日輪の賦

日輪の賦

877円 (税込)

4pt

七世紀終わり。国は強大化する唐と新羅の脅威にさらされていた。危機に立ち向かうべく、女王・讃良(さらら)は強力な中央集権国家づくりに邁進する。しかし権益に固執する王族・豪族たちは、それに反発。やがて恐ろしい謀略が動き始める――壮大なスケールで「日本誕生」を描き歴史エンターテインメントの新たな扉を開けた傑作。

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日輪の賦 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「7世紀の終わり頃から8世紀に切り替わるような頃」というのは、日本史では「持統天皇から文武天皇の時代」というようなことになる。現在の奈良市に在った平城京に遷都する前の、現在の橿原市に在った藤原京、読んだばかりの小説では推定される当時の呼称の新益京(あらましのみやこ)が築かれて日が浅い頃のことである。

    0
    2020年11月07日

    Posted by ブクログ

    この時代の歴史小説は久しぶりで、作者も初読みでしたがとても面白かった。日本と天皇の始まりはこういう事だったのかと納得した。ストーリーや人物描写も入り込めるところがよく脇役として歌人も登場し彩りが加わった。この作者の他の作品も読んでみたいと思った。

    0
    2022年11月05日

    Posted by ブクログ

    「7世紀末。迫り来る唐・新羅に立ち向かう女王がいた。」という帯に惹かれ手に取った。なるほど歴史の教科書に何度も出てきた大化の改新や大宝律令等も、このような深遠な意味があったのかと驚いた。しかも、令和で一躍脚光を浴びた梅花の宴の作者で万葉集の編集に大きく関わった大伴旅人・家持親子が、「倭国」「大王」に

    0
    2020年04月15日

    Posted by ブクログ

    歴史初心者には、とても難しかったですが、とても興味深く面白く読めました。

    遥か昔から、平安に生きることを願いながら、大きな流れの中で自分のできる事に命を燃やしてきた人の思いが、少しずつ繋がって今ここにあるのかもしれないと、感じます。

    ずっと、続けていくことや、継承していくことはとても難しいことで

    0
    2020年11月29日

    Posted by ブクログ

    持統天皇が大宝律令を制定するが、その際の既得権益を持っていた豪族との争いを描いた話である。

    なぜ律令がいるか、それは、中央集権国家を目指すためで、百済のような亡国にならないよう、国力をあげるためだった。また、その中には、日本という言葉が記され、これまでの、倭国という、蔑まれた国名ではダメだという、

    0
    2019年06月02日

    Posted by ブクログ

    大宝律令の完成に挑む人達の物語。持統天皇がかっこいい。「日本」「天皇」の誕生が関わっていて今読む本としてとてもタイムリー。女性天皇もいいやんかと。

    0
    2019年04月12日

    Posted by ブクログ

    律と令。勉強してきたつもりでもその意味を全くわかっていなかった。。。めちゃくちゃ面白かったけど、もう少し登場人物に感情移入したかった。個々のシーンでは目頭が熱くなるところもあったけど、という意味で星3つ

    0
    2018年11月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古代日本史の本というのをあまり読んでないので、他の作品とは比較できないが、この本は面白かった。戦のシーンはほとんど出てこない政争劇なのだが、適度に緊張感があり登場人物たちの描写も分かりやすくて、ボリュームやテーマの割に読みやすい。

    持統天皇以前まで、天皇ではなく大王(おおきみ)であったこと。そして

    0
    2017年09月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    持統天皇の治世、律令制の確立に奔走する者たちを描いた壮大な物語。概略だけを見れば地味なテーマではあるが、過去の遺産を捨てきれない古い勢力による反抗により話は国家を揺るがす大きな事件を生み出す。

    主人公の廣手たちの行動が律令国家の未来への希望を原動力としている点が非常に気持ち良い。制度は作るだけでは

    0
    2020年09月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公をはじめとした何人かの架空の人物、および『日本書紀』、『続日本紀』、『万葉集』、『懐風藻』に登場する(多分)実在の多数の人物(ただし、それらに名前しか出てこない人物も多い)が登場し(架空の人物もそれぞれの出自が史実や古代史の説などに基づいてます)、書紀や続紀などに記された史実を巧みに読み替えて

    0
    2020年07月04日

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