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Posted by ブクログ
3.8くらい
人類滅亡系はよくある話だが、テーマは雲。
赤い雲が発生しコロニー雲と呼ばれ、それらは細菌が含まれており、地上に舞い降りたとき酸素濃度が低下し、死に至るとのこと。
最初の早い段階で話が動いたので食いつきも良かった。その雲が地表におりたち、しかも日本のとある地方に。数百名が一気な死ぬ展開。
その後は、宗教に向かうもの、悲観するもの、シェルターを作るもの、それを妨害するもの様々。
子から孫へ話が展開していくのは面白かった。
もうちょっと混沌とした世界観を期待していたので少し物足りない感じがした。
シェルターが最後の希望みたいな感じだが、もっとやること、できることあるのでは?と素人ながらに感じた。雲を吸い込んだりする技術とか、爆発で消したりとか…なんか出来なかったのかな
シェルターのなかに入れるのは10万人くらい、選ばれた者、選ばれなかった者の間でもっと混沌としたカオスなやりとりが普通は起きるだろうに…
終盤、シェルターでのテロ行為は要らなかったかな…
最後のシェルターの蓋が閉じるのを友人たちと涙ながらに中継を見守るシーンはよかった。
最後の伏線回収もなかなか。地球の文明をのせたロケットが遠い惑星へと届くプロジェクトの伏線回収。
未来の惑星の人類がチキュウという文明があったことを知るシーンはなかなか。
Posted by ブクログ
山田宗樹『人類滅亡小説』幻冬舎文庫。
余り盛り上がらず、煮え切らないままに、よくあるパターンの結末を迎えた終末SF小説。700ページ超のボリュームに費やした時間とこの不満足感を何とかしてほしい。
人類滅亡を目の前にパニックに陥る人びとを描くのか、宗教に狂う人びとを描くのか、未来に人類の将来を賭ける人びとを描くのか、あちらこちらに行った挙げ句に使い古されたパターンの結末とは。
世界中に出現する酸素を吸収する微生物がコロニーを形成する赤い雲。やがて、赤い雲は広がり、地表の酸素濃度が減少し、人類滅亡へのカウントダウンが始まる。人類は生き残りを賭けて、選ばれし者だけが収容される巨大シェルターを建造する。
本体価格1,020円
★★★
Posted by ブクログ
すごい。本当に作者は天才としか言いようがない。
地球が滅亡するまでの人々の葛藤と生き様がありありと描かれていて、フィクションとは思えないほど心を揺さぶられる。
さまざまな選択を迫られる場面で、何度も「自分ならどうする?」と問いかけられ、そのたびに「私は一番安易な道を選んでしまうかもしれない」と気づかされる。
登場人物たちは誰もが生きること、未来のことを真剣に丁寧に考えていて、胸を打つ。
読み終わって、今この惰性で生きられる日常がどれほど尊いものなのかを、痛いほど実感した。
全ては繋がっている。過去から自分を通して未来へと、静かに続いていくつながりの素晴らしさを感じられる作品だった。
本当にすごい小説。
Posted by ブクログ
長い!700ページオーバーの本書!!!
空に微生物って本当に居るらしいのですが、本書ではソレが世界を滅ぼす原因となっている。
物語は一世代で終わらず親から子へ子から孫へと物語が紡がれていく。
本書に登場する『グレートエンディング』と言う考え方に嫌悪を感じる。
人は他人の幸せを妬む、自分が最高の努力をしていると思う・・・
グレートエンディングと言う言葉で人間の嫌な部分が描かれている。
シールドポリス計画の頓挫については考える必要がある。一時の世論誘導により、得られる未来が目減りする危険性を考え行動し何かを支持する事の重要性を再認識した。
『責難は成事にあらず』と言う言葉を思い出す!
赤い雲が世界を滅ぼす!?
最初は信じる人や信じない人がいて物語が進むにつれて人々の深刻さが加速して行く。
それでも人類は生き残ろうと努力するが、宗教団体やグレートエンディングと言う言葉に惹かれる人々は人類の滅びを受け入れる事を強制してくる!
主人公達が世代を超えて人類の未来を目指していく物語!
Posted by ブクログ
〈絶望〉に〈憎悪〉と〈正義〉が加わると、絶望は人を暴力へと駆り立てる性質を持ち歯止めが効かなくなる……改めて突き付けられるとなんて厄介な、と思います。
人類滅亡系作品はこれまでにもオーシャン・クロニクルシリーズとか読んできましたがいろんなバリエーションがあるのだな。
「細菌が寄せ集まったコロニー雲というのが発生し巨大化して、酸素を喰い尽くす」ことで、今回の終末は地表の酸素濃度の減少が原因です。後に更に強毒性になるんだけれど。『ピンク・クラウド』という洋画があるけど、こちらの雲の色は真っ赤です。空はいつでも赤黒い。
自宅にいても密閉性が充分でないからと世界各地にシェルターが作られ、一部の人間はシェルターで生き延びる事ができる。日本では三十万人で、人選はAIがやる。
日本には〈グレートエンディング〉という思想が蔓延しててこれ自体は「滅亡することになっても最後まで美しくあろう」という姿勢なので尊かったけれど……。
人はどうしても間違うけれど、間違って止まらなければなんとか…と思います。
いつもなら本編で終わる気がするけど、終章にグッときました。最後まで残るのは物語、がこんなに美しく描かれるとは。〈十九号遺跡〉と〈十九号文書〉、光年にしても移動距離3桁で哀しみもあるし、蛇足には感じられませんでした。
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