白昼鬼語~探偵くらぶ~

白昼鬼語~探偵くらぶ~

1,100円 (税込)

5pt

4.0

会社員法学士湯河勝太郎が歩いていると、安藤という探偵が友人に紹介してもらったと声をかけてきた。実は湯河本人を調べているといい、今の妻とはまだ法律上の結婚はしていないこと、前の妻はチブスで死んだことを語り始める。湯河は不愉快な顔になった――。(「途上」) 江戸川乱歩にも多大な影響を与えた、谷崎潤一郎の探偵小説傑作選が登場!

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白昼鬼語~探偵くらぶ~ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    大満足でした。
    芥川龍之介に引き続き、手に取ったけれど日下三蔵氏の編集はとても好きですね。
    妖しくて刺激的。
    マゾヒストが罪人や悪に染まるタイプの小説が谷崎の中で個人的に好きなのですが、全く理解出来ない展開でしたが「日本に於けるクリップン事件」を読んで合点がいきました。
    実に谷崎らしく、グレーの一番

    0
    2023年01月14日

    Posted by ブクログ

    大正期~昭和初期に活躍した作家の探偵小説を纏めた《探偵くらぶ》シリーズ刊行開始、ということで第一弾は谷崎潤一郎です。
    似たような方向性の文庫シリーズに、ちくまの『怪奇探偵小説傑作選集』があったのですが、とうの昔に品切れになり、古本価格も高騰している中、こういったシリーズの新規刊行は嬉しい限り。

    0
    2021年07月08日

    Posted by ブクログ

    探偵くらぶと題しているが、犯罪心理を扱った話や怪奇譚を集めたアンソロジー。

    以前に読んだことのある「秘密」「人面疽」「途上」以外で面白かったのは、

    劇中劇が入り組む「呪われた戯曲」
    同じ寮に暮らす同級生から窃盗を疑われる「私」
    殺人現場をのぞき見る「白昼鬼語」
    銭湯で奇妙なものと出くわす「柳湯の

    0
    2022年09月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    谷崎潤一郎の作品の中でもミステリ系のものを集めた一冊。

    以下特に好きだったものについて。

    『秘密』
    ありきたりな刺激では満足できなくなった男が女装して出歩いたりしているうちに、過去に関係があった女とたまたま出会い、道中目隠しをしたままで逢瀬を重ねるが…
    途中までの情熱とラストの呆気なさがとてもよ

    0
    2024年05月14日

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