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彼女は自分の名前も、どこにいるのかも分からなかった。目の前には『博多食堂』と書かれた暖簾がかかる。店にいた男性は、「迷子さんたちの案内人」で、自身も自分探しをしている最中だという。分かっているのは、うつしよで生死を彷徨うなにかが起こっているということだけ――。案内人・山田の料理が彼女の気持ちをほぐし、記憶が徐々に蘇ってくるが……。
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Posted by ブクログ 2020年06月25日
自分が何者なのか。生きてるのか、死んでるのかも分からない。そんな状況は怖すぎるけど、山田の雰囲気なのか、料理なのか、とにかく落ち着ける感じが漂っている。そんな中で、自分の居場所を持とうと山田を手伝うことにした花子の行動は理解できる気がした。何処にも所属していない状態って怖いと思うから。飄々とした山田...続きを読むと、周りのことを先に考えてしまうお人好しの花子。この2人が他のお客様と会うのをもっと見たくなった。
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博多食堂まかないお宿~かくりよ迷子の案内人~
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