ノーマンズランド

ノーマンズランド

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

東京葛飾区のマンションで、女子大生が殺害された。特捜本部入りした姫川玲子班だが、容疑者として浮上した男は、すでに別件で逮捕されていた。情報は不自然なほどに遮断され、捜査はいきづまってしまう。事件の背後にいったい何があるのか? そして20年前の少女失踪事件との関りは? すべてが結びつくとき、玲子は幾重にも隠蔽された驚くべき真相に気づく!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    ノーマンズランド
  • タイトルID
    :
    865439
  • 電子版発売日
    :
    2020年11月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ノーマンズランド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    葛飾区のマンションで起きた女子大生殺害事件。姫川班が捜査に加わるが、浮上した容疑者はすでに別件で逮捕されていた。一方、勝俣は独自の動きを見せる。一見無関係に思える物語が交錯し、事件は思いもよらない方向へと転がり始める。

    まさか、こんなスケールの物語になるとは思わなかった。

    一つの殺人事件を追っていたはずなのに、真相へ近づくほど、その向こうにさらに大きな世界が見えてくる。姫川玲子シリーズそのものの世界が、一気に広がったように感じた。

    それなのに、読み終えて胸に残ったのは、その壮大さではない。
    何とも悲しくて、切ない物語だった。

    真相が分かるにつれ、同時に「どうにもならないこと」まで分かっていく。

    大切な人を救いたい。ただそれだけだったはずなのに、どれだけ願い、行動しても届かない。そしていつしか、自分には誰も味方がいないと思うほど孤独になってしまう。

    何をしても解決には向かわない。それでも、何かをせずにはいられない。
    その思いを知るほど、真相は重く、やるせないものになっていった。

    そして本作では、「加害者」と「被害者」という境界さえ、そう簡単には割り切れない。傷つけられた人間が、その傷を抱えてどう生きていくのか。その選択の違いまで考えさせられた。

    読み終えて改めて、『ノーマンズランド』というタイトルが胸に残る。

    どれほど手を伸ばしても届かない場所。
    誰にも助けてもらえないと思い、自分の居場所さえ見失ってしまう場所。
    人と人の間にも、人の心の中にも、「ノーマンズランド」は存在するのかもしれない。

    今回はガンテツこと勝俣の人物像もさらに掘り下げられる。それでも、ガンテツはガンテツ。その一筋縄ではいかない存在感は変わらない。

    新しく上司となった日下との関係もいい。玲子を部下に持ち、今泉の苦労を実感する姿には、重い物語の中で思わずニヤリ。新たに登場した検事・武見諒太も、この先が気になる存在だ。

    そして、玲子。

    過去の傷を抱え、林の件を引きずりながらも、周囲に支えられて再び立ち上がる。やはり玲子には、傷つきながらも立ち向かっていく姿が似合う。一度決意したら、一歩も引かない。

    今回改めて思った。
    玲子は被害者を救おうとするとき、その痛みに自分自身を重ねているのではないか。

    救われなかった過去の自分を重ねながら、目の前の誰かに手を伸ばす。誰かを救おうとすることが、同時に玲子自身が再び立ち上がることにもなっているように感じた。

    シリーズ開始当初は「姫川玲子を描く物語」だった。
    それが本作では、「姫川玲子が生きていく世界を描く物語」へと大きく広がったように感じる。

    その世界で玲子がこれからどう生きていくのか――。
    その生き様を、さらに追っていきたい。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    相変わらず面白かったが、スケールがかなり大きな話であった。どんどん複雑で規模の大きな事件にからんでいく姫川。
    次はどんな話なのか楽しみでしかない!

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    最初は軽い気持ちで読んでいたけれど、どんどん不穏になっていく空気に息を飲みながら読み進めた。

    想像していたよりも大分スケールの大きい話で、現実で起きてもおかしくない話だからこそ心が痛かった。でも普段外交問題に触れないからこそ、勉強になったし面白かったです。

    0
    2026年02月26日

    Posted by ブクログ

    かなり前に竹内結子主演のストロベリーナイトを観て姫川玲子シリーズを読んでみたいと思っていたがシリーズものにハマると他の本が読めなくなるので読むのを避けていた。同級生の本棚の中にあり辛口評価が多いのに✮5つでレビューも書かれていたので誘惑に負けてしまった。姫川玲子シリーズにハマる事が確定しました(笑)

    0
    2024年03月24日

    購入済み

    脳裏をよぎるのは

    姫川玲子に久しぶりに会った。文庫化を待つ間の時の流れを感じた。読み進むうちに人間として、警察官としての悩みやジレンマが動画として竹内結子さんはじめ、俳優陣の姿が脳裏を飛び交う。そして、もう竹内結子の姫川玲子は帰ってこない現実に胸が痛む。これは誉田先生には失礼だと思うがそれほどまでに私の心に響く。姫川玲子に会う事は彼女に会うというに等しい。また苦しみながらも事件を解決する彼女にはやく会いたい。

    #泣ける #切ない #カッコいい

    0
    2021年05月10日

    Posted by ブクログ

    調べたらおよそ6年振りの『姫川 玲子』シリーズ8弾でした❗️

    6年もの間読まなかった理由は、著者である誉田 哲也さんの、Xでの数々の投稿が余り共感出来なくて、少し距離をおこうと思ったからです

    そして今回久し振りに本シリーズを手に取ったのは、単純に『姫川 玲子』というキャラクターが好きだからでした。また、先月文庫化された『マリスアングル』を読んでみたいという衝動に駆られたからにほかありません❗️

    さて、本書の感想ですが、姫川 玲子やガンテツが少しチャラくなっているように感じたのは気のせいでしょうか⁉️

    個人的には、『北朝鮮拉致問題』というとてもデリケートな問題を正面から描いた、シリーズの異色作だと思っています❗️

    もしも貴方の大切な誰かが、国家が絡むような事件に巻き込まれたなら、貴方はどのように対処するでしょうか⁉️読後は非常に居た堪れない気持ちになった作品でした

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    なかなか良かった
    いつもの姫川シリーズから中盤での反転に少し驚きつつ社会派テーマで少しグッときました

    3335冊
    今年234冊目

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    姫川玲子シリーズ
    安定した面白さと読みやすさ
    のなかの重いテーマ
    新しいキャラクターも登場して
    さらに姫川玲子の幅広い活躍の予感

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    姫川玲子シリーズの中でも個人的にはかなり面白かったです。なんですが今回事件の規模がデカすぎて感想が書けないレベル。

    あと2作品でひとまず終わりですかね?すぐ読んでみようと思います。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    人の出来る事に限界を感じても、その先の行動へ自分自身で移せるのか、年月、諦めなどで心が腐ってしまうだろう。声が届く範囲ではなく、声を届ける難しさは、本当に考えさせられる。悲痛な叫びほど、完全には届かない。そんな現実に嫌気が差す。

    0
    2025年10月24日

ノーマンズランド の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    ノーマンズランド
  • タイトルID
    :
    865439
  • 電子版発売日
    :
    2020年11月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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