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敦士は、糖尿病の妹・理奈が群馬県の川で見たイルカを探すため、彼女と友人とともに現地へ向かう。当初イルカの存在を信じていなかった敦士だが、町の人々の不審な様子により、隠された秘密があることに気が付く。やがて彼らが辿り着いた真実は悲痛すぎる運命の扉を開けていく――。少年少女の切ない青春を描いた傑作恋愛ミステリ。
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Posted by ブクログ
久々に夢中になって読んだ。 色々残酷感もあるけど、正義感の強い主人公への感情移入と、ストーリーに没入出来た。 姫君ってあっちかと思ったらそっちか!っていうのと、オチの強烈加減が半端ない。
今年はじめて小説読んで泣いたかもしれない。タイトルの意味はラストにわかるがさすがメフィスト賞デビュー作家だし青春編というかイルカを探しにいく辺りが終わった後にもすごいページが残っていてどうなるんだ?と思ったら確かに想像していなかった終わり方になった。そこでタイトルの意味がわかるわけだが。 浦賀さんは...続きを読む人の「記憶」について書き続けていく作家さんだな。僕は大好きな小説でした。 僕はこういう作品がすごく好きだと再認識した。
これの前に読んだ『彼女の倖せを祈れない』はコンパクトな中にオチがバシッと決まって面白かったが、こちらは長くて、だからこそ「おいおい、そういう方向に転がるんかい」というハラハラがいつまでも続き、カタストロフを迎えたとき魂を抜かれる。
利根川でイルカを見たという少女。誰も信じないその事実を確かめるために現地を訪ねた少年少女たちの、4日間の冒険と思い出。 ……だけならば少し苦くても爽やかな青春ミステリで終わったはずなのに。それを発端としてその後に起こる悲劇には絶句。まあこのタイトルだけで平和じゃないことは分かっていましたが。 なんだ...続きを読むかどこかで見た覚えがある企業が登場したりもしますが。まさかそんな凄まじい真相が待ち受けているとは想像もできませんでした。うわああ、何これ。何この酷すぎる展開は(誉めてます)。でも読後感はなんとなく穏やかという気がしないでもなく。ある意味、純粋な愛の物語、なのかも。
中盤までは群馬県の利根川のイルカを巡る青春ミステリーという感じなのだが、後半は物語の様相が一変し、驚愕の展開が待ち受けていた。 前半はこれまでの浦賀和宏とは趣きの違うソフトでスローテンポな展開に少しイヤな予感がしたが、それは杞憂に終わる。作者の意図なのか、後半からはテンポが変わり、次第に物語の展開...続きを読むが加速して行く。本作は浦賀和宏作品の中でもハードな部類かも知れない。そして、タイトルの『姫君よ、殺戮の海を渡れ』の意味を最後の最後に理解することになる。 妹思いの敦士は小児性糖尿病の妹・理奈が群馬県の利根川で目撃したというイルカの謎を暴くために友人と三人で現地へ向かうのだが… 600ページを超える書き下ろし作品。
"少年少女の切ない青春を描いた傑作恋愛ミステリ"とのことですが… 当然のように、これだけでは表現しきれない壮絶な物語。 主人公兄妹がちょっと感情的過ぎ、なかなか感情移入はできませんでした。 少し長めですが、サクサク読めました。 とにかく、結末の衝撃が大きかったです。 浦賀さんの...続きを読む作品は、他の作家の作品とは次元が違うように感じます。
「里奈!血糖値は測ったのかっ!?」敦士の心から妹を心配する叫びがこだまする 里奈ちゃん、揺すぶっちゃ駄目だ! 飯野の悲痛な雄叫びに里奈は呆然(愛) リナッ、リナッ、リナッ、リナッ! ユカはにっこりと嗤った 美しい笑顔だ
浦賀和宏作品5冊目。 約600ページの長編だが、不必要なシーンや会話が多かった印象。 読みやすさは抜群だか、前半のイルカ探しが長い…兄弟の口喧嘩にもイライラうんざりしました。 ファンタジー要素の前半とはうってかわって後半は話が重く哀しい展開に一気に引き込ませられました。徐々に1つの疑問が明らかになる...続きを読むも、それが2つ目の疑問とどう繋がってくるのか分かりそうで分からない……いやー面白い。 オチわ全く想像してなかったです。終わり方がハッピーかバッドか分からないが浦賀さんらしいラストかなー! タイトルも最後で意味が分かる! 表紙とのギャップが怖い…
綺麗な表紙と糖尿病の妹をもつ高校生という設定に興味をはじめ、分厚さに躊躇いつつも購入。物語の方向性を理解していなかったのか「えっ、そういう話なの!?」という驚きだった。妹が出会ったイルカが何だったのか、その正体が焦点だと思ったら……民宿の娘であるユカが思った以上の意味を持つ。看護師になった主軸がユカ...続きを読むの看病に6年を費やし、それの描写が中心になるなんて……話がどこへ転がるのかよく分からなかった。
キャンプから帰ってきた妹が、キャンプでイルカを見たと言う。行われたのは、群馬。 当然誰も信じないなか、兄の敦士は友人と妹とともに群馬へ向かう。 前半は、ややテンポ遅めのイルカ捜し。だが、少しずつ絡み合ってくる関係性が微笑ましかったり痛いたしかったりで、十分に楽しめる。妹に干渉しまくる主人公の拗らせ...続きを読むまくり内面描写は、著者の本領発揮といったところ。(感情移入はしにくいが) ......だが、もちろんただのイルカ捜しでは終わらない。捜し終わった後から、物語は一気に加速する。 自分の想いを見定められず、自分を好いてくれた彼女を傷つけた先にあった未来。 それは、妹を庇い、狂人となった彼女の看護だった。 "どこかで歯車が狂った" そんな表現が、本書の展開にはピッタリくる。 そして、読者にとどめを刺すあのラスト。全く予想しておらず、相当な衝撃だった。 彼女は、彼女なのか。 それでも愛し続ける敦士の姿は、どこか狂気めいたものすら感じさせる。 読後、タイトルの真の美しさ、怖ろしさが心に迫る。
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姫君よ、殺戮の海を渡れ
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浦賀和宏
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