つぼみ

つぼみ

715円 (税込)

3pt

学生時代の恋人津川を思って生きてきた華道の先生・美奈子。その教室に津川の末娘・紗英がきた――。(「あのひとの娘」) 定職に就けない弟とそれを案じる姉、母を失って色を失った父と僕と妹……。それぞれ屈託を抱える登場人物たちが辿りついたそれぞれの「境地」とは。『スコーレNo. 4』“もうひとつの物語”も収録。著者が10年間書き続けた作品が輝く傑作集。

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つぼみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    生きてきて 心の片隅に引っかかってたことが
    片っ端から書いてあるような本です。
    晴れた日に生まれた子供は なんか行く末が気になりますね。この彦君が なんとか生きていけますように!お姉ちゃんのコーちゃんも 家族にばかり縛られていないで なにかみつかるといいですね。
    なつかしい人 は 主人公の僕は 本屋

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    6つの短編からなる。NHKラジオの「ラジオ文芸館」でも扱われた「なつかしいひと」が、一番のおすすめ。

    0
    2021年07月22日

    Posted by ブクログ

    2017年発刊の短編7作品。一部は「スコーレNo.4」と繋がっているらしい。宮下さんの小説の、向こう側の世界を思わせるような、静寂さと美しさはフィクションとしての完成度の高さを表すとか。なるほど。

    0
    2025年06月11日

    Posted by ブクログ

    宮下さんの作品の好きなところは「何も起こらないところ」だ。私たちの生活と近くにあって、だからこそ親しみやすい。
    匠に紡がれる言葉と心地よい曖昧さが、私たちの「日常」は決して「あたりまえ」ではないことを教えてくれる。人の数だけ物語があり、小さくても、素敵な話がたくさんある。

    6話中3話が『スコーレN

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    宮下さんって当たり前とか日々大事にしたいことをうま〜〜く言葉にして表現してくれるよなぁと読んでてしみじみ。

    解説から引用 
    主人公たちは「芯がある」ひとたちに圧倒される。

    「平凡さ」という役名がきちんと与えられた役者だ。「平凡さ」という名前がついた居場所だ。

    ここの部分に納得する。
    読んでて

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    宮下さんの作品の良さ。主人公が皆よく考えていて、真っ当で、幸せになれそうな、なるべき人。真面目だったり、楽天的だったり。ただ、宮下さんの作品は、短編より、作品の中で主人公の成長が楽しめる長編で読みたい。

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    ・この人は、断るのが得意ではない。断るのは失礼なことだと思っている。そうして、その失礼なことを自分にさせようとした相手を、もっと失礼だと恨むのだ。

    0
    2023年04月27日

    Posted by ブクログ

    日常の見方に変化を与えてくれる一文
    型があるからこそ助けられる
    →人と同じようなこと、自分じゃなくてもできること、やる意味がないと思ってしまうけど、日常化する事で自分自身が助けられる、型があるからこそ発展もある

    0
    2022年10月27日

    Posted by ブクログ

    優しい気持ちになれる短編6編。随所にニヤニヤしちゃう表現が散りばめられ、ほっこりします。前半3編が『スコーレNo.4』のスピンオフ作品。後半3編では“なつかしいひと”が好みかな。薦めちゃうんだ重松作品(笑) 特別じゃなくとも生きて行ける。
    「だからさ、こっちが前でいいんだよ、たぶん」

    0
    2022年04月03日

    Posted by ブクログ

    「手を挙げて」「あのひとの娘」「まだまだ、」「晴れた日に生まれたこども」「なつかしいひと」「ヒロミの旦那のやさおとこ」収載。
    「スコーレNo.4」のスピンオフ3作品を含む短編集。

    宮下さんの作品の登場人物は、何かをきわめようとひたむきに追い求める人が多い気がします。
    少し痛々しい……
    もっと肩の力

    0
    2022年02月20日

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