幻冬舎文庫作品一覧

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  • ゴーンショック 日産カルロス・ゴーン事件の真相
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    カリスマ経営者はなぜ「強欲な独裁者」と化し、日産と日本の司法を食い物にしたのか? 知られざるゴーンの生い立ち、私物化の実態、マクロン大統領との確執……世界中が驚愕した前代未聞のスキャンダルの全貌を明らかにした迫力のノンフィクション。不正発覚から電撃逮捕までの裏側、国外逃亡の衝撃の手口など、新事実を大幅に加筆して文庫化。
  • 十五の夏  上
    4.1
    1975年夏。高校合格のご褒美で僕はソ連・東欧を旅した。費用は48万円、3年間の授業料の10倍もかかる。両親には申し訳ないが好奇心を優先した――。カイロ経由でチェコスロバキアからポーランド、ペンフレンドのフィフィ一家が住むハンガリー、ルーマニアを経て、ソ連入国まで。様々な出会いと友情、爽やかな恋の前編。
  • 山本五十六の生涯
    4.0
    アメリカとの戦争は何としても避けねばならなかった――。武官として米国滞在の経験を持つ山本五十六は、やがて真珠湾奇襲攻撃を敢行。世界を驚愕させる大戦果を挙げるのだが、半年後ミッドウェイー海戦で惨敗。翌年、撃墜されて戦死した。家族や友人の証言に基づいて、戌辰戦争の宿命を負った男の生涯に迫る。
  • 怪談
    -
    「怪談」「耳なし芳一」などの名作で名高い作家・小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン)。その墓前で謎めいた女性に出会い恋した恒一は、彼女とともに八雲の足跡を辿る旅に出る。八雲の作品を読み返し、焼津、松江、そしてマルチニーク島へ……。過去と現在を往還する旅の果てには、何が待っているのか。「現実」と「物語」が交錯する傑作長編小説。
  • エスピオナージ
    4.0
    日本国内での暗躍に苛烈さを増すロシア工作員。彼らに壮絶な闘いを挑む警視庁のスパイハンターたち。そのさなか、捜査線上に浮かび上がる正体不明の男と女。執念の捜査の先には、想像もしなかった悪魔の所業が隠蔽されていた。国家間の諜報戦に翻弄されてきた男女が選ぶ答えとは? 謎が謎を呼ぶ展開、胸を締め付ける感動の結末。リアルサスペンスミステリの傑作!
  • ノーサイドじゃ終わらない
    4.0
    ラグビー部の先輩・斉藤勝治の葬儀のため、高校卒業以来初めて帰省した33歳の作家・沢木有介。コンビニ店長だった先輩は、マシンガンで暴力団事務所を襲撃した末、絶命していた。チームメイトたちとの同窓会のような葬儀の後、仲間の一人である牧瀬が謎の失踪を遂げる。さらに勝治先輩の「彼女」を名乗る12歳の美少女が現れ――。15年の時を経て、隠された真実が明らかになる。大人の青春ミステリ。
  • ギフテッド
    3.8
    ある少年の体内で見つかった未知の臓器。以後、世界中で発見され、彼らはギフテッドと呼ばれる。当初、何の特徴も表れなかったが、彼らを恐れた人間ばかりが肉片と化す事件が起き、人々の心に恐怖が宿り始める。差別か、共存か。自分と異なる者に直面した時、人はどんな残酷な決断を下すのか? 人間の限界と本性が暴かれる、エンターテインメント大作。
  • レッドクローバー
    4.1
    東京のバーベキュー場で起きたヒ素による大量殺傷事件。記者の勝木は、十数年前の北海道灰戸町家族毒殺事件を思い出す。家族が死んだ居間で寛ぎカップラーメンを啜っていた生き残りの少女、赤井三葉が〝また〟殺したのではないか。三葉の行方を追い勝木は北へ向かうが――。「みんな死ねばいい」。灰戸町の女たちの怒りの連鎖が、新たな悲劇を産み落とす。
  • はるか、ブレーメン
    4.1
    小川遥香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は祖母も亡くし、天涯孤独だ。走馬灯をつくるために人生の思い出をめぐる旅行会社〈ブレーメン・ツアーズ〉と出会い、幼なじみとともに手伝うことに。そんな折、自分を捨てた母から「会いたい」と連絡が来て ――。「記憶」とは、「大切な思い出」の持つ意味とは何か。家族の繫がりを描く、感動長編。
  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら
    4.0
    美容好きの両性愛者、頼りがいのある料理人、博識な大学院生。シングルマザーの伊麻 は三人の恋人と暮らしている。娘の千夏は、高校で人生初の彼氏ができるが、家庭事情を 隠していた。一方、伊麻の友人の絹香は、伊麻を参考に不倫を考え始める。自由恋愛に生き る女性と、その周囲。正しい恋路を外れた先にあるのは――。価値観を揺さぶる不純文学。
  • 死命
    3.6
    若くしてデイトレードで成功した榊信一。ある日、末期癌で余命わずかと医者に宣告される。それを機に、自身が秘めていた〝ある欲望〞に忠実に生きることを決意する。それが連続殺人の始まりだった。同じ頃、若い女性の絞殺体が発見され、警視庁捜査一課のベテラン刑事・蒼井凌が捜査にあたる。だが、犯人逮捕に執念を燃やす彼にも病が襲い……。
  • グレートベイビー
    -
    美しきDJ鞠家は、かつて自分の男根を切り落とした男、倉臼に再会する。女を装いSEXに誘い復讐を果たすが、真犯人が別にいると聞く。そんな中、自分を〝マリア様〞と崇める謎の団体があると知った鞠家は組織に潜入、そこで見たものは――。今夜も過激集団〝グレートベイビーGB〞が渋谷を火炎放射器で焼き尽くす。それは新世界の創造か、醜き世界の終焉か。
  • 終わりの歌が聴こえる
    3.0
    人気絶頂のさなかで逝った天才ギタリストの「伝説の死」。コカイン所持で逮捕された男の暴露によって、十九年ぶりに、その死の真相を二人の刑事が再捜査することとなった。事故死か殺人か――被疑者に浮上したのは、同じバンドの元メンバーで今はソロでブレイクしている木宮保だった。音、絆、女、薬……狂騒の旋律に搔き消された慟哭の真実とは?
  • 新・おぼっちゃまくん(全)
    完結
    5.0
    超巨大財閥の御曹司・御坊茶魔は、城のような豪邸で父と暮らす超富裕層小学生。月の小遣いは1500万円だが口止め料、賄賂、宇宙旅行などでいつも足りない。一方、超貧困層の生活が珍しくて、つい心ときめかせる……。格差と分断の現代を生きる究極のヒーロー茶魔とライバル貧ぼっちゃま。傑作ギャグ漫画、令和版「おぼっちゃまくん」のすべて。
  • タックスヘイヴン Tax Haven
    3.9
    1巻940円 (税込)
    東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金融洗浄(マネーロンダリング)、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは? 国際金融情報小説の傑作!
  • プール
    4.0
    祖父母に育てられたさよ。卒業旅行で母・京子が暮らすタイのチェンマイを訪れると……。小さなプールのまわりに集まる5人の6日間の物語。小林聡美さん主演映画「プール」原作マンガ。
  • プラチナデータ
    4.3
    国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
  • 火の島
    -
    大手建設会社の社長夫人・西脇礼子は我が目を疑った。義父の告別式の参列者の中にいるのは「あの人」ではないのか。幼い頃暮らしていた三宅島で出逢い心を寄せ合うも、突然の噴火で生き別れになった二人。なぜ彼はここにいるのか……? 大企業を食い物にするアウトローの男と上流社会に身を置く女。火の島で燃え上がる禁断の愛を描く純愛小説!
  • 中山七転八倒
    4.0
    雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹夜で考え抜く――。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを赤裸々に告白。本音炸裂、非難囂々の爆笑エッセイ!
  • 鍵の掛かった男
    4.2
    中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生の闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か?他殺なら犯人は?驚愕の悲劇的結末!
  • 無一文「人力」世界一周の旅
    5.0
    はたしてお金を持たずに世界一周するのは可能なのか。泊まりは基本野宿。移動はママチャリと手漕ぎボートのみ。そんな無謀な旅路の 最中、思いついたようにエベレストに登頂したり(登山経験なし)、マジシャンとして英国の人気オーディション番組に出演したり。無 帰国のままハチャメチャな旅を続けて23年。こんなクレイジーな日本人、見たことない!
  • 宿命と真実の炎
    4.3
    幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始 める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて“名探偵” と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸け た復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ。
  • 凍てつく太陽
    4.2
    「昭和二十年、終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されていく――。真の「国賊」は誰なのか? かつてない「戦中」警察小説!
  • 大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌
    4.1
    日本人は一生に約8・8トンの大便をする。が、ふつうはそれから目を背けて生活している。しかし、便とは自らの健康状態を知らせる体からの「便り」である。では、そもそも大便とは何でできているのか。固形成分の3分の1を占め、大腸内の環境に多大な影響を及ぼす「善玉」「悪玉」と呼ばれる腸内細菌は、それぞれどんな働きや悪さをするのか? 大腸と腸内細菌の最前線を読み解き「大便・通」になることで「大・便通」が訪れる、すぐに始められる健康の科学。
  • 赤い羊は肉を喰う
    4.1
    下町・八丁堀で働く内田偲は、単調だが平穏な日々を愛し楽しんでいた。だが街に少しずつ不穏な空気が流れ始め、犯罪が不自然なほど急増する。原因を探る偲が辿り着いたのは、人を思い通りに操ろうとする企みだった。金も力も組織もない若者は街を救えるのか?心理操作の恐怖と人間の“愚かしさと愛しさ”を精緻に描く鮮烈エンターテインメント。
  • 悪の華
    3.0
    非情な殺人者として恐れられる、シチリアマフィアの若き後継者・ガルシアは、仲間の裏切りにより、最愛の家族全員を惨殺された。復讐を誓って祖母が生まれた日本に渡り、資金稼ぎのため暗殺を請け負う。ターゲットは暴力団の若頭・不破光春――中国マフィアと手を組んで闇社会の覇権を狙う、残忍で冷酷な殺戮者だった。凄絶なピカレスクロマン!
  • 仁義なき絆
    -
    児童養護施設で育った上條、花咲、中園。腕っぷしの強い上條を中心とした三人の結束は家族以上だった。だが中学卒業を前に、花咲が政府や極道も一目置く宗教団体「神闘会」の会長の孫だった事実が明らかになる。跡取りの道を歩み始めて豹変した花咲を許せない上條。やがて中園も巻き込んで、神闘会内の権力とカネをかけた壮絶な闘争に発展していく。
  • 旅者の歌 魂の地より
    3.0
    ※本文内容に、『旅者の歌 中途の王』を含みます。 旅とは、愛と絆を試すもの。兄姉と許嫁を人間に戻すため仲間と共に試練の旅に出たニィマールは、その名を捨てリョシャと名乗った。行く手を阻むのは、死が蔓延する冬山、見た事もない民族、そして強大すぎる敵。一歩踏み出すごとに故郷の安寧は遠ざかる。苦難の旅路の果てに彼らを待つのは歓喜か、絶望か。興奮と感動のエンタメ叙事詩、完結!
  • ヘブン
    4.5
    東京の裏社会に自らの王国を築いた「武蔵野連合」、真嶋貴士。後ろ盾のヤクザに歯向かい東京を牛耳る企みは大抗争の末、破綻。数年後 男の姿は、タイのジャングル、麻薬王のアジトにあった。クスリ漬けの芸能界、アイドルの売春、政界との癒着、没落した半グレ、宗教団体の罠、暴力団の報復……。腐り切った悪に勝てるのは悪しかない。王者の復讐が今、始まる。
  • 腐蝕の王国
    5.0
    1巻1,035円 (税込)
    左遷寸前の西前は、上司・藤山の愛人の子の中絶を任されて以来、藤山と固い主従関係を結ぶ。不良債権の隠蔽、責任の押しつけによるライバルの追い落とし、官僚への接待漬けでの情報収集などで、二人は行内の熾烈な出世争いを勝ち上がっていくのだが――。バブル前夜から銀行大合併までの金融界の内幕を生々しく描いた金融エンターテインメント。
  • 人類滅亡小説
    4.3
    空に浮かぶ雲の塊が赤く染まる。その正体は、周囲の酸素を吸収し、生物を死滅させる恐る べき微生物だった。雲は広がり、地表の酸素濃度はどんどん減少。生き残りの道を模索する 政府は、選ばれし者だけが入居できる巨大シェルターを建設する。運命に抗う者、宗教に走 る者、破滅を選ぶ者。そして最後の時が――。想像を超える結末があなたの魂を震わせる。
  • ミステリーの書き方
    4.0
    ミステリー最前線で活躍する作家43人が惜しげもなく披露する、極秘の執筆作法。作家志望者、ミステリーファン必読の書。 日本推理作家協会 編著 赤川次郎/東直己/阿刀田高/我孫子武丸/綾辻行人/有栖川有栖/五十嵐貴久/伊坂幸太郎/石田衣良/岩井志麻子/逢坂剛/大沢在昌/乙一/折原一/恩田陸/垣根涼介/香納諒一/神崎京介/貴志祐介/北方謙三/北村薫/北森鴻/黒川博行/小池真理子/今野敏/柴田よしき/朱川湊人/真保裕一/柄刀一/天童荒太/二階堂黎人/楡周平/野沢尚/法月綸太郎/馳星周/花村萬月/東野圭吾/福井晴敏/船戸与一/宮部みゆき/森村誠一/山田正紀/横山秀夫
  • 絵になる子育てなんかない
    3.7
    育児休業中に「子どもは自然。大人の思いどおりになんかならない。子育ては田んぼの手入れのようなもの」という養老先生の子育て論に感激し、「先生と子育ての本を出したいんです」と、養老先生の自宅に押しかけた小島慶子さん。それから8年が経ち、ついに念願の対談が実現。理想の子育て像に縛られて自分を追い詰めてしまうイマドキのお母さんたちに、モノにもお金にも学歴にも会社にも頼らない、親と子のあたらしい幸せを提案します。
  • 日本の七大思想家 丸山眞男/吉本隆明/時枝誠記/大森荘蔵/小林秀雄/和辻哲郎/福澤諭吉
    3.0
    第二次大戦における敗北は、日本の近代化の行く先に必然的に用意されていた、日本史上最大の事件だった。そして日本はその後遺症を抱えたまま、近代化の極たるグローバリゼーションに翻弄され、「第二の敗戦」を経験しつつある。我々は精神の構えをどう立て直し、やくざ化した世界と伍していくべきなのか。本書では、敗戦をまたいで現われ、西欧近代とひとり格闘し、創造的思考に到達した七人の足跡を是々非々で批評。西欧思考の限界を超え、日本から発信する文明的普遍性の可能性を探った野心的論考。

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