長門を駆け巡り真相に迫る!
  • 白銀の逃亡者
    3.7
    この温かさ、誰かに伝えてください。致死率95%、凶悪なウイルスの大流行が収束した世界。感染から生還した者らは、瞳が白銀色に変化する異能力者、ヴァリアントとなっていた。救急救命科で働く医師岬純也は、公安に追われるヴァリアントの少女悠から接触を受け、ある計画を打ち明けられる。そして純也は、彼らの生存をかけた闘いに巻き込まれてゆく――。読む手が止まらない最高のエンタメ長編!
  • 白日の鴉
    3.9
    1巻1,045円 (税込)
    製薬会社のMR・友永孝は、電車内で見知らぬ男女に痴漢の疑いをかけられ駅から逃走、新人巡査の新田真人に逮捕された。友永は無罪を訴えるが、留置場に収監されてしまう。後日、真人はある出来事から友永の無実を確信し、老弁護士・五味陣介に協力を求めるが――。留置場から拘置所、そして法廷へ。仕組まれた冤罪との闘いを徹底した緻密さで描く異色の警察小説。
  • 白線以外、踏んだらアウト
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    「道路の白線を踏み外したら死ぬ」「手のひらに“人”という字を3回書いて飲むと緊張がほぐれる」「食べ物を落としても3秒以内に拾えば大丈夫」「痛いの痛いの、飛んでいけ」などなど、誰もがどこかで聞いたことのあるシチュエーションを、現代ショートショートの名手・田丸雅智が大胆にアレンジ! 物語は「あるある」な設定から予想外の結末へ。1話10分であなたを不思議な世界へ誘う、魅惑のショートショート全10編!
  • 白昼鬼語~探偵くらぶ~
    4.0
    会社員法学士湯河勝太郎が歩いていると、安藤という探偵が友人に紹介してもらったと声をかけてきた。実は湯河本人を調べているといい、今の妻とはまだ法律上の結婚はしていないこと、前の妻はチブスで死んだことを語り始める。湯河は不愉快な顔になった――。(「途上」) 江戸川乱歩にも多大な影響を与えた、谷崎潤一郎の探偵小説傑作選が登場!
  • 白鳥殺人事件~〈日本の旅情×傑作トリック〉セレクション~
    3.5
    「白鳥の」――製菓業界紙の社長が刺殺された新潟県新津のホテルの床には血文字が遺されていた! 死体を発見したのは取材に同行した浅見光彦。宿泊者の中から不審人物が急浮上するが、直後に熱海で溺死体となって発見される。ダイイング・メッセージの意味は犯人の名前か、近くの瓢湖の白鳥か、特急列車の名前か? 実在の未解決事件をモチーフにした旅情推理の金字塔!
  • 白髪鬼
    -
    壇ノ浦から落ちのびた平家の官女の怨念を秘める幽霊藻(「水鬼」)。試験場にきまって現われる髪の白い女の正体は?(「白髪鬼」)。――など、名作十三編を収録。人々を妖気漂う幻想の世界に導く、綺堂ならではの怪異の世界。

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  • 白馬八方尾根殺人事件
    -
    恋人の竹中智久が消息を絶った、との訴えを受け、松本署の刑事・道原伝吉が捜索に乗り出した。調べを進めると、竹中と一緒に蝶ヶ岳、常念岳に登った大芝文成が殺されていることが判明。同行した小金井満造も転居して行方が分からず、学習塾経営者の竹中も、経歴や資金の出所に不審な点が目立つ。道原は竹中の足跡を追って白馬三山へ――。待望のシリーズ最新刊!
  • はぐれ狩り~日暮左近事件帖~
    4.0
    公事宿『巴屋』に呉服屋の京丸屋から、付け火や浪人から乱暴狼藉をされるなどの騒動が起きているので調べてほしいと依頼があった。巴屋の出入物吟味人・日暮左近は、主・彦兵衛の頼みで京丸屋を調べ始めたのだが、事態はとんでもない方向へ。そして、忍び同士の意地と誇りを懸けた戦いが始まることになった――。シリーズ史上最高剣戟の詰まった第十六弾。
  • 箱根古道殺しの宴
    5.0
    時価六十億円とも言われる北条氏の埋蔵金。その所在を記した古地図が、詐欺まがいの手口で売られているという。さっそく箱根へと調査に向かう赤かぶ検事だったが、そこで女性の惨殺死体に出くわしてしまう! 直後、現場近くで逮捕された男は被害者の夫。そして、問題の古地図の持ち主だった……。欲望渦巻く古美術界の暗部を抉(えぐ)る、法廷劇の行方は!?
  • 匣(はこ)の人~巡査部長・浦貴衣子の交番事件ファイル~
    3.3
    田園地帯の小さな町にある栗谷交番。ある事情で刑事課から異動になった巡査部長・浦貴衣子は、ここで新米巡査・澤田里志とペアを組んでいる。ある日、居宅訪問した別荘地の保養所で、二人は東南アジア系男性の他殺体を発見。被害者は近所の通称アジアンアパートに住む技能実習生だった。犯人を追う中、不審な動きを見せる里志に貴衣子は疑念を抱くが――。元女性白バイ隊員の著者ならではの繊細な眼差しが光る交番ミステリー!
  • 羽衣伝説の記憶~吉敷竹史シリーズ12~
    3.5
    1巻517円 (税込)
    警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、ふと足を止めた銀座の画廊で、作者名のない“羽衣伝説”と題された彫金を目にした。これは、別れた妻・通子の作品では!? 彼女への思いをかきたてられた吉敷は、ホステス殺しの真犯人を追いつつ訪れた伝説伝承の地で、意外にも通子の出生の秘密に行きあたる! 好評吉敷シリーズ異色のラブ・ストーリー。
  • 刃差しの街
    -
    紀州太地にクジラの回游が途絶えた。明治10年のこと。困窮するクジラの村を救うため、捕鯨責任者・勝山良之助は若い未亡人・お妻を付け人に大阪や東京へ金策に飛ぶ。その頃、日本近海でアメリカの黒船が鉄砲でクジラを撃っていた。しかも二人は日米開港条約が相手方の捕鯨に有利な条件なのを知った! 著者自ら現地取材を重ね、全力を傾注した直木賞候補の大作。
  • 橋場の渡し~名残の飯~
    4.0
    江戸は隅田川縁にある橋場の渡し。千住大橋の下流にある、この渡しの側に母娘で営んでいる一膳飯屋『しん』がある。育ての親との別れを決意した相撲取り、恋人との逢瀬を楽しむ芸者、母親と離れて暮らしてきた息子、可愛い娘を嫁に出した父親と母親……。この店で交錯する様々な人々。出会いがあれば別れもある。著者が思いを込めた長編時代小説の新シリーズ開始。
  • 旅立ちの虹~はたご雪月花~
    3.0
    1~8巻660~792円 (税込)
    隅田川を望む旅籠〈雪月花〉には多くの客が訪れる。両親の死であとを継いだ若女将・里緒のもてなしや料理で人気の出た雪月花を、武蔵国府中の名主が訪れた。金払いもよく上機嫌で宿を出た、その名主が死体で見つかった――。雪月花を訪れた南町奉行所定町廻り同心・山川隼人とともに、若女将の里緒が事件の真相を追う! 料理と謎を堪能できる新シリーズ、開幕。
  • 二十歳の変奏曲
    4.0
    昭和18年。大学生の五十嵐聡(いがらしさとし)は、看護婦の北野由紀江(きたのゆきえ)と恋に落ちる。だが、折からの戦争が彼らを引き裂いた。聡は学徒動員で徴集され、由紀江は疎開先の病院で働く。離ればなれの日々が続くなかで、いつしか手紙のやり取りも途絶えてしまった。やがて運命に翻弄(ほんろう)された二人は紆余曲折のすえ出会うが、そこに待ち受けていたものは……。感涙に咽(むせ)ぶラブ・ストーリー。
  • 肌色の月~探偵くらぶ~
    3.0
    宇野久美子はアパートを引き払い、和歌山に帰ると周りに告げていた。しかし、それは自身をこの世から消し去る演出だった。死に場所に選んだ湖に向かうべく伊東で列車を降りるが、予想外の雨。濡れた彼女に声をかけた紳士の誘いを断り切れず、車に乗ると――。(「肌色の月」) 絶筆となった表題作を始め、多彩なジャンルで活躍した著者のミステリ作品傑作集!
  • 八月のくず~平山夢明短編集~
    3.0
    深夜、身重の女を助手席に乗せて人気のない峠道に向かった男。車を停めると、隠し持っていた金槌で女の頭を殴りつけた。女は原型をとどめないほど壊されるが、それは男にとっても悪夢のはじまりだった(表題作)。壮絶な賭け試合で重傷を負っても、一晩で回復する不死身の男、その切なくも残酷な理由(「ふじみのちょんぼ」)。絶望か救いか、圧巻の10話を収録。
  • 八月は残酷な月~昭和ミステリールネサンス~
    4.0
    幼少より慈しみ育ててくれた組織のボスを射殺し、海外逃亡をはかる無軌道な青年(「ゴウイング・マイ・ウェイ」)、市民や学生のデモ隊が街にあふれ騒然とする中、外相の首を狙う孤独なテロリスト(「陽光の下、若者は死ぬ」)など、強烈なジャズ・ビートをバックに描く反抗的、反俗的な青春群像! 和製ハードボイルド小説のパイオニアとして名高い著者の傑作短編集!!
  • 鳩が来る家
    4.0
    「船だ……船が復讐に来る」口癖のように呟(つぶや)き続け、狂死した父。母も後を追うように首を吊った。呪われた嘗羅家(なめらけ)最後の生き残り・雄作の元へも“彼ら”はやって来た。一族を根絶やしにするために……(表題作)。母が死んだ生家(せいか)に帰った男を襲う怪異(「骸列車」)。謎の缶詰に隠された恐るべき秘密(「蔵煮」)。研(と)ぎ澄まされた文章が紡(つむ)ぎ出した、純度120%の恐怖譚13編!
  • 花いかだ~新川河岸ほろ酔いごよみ~
    4.0
    下り酒問屋、千石屋の女将、麻は、並の女より頭ひとつ大きくて、酒の飲みっぷりも大したもの。そして他人を思いやる心も人一倍。一方、主人の鶴次郎といえば、下戸だが、頭が切れて町内でも頼りにされる存在だ。ふたりには、息子の家出から三十路の恋まで、様々な相談事が持ち込まれて……。新川河岸に巡る季節と人々の心の触れ合いを描くシリーズ第二弾!!
  • 花怪壇
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    ホラー作家・最東対地は、大阪の夜凪を舞台にしたホラー小説を書こうとしていた。夜凪とは大阪の五つある色街のこと。取材に訪れた椿夜凪で梅丸という遊女の噂を耳にする。梅丸は複数の夜凪に出没する美貌の女で、血なまぐさい噂がつきまとう。最東は梅丸の謎と夜凪に潜む怪談を集めはじめるが、梅丸の話を新たに収集するたびに、ある不思議な感慨を覚える――。今村昌弘氏、織守きょうや氏、清水朔氏、額賀澪氏、各氏大絶賛!
  • 花ざかりを待たず
    3.0
    椎名利夫はおさまらない腰痛で病院を受診、検査したところ、ステージIVのがんで余命宣告を受けた。妻の慶子は利夫に、上の娘の由希子が幸せになる姿を見せたいと切望する。由希子は小説家としてデビューしたもののアルバイトを続ける生活で、ご飯を食べたりする仲だった相手からは、もう会えないと言われてしまっていた。予想より病気の進行が速く、一家は――。あまりに速い死に直面したある家族の、心揺さぶられる物語。
  • 話を戻そう
    3.0
    1巻2,310円 (税込)
    竹本健治は“奇書”しか書かん。近代化を誇る幕末の佐賀藩を舞台に、からくり儀右衛門・田中久重の孫が冴えわたる機知で不可思議な怪異に挑むが、話は横道に逸れまくり、なかなかストーリーが進まない!? 膨大な情報量で挿し込まれる史実に話は脱線を繰り返し、ついにはストーリーをも凌駕する……。脱線の先に隠された真実とは? 鍋島直正、田中久重、江藤新平、大隈重信などの傑人が活躍する佐賀愛溢れる偏愛歴史ミステリー。
  • 花だいこん
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    一膳飯屋「だいこん」を知人に譲ったつばきは、父安治と母みのぶと、新たな三人暮らしを始めた。不景気風が吹く江戸の商いはどこも経営不振でどの店も苦労していた。ある日、富岡八幡宮に参拝した安治は、薬種問屋「蓬莱屋」が看板の思案を求めていることを知り、渡世人の弐蔵と講釈師で絵心のある三太郎を仲間に、巨大提灯という壮大なスケールの看板を提案する。果たして一世一代のその勝負、勝ち取ることができるのか。
  • 花の嵐(上)~小説 小佐野賢治~
    -
    1~2巻660円 (税込)
    戦時中、そして終戦直後の混乱期を抜群(ばつぐん)の商才で乗り切り、蓄財に成功した小佐野賢治に大きな飛躍の機会(チャンス)が訪れた。東急電鉄のオーナー五島慶太(ごとうけいた)との出会いである。五島に勧(すす)められた箱根の強羅(ごうら)ホテルの買収、これが賢治にツキをもたらした。熱海、山中湖に所有のホテルが駐留米軍の休息所に指定され、膨大な家賃が支払われたのだ。賢治は次に運輸事業へ乗り出した。
  • 花の嵐(上・下合冊版)~小説 小佐野賢治~
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    戦時中、そして終戦直後の混乱期を抜群(ばつぐん)の商才で乗り切り、蓄財に成功した小佐野賢治。箱根の強羅(ごうら)ホテルの買収や、ボロ会社の立直しに発揮する手腕の数々。東急電鉄のオーナー五島慶太(ごとうけいた)や田中角栄との出会いなど波乱(はらん)の生涯を描く大作。
  • 花のデカメロン
    -
    『デカメロン』は、フィレンチェの教会で七人の淑女と三人の紳士が十日間で百話を語った物語。この古典中の古典から、エロチックな、また機知に富んだ男と女のお話しを取り出し、阿刀田流スパイスをかけました! すると……。現代風に面白く生まれ変わった恋愛の手引き。あなたも洒落た恋を味わってください。
  • 華やかな醜聞(スキャンダル)
    -
    投票が始まった。黒ずくめの男たちが議員たちの脇についた。彼らがポケットから取り出した封書には、議員たちが思いもかけない名前があった。「猿田弘平」……。 あらゆる手段を使って獲得した総理大臣の椅子。そこには欲に蠢く政・財界と芸能界の隠された相姦図があった!――虚構に生きた人間の成功と破滅とを描く力作!
  • 花夜叉(はなやしゃ)殺し
    4.0
    (魔物や。魔物の庭や)京都・南禅寺町の外れにある郷田(ごうだ)邸は広大な敷地に庭木が植えられ『花屋敷』とよばれていた。ここで数十年前に無理心中があった。むせかえるほどの香気を放つ花木で埋めつくされた庭が、男と女を狂わせる(表題作)。夢幻が彷徨(さまよ)い、時空を超えてゆらぎ立つ怪・魔の世界。古都の寺社を舞台にした10作品を収録。
  • 花酔い
    5.0
    フリーのメイクアップ・アーティスト黒地渉。彼にメイクを施された女たちは、厚く身に纏った心の鎧を脱ぎ捨て、本当の自分をさらけ出す。雑誌編集者、新進女優、主婦、美術館学芸員、祇園の女将……その肌に渉のしなやかな指が触れるとき、彼女たちは今まで経験したことのない官能の悦びに目覚めていき……。女の肉体の深奥に潜む欲望を濃密に描き出す官能連作集。
  • 母親ウエスタン
    3.7
    いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。気づけば死んだ妻に代わり、子供たちの面倒を見てくれるようになっていた広美。しかしまたある日突然、彼女は家族の前から消えてしまう。身体一つで、別の町へと去って行ったのだ――。家族から次の家族へ、全国をさすらう女。彼女は一体誰で、何が目的なのか? 痛快で爽快な、誰も読んだことのない女一代記。
  • 母の診断書
    -
    年老いた両親が郷里の北海道から私の診療所にやってきた。検査結果は、予想以上の健康体。しかし私は母の検査結果に疑いの気持ちを拭(ぬぐ)えなかった……。最愛の母が原因不明の病に! 医者である息子は何を考え、治療に当たるのか? 死に直面した親子の愛情の形とは? 現役の医師として老人治療に関わる著者が自らの体験を小説として描く感動作!
  • ハピネス
    3.5
    高級タワーマンションに暮らす岩見有紗は窒息寸前だ。ままならぬ子育て、しがらみに満ちたママ友たちとの付き合い、海外出張中の夫・俊平からの離婚申し出、そして誰にも明かせない彼女自身の過去。軋んでいく人間関係を通じて、徐々に明らかとなるそれぞれの秘密。華やかな幸せの裏側に潜む悪意と空虚を暴き出す。人気女性誌「VERY」連載時から話題沸騰の衝撃作!
  • ハムレット狂詩曲
    4.0
    『劇団薔薇(そうび)』新劇場の柿落(こけらお)としで、「ハムレット」の演出を依頼された、元日本人で英国籍を取ったケン・ベニング。ケンにとって、出演者の一人である歌舞伎役者の片桐清右衛門(かたぎりせいえもん)は、母親を捨てた男だった。ケンは、稽古期間中に、清右衛門を殺そうと画策するが……。様々な思惑の交錯、父殺しの謎の反転、スリリングな展開。結末は……真夏の夜の夢!?
  • 春のたましい~神祓いの記~
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    大流行した感染症や地方の過疎化が進んだせいで、「祭り」が行われなくなった地域が増えてきた。これまでは、祭りによって鎮められていた八百万の神々が怒り、暴れだす。この事態に対処するために組織された「祭祀保安協会」の、九重十一とアシスタントの八多岬、怪しさ満点のこの二人組が不思議な出来事を鎮め、荒ぶる神々を処分していく。東北を舞台に描き出す、連作ファンタジック・ミステリー。
  • 春休みに出会った探偵は
    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曾祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った“名探偵”の存在が、花南子の生活を大きく動かし始める……。ちょっぴり切なくて、心にしみる極上の読後感をお約束します。
  • 春や春
    4.0
    1巻770円 (税込)
    俳句の価値を主張して国語教師と対立した茜。友人の東子に顛末を話すうち、その悔しさを晴らすため、俳句甲子園出場を目指すことに。ふたりのもとには、鋭い音感の持ち主の理香や論理的な弁舌に長けた夏樹らの個性的な生徒が集う。そして、大会の日はやって来た! 少女たちのひたむきな情熱と、十七音で多彩な表現を創り出す俳句の魅力に満ちた青春エンタテインメント!
  • 春を嫌いになった理由 新装版
    3.7
    フリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母に超能力者エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。嫌々同行したロケ現場で、エステラの透視通りミイラ化した死体が発見された――。一方、妹と中国から日本に密入国した林守敬は、過酷な運命に追いつめられていた。様々な因縁が交錯する先に立ち現れる驚愕の事件とは? 著者初期の傑作サスペンス長編!
  • 晴れたらいいね
    4.2
    1巻770円 (税込)
    夜勤中に地震に見舞われ意識を失った看護師の紗穂。気がつくとそこは1944年のマニラで、さっきまで病室にいた老女の若き日の姿になっていた! 困惑を抱えたまま、従軍看護婦として戦争に巻き込まれる紗穗。それでも、持ち前の明るさで数々の理不尽に抗いながら、過酷な日々を駆け抜けていく。反戦の意志と、命を背負った女たちのかけがえのない青春が紡ぐ圧倒的感動作。
  • 犯罪銀行
    -
    最大手都市銀行・大隅銀行の支店長である海江田は、本店の指示で水口なる者と接触を持った。その男は意外にも株価操作を目論む仕手筋だった。彼への過剰融資が始まった。一方、ライバルの三田銀行では、会長自ら大隅銀行を不正融資のスキャンダルに陥れるために、水口に接近。だが、一枚上手の彼は!? 都市銀行のサバイバル戦を描きバブル経済破綻の裏を暴く!
  • 半熟AD
    3.8
    番組制作会社の元AD(アシスタント・ディレクター)で、今は無職の田野倉敦(たのくらあつし)、27歳。仕事先を探す中、同居人の先輩に強引に引き込まれ、敦は一般人相手の映像制作会社を手伝うハメに。不本意な仕事ばかり舞い込むが、ある日、天才的な歌声を持つ少女が彼らのもとに現われて――。読めば元気が出ること間違いなし! お仕事小説で話題の著者が贈る、人生賛歌に満ちた爽快エンタテインメント!
  • 半ダースもの情事
    -
    「脱ぐぞ」男はいきおいよく裸になり、今度は私の顔の上に馬のりになった。あかい口紅のままの私の唇に、ぐいと無理やり──女の怨念、女の献身、女の悲嘆、女の愛憎、女の倒錯……。銀座のママ、作詞家など波乱の人生体験をもつ著者が、はじめて女の側から“男と女の本音の世界”を描いた、切れ味するどいロマン傑作集!
  • ハンバーガーが死んでいく
    -
    万里村桂――米軍横須賀基地から依頼されたトラブル解決人(シューター)。サン・ディエゴ時代の元恋人・トニーが横須賀に赴任してきた。ハンバーガーとコーラで十分楽しかった日々が懐かしく思い出されるが、5年ぶりに再会したトニーは、どこか様子が違っていた。やがて、トニーの副業・英会話教室に疑惑が……。意を決して、元恋人を調べ始めた桂を待っていたものは!?
  • バイター
    4.3
    伊豆半島沖の大川豆島にゾンビが大量発生!? 政府によってバイター(=他の人間を咬む者)と名付けられたゾンビは血肉を求めて人を襲い、島内は凶暴なバイターで溢れた。そんな折、相澤総理大臣の娘・彩香が島に滞在していることが判明する。絶望的な状況のなか、自衛隊と警察の混成チーム「ブラッド・セブン」が結成された。彼らに課せられた密命は「彩香の救出」。7人の精鋭は死地から彩香を救出することができるのか!?
  • バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    「本格シーンの次世代を担う逸材だ。確かな論理と刺激的な結末をご堪能あれ!」(東川篤哉)/「彼が狙っているのは強行突破だ。しかし、そこにこそ快楽がある。」(石持浅海)/この謎を解いたら、もう子どもではいられない。Z世代による、これが本格ミステリのネクストステージ!
  • 馬疫(ばえき)
    -
    2024年、欧州での新型コロナウイルス感染爆発により、夏季五輪は再び東京で開催されることに。しかし、五輪提供馬の審査会で突如、馬を狂暴化させる「新型馬インフルエンザ」が発生。開催に向けて、過去に例を見ないウイルスとの闘いに獣医師たちは奔走するが、それが想像を絶するカタストロフィへの幕開けとなるとは、誰にも想像しえなかった――。第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • 幕末紀~宇和島銃士伝~
    3.8
    伊達宇和島藩八代藩主・伊達宗城の密命を受け脱藩し、激動の幕末を生き抜いた柴田快太郎という男――著者・柴田哲孝の高祖父である。柴田家に残る資料に基づき、射撃の達人でもあった快太郎を主人公に、桜田門外の変から池田屋事件、新選組、蛤御門の変に至るまでの幕末の真実を描く! 『下山事件』で昭和史に残る未解決事件の真相に迫った著者による傑作歴史小説!
  • バタン島漂流記
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    荒れ狂う海と未知の島、そして未開の民。ため息すら、一瞬たりとも許されない――船大工を志すものの挫折し、水夫に鞍替えした和久郎は、屈託を抱えながらも廻船業に従事している。ある航海の折、船が難破に遭う。船乗りたちは大海原の真っ只中に漂う他ない。生還は絶望的な状況。だがそれは和久郎たちにとって、試練の始まりに過ぎなかった……。史実に残る海難事故を元に、直木賞作家が圧倒的迫力で描く海洋歴史冒険小説。
  • バディソウル~対テロ特殊部隊~
    3.2
    1巻770円 (税込)
    根室花咲港に係留されたロシア船で銃撃事件が勃発。出動した北海道警察本部公安部特殊装備隊に容赦なく銃弾が襲う! そのころ機内で致死率90%以上の伝染病が発生したロシア・クリル航空機が千歳空港への緊急着陸を決めた。その伝染病はテロリストが仕掛けた細菌兵器だった――。特殊装備隊隊員・仁王頭勇斗は相棒と心をひとつにし、生命を賭けた闘いに臨む!
  • バネジョのお嬢様が焼くパンケーキは謎の香り
    3.0
    黒瀬大翔(くろせはると)は、大学進学を機に赤羽で暮らしている。最近住まいの向かいにチーズケーキの店が出来た。イートインメニューにはなぜかパンケーキ。美人店主に目を奪われ、恋人にフラれてしまった大翔に、当の店主・三条歩花(さんじょうあゆか)から、なぜか、店を手伝ってほしいというお誘いが。美人なのに不愛想で、謎めいた彼女が気になって、時々バイトに入ることになったが――。
  • バベル島
    3.6
    イギリス・ウェールズ北西部。彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑(つ)かれていた。60年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が――。(表題作) 残業の夜、男は急停止したエレベーターに閉じこめられてしまう。中にはもう一人、髪の長い女が。そのビルには幽霊が出るという噂があって……。(「上下する地獄」) 鮮やかなプロットが光る単行本未収録作11編。
  • バラ色の未来
    4.4
    カジノ誘致に失敗し、身を滅ぼした元町長の鈴木一郎は、総理官邸前で「大嘘つき!」と叫んだ。東西新聞社の記者・結城洋子は、彼の境遇を知り、統合型リゾートの暗部を探る。だが、社の内外で無数の壁に阻まれ取材は難航。一方、華やかな表舞台の裏側では、それぞれの思惑を抱えた政治家や外資系企業が蠢いていた。記者たちは矜持にかけて、闇に潜む真相の解明に挑む!
  • 晩夏の蝉
    4.0
    少年犯罪に携わる若き女性弁護士・真希は、母と幼い娘を暴行し殺害した16歳の少年を担当することになった。少年との、どうしようもない心の溝に、深い悩みを抱く真希。そんな折り、夫の前妻との子と同居するようになるうち、夫との関係にも影が差すようになる。脆(もろ)く揺れる彼女の心の行く先は――。気鋭の著者が世に問う、家族、愛、少年の心の闇。(『明日を抱きしめて』改題)

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  • 晩夏の向日葵(ひまわり)~弁護人 五味陣介~
    4.0
    条川署の警官・新田真人は、オレオレ詐欺の金を受けとりに来た若者を現行犯逮捕した。犯人の立花康平は苦学生で、書類を受け取るアルバイトのつもりだったという言葉に嘘はないようだった。真人は、かつて冤罪事件解決で知り合った弁護士の五味陣介に康平の弁護を依頼。五味は康平の罪を軽くしようと、邪悪な黒幕の正体を暴くため、老骨にむち打ち奮闘する!
  • バンカーなんか怖くない
    3.0
    たった3本のクラブで連戦連勝。ハワイのゴルフ界ではちょっと有名な、わたしはユウ、16歳。向かうところ敵なしって言いたいとこだけど、SWを壊してしまってからスランプなんだ。倉庫の隅にあったその古いクラブは、実は幻の名品だったみたい。なんとか同じものを手に入れたくて……。1人の少女がゴルフを通じて成長する姿を爽やかに描く、超人気シリーズ第2弾!
  • パダム・パダム~京都府警平安署 新任署長・二条実房~
    -
    被害者の眼球をくり抜き、三人を殺害したシリアルキラー「眼喰鬼」が京都を震撼させていた。キャリア警察官・二条実房は犯人検挙を期して平安警察署の署長に赴任したが、その直後、二条を嘲笑うかのように平安署員が第四の犠牲者となる。「奴は我々を本気で怒らせた」。闇に潜む犯人に対して、二条と平安署の威信をかけた闘いが始まった。極上にして最強の警察小説、待望の文庫化!
  • パパたちの肖像
    4.1
    娘の小学校のPTA活動に戸惑い――(「ダディトラック」外山薫)/俺も授乳ができたらいいのに。(「俺の乳首からおっぱいは出ない」行成薫)/いないはずの「父」の筆跡は――(「連絡帳の父」岩井圭也)/息子の大切なトミカがなくなった!(「世界で一番ありふれた消失」似鳥鶏)/――「イクメン」が死語になって久しい令和。家事も育児も当たり前に行うパパたちの胸の裡は? 7人のパパ作家による、令和パパたちの心の声。
  • パライゾ
    -
    1巻1,540円 (税込)
    あらゆる人間が一瞬にしてぐちゃぐちゃに捻れ、圧縮され、奇妙に艶めく黒い塊となった世界。その中でなぜか●●●たちだけは、ヒトの姿で取り残されていた。電気が止まり、至る所で火災や事故が起こり、崩壊していく街の中で、ある者は後悔と錯乱の中で震えながら……。ある者は唯一信じる最愛のペットを迎えに……。そして、それぞれの結末を迎えていく……。青春小説を得意としてきた著者による、不条理な世界を描いた意欲作。

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