無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで202万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
利根川でイルカを見たという少女。誰も信じないその事実を確かめるために現地を訪ねた少年少女たちの、4日間の冒険と思い出。
……だけならば少し苦くても爽やかな青春ミステリで終わったはずなのに。それを発端としてその後に起こる悲劇には絶句。まあこのタイトルだけで平和じゃないことは分かっていましたが。
なんだかどこかで見た覚えがある企業が登場したりもしますが。まさかそんな凄まじい真相が待ち受けているとは想像もできませんでした。うわああ、何これ。何この酷すぎる展開は(誉めてます)。でも読後感はなんとなく穏やかという気がしないでもなく。ある意味、純粋な愛の物語、なのかも。
Posted by ブクログ
中盤までは群馬県の利根川のイルカを巡る青春ミステリーという感じなのだが、後半は物語の様相が一変し、驚愕の展開が待ち受けていた。
前半はこれまでの浦賀和宏とは趣きの違うソフトでスローテンポな展開に少しイヤな予感がしたが、それは杞憂に終わる。作者の意図なのか、後半からはテンポが変わり、次第に物語の展開が加速して行く。本作は浦賀和宏作品の中でもハードな部類かも知れない。そして、タイトルの『姫君よ、殺戮の海を渡れ』の意味を最後の最後に理解することになる。
妹思いの敦士は小児性糖尿病の妹・理奈が群馬県の利根川で目撃したというイルカの謎を暴くために友人と三人で現地へ向かうのだが…
600ページを超える書き下ろし作品。
Posted by ブクログ
浦賀和宏作品5冊目。
約600ページの長編だが、不必要なシーンや会話が多かった印象。
読みやすさは抜群だか、前半のイルカ探しが長い…兄弟の口喧嘩にもイライラうんざりしました。
ファンタジー要素の前半とはうってかわって後半は話が重く哀しい展開に一気に引き込ませられました。徐々に1つの疑問が明らかになるも、それが2つ目の疑問とどう繋がってくるのか分かりそうで分からない……いやー面白い。
オチわ全く想像してなかったです。終わり方がハッピーかバッドか分からないが浦賀さんらしいラストかなー!
タイトルも最後で意味が分かる!
表紙とのギャップが怖い…
Posted by ブクログ
キャンプから帰ってきた妹が、キャンプでイルカを見たと言う。行われたのは、群馬。
当然誰も信じないなか、兄の敦士は友人と妹とともに群馬へ向かう。
前半は、ややテンポ遅めのイルカ捜し。だが、少しずつ絡み合ってくる関係性が微笑ましかったり痛いたしかったりで、十分に楽しめる。妹に干渉しまくる主人公の拗らせまくり内面描写は、著者の本領発揮といったところ。(感情移入はしにくいが)
......だが、もちろんただのイルカ捜しでは終わらない。捜し終わった後から、物語は一気に加速する。
自分の想いを見定められず、自分を好いてくれた彼女を傷つけた先にあった未来。
それは、妹を庇い、狂人となった彼女の看護だった。
"どこかで歯車が狂った" そんな表現が、本書の展開にはピッタリくる。
そして、読者にとどめを刺すあのラスト。全く予想しておらず、相当な衝撃だった。
彼女は、彼女なのか。
それでも愛し続ける敦士の姿は、どこか狂気めいたものすら感じさせる。
読後、タイトルの真の美しさ、怖ろしさが心に迫る。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。