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警視庁捜査二課の島崎は日和銀行の行員・富岡に脅され、捜査情報を漏らしてしまう。捜査は失敗し、自責の念に駆られる島崎。そんな時、富岡が殺された。島崎は自分の次男が脅迫の事実を摑み、富岡に会っていたことを知り、疑う。犯人を共に追う樋口は陰で苦悩する島崎の異変を察し……。捜査と家庭の間で葛藤する刑事を描く、感涙必至の警察小説。
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頑固一徹な刑事の父親と、柔道一直線の兄、落ちこぼれたと思ったけど、ダンスに魅せられた次男。 家族って、難しい。 でも、両親も、兄弟も、家族を想いあってた。 汗を流す事が大切。っていう、父親の言葉が、ズーンと心に響く。
#切ない #ドキドキハラハラ #じれったい
Posted by ブクログ
いやこれ面白い! 倒叙的に進む事件、警察内部の人間関係、家庭内で抱える問題が三つ巴で進行していく。 一気読み必至の500ページだった。
『リオ』『朱夏』に続く樋口シリーズ第三弾。本作の軸は毎度お馴染みの樋口と、捜査二課の刑事島崎。(側からみると)ポーカーフェイスで冷静沈着、キャリア然りとした落ち着きがある樋口に対し、島崎は柔道でならした体育会系のいかにもな刑事。そんな島崎には二人の息子がおり、長男は大学の柔道でも活躍する期待の星。一...続きを読む方次男は高校を中退して街をぶらつく不良。そんな訳ありの状況の中、長男の大学の先輩で銀行員の富岡に、島崎はガサ入れの情報を漏らしてしまう。このことが明るみになれば自分の首が危ういと島崎が戦々恐々とする中、富岡が何者かに殺される。目撃情報などから島崎は、次男が富岡を殺したのではないかと疑念を持つ。そして、息子と向き合うことをせず、島崎は最悪の行動に出てしまう……。 このシリーズは常に、その時代を捉える視点と若者の目線や文化を軸に置いている。若者は時代を映す鏡ということなのかもしれない。 島崎とは異なり樋口の家庭は比較的落ち着いてはいるものの、それでもときにぶつかり合ったりもする。むしろ、ぶつかり合いを避けた結果どんどん距離が離れ、本当に大事なことさえもわからなくなってしまった島崎家の深刻さが浮き彫りになっている。(とはいえ高校生の娘がクラブでオールするのは反対したほうがいい) 樋口と島崎それぞれの視点があることで、人はその仮面の下に本当はどんな思いを抱いているかなど決してわからないということも強調されている。島崎が思っているほど樋口は冷静沈着で全てを見透かしているというわけではない。それは家族であっても同じで、それぞれの目を通し、それぞれの思いを知っているからこそ読者はそのすれ違いに歯噛みする。 シリーズも3作目になり、安定感が増しつつどんどん面白くなっていく。爽やかな読後感もいい。
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警視庁強行犯係・樋口顕
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今野敏
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