あらすじ
東京葛飾区のマンションで、女子大生が殺害された。特捜本部入りした姫川玲子班だが、容疑者として浮上した男は、すでに別件で逮捕されていた。情報は不自然なほどに遮断され、捜査はいきづまってしまう。事件の背後にいったい何があるのか? そして20年前の少女失踪事件との関りは? すべてが結びつくとき、玲子は幾重にも隠蔽された驚くべき真相に気づく!
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Posted by ブクログ
かなり前に竹内結子主演のストロベリーナイトを観て姫川玲子シリーズを読んでみたいと思っていたがシリーズものにハマると他の本が読めなくなるので読むのを避けていた。同級生の本棚の中にあり辛口評価が多いのに✮5つでレビューも書かれていたので誘惑に負けてしまった。姫川玲子シリーズにハマる事が確定しました(笑)
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久しぶりの姫川シリーズ
面白い。
一番好きなジウサーガとはまた違う面白さがありますね。姫川シリーズは。
まだまだ終わらないで
続いていく感じが
ファンにはたまらないです~
玲子ちゃんの恋?の行方も気になりながら
どうか辛い大事件になりませんようにと願い
次のオムニバスへいく準備に入ります。
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日下すっかりいい上司になっちゃって惚れそう。
このシリーズ 玲子にとってのいい人はみんな死んじゃうからな。近々 日下も殺されるかも と思うと
不安この上ない。
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あーやっぱり、誉田哲也の警察小説は、いい。
姫川玲子シリーズも本書で9作目。玲子は変わらず主任警部補だが、内面の変化や周りの人間の変化が垣間見える。
構成としては二本立てというか、ある事件と玲子の追う事件が初めは並行して語られ、ある地点で交錯して行くという、まあミステリではよくあるパターンである。
が、その「ある事件」の方が、実は国家規模の大事件で、それに運命を狂わされた「両親」と「青年」の人生を思うと胸が痛い。
しかもこの話はフィクションではあるものの、事象としては現実的に起きていることであり、今まさにこの時も、同じ気持ちで日々を送っている人がいる、ということをまざまざと思い出させる。
「思い出す」ということは普段は忘れているということで、なかなかこの規模の事件を日常的に一般人が自分ごととして捉えるのは難しいが、事態が一刻も早く良い方向へ変わってくれるよう、国のトップには尽力してほしい。
相変わらずの面々とやいやいやり合いながら、また、新しい濃いめのキャラクターも登場して、今後の姫川班が楽しみな巻だった。泥臭いなかでも凛と咲く花のような姫川玲子、相変わらずカッコイイ。
脳裏をよぎるのは
姫川玲子に久しぶりに会った。文庫化を待つ間の時の流れを感じた。読み進むうちに人間として、警察官としての悩みやジレンマが動画として竹内結子さんはじめ、俳優陣の姿が脳裏を飛び交う。そして、もう竹内結子の姫川玲子は帰ってこない現実に胸が痛む。これは誉田先生には失礼だと思うがそれほどまでに私の心に響く。姫川玲子に会う事は彼女に会うというに等しい。また苦しみながらも事件を解決する彼女にはやく会いたい。
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姫川玲子シリーズの中でも個人的にはかなり面白かったです。なんですが今回事件の規模がデカすぎて感想が書けないレベル。
あと2作品でひとまず終わりですかね?すぐ読んでみようと思います。
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人の出来る事に限界を感じても、その先の行動へ自分自身で移せるのか、年月、諦めなどで心が腐ってしまうだろう。声が届く範囲ではなく、声を届ける難しさは、本当に考えさせられる。悲痛な叫びほど、完全には届かない。そんな現実に嫌気が差す。
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姫川玲子シリーズ第9作。
女子大生殺人事件から北朝鮮の拉致問題、さらには警察内部の闇へとつながっていく展開はスケールの大きさに圧倒された。姫川の突き進む性格には危うさも感じられるが、その一方で彼女を支える仲間が増えているかと思う。結末はさらに続きが気になる余韻を残し、次作への期待を高めてくれる一冊。
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これ、姫川玲子シリーズではストロベリーナイトに次いで面白かったかもしれない。
前作のルージュではこのシリーズも若干質が落ちたかなと思ったが、今作で見事に盛り返してきた。
姫川玲子シリーズを頭から全作読んできた中で、良い意味で印象に残っている言葉がある。
1つ目は1作目の『ストロベリーナイト』でガンテツが姫川にかける「右とか左とか余計なとこばっか見てるから肝心なものが見えなくなるんだよ。前だけ向いて生きればいいんだよ」というような言葉。
そうそうそうなんだよと思うと同時に、日々生活しているといろんな雑音が聞こえてきて自分の考えや思いを見失ってしまいそうになる時があるので、このガンテツの言葉にはグッときた。とても良い言葉だ。
2つ目は今作で登場したニョロだっけ、その人の「世間は他人の不幸が好きだ。だけど自分が傷つくようなことは1ミリも我慢できない。綺麗事を並べていれば真っ当な一生を送れると思い込んでいる偽善者は、その真っ当を維持するために自ら血を流す人間がいることを認めようとしない。その姿が視界に入れば目をそらす」というような言葉。
これにもグッときた。偉そうなことを言うつもりではないけれど、今を生きる人たちに聞いてほしいよ、この言葉を。
それにしてもブルーマーダーといい今作のノーマンズランドといい、もともと真面目に生きていた人が、こうも容赦のないキラーになるっていうのは結びつけるのが難しくけっこう違和感がある。
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拉致がなんで起こるのか、起こったのか、ちゃんと知りたいと切に思った。怖いけど。何となく他人事、のままじゃいけないんだろうな。国防ってなんだっけ、とか。ホント他人事になってる。
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久しぶりに姫川玲子シリーズを読んだけれど、こういうタッチだったっけ?難解だし違和感を感じた。
シリーズ最初期の頃に感じた血の匂いが漂って来るようなサディスティックな拷問殺戮シーンは大激痛。
ところで長井祐子の事件は解決したのか?
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姫川シリーズは必ずしも犯人が悪とは限らないからしんどい…
冒頭に出てきた女子大生殺害事件はあれで終わり?かと思ったら、次作の1話目できちんと解決してました。
Posted by ブクログ
大好きな姫川玲子シリーズ!!
読めば一瞬で
大好きなキャラクターたちが動きだす!!
登場人物たちの緩急ある掛け合いからは
おのおのの成長や思惑が感じられ
シリーズを追うごとに愛着が増していく!!
姫川玲子が捜査する事件と
ほのぼのとした初海と
庄野の高校生の話を描きながら
やがて国家レベルの事件へと発展していく…
ますます姫川が
かっけぇ警部補になっていました!
早く最新刊に追いつかねばー!!
Posted by ブクログ
シリーズがここまで来ても、また次が気になる新たな展開に◎ なかなか難しい(憲法改正絡み)話もさることながら、警察内部、その周辺の権力に与する者との対峙と気になるイケメン… あぁ次が楽しみすぎる。 お気に入りのシーン書きたいが長くなるので・・・とにかく良かった!
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姫川玲子シリーズ。北朝鮮の拉致事件に関連したテーマで重いテーマだった。新しい登場人物の武見検事との関係や勝俣の怪しい動きもあり、飽きはしなかったが、過去の作品と比べるとやや盛り上がりに欠ける感じかな。
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切ない気持ちが溢れてくる。
人生の何気ない幸せを実現できない無念
それを知ってしまっても正義を貫かねばならない矛盾
この国の得体の知れない闇そして国を守ることと個人を守ることが相容れない歯痒さ
最後は、図らずも恋慕う気持ち
まあ、私的にはすごい内容でした。
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いやー。
痺れますねぇ。姫川玲子シリーズは大好物ですよ。全てが繋がって行く様が素晴らしいです。ストロベリーナイトから読み返そうかと思うくらいです。
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久々の姫川作品。
とある高校生二人の淡い恋愛模様から始まり、それが拉致問題へと進展。 姫川達が追いかける事件と徐々に交錯していく。
恋人を見つけ出す執念が凄まじかった。
拉致問題解決が難しく、未だに苦しめられいるご家族がいらっしゃることを改めて認識し心が苦しくなった。
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シリーズ第九作。久々にこのシリーズを読んだが、やっぱり面白い。今回は女子大生殺人事件の捜査のはずが、北朝鮮の拉致問題にまで話が及んだ。主人公・姫川玲子は美人で、捜査能力の高い優秀な刑事なのだが、一方で危なっかしく、また一方ではユーモラスなところもある。悪役、ガンテツこと勝俣刑事の存在感が増してきた。
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姫川シリーズ
少女の失踪がどう繋がっていくかと思いきや、まさかそう来るとは!
それにしてもやるせない物語だった。
誰も幸せにならずに結末を迎えてしまったし、母親の涙で崩れ落ちるシーンは声が詰まる。
それにしてもガンテツ、あそこまで行ったんならどうにかしてほしかったな。
武見も最初の印象最悪だったけど、雨のシーンで180度印象変わった。
Posted by ブクログ
【2023年101冊目】
北朝鮮拉致問題が絡んでくるとは露にも思わず、今回もいろいろな事件が複雑に絡まりあって、も〜複雑でした。そして、「ソウルケイジ」のとある描写に血の気を失いながら読んでましたが、今回はもっとやばかった。手の力全部抜けたので、時折振ってなんとかしようとしたくらい。詳細な描写怖い。
解決していない事件があったり、霞ヶ関の闇に触れていたり、キーマンとなる人物が何人か出てきたり。次作以降に繋がるであろう伏線が多く、ますます目が離せないシリーズとなりそうです。
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安定のグロさです。
痛々しすぎるのでそのシーンは会話しか読まないようにしました…。それでも痛い。
長年想い続けていた人も残念な結果に。
普段他人事と思っていた拉致問題について深く考える機会の話となりました。
新キャラ武見さんが姫川シリーズでは見ないキャラだったので、姫川さんとの関係も今後楽しみになりました。菊田はこの2人をどのように受け止めていくのかな?ワクワクします。
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これは深い。誉田哲也さんの初作品。姫川玲子シリーズがあったとは。シリーズを読んでいなくても十分楽しめました。でもシリーズを最初から読みます。読みたくなる作品でした。
ストーリーはとても良く次へ次へ読みたくなりましたが初海と江川が切ない。
後味が良いのか悪いのかわからないが面白い小説でした。
Posted by ブクログ
実際の世界でも未だ完全解決をしていない拉致問題に取り組んだ今作品。
前半から中盤まではそれぞれのパートが全く繋がらず、登場人物がどんどん増えていくので誰が味方で誰が黒幕なのか分からない。
後半一気に全てのシーンが1つに繋がり、拉致問題に巻き込まれた女子高生とその家族・恋人の悲哀が描かれたところは一気に引き込まれた。
当初は敵が多かった玲子も大事な人を亡くしつつも徐々に味方が増えてきているように思う。何より天敵であった日下が玲子の上司となり、味方になってくれそうな雰囲気をもたせているのが良いと思う。
それと最初は敵かと思っていた検事:武見と玲子の関係が深まっていきそうな気配もあり続編が非常に気になってくる。
Posted by ブクログ
姫川シリーズ9作目
20年前に行方不明になった女性は北朝鮮による拉致が絡んでいた…。そして現在の殺人事件とリンクする。
なかなか警察小説に北朝鮮や憲法改正が絡むことってないですよね。
そして、やはり結末はこうなりますよね。
それと、勝俣さん…ある意味すごいよ
Posted by ブクログ
新たなフェーズはまさかの北朝鮮拉致問題。
なかなか本題が進まない進行に多少のストレスを感じながら、キーマンと思われた人がどんどん死んでいく展開に改めて本書は序章に過ぎないことを認識した。
奇妙な新キャラクターである武見が今後の鍵を握るのでしょうね。
Posted by ブクログ
前作のルージュが疾走感あっただけに、今回捜査がなかなか進まなくて、少しイライラ。政府が絡んでくると、ほぼスッキリと解決できないので、苦手です。やっぱり今回もモヤモヤ。江川くんと初海の話は切なかったけど、初海のお父さんは、江川くんを早く解放してあげてほしかったなぁ
Posted by ブクログ
文章自体は読みやすくて、姫川シリーズだったので、イメージもしやすかったけど、表現が省略される部分が多くて、意味が分からない部分も多かった。北朝鮮の拉致問題が小説になってることはすごく衝撃だったし、そこを軸に警察の動きが絶妙に絡んでいて、読み応えはあった。