小説・文芸 - 光文社作品一覧

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  • 蜜楽の罠
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    1巻495円 (税込)
    大不況のあおりを受け、会社をリストラされた大前田一樹は、身内の借金まで背負わされて無一文になる。計画倒産したという噂の債権先にダイナマイトを身体に巻きつけて交渉に出かけ、見事五千万円を受け取ることに成功する。その時から、一樹の新しい職業“借金取立て屋”が始まった。金を借りまくって夜逃げを企む銀座の高級クラブママや悪質な二世議員などから、頭と腕力と下半身を駆使して借金を回収。やがて彼は成功報酬をせしめて裏社会でのし上がっていくが……。連作短篇サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 官能仕事人 悪女潰し
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    1巻495円 (税込)
    前川恭子は肉体もいいし、感度もバツグンである。半田啓一は得をした感じである。本当は彼女の同僚の伴沢悦子から、恋人を横取りしようとしている恭子に手を引かせるように依頼されたのだが、想像と違って美人で色気も充分だ。まず、官能のさぐり合いで話の糸口をつけることにして……。 吉原のソープランド『不夜城』でナンバー1の売れっコの加津子と元警視庁の刑事であった丸木から依頼を受け、数々の人間トラブルを解決する。連作短篇・官能ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 夜の葬送
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    1巻495円 (税込)
    藤江三郎はしがない私立探偵だ。ある日彼の許に仕事を依頼してきたのは可憐な女子高生。彼女の姉が突如失踪したというのだ。だが相手は未成年。金にならない仕事だった。一度は断わった藤江だが、直後、公安関係者と名乗る男からの依頼を妨害する電話と、尾行の影が……。事件の裏に何か隠されている。藤江は調査を開始するが、それが悲惨な事件の幕開けだった。長篇ハードボイルド小説。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 無法捜査
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    1巻495円 (税込)
    大阪府警天王寺中央署捜査一課の腕利き刑事・夏木軍治は、親友の福岡県警の刑事・冬村が拳銃の暴発事故で死亡したと知らされ、小倉へ向かう。現場の状況からは冬村の自殺の可能性も考えられたが、警察では推定事故死として処理されていた。冬村の死の真相を探るため、彼が追っていた事件を調べ始めた夏木は、裏で大物政治家が絡む大がかりな不正の匂いを嗅ぎつける。親友の仇を討つための戦いが開始される……。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 蜜謀の罠
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    1巻495円 (税込)
    警視庁捜査一課のイケメン刑事こと本郷明彦は、浮気が原因で妻と離婚し、娘・明莉の世話に頭を悩ます日々。ある日、明莉と二人で別れた妻・芳美のマンションを訪ねた本郷は、芳美の惨殺死体を発見する。元妻殺害の容疑で逮捕された本郷だが、容疑が晴れ、釈放される。娘のためにも芳美の死の真相を解き明かしたいと極秘の捜査を進める本郷は、芳美が明莉名義で運用していた200万ドルの存在を知る。さらに金の出所を探る本郷のまえに、芳美の知られざる過去と巨大な闇組織の影が……。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 復讐の遊戯(ゲーム)
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    1巻495円 (税込)
    数年前に妻を亡くした元極道・五木修平は、ひとり娘のかおるを大切に育ててきた。ところが突然、高校2年になる娘が水死体で発見されたと警察から知らされる。五木は娘の部屋で日記を見つけ、さらに衝撃を受ける。日記には娘が売春をしていた事実がメモされていたのだ。娘を罠に陥れたのは誰か。五木は名前の判明している10人の男たちを調べ上げ、彼らが大切にしている愛娘を同じように凌辱すると決意。凄まじい復讐へと駆り立てた執念は、ついに最後の正体不明の男にたどりつくが……。長篇官能バイオレンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 兇獣よ闇を裂け
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    1巻495円 (税込)
    21年前、華山流宗家・華山石斎一族の男たちに犯され、一人の女が狂死した。母親の遺言によって出生の秘密を知った室川剛夫は、呪われた血を受け継いだ“獣”として成長、一族への復讐を誓う。惨劇を再現するかのように、一族の女たちを次々と凌辱・殺害する室川。名門華道家の娘たちを狙った連続猟奇殺人に、警察の捜査も厳しさを増す。だがそんな室川の前に突如、謎の女・美幸が現れた。自らの手を血で汚す美幸の目的は? そして、室川の殺人計画を待ち受ける陥穽とは。長篇官能バイオレンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 迷い道
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    1巻495円 (税込)
    大手IT企業の落ちこぼれだった西垣優介は、ベンチャー企業『遊々』への転職を機に充実した日々を送り、私生活ではタブロイド版の新聞社に勤める智子、画家志望の銀座ホステス・加那子、弁護士事務所で働く朱美の三人を愛人にしている。そんな折、謎の女からの悪戯電話から始まった嫌がらせが徐々にエスカレートする。アメリカの大手IT企業との合併に絡む陰謀かと疑う優介は、女探偵を使って犯人を探るが、そこに浮かび上がってきたのは、意外にも優介の遠い過去のほろ苦い恋の物語だった……。長篇官能サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 好色強請人
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    1巻495円 (税込)
    出世コースからドロップアウトした35歳の独身サラリーマン夏木吾郎は、社内情事によって得た情報をネタに社長を強請り、多額の“退職金”をせしめる。味をしめた吾郎は、その後、プロの強請屋として女体を責めて情報を得ていく。そんな彼のもとへ「大企業S物産の社長と有名人気女優が愛人関係にある」というネタがよせられる。宝の山にぶちあたった吾郎は盗撮のプロと組んで、5億の金をせしめようと企むが……。長篇官能サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 姦刑
    -
    1巻495円 (税込)
    元刑事・坂崎竜夫の妻と娘が、路上に轟音を撤き散らし疾走してきた十二台のハーレイの集団に巻き込まれ、ずたずたにされて即死した。警察の捜査はハーレイを乗りまわす女だけの暴走族とわかっただけで暗礁に乗り上げた。「オレが復讐する」と憎悪と憤怒に燃える坂崎の処刑が始まった! 女優やキャリアウーマンや有閑夫人連中で構成されており、そのメンバーも実体も、誰も知らないという。彼女たちの居所を調べ上げ、襲いかかる坂崎。陰門をぶち抜き菊門を抉り、凶姦の怒張に倒錯し悶絶する爛熱の女体。凌辱の愉悦に酔う坂崎の淫惨な処刑は続く……。長篇バイオレンス小説。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 大本営発表という権力
    3.3
    戦況報告は、どのようにして権力になっていったのか? ――大本営発表は、あの時代、単なる戦況報告ではなく、権力そのものであった。意図的な情報のみを一方的に押しつけられ、「事実」は国民に隠されたのだ。関係者の証言をはじめ、発表回数や発表場面、発表の表現など、当時の資料を解析することにより、何が見えたのか? 大本営発表の登場から消滅までを解説する。 ※本書は2004年4月光文社新書から刊行された「大本営発表は生きている」を改題し、大幅に改訂したものです。
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で
    3.6
    一乗寺に佇む、緑色の扉が印象的な書店――そこは訪れた人に様々な出会いを授ける。結婚を間近に控えた美咲には幼少時の記憶がない。朧な思い出の中に、夜闇で輝くウエディングドレスを見て……。(「夜の花嫁」) 会社で無能扱いを受ける圭吾はある日、バールを買った。同僚の香織を殺すためだ――。(「一乗寺のヒーロー」) 京都本大賞受賞の著者が描く、儚く美しい京都ミステリ4編。
  • ジャーロ No. 74
    -
    1巻550円 (税込)
    ●隔月刊化記念・新連載5作が一挙スタート!:西條奈加「バタン島漂流記」、長浦 京「1947」、深町秋生「探偵は田園をゆく」、藤野恵美「ギフテッド」、矢樹 純「マザー・マーダー」 ●スペシャル・ゲスト:芦辺 拓、白井智之、阿津川辰海 ●快調連作・連載陣!:青柳碧人、我孫子武丸、石持浅海、恩田 陸、近藤史恵、朱川湊人、東川篤哉、前川 裕、イクタケマコト
  • 旅発(たびだち)~聡四郎巡検譚~
    3.0
    1~6巻660円 (税込)
    将軍徳川吉宗と「大奥で忘れられた姫」竹姫との恋は成就せず、吉宗の大奥改革もとりあえず一幕が終わった。竹姫付き御広敷用人の任を解かれて寄合となり、静かな毎日を取り戻した旗本・水城聡四郎に、またも将軍吉宗から声がかかる。今回の命は「道中奉行副役」。「世の中を見てこい」という吉宗の命に、まずは東海道へ。かつてない剣戟満載! 待望のシリーズ開始。
  • よろず屋平兵衛 江戸日記~三人の用心棒~
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    浅草福井町の稲荷通りにある居酒屋「吉田屋」は、主の佐竹平兵衛が住人の揉め事の相談にのることから「よろず屋」と呼ばれる。ある日、よろず屋に老舗料理屋の娘が駆け込んできた。ならず者たちに店を譲れと脅されているという。解決に乗り出した平兵衛の前に人斬りの異名を持つ男の影が。平兵衛が神道無念流の剣で悪に立ち向かう。著者畢竟の新シリーズ開幕。
  • 天下一のへりくつ者
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    天正十八年(一五九〇年)、北条家当主・氏直とその家臣たちは、小田原城にて連日評定を行っていた。天下のほぼ全てを手中におさめた豊臣秀吉率いる二十万の大軍勢に城は囲まれ、北条家の命運は今や風前の灯火。誰もが策を見いだせず諦めかける中、亡き北条氏康の寵臣にして小田原一のへんくつ坊主侍・板部岡江雪は動き出す。舌先一つでコロリと人を動かし、奇縁を生み出し、天下をひっくり返す! 躍動感あふれる圧巻の歴史絵巻!
  • 社内保育士はじめました
    3.8
    感情が表に出ないことを揶揄され「お面女」と陰で呼ばれる面井梓咲(おもいあずさ)はある日、社内保育ルームへ異動を命じられることに。感情豊かな子どもたちに戸惑うなか、ひょんなことからイケメンと人気のシングルファーザー・柚原彼方(ゆはらかなた)と急接近していく。一方、保育ルームではギャルママ・津谷日菜子(つやひなこ)の娘が脱走してしまうトラブルが発生し……!?
  • にらみ
    3.5
    窃盗の常習犯・保原尚道が仮釈放中に保護司を殺害しようとして逮捕された。取り調べる片平成之は、以前、裁判で保原が供述を翻したりしないよう圧力をかけるべく“にらみ”をしていた。保原は自首しているのだが、片平は納得していない。保原は人を殺めようとするほどの悪人なのか――(表題作)。多様なサプライズが楽しめる、名手によるミステリー傑作集!
  • 豆しばジャックは名探偵~迷子のペット探します~
    -
    迷子になった愛猫トラジローを探していた水上亜由(みずかみあゆ)が飛び込んだのは、ペット専門の探偵事務所。探偵として挨拶してきたのは可愛らしい豆柴! 人語を操る「彼」に戸惑いながらも、捜索を依頼する亜由だが、英国紳士風の助手・渡良瀬綺一(わたらせきいち)の存在も気になって――。人と動物を繋ぐジャックを通して、自分を探していく、ハートフルファンタジー登場!
  • 博多殺人事件 新装版
    -
    博多の学術調査の発掘現場から人骨が見つかった。第一発見者となった浅見光彦は、調査のレポートのために参加していた。人骨は、去年行方不明になっていた片田次郎のものと判明し、警察は失踪当時のことを再度調べ始める。刑事局長である兄、陽一郎に「この事件を調べてもらいたい」と言われた光彦は、耳を疑いながらも、関係者に話を聞いていくうちに……。
  • 蕎麦、食べていけ!
    3.0
    かつての賑わいがすっかり失われた寿老神温泉。この町で育ち、信用金庫に勤める赤城勇太は地元活性化のため、高校生の蕎麦打ちイベントを企画する。同じ頃、竹澤春海たち地元の高校生も全国高校生蕎麦打ち選手権大会に出場するため、特訓に励んでいた。そんな中、メガバンクに勤務する勇太の兄が巨大資本によるリゾート化計画を引っ提げて乗り込んでくる。
  • コードネーム・サリン(1) 私刑警察 激弾!
    -
    1~2巻495円 (税込)
    五月亮平……表向きはただの会社員だが、その実体は“サリン”というコードネームを持つ凄腕のスナイパー。数々の伝説的な暗殺を成功させ、そのほとんどは証拠不十分で迷宮事件としてファイルされている。一方、刑事局長・梅津立則は腐敗した警察組織を立て直すために、五月の“才能”を使おうと考えていた。警察に急襲され捕らえられた五月は、過去の罪状の清算と引き替えに、梅津への協力を了承した。ターゲットの周辺にカメレオンのように溶け込み接近する五月。そして、激弾は放たれた……。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 刑事崩れ探偵・甚九郎(1) 裁きは血の匂い
    -
    1~3巻495円 (税込)
    湯佐内甚九郎、45歳。1年半前、ヤクザの情婦に惚れて刑事を懲戒免職になり、知人のつてを頼って探偵の真似ごとなどして稼いでいる。新宿でしたたかに飲んだ翌日、湯佐内は見知らめ女の部屋で目覚めた。自宅に帰った彼を迎えたのは「明日中にナオミが帰らないとこちらにも考えがある」という電話。そのナオミは新宿のラブホテルで殺されており、湯佐内に容疑がかかる。記憶をたどる湯佐内を次なる殺人事件が襲う……。  泥臭い男の生き様を描いた長篇ハードボイルド小説、第1弾。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • ぼくだけの☆アイドル
    -
    しがない昆虫ショップの店員、あきおは27歳。かなり夢見がちな青年だ。脂肪たっぷりの体、イケてないファッション、当然彼女なし……なのに、自己評価はどこまでも高いのだった。アイドルのみーちゅんとの相思相愛を妄想しながら、ムシたちのケース清掃に精を出す毎日。そんな彼のしょーもない日常に訪れた、絶好のチャンスと最悪のピンチとは? 異色青春小説!
  • 君が悪い
    3.5
    「僕は悪くない……」中学教諭の竹林は、死体を前に呟いた。スナックのホステス桃華を取り合って、他の客ともめたのがすべての始まりだった。自宅に押しかけてきたその男を、はずみで殺してしまったのだ。さらに、発覚を防ぐため、超身勝手な論理で次々と殺人を重ねてゆく彼にふりかかる運命とは!? 狂気と黒い笑いに満ちた、戦慄のノンストップ・サスペンス!
  • 聖殺人者
    3.0
    シチリアマフィアのドンの息子・ガルシアは、家族を皆殺しにされ、東京へと逃げ延びた。新宿で凄絶な抗争を生き抜いたガルシア。だが、家族の仇であり、今ではシチリアの大ボスとなった宿敵マイケルが最強の刺客を放つ! 殺人マシーンとして育てられた男とガルシア、さらに南雲組組長・海豪。三つ巴の闘いの行方は? 鮮烈にして哀切なハード・ボイルドの傑作!
  • 悪の華
    4.0
    シチリアマフィアのドンの息子ガルシアは、仲間の裏切りにより家族を皆殺しにされてしまう。祖母の生まれ育った国、日本へ――。その心には、燃えるような復讐への思いが滾っていた。日本の裏社会で類い希な戦闘能力を買われたガルシアは、山王寺組若頭・不破の暗殺を請け負う。が、不破もまた非道極まりない殺人マシーンだった……。凄絶なピカレスクロマン!
  • りら荘事件~増補版~
    3.0
    埼玉県秩父山中にある大学の寮「りら荘」に避暑にやってきた7人の男女。みな画家や音楽家を志す芸術家の卵だ。都会の喧噪を逃れて休暇を送ろうとした矢先、婚約を発表した二人が相次いで変死した。そして災厄は次々と学生たちに……。鮎川作品の中でも特に人気の高い傑作長編に加え、著者がデビュー以前に同人誌に書いた“プレりら荘”とも言える中編も収録!
  • 死にたいけどトッポッキは食べたい
    3.8
    1~2巻1,232~1,320円 (税込)
    いつも自分に自信がなくて、ぼんやり死にたいと思っているのに、おなかがすいてトッポッキが食べたいとも思う。はっきりしない私の心はどうなっているんだろう。不安神経症に悩む著者が精神科医との会話を通して見つめる自分自身の姿に共感の嵐! 韓国で40万部を超えた大ヒットノンフィクション待望の邦訳。1日中憂鬱に感じられる日だって、些細なことに笑っていい。相反する気持ちを抱えることが、生きているという事だから。
  • 面(ジャケ)食い
    4.7
    『孤独のグルメ』『食の軍師』などの原作者としてカルト的な人気を集める著者。彼の食べ歩きは、星もガイドブックも頼らぬ直観勝負の「ジャケ買い」、いや「ジャケ食い」だった! 全国の「いい面構えの店」を求め、今夜もがらりと扉を開ける。
  • じょかい
    3.4
    1巻1,815円 (税込)
    男はリビングでくつろいでいる。キッチンでは妻が夕食の支度をしている。幼い息子は冬でもないのにマスクをつけて、テレビ番組を見ている。男はキッチンへビールを取りに行く。妻の作っている料理に「美味しそうだね」と声をかけ「息子は風邪でもひいたのか?」と聞く。そしてふと気づく。自分たち夫婦に息子なんていただろうか? そして妻を見て驚愕する。誰だ、この女は? 日常が奇妙に歪む、戦慄のノンストップホラー!
  • 人を輝かせる覚悟~「裏方」だけが知る、もう1つのストーリー~
    4.0
    日本航空のキャンペーンガールや、クラリオンガールに選ばれるなど、芸能界で華々しく活躍していた著者は、21歳にして芸能活動を引退し、新庄剛志を支える「裏方」としての人生を選ぶ。パートナーをスターにするための覚悟や新庄との知られざるエピソード、ライフワークである「食」と「健康」をテーマにした再出発など、今だから語れる、全力で夢を追い続けるモデル・タレントの初手記。
  • 恋わずらい 決定版~研ぎ師人情始末(八)~
    -
    研ぎ師・荒金菊之助の長屋に訳ありそうな老齢の武士が引っ越してきた。従兄弟で南町奉行所臨時廻り同心の横山秀蔵から飲み屋の女将殺しの探索を頼まれ動きだした菊之助は、その武士に殺しの嫌疑がかかっていることを知る。武士は本当に女将殺しの下手人なのか――。お人好しで直心影流の遣い手、荒金菊之助が活躍する稲葉稔の原点シリーズ決定版、度肝を抜くラストが待つ第八弾。
  • 能面検事
    4.2
    大阪地検一級検事の不破俊太郎はどんな圧力にも屈せず、微塵も表情を変えないことから、陰で〈能面〉と呼ばれている。新米事務官の総領美晴と西成ストーカー殺人事件の調べを進めるなかで、容疑者のアリバイを証明し、捜査資料が一部なくなっていることに気付いた。これが大阪府警を揺るがす一大スキャンダルに発展して――。一気読み必至の検察ミステリー!
  • 少女を殺す100の方法
    3.7
    「死んでる? 誰が?」「みんなです」とある女子中学校で二年A組の生徒全員が殺された。教頭のクサカベは警察より先に犯人を見つけ出そうとするが……。(「少女教室」) ミロが夏休みを過ごすことになったウラ地区では、年に一度、空から少女が降ってくるという……。(「少女が町に降ってくる」) グロテスクなのにロジカル。本格ミステリ界の鬼才が贈る「少女の大量死」全8編!
  • 破斬 決定版~勘定吟味役異聞(一)~
    -
    1~8巻770円 (税込)
    兄の急逝で家督を継いだ旗本・水城聡四郎は、将軍家宣側近の儒者・新井白石によって、勘定吟味役に取り立てられる。勘定に疎い聡四郎だったが、巨額の金が動いた普請に目をつけたことから、見えざる敵が蠢きだす。はたして幕府に巣食い、蜜を吸っていた者とは――。聡四郎が襲い来る刺客に一放流で立ち向かう! 聡四郎シリーズの「原点」が決定版として登場。
  • 狐と韃(むち)~知らぬ火文庫~
    3.8
    人と狐の間に生まれた者の末裔と噂され、並外れて大きな体と美しい顔をもつ妖女、美濃狐。ある日市に現れ、凄まじい剛力で暴虐非道に振舞う姿に、人々は恐れおののき、市は寂れてゆくのだが――。(表題作) ほか、日本最古の説話集『日本霊異記』を下敷きに繰り広げられる、不可思議で妖艶な物語の数々。古典を大胆に紡ぎ直した「知らぬ火文庫」シリーズ第1弾。
  • 蒼き山嶺
    4.0
    山岳ガイドの得丸志郎は、白馬岳で大学山岳部の同期・池谷博史と再会した。卒業後、警視庁の公安刑事となった池谷は、久しぶりの山でだいぶバテている。山頂まで一緒に登ることにしたが、ペースは上がらない。下山が遅れそうだと麓に電話を入れる得丸に、池谷が拳銃を突きつけた――!! 友情、ライバル、極限の決死行。著者の新境地となる傑作山岳冒険小説!
  • 十津川警部 西伊豆変死事件
    5.0
    西新宿のホテルで、女性の刺殺体が発見された。免許証から北千住のクラブのママ「中川真由美」と分かる。ところが静岡県警から、中川真由美は5年前に西伊豆の堂ヶ島沖合で溺死しているとの報告が! いったい、どちらが本物なのか? そして、ニセ者の狙いは? 十津川は事件の鍵を握る地、金沢へ――。やがて浮上してきたのは、意外な組織の関与だった。
  • 冥府からの刺客~日暮左近事件帖~
    4.0
    薬種問屋『萬宝堂』の若旦那が旗本の娘に恋をした。身分違いの恋に不安を覚えた番頭は、公事宿『巴屋』に依頼を持ち込んできた。出入物吟味人の日暮左近が調べ始めたところ、背後に若旦那を狙った企みが潜んでいた。そして、若旦那が狙われた本当の理由が明らかになったとき、巴屋主の姪おりんが攫われた。左近の無明刀が外道の陰謀を斬る! 充実のシリーズ第九弾。
  • 焦茶色のナイトガウン~杉原爽香 四十七歳の冬~
    3.9
    ある日、爽香の元に高校の同級生・井田の娘から一本の電話が。なんと、妻殺しの容疑で井田が逮捕されたという。娘いわく、容疑を否認しているそうだが……。そして爽香は、仕事帰りに火事の現場に遭遇。のちに現場で殺人事件が発生していたと判明。被害者は国会議員の息子というが、怪しい事実が隠されているようで――!? 登場人物が読者と共に年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • ヤコブの梯子~警視庁行動科学課~
    3.7
    父親に殺意をもって首を吊し上げられた30歳の息子は、親に寄生する中年パラサイトだった。彼は、精神刺激薬リタリンを服用していた。処方箋があれば入手可能な、この薬の出どころを追うと……。老人が次々死亡する病院、住宅の隠し金庫で金塊とともに保管されていたリタリン――。犯人像作成のプロ・麗子と美人検屍官・清香。二人は深い闇へと導かれていく。
  • 東京近江寮食堂
    3.6
    1~3巻660~715円 (税込)
    定年退職を間近に控えた妙子は、10年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。慣れない土地でのひょんなトラブルから、谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は彼らの食事を作り始めるが、その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。そして彼女自身も――。おいしくてせつない、感動長編。
  • みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ
    4.3
    将来結婚するものと考えていた幼なじみとの初恋とその後日を回想する「みずうみ」。継母と前妻の娘との心の揺れを描く「三色すみれ」。旅芸人一座との出会いと別れ、そして大人になって思いがけず再会する「人形使いのポーレ」。若き日の甘く切ない経験を繊細な心理描写で綴った傑作3篇。
  • 内澤旬子の島へんろの記
    3.7
    般若心経を唱え、迷って、歩いて、また迷って――。四国八十八ヶ所だけでなく、香川県最大の島である小豆島の中に八十八ヶ所の霊場があることはあまり知られていない。海あり山ありの風光明媚な遍路道、祈ることの意味、島民とのふれあいなど、島に移住した人気エッセイストが書き尽くす、結願まで約2年の迷走巡礼記!
  • トリップ
    3.6
    普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁(とつ)いだ主婦――。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々を、透明感のある文体で描く珠玉の連作小説。直木賞作家の真骨頂。
  • 新型コロナ―専門家を問い質す
    4.1
    素人の戯言? 違う、専門家への挑戦状だ――。ファクトを積み上げ、日本における新型コロナの真の姿を解き明かす。新型コロナの不安を払拭し、次の一歩を踏み出す、「覚悟」のノンフィクション対談。事実とデータの比較・検証を通じて、専門家を問い質す。そして、あなたの「経済活動再開」に論理的な根拠を与える一冊になるはず。
  • 100日間おなじ商品を買い続けることでコンビニ店員からあだ名をつけられるか。~ビスコをめぐるあたたかで小さな物語~
    3.5
    2020年1月、noteで多くの反響と感動を巻き起こした記事が待望の書籍化! 100日間近所のコンビニで「ビスコ」を買い続けたら、はたしてあだ名はつけられるのか? 著者を取り巻くありふれた小さな日常が、やがて大きな「物語」を生み出していく。noteの記事では語りつくされなかった100日間+αの「その後」の話も収録。おもしろくてちょっと泣ける、まったく新しい物語が誕生する。
  • それでも君はどこにでも行ける
    3.5
    ホリエモン世界紀行ふたたび! ますます沸騰するアジア経済、没落していく日本――。猛スピードでグローバル化し、そして、新型コロナウイルス禍で分断された世界を、僕らはどう泳いでいけばいいのか。アフリカから南米まで堀江貴文が世界中を巡って考えたグローバリズムの辿り着く未来と、そこで強く賢く生きていくために。「アフリカ/中東編」「ヨーロッパ/オセアニア編」「南北アメリカ編」「アジア編」「日本編」を収録。
  • 神楽坂愛里の実験ノート
    3.2
    神楽坂愛里(かぐらざかあいり)は東央(とうおう)大学大学院に通うリケジョ。何よりも努力を尊び、ノーベル賞を目指し道を切り拓いてきた。ある日、同じ研究室の福豊颯太(ふくとよそうた)が実験に使うラットが集団死した。感染症の疑いに周りが騒然とする中、真相を突き止めようと、立入禁止の現場に潜り込む……! 踏みにじられた努力と、奪われた命に報いるため、科学を愛する愛里が推理する!
  • ことぶき酒店御用聞き物語
    3.7
    とある温泉街にある「寿酒店(ことぶきさかてん)」を継いだ寿ミツルは、一軒一軒に注文を取る、昔ながらの御用聞きを続けていた。その理由は、霊感の強い寿一家が旅館を守る屋敷神(やしきがみ)の用事に応じるためだった! あるとき新進気鋭の「サクラリゾート」がオープンし、街は大騒ぎ。イケメン若手社長、幼なじみの神社の息子や個性豊かな屋敷神たちに囲まれ、ミツルはトラブル三昧……!?
  • 乗りかかった船
    4.3
    大学院で機械工学を学んだが入社早々営業に配属された雄平は、待望の異動で人事部に回され……。(「海に出る」) 事業戦略室室長に抜擢された玲子。責任ある仕事にはりきるものの、未だ男性中心の風潮が強い業界で数々の価値観の相違に直面し……。(「波に挑む」) 創業百周年を迎える中堅の造船会社「北斗造船」で働く人びとの苦悩と奮闘を鮮やかに描く、全7編を収録!
  • ニュータウンクロニクル
    4.3
    多くの家族が夢と希望を抱えてやって来た郊外の人工都市「若葉ニュータウン」。この町が経験するのは高度経済成長期やバブル景気、震災――そして令和の時代。それぞれの区切りで葛藤する主人公たちに誰しも思い当たる何かがあるはず……。“ニュータウン”の姿を1971年から2021年まで10年ごとに切り取り、みずみずしく描いた連作短編集!
  • ノーマンズランド
    4.2
    東京葛飾区のマンションで、女子大生が殺害された。特捜本部入りした姫川玲子班だが、容疑者として浮上した男は、すでに別件で逮捕されていた。情報は不自然なほどに遮断され、捜査はいきづまってしまう。事件の背後にいったい何があるのか? そして20年前の少女失踪事件との関りは? すべてが結びつくとき、玲子は幾重にも隠蔽された驚くべき真相に気づく!
  • 心中旅行
    -
    文芸編集者の澤野逸郎は、妻と双子の娘と4人で幸せに暮らしていた。編集長に昇進し幸せの絶頂かと思われたが、いつの間にか編集部には鬱が蔓延し、自身も薬の過剰服用がやめられなくなっていた。部下の豊嶋との不倫も始まり愛欲に溺れる逸郎だが、ひとつの悲劇をきっかけに、すべてが暗転する――。生と死を描き続ける著者の真骨頂!
  • 黒いニットのタイ
    -
    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】喋ることが中心なら、食べ物はフライドポテトだけで十分。 ライターの西野晴彦は、ビーンという空豆を模したようなカウンターのある、バーのような、しかしそうではない店のオーナーで出版社も持っている米沢光太郎から、小説を書かないかと誘われています。ビーンで彼に付いた吉川久美子もまた、米沢から誘われて、この店で働き、この後は米沢の出版社に勤めることになると言います。西野が久美子に渡す黒いニットのタイに合わせるシャツの色、フライドポテトに付けるソースの色、コーヒーの色、スパムと目玉焼きの色、西野が目にする色彩が、BLTサンドのイメージとなってひとつの物語が生まれます。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(4)
    -
    律子が勤めている桐村探偵事務所に、「新しくできた公園で二時間過ごしてほしい」という奇妙な依頼が舞い込んだ。依頼人の坂田省吾は悪人ではなさそうだが、どことなく様子がおかしい。愛娘の佑香と一緒にその公園に向かうと、二歳くらいの男の子と二十代前半に見える若い母親がいた。そのとき、近くの民家から悲鳴が聞こえて……。(「第一話 奇妙な依頼」)  子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 奇妙な依頼 ・第二話 切られた桜 ・第三話 フェイク ・第四話 つながり ・第五話 ひっつき虫 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
  • KAMINARI
    -
    兄一(けいいち)の勤めるスーパー、デルソルの水産部門に入った新しいアルバイト・野並双太(のなみそうた)は、愛想がなく、誰とも打ち解けず、常に誰かの目を気にして、怯えているようだった。双太の正体を探ろうとしていた兄一と同僚の麻由美(まゆみ)は、ある日、奇妙な男に遭遇する。ごま塩頭を短く刈り上げた五、六十代の、奇妙な抑揚で話すその男は、次第に奇怪な本性をあらわしていった……
  • 海の上の美容室
    4.0
    三品明、24歳、美容師。職場で自分の居場所を見失っていた彼女が踏み出した新天地――それは海の上だった! クルーズ船の美容室のスタッフとして航海に出た明が出会う、プロフェッショナルでユニークな仲間たち。さらに、それぞれに事情を抱えたゲストたちとの温かな触れ合いが、明に自信と勇気を取り戻させてゆく。読めば元気をくれる爽快お仕事小説!
  • ヘッド・ハンター
    -
    晩秋のアラスカ荒野に、独り獲物を追う男がいた。杉田淳、34歳。元傭兵の彼の標的は、人間ではなく野生動物たちだ。大ヘラ鹿、グリズリー、バイソン……鍛え上げた肉体を駆使し、凄まじいまでの執念で次々とトロフィー級の大物を倒し食らう杉田。行く手を阻む密猟者グループを殲滅し、彼のハンティングは続く――。大藪文学の極北をなす傑作!
  • アラバスターの壺/女王の瞳~ルゴーネス幻想短編集~
    3.6
    エジプトの墳墓発掘に携わった貴族の死は、現場で〈死の芳香〉を嗅いだせいなのか? 確信が深まるなか同じ芳香を纏う女が現れ……史実を元にした連作の表題作、画期的な装置の発明者の最期を描く「オメガ波」など、科学精神と幻想に満ちた、近代アルゼンチンを代表する作家の傑作18編。
  • 霊能者たち
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    霊能者・長谷川裕子は、悩んでいる若い夫婦を紹介された。夫婦の二人の幼い娘たちが車に撥ねられ、姉が亡くなったという。その後生き残った妹が変なことを言い出した。「あたし、鏡に映らない。きっと吸血鬼になったんだ」(「鳥は涙を流さない」)霊を巡るさまざまなトラブルの解決のために、人知れず命まで懸ける霊能師たちの活躍を、ときに優しく、ときにシニカルに、ときにユーモラスに活き活きと描く『霊能ミステリー』登場!
  • おしどり夫婦 決定版~研ぎ師人情始末(七)~
    -
    研ぎ師の荒金菊之助は、従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心横山秀蔵から、札差江橋屋の息子音吉が攫われた件で探索を頼まれる。必死の探索も虚しく、音吉は遺体で見つかる。音吉殺しの下手人に一向に辿り着けない菊之助は、妻お志津の一言から、事件の糸口を掴むことに――。お人好しで直心影流の遣い手、荒金菊之助が活躍する稲葉稔の原点シリーズ決定版第七弾。
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~
    3.0
    未解決事件を肴に盛り上がるバー〈森へ抜ける道〉。映画談義にも花が咲き、今宵も話は脱線しまくり。常連の山内、工藤、マスターの島、あわせてヤクドシトリオと、非凡な推理力を持つ東子らいつものメンバーに、「推理正解率100パーセント」を自称する映写技師の千木良悟も加わって、ダイイング・メッセージが関わる事件に挑む。驚愕の展開が待つシリーズ第7弾!
  • 諦めない女
    3.9
    母親がスーパーで買い物をするわずかの間に、6歳の少女が忽然と姿を消した! 12年後、フリーライターの飯塚桃子は、事件についての本を書き上げるため、当事者や関係者たちへの取材を重ねていく。それぞれの人物の言葉から浮き上がってくる驚くべき真実、そして少女と母親を待ち受ける運命とは? 1章ごとにがらりと変貌を遂げてゆく極限のミステリー!
  • シネマコンプレックス
    3.6
    100人近くが働く郊外のシネコン。日曜日でクリスマス・イブの今日は、舞台挨拶やイベント上映もあり、大忙しだ。過去に秘密のあるアルバイト、地元を離れた学生、家庭に居場所をなくした主婦、それぞれが微妙な人間関係の中、複雑な悩みを抱えながらもひたむきに仕事をしている……。映画館の各部署で働く人の想いが重なり合う、心温まる連作短編集。
  • 隠蔽人類
    3.5
    アマゾンの奥地に調査に向かった日本の研究者たちが、未知の民族を発見した。驚くことに、彼らのDNAはホモ・サピエンスとは大きく離れたものだった! 別種の人類発見に沸く調査団だったが、研究者の一人が殺される。犯人はどうやら仲間の中にいるようで――! アッと驚く怒涛の展開で読者を翻弄するノンストップ・ミステリーの驚愕の結末とは!?
  • 誰よりもつよく抱きしめて
    4.1
    児童書専門店を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して8年。とても優しく思いやりのある夫――だが、強迫的な潔癖症を患う彼は、愛する妻に指一本触れることさえできないのだった。店の隣のバーで働く青年と知り合い、次第に心惹かれる月菜。しかし彼もまた、誰にも言えない秘密を抱えていた……。揺れ動く女性の心をきめ細かく描く、究極の純愛小説。
  • 今はちょっと、ついてないだけ
    3.8
    バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに40代になった。カメラも捨て、すべてを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか? 問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に挑むことになる。
  • お砂糖とクリームはお使いになりますか
    -
    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】情報の積み重ねによって、物語が組み上がっていく様が目の前で鮮やかに展開する一種のドキュメンタリー 小説というものは、形になりにくい何かを情景の具体的な描写によって想像の中で形にしてしまう力を持っています。この小説は主人公である矢吹由美の服装の細かい描写、珈琲についての描写、彼女が毎週のように珈琲豆を出前して、一晩を過ごす大学教授の吉野夏彦による詳細な銃の解説、その銃が文鎮となって押さえている原稿用紙に書かれた、シナリオ風の小説の下書き、それらが積み重なって、一つの物語が出来上がっていく様子を目の当たりにできる、これはそういう小説であり、愛情の色んな側面を小説によって形にする実験でもあります。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • これでいくほかないのよ
    -
    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】まるでドキュメンタリー映画のカメラのような、徹底して三人称で描かれる、東京の私鉄沿線の町の小さなバーを舞台にした物語。 バーの近くのキャバレーが閉店することになって、職を失ったホステスとバンドマン、お互い顔は見知っていても、口をきくことは無かった二人が、バーで出会い、バーの店長の男が話した、この町にあった団子屋のみたらし団子をきっかけに、元ホステスの彼女とバンドマンの男が、この町の団子屋を復活させようと動き出します。団子を作った経験もない男女と、団子が好きなバーの店長の三人の物語が始まるまでが映像のように語られる小説です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • 金曜日、雨模様、気温8度
    -
    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】これまで片岡義男が書いてきた、東京の私鉄沿線を舞台にした東京の記憶についての物語の集大成のよう 起点・終点の駅から3つ西に行った街に住む27歳のフリーライター、上杉邦彦は、そのまま降りればまっすぐ目的の出口に出られるのにも関わらず、踏切を渡るために跨線橋を渡り、反対側に出て踏切が開くのを待ちます。そこで旧知の女性ライター、関根亜紀子に声を掛けられることから物語が動き出します。踏切のある街をモチーフにした短編集で30歳までに作家デビューを考えている上杉は、亜紀子が今年いっぱいで街を離れるという話を聞きます。その後も出会う女性たちから、環境を変えるという話を聞く上杉。これは街の変化についての物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • ジャーロ No. 73
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:朱川湊人 連作短編〈知らぬ火文庫〉シリーズ ●スペシャル・ゲスト:芦辺 拓 奇想ミステリー短編! ●注目の新鋭・短編共演!:阿津川辰海、方丈貴恵 ●快調連作・連載陣!:青柳碧人、我孫子武丸、石持浅海、近藤史恵、東川篤哉、前川 裕、イクタケマコト ●第20回「本格ミステリ大賞」受賞作決定&全選評!
  • 火ノ児(ひのこ)の剣
    3.0
    浪人の身である新井伝蔵(白石)は、将軍・徳川綱吉の寵臣・牧野備後守成貞に呼び出された。将軍の警固役の依頼だったが、その裏には綱吉の命を狙う御駕籠之者・轅半左衛門を討つ計略があった。轅半左衛門は恩人・堀田筑前守正俊を殺害し、伝蔵の額に火字傷をつけた宿敵でもある――。魅力的な登場人物、先の読めない展開、怒濤の剣戟で息もつかせぬ傑作!
  • サロメの夢は血の夢
    3.0
    ドアを開けたら首が転がっていた! ――やり手の会社社長、土居楯雄の首が、切断されて発見された。現場の壁に留められていたのはビアズリーのサロメの複製画。警察の聴取が始まるが、楯雄の娘、帆奈美と連絡がつかない。家族が心配していると、死体が見つかったという連絡が入った。彼女は、ミレーのオフィリアのような姿で発見されたのだった――。
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~
    4.0
    友達に貢がされ、忙しい親からは金だけ与えられ放置されている中学生の暁美。ある夜、彼女の前に1冊の古びた本が現れた。驚いたことに、物語世界にいる杜子春が、本の中から語りかけてくるのだが……(表題作)。物語の住人たちと不思議な交流をする主人公たち――彼らを待ち受ける運命とは!? 芥川龍之介の名作4編を大胆に紡ぎ直した悪夢のような連作ミステリー!
  • 消えた心臓/マグヌス伯爵
    3.0
    異教信仰の研究者が自らの計画のために歳の離れた従兄弟の少年を引き取る「消えた心臓」。スウェーデンのある地方で発見した古文書のなかに記された“黒の巡礼”から戻った人物の来歴を探る「マグヌス伯爵」など、『好古家の怪談集』の8篇に「私が書こうと思った話」を収録。
  • すべては消えゆく~マンディアルグ最後の傑作集~
    3.5
    パリの地下鉄、隣の席で化粧を始めた女の姿態に目を奪われたユゴーは、慎みとは無縁な彼女の手に思わず接吻してしまうが……。芳醇な性の悦楽が思わぬ展開を見せる表題作、美少女との甘い邂逅から一気に死の淵へと投げ出される「クラッシュフー」など、シュルレアリスム最後の小説家独自の世界観きわだつ3篇。
  • オリバー・ツイスト
    4.5
    生まれ育った救貧院でも、徒弟として売られた葬儀屋でも、人間的な扱いを受けたことのない孤児オリバー。道端で会った気さくな少年が、ロンドンで住居や仕事の世話してくれる人物を紹介するというが……。苛酷な運命に翻弄される少年とそれを取り巻く人々の思惑をドラマチックに描いた、ディケンズの出世作。挿絵多数!
  • 恋愛学で読みとく文豪の恋
    4.3
    名だたる文豪たちが小説に描いた恋ははたして「あり」なのか。恋愛学を提唱する著者が科学的に分析し、考察する。相思相愛、片想い、一目惚れ、失恋、結婚、浮気、不倫といった恋愛上のテーマに関して、作品の時代性は妥当か、あるいは現代との整合性はあるのか、恋愛への知見を論理的に深めながら、これまで文学者や評論家が言及してこなかった作品の新しい魅力を浮き彫りにし、より深く名作を読み込む視点を手に入れる。
  • ワトソン力(りょく)
    3.7
    1巻1,540円 (税込)
    目立った手柄もないのに、なぜか警視庁捜査一課に所属する和戸宋志。行く先々で起きる難事件はいつも、居合わせた人々が真相を解き明かす。それは、和戸が謎に直面すると、そばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる特殊能力、「ワトソン力」のおかげだった。今日も和戸を差し置いて、各人各様の推理が披露されていく! ドラマ化もされた『アリバイ崩し承ります』の著者が贈る、謎解きの楽しみが目白押しの本格ミステリ短編集。
  • バブル
    4.0
    幻冬舎創業期を支えた元ベストセラー編集者山口ミルコ、ボスとの出会いから別れまで――。「会社は幻?」「会社を愛して頑張る――それ一本でやってきた、そんな社員はもういらないのだろうか」「なんで会社をやめたのか?」……〈会社ラブ〉をつらぬいたカンパニーウーマンの終焉。これはあなたの物語。同時代を生きた女性たちの発言を織り込みながら自らの会社人生を綴る、異色のストーリー。
  • みちづれはいても、ひとり
    3.4
    夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社をやめた楓と、職探し中の弓子は、気分転換と休息を兼ねて島への旅に出ることにした。女二人の旅の行く末は――。
  • 向こう側の、ヨーコ
    3.6
    1974年生まれの二人の「陽子」。恋愛小説家として成功した陽子は、幼い頃から、自分が辿るはずだったかわいそうな運命を生きるヨーコの夢を見ていた。一方、夫と一人息子と共に暮らす陽子は、決して贅沢のできない毎日に嫌気がさしていた。家も、職業も、生活も、全てが異なる二人の人生は絶対に交わることはなかったが――。瞬く間に世界が狂い出す、イヤミス最高傑作!
  • 満月の泥枕
    3.9
    1巻880円 (税込)
    姪の汐子(しおこ)と下町で暮らす凸貝二美男(とっかいふみお)は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。後日訪ねてきた謎の少年は、二美男が見たのは「自分の伯父が祖父を殺した」現場だと言う。遺体の捜索を依頼された二美男は、汐子や貧乏アパートの仲間と共にとんでもない事態に巻き込まれていく――。人生に悩み迷う時、背中を押してくれる傑作長編。
  • 出張料理人ぶたぶた
    3.8
    1巻550円 (税込)
    体調が悪い自分の代わりに、出張料理人の作る料理を食べてほしい。そう頼まれて友だちの家に行った里穂は、やって来たその渋い声の料理人の姿にびっくり仰天――しかし、彼の作る料理を食べた時間は、なんだかとっても、特別な思い出になった(「なんでもない日の食卓」)。料理、パーティ、お掃除もお任せ。頼れる山崎ぶたぶたが、家にいるあなたに幸せをお届けします。
  • 彼女たちの事情 決定版
    3.7
    1巻660円 (税込)
    12年連れ添ったペットを亡くした女性、仕事中の夫からの電話に苛立つ主婦、披露宴で友人のスピーチを聞く新婦、娘から結婚の相談をされる母、母の遺品から見つかった一通の手紙……。あなたの身近にもきっといる、普通の“彼女”たちの普通じゃない“事情”20編。まさかの展開に驚き、ゾッとして、ほろりとさせられる掌編集。書下ろし新作も加えた決定版!!
  • 駆ける百合~上絵師 律の似面絵帖~
    3.9
    1巻715円 (税込)
    涼太と祝言を挙げ、青陽堂の嫁としての新たな生活を迎えた律は、息抜きに出かけた先で、同じく嫁いだばかりの女たちと知り合う。悩みを打ち明け合える知己を得て心強く思う律だった。一方、池見屋で、律は義母の佐和もよく知る由里という女性に出会う。彼女は何やら心に憂いを抱えている様子なのだが――。一途に生きる女職人の人生を描く人気シリーズ第六弾。
  • シンポ教授の生活とミステリー
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    京都の書店で名探偵ホームズの本を手にした9歳のシンポ少年。それが彼の運命を決定。中学高校とミステリーの泥沼にはまっていき、悪魔に導かれるように上京、ワセダミステリクラブの門を叩き、同じ中毒患者たちと青春を過ごす。気が付けば評論家の肩書きが……。皆に“教授”と慕われる著者の涙と笑いの読書遍歴は、ミステリーのガイドブックとしても一級品です。
  • 竹林の七探偵
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    中国、三国時代末期。「疑」の国に、欲にまみれた俗世間に背を向けて竹林に集い、酒を酌み交わしながら清談に耽る詩人、音楽家、学者、高級官僚などなど七人の男たちがいた。飄々と風雅に語り合う彼らの話題は、ときに持ち寄った謎の話「疑案」に及ぶ。怪異な謎、不可能な謎、不思議な謎等々に、彼らは博識優秀な頭脳を絞って挑むが、一刀両断、明晰に解いてみせるのは、意外な紅一点だった――。
  • のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア
    4.4
    こんな状況でも、楽しい酒の飲み方はあるはず。 若手飲酒シーンを牽引する人気ライターのパリッコ(『酒場っ子』)とスズキナオ(『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』)が編集、執筆を務める飲酒と生活の本『のみタイム』をはじめます。お酒と一緒に、とにかく楽しく、何からも自由に、小さくも確かで幸せな時間、風景の中にある本を目指して。 1杯目は100頁以上にわたり「家飲みを楽しむ100のアイデア」について考えました。日常を楽しくする、使えるアイデアが満載! 豪華執筆陣は、ラズウェル細木(『酒のほそ道』)、夢眠ねむ(「夢眠書店」)、清野とおる(『東京都北区赤羽』) 今野亜美(「スナック亜美」)、平民金子(『ごろごろ、神戸』)、香山哲(『ベルリンうわの空』)、イーピャオ(『とんかつDJアゲ太郎』)、METEOR(ラッパー)他! とにかく酒が好きということは、よりはっきりしました。 【プロフィール】 パリッコ (パリッコ) (編著) 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。 著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)『つつまし酒懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス) 『晩酌百景11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、スズキナオ氏との共著に『酒の穴』(シカク出版)『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)『“よむ”お酒』(イースト・プレス)など。 スズキナオ (スズキナオ) (編著) 1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』『メシ通』などを中心に執筆中。 テクノバンド「チミドロ」のメンバーで、大阪・西九条のミニコミ書店「シカク」の広報担当も務める。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス)、 パリッコとの共著に『酒の穴』(シカク出版)、『椅子さえあればどこでも酒場チェアリング入門』(ele-king books)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)がある。

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  • 迷い鳥 決定版~研ぎ師人情始末(六)~
    -
    研ぎ師の荒金菊之助の剣術の弟子・次郎が、同じ長屋に越してきた隠居・庄七の息子・庄吉の素行がひどいと訴えてきた。菊之助は宥めたが、その庄吉が殺しの罪で追われることに。長屋の者のため庄吉の疑いを晴らそうと追う菊之助は、旗本の事件に巻き込まれる。そして、その先にいたのは悪逆非道の遣い手だった。涙溢れる、稲葉稔の原点シリーズ決定版第六弾。
  • つぼみ
    3.8
    学生時代の恋人津川を思って生きてきた華道の先生・美奈子。その教室に津川の末娘・紗英がきた――。(「あのひとの娘」) 定職に就けない弟とそれを案じる姉、母を失って色を失った父と僕と妹……。それぞれ屈託を抱える登場人物たちが辿りついたそれぞれの「境地」とは。『スコーレNo. 4』“もうひとつの物語”も収録。著者が10年間書き続けた作品が輝く傑作集。
  • ぞぞのむこ
    4.0
    部下の矢崎と莫市に入り込んでしまった翌日から、島本には次々と幸運が舞い込んできた。そんなある日、家に帰ると自宅の前に元カノののぞみが座り込んでいて――(「ぞぞのむこ」)。奇妙な町・莫市に関わってしまった人々が、ふとしたことから怪異と不条理に飲み込まれる。第10回小説宝石新人賞受賞作を含む、奇想あふれるホラー短編集!!
  • 小鳥冬馬の心像
    -
    渋谷で起こった女性の殺害事件。警察はその夫・渡部信明が犯人だと見立てていたが、目撃者は違うと主張して譲らない。捜査一課の青山陽介は、小鳥冬馬に相談を持ち掛ける。先輩刑事から“引き継いだ”この男、青山の同級生であり、強力なブレーンなのだ。彼の助言をうけ、事件は解決したかに見えたが、6歳になる渡部の娘が行方不明になってしまった――!
  • 家康の遠き道
    -
    関ヶ原の戦いから九年――将軍職を秀忠に譲り、駿府に隠居した家康だが、徳川の天下を磐石にしていくために思いをめぐらせる。諸外国との交易、キリシタン勢力、大阪の豊臣家、戦乱の世を知らない子や孫……不安を数えれば切りがない。齢七十を超えてなお精力的に政治に関わり、いくさ場にも出征。「守勢」に力を注ぐ家康の晩年を描き出した傑作!
  • T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか?~
    3.8
    映像制作会社のプロデューサーから月島前線企画に調査依頼があった。ロケハンのため孤島に渡った6人が全員死亡したという解決済みの事件。膨大な記録映像が残っており、警察も捜査を終えている。依頼人は、残された映像を彼らの遺作として公開するため、真偽を調べて欲しいというのだが……。名探偵・月島凪は誰にも見えなかった真相にたどり着けるのか?(『T島事件~絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか~』改題)
  • 海馬の尻尾
    4.1
    2度目の原発事故でどん底に落ちた社会――。3年前に懲役を終えたばかりの及川頼也は、若頭に「アル中を治せ」と命じられ、とある大学病院の精神科を訪れる。検査によると、及川の脳には「良心がない」のだという。医者らを拒絶する及川だが、ウィリアムズ症候群の少女が懐くようになり……。人間の脳は変われるのか。ハードボイルドの筆致で描く、脳科学サスペンス!
  • 鬼門酒場
    -
    下町にひっそりと佇む呑み屋。陰ある男、事情を抱えた女が、黄昏色の焼酎ハイボールで日頃の鬱憤を洗い流す。屋号のないその店を人は「鬼門酒場」と呼ぶ。ここで出逢った男と女の物語――。ある画家と交渉にあたっていた牛尾田は、この店で仏頂面の美女・千笑と出逢う。彼女をモデルにして描かれた肖像画こそが、牛尾田が求めていたものだったが……。(「春の暮」)
  • もう一度、抱かれたい
    -
    同棲時代を過ごした安アパートでの一夜(「浅草旅行」)。かつて手玉に取った二人の男との戯れ(「セックス・アンド・レスト」)。カップルがお互いの性癖を打ち明け……(「セカンド・セックス」)。子どもの頃から知ってる童貞クンの筆下ろし(「桜の窓」)。夢のようなひととき、切ない想い、甘酸っぱい思い出……。愛しあい、抱きあった「素敵な時間」を呼び起こす艶美な短編集。

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