無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「分かっているでしょう?暴力のない所に、本当の言論なんて存在しないことを。テロルが頻繁に発生する国には本当の言論と文学というものがあるのよ。作家は命を懸けて小説を書いているんだから。言論の自由という言葉は、そういう国でこそ初めて光り輝くのよ。でもこの国はそうじゃない。自由で、平和で、弛緩して、言論の自由と無責任を取り違えて、言いたいことは言うけどそれには責任持ちませんという態度を貫いている。本来、言論は暴力であり凶器であるということを皆忘れてしまっている。そんな国では本当の言論も、成熟した文化も成立しない。何の危機感も、緊張感もないもの。」5作目も面白かった。ミステリというかバトロワだったけど。
Posted by ブクログ
本当にもう...最初の一文が「子供は、親の食べ物じゃないよッ」だもんな。
おそらく初めて本格的にカニバリズムが登場する浦賀作品だろう。このシリーズはどれもどこかしら壊れているのだが、これはもう完全に狂気。でもその狂気にすぐに引き込まれて一気に読み切ってしまった。
ミステリとして見ると連続猟奇殺人の真相は少しインパクトに欠けるところはあるが、逆さVの意味には驚かされた。
そして、本作は『時の鳥籠』にちらっと出てくる事件を描いており、『頭蓋骨の中の楽園』での小林の自殺の真相や、シリーズの主人公安藤直樹の名前の由来も明かされる。シリーズものとは本来こうあるべきなのかもしれないと思わされる。シリーズ全体として評価すると、なかなかこれに敵うものはないだろう。
Posted by ブクログ
安藤シリーズの第5弾。自殺した織田直樹の遺言で角島を訪れた同級生5人。安藤裕子。石井。坂本幸恵。坂本真由美。そして、本作の主人公である小林英輝。そして、そこでは謎の見立てによる連続殺人が起き・・・。
本作ではこれまでと違い、シリーズの主役である安藤直樹は登場しないがその代わりに1作目から重要な存在だった安藤裕子の中学生時代の秘密が明らかになる。設定は一見、ガチガチの孤島ものの本格ミステリだがそこは浦賀小説。推理小説的要素を超越した結末が待っている。特にラストに至るまでのあるシーンはあまりに凄まじく筆舌に尽くしがたい。浦賀小説の一つの極北がここには確かにある。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。