竹林の七探偵

竹林の七探偵

1,760円 (税込)

8pt

3.5

中国、三国時代末期。「疑」の国に、欲にまみれた俗世間に背を向けて竹林に集い、酒を酌み交わしながら清談に耽る詩人、音楽家、学者、高級官僚などなど七人の男たちがいた。飄々と風雅に語り合う彼らの話題は、ときに持ち寄った謎の話「疑案」に及ぶ。怪異な謎、不可能な謎、不思議な謎等々に、彼らは博識優秀な頭脳を絞って挑むが、一刀両断、明晰に解いてみせるのは、意外な紅一点だった――。

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竹林の七探偵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月18日

    3世紀の中国で老荘思想を体現した竹林の七賢人がいたそうだが、彼らが疑案という謎を解くというパロディもの。中華風の雰囲気が漂っていて、なかなかいい感じだ。7人のやり取りも、清談というか、ちょっと俗っぽいところもないわけではないが、結構面白い。謎解きも彼らがああでもないこうでもないとやるが、毎回最後に竹...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月01日

    [竹林の七探偵]
     田中 啓文
    6作から成る連作短編集。
    中国・魏の時代を舞台に竹林の七賢が清談の中で出てきた疑案(謎)を解こうとするが、最後は竹精・華虞姫が枝葉末節まで解決。
    個人的には、老子はどこへ旅立ったかを推理する「老子はどこへ行った?」が好み。
    タイトルは七探偵となっているが、賢人はどちら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月30日

    後漢時代、竹林に集う七人の厭世家が不思議な出来事に解談をかわして謎に迫るお話。
    古代の中国を舞台に、全部で六項目で構成。
    ●尸解仙:借金を抱えた男が棺桶の中から靴だけを残して消えた。男は念願の仙人になれたのか?
    ●酒徳しょう:三階建ての楼で、泥酔した三人のうち一人が転落、一人が絞殺された。絞殺された...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月25日

    モデルは竹林の七賢人だから、どうしても登場人物は7人になり、それぞれを描かなければならないと思うのですが、そうすると、この1冊では足りないと思うのです。7人全員を描かなくても、誰か一人をじっくりと描いてくれるともっと満足するのですが、それぞれが面白いはずの七賢人がなんとなくすうっと通り過ぎて行ってし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月13日

    中国が舞台の話に入り込めず。
    ただ7人が酒を飲みながらあーでもない、こーでもないと謎に対し話しているのは楽しいですね。

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    Posted by ブクログ 2020年10月19日

    中国三国時代、竹林の七賢のパラレルワールドな話。黒後家蜘蛛の会っぽい。
    腐敗した世を嘆き、竹林に集って酒を酌み交わしながら清談に耽る七人が謎を持ち寄って解明しようとするが、いつも謎を解くのは‥。
    モデルとなった七賢について知らなかったので、キャラの区別が曖昧なまま読み終わってしまったが、リアルの七賢...続きを読む

    0

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