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昭和天皇の声
「君側の奸」はどこだ!? 皇道派VS.統制派、二・二六事件、 共産党委員長が天皇主義者へ転身―― 男たちの耳にこだまする、幾つもの「天皇の声」。 感涙の最終話で明かされる「真実」とは? 歴史連作短篇集 純朴な陸軍中佐・相沢三郎が統制派の首魁・永田鉄山に凶刃を振るう場面で始まる「感激居士」。二・二六事件の裏のドラマを描く「総理の弔い」「澄みきった瞳」。ある共産党員の魂の遍歴を辿る「転向者の昭和二十年」、そして実質的表題作ともいえるラストの「地下鉄の切符」。抑制された筆に目頭が熱くなる連作短篇集。解説・杉江松恋 目次: 感激居士 総理の弔い 澄みきった瞳 転向者の昭和二十年 地下鉄の切符 ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
昭和二年生まれの流儀
昭和二年生まれは、少年時代を戦争の中で過ごし、青年時代の入口で敗戦を迎えた――。昭和三十年代にデビュー、ともに自分の道を見つけ書き続けてきた城山三郎と吉村昭。気心の知れた二人が、戦争観から酒飲みの流儀まで心おきなく語り合う全対話四篇と、関連作品を一冊に収める。 【目次】 昭和二年生れの眼差し 吉村昭 Ⅰ あの戦争とこの半世紀の日本人 対談:城山三郎×吉村昭 語りつぐべきもの 対談:城山三郎×吉村昭 ぼくの流儀・きみの流儀 対談:城山三郎×吉村昭 私たちが生きた時代 座談:城山三郎×吉村昭×佐野洋 Ⅱ 名門・背広・軍服 城山三郎 昭和・戦争・人間 吉村昭 昭和二年生まれの戦友へ 城山三郎 -
昭和の名短篇 戦前篇
激動の昭和・戦前戦中期、作家たちはみずからの限界点を見つめながら、文学を愛する人たちの期待に応えようとした。そこから忘れがたい多くの名編が生まれた――。芥川龍之介から中島敦、織田作之助まで現代詩作家・荒川洋治が厳選した全十三篇を発表年代順に収録。解説では昭和の名長篇も紹介する。文庫オリジナル。〈編集・解説〉荒川洋治 【目次】 玄鶴山房/芥川龍之介 冬の日/梶井基次郎 橇/黒島伝治 風琴と魚の町/林芙美子 和解/徳田秋声 一昔/木山捷平 あにいもうと/室生犀星 馬喰の果て/伊藤整 満願/太宰治 久助君の話/新美南吉 コブタンネ/金史良 名人伝/中島敦 木の都/織田作之助 -
諸行無常
平和で安全な日本に住みながら、僕の一瞬の油断で 父と母の一生を台無しにした。 パパ、許してください。ママ、ほんとうにゴメンナサイ。 紙一重の差で生死も決まる人生航路。 舵は誰が操っているのだろう…。 暗く沈んでいた妹の人生航路の行き先が決まった。 折しも2022年2月、ロシア軍が隣国に攻め込んだ。 都市も村も破壊し、子供をさらい、核恫喝している。 日本は軍隊を保持していない。東洋平和のために 命を捨てて戦った先祖の霊に守られてきた。 僕にも父祖の血が流れている。近代戦の防人となり、 桜咲く大和の国を守りたい。同志の結束を急ぎたい。 3人の僕、それぞれの思い。 -
職業としての編集者―沈黙は“禁”―
日本を良くしたいと思わない日本人はいない。政治・経済・社会のあらゆる面で劣化している日本のために、ある者は金銭で、ある者は労働力でまたある者はアイデアで一肌脱ごうと考えている。 本書は、このうち、アイデアで貢献しようと考えて企画したものである。本書は、出版社の企画という形で次のようなアイデアを提案する。 「政治の仕組みを変えようー選挙制度から議会までー」「こんなに簡単日本の財政再建」「こんな法律が欲しい こんな法律はいらない」「日本の劣化を救う適格者制度の創設」「東京大学経済学部を変えてみよう」「こうすれば簡単日本の景気回復」「少子化対策の切り札雇用制度を元に戻す」「日本の法律をアメリカの法律に合わせよう」 以上の企画には読者が目をむくアイデアがあるかもしれない。しかし、企画以上に重要なことは、日本を覆っている空気すなわち沈黙を破っていることである。 企画以上に沈黙を破っていることに本書の貢献があると考えている。 -
食材を揃え、調理し、風呂を立てて待っている。
「そうだ、江國さんに聞いてみよう」 作家のままでいたい人と、いてほしい人がいました。その選択が困難を伴うとしても。 作家を夢見る人と、夢を叶えてあげたい人もいました。その将来が未知数だとしても。 だから4人は考えました。 「それなら江國香織に相談すればいい」 江國作品の解読をまじえた、『本をつくる人たち』小説。 ※江國さん本人は出てきません ※『落下する夕方』の謎解きやります。なぜ華子は自殺したのか etc… 販売:株式会社ボイジャー 発行:カズノpub. 【目次】 第一話 世界の中心で、割りばしをわる 第二話 呼べばタクシーのくる荒野 第三話 二十二、8年、三十 【著者】 宮崎研治 1968年、横浜生まれ。高卒。書籍製作者・校正者、出版レーベル・カズノpub. 運営。 -
食道楽
和洋中、四季折々、多種多様の料理をレシピと共に味わうグルメ小説の元祖。明治期空前のベストセラーを読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。 美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖―― 若き大食漢・大原と、料理に凄腕を発揮する妙齢のお登和のラブロマンスとともに、 和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理の調理法を蘊蓄たっぷりに紹介。 前代未聞のその手法と、滑稽味あふれるストーリーで絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く、先見的な食の啓蒙書でもあった。 食材、調理器具、栄養学、衛生にまで及ぶ圧倒的な情報量から、 嫁入り道具としても重宝されたという明治期空前のベストセラーを、 読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化 -
ショコラの王子様
仙台駅から列車に揺られて十数分ほどの北岡駅。この無人駅の駅舎内には、ひっそりとショコラ専門店が開いている。店名は「カカオ・クリオロ」。味も見た目も絶品のショコラが売られているのに、なぜか、お客がまったく寄りついていない。 ある日、バレンタインに贈るチョコのことを考えていて自宅駅を乗り過ごし、北岡駅で降りることになった女子高生・翠は偶然、カカオ・クリオロに足を踏み入れる。そこで彼女は、店に客が入らない理由を知ることになる。 この店のショコラティエはイケメンなのに、とんでもない秘密をもっていたのだ……。 -
しょったれ半蔵
大河でも注目!本当は武士になりたかった男。 かの有名な忍び、服部半蔵。その二代目は武士だった? 戦国時代に名を馳せた伊賀忍者、服部半蔵保長。その長男・正成は、家を継ぐべく育てられた。しかし忍びの仕事は闇に紛れ命を奪う影の仕事。七歳のある日、初めての任務が下されたが、そのあまりの理不尽さに悩んだ正成は、思わず家を飛び出してしまう。影に生きる忍びではなく、太陽の下、正々堂々と戦う武士になると心に決めて。 時は流れ、渡辺守綱の家で修行を積んだ正成は上ノ郷城で初陣を迎えた。戦場には密命を帯びた父・保長もいた。しかし直後、謎の忍び・梟に父を殺され、さらには正成も命を狙われる羽目に。 変わらず忍びを厭う正成だったが、保長を失った服部家を継ぐよう主君・松平元康に命じられてしまう。武士としては、主からの命令に逆らえるはずもなく、不本意ながらもここに二代目・服部半蔵が誕生したのだった。 しょったれとは、三河地方で「半端者」の意。武士にも忍びにもなりきれない半蔵は、それでも人と縁を繋ぎ、もがきながら死地を駆け抜ける。2023年大河ドラマでも注目のキャラクターが多数登場。気鋭の歴史時代小説作家による、忍びエンタメの最高峰、待望の文庫化! ※この作品は単行本版『しょったれ半蔵』として配信されていた作品の文庫本版です。 -
書店であった泣ける話
本書は日々の生活で疲れているあなたに、一粒の涙を届けるために作られました。 収録されているのは、(悲しいのではなく)感動して泣ける短編が12編。中には、あなた好みのストーリーが見つかるはず。 本書では「書店」にまつわる、書店内や、本にまつわるエピソードを掲載しました。 本好きな方なら、感情移入できるお話がきっとあります。 <掲載エピソードの一部> 「祖母の古書店」 「本が好きだから、作家になりたい」そう考えていた主人公。本が好きになったのは、古書店を経営していた祖母の影響。たくさんの本に囲まれて育ってきた彼は、作家になるという夢に向き合いつつ、幼少期のことを思い出すのだった。 「手紙」 本好きだった母の背中を見ながら育った主人公。彼女が「読みたい」と思った本は自宅の本棚に入っていて、その本には亡き母からの手紙が挟んであった。その手紙に従って本を読み続けていくと…。 「思い出は棚のどこかにある」 本が好きだという理由で、書店でアルバイトをしている主人公。そんな彼女が受けた問い合わせは「思い出の本を探してほしい」というもの。その本を調べてみると、すでに絶版になっていたが…。 <執筆陣> 猫屋ちゃき 君へのエール 澤ノ倉クナリ 意味の消失、僕の再生 石田空 思い出は棚のどこかにある 楠谷佑 さよなら、三毛猫書店 烏丸紫明 祖母の古書店 遠原嘉乃 灰色のシャッター 金沢有倖 君の棲む世界 溝口智子 きっと、この世界へ 新井輝 取り置きされたままの一冊の本と 朝来みゆか 人生を買いに 杉背よい 手紙 迎ラミン 文具売り場の手塚治虫 -
ショパンの心臓
「あの絵は、俺にとって“ショパンの心臓”なのだ」世間から忘れ去られた画家がひっそりと息を引き取った。彼が遺した最高傑作と呼ばれる作品と、「ショパンの心臓」という謎の言葉。そこには、二つの国に引き裂かれた作家の苦悩が隠されていた……。ポプラ社小説新人賞出身作家・青谷真未の記念碑的一作となる、エンターテインメント・アートミステリ。 -
書林逍遙
かくも深遠なる本の世界。太宰治・江戸川乱歩・柴田錬三郎・宇野千代・岡本綺堂・川口松太郎・三島由紀夫・舟橋聖一・幸田文・芥川龍之介・川端康成・夏目漱石・柴田翔・吉行淳之介・伊集院静・吉村昭・山田風太郎・小沼丹・向田邦子・近松秋江・武田泰淳……急逝が惜しまれる、稀代の読書家・久世光彦がこよなく愛した文学のかたち、そして初版本との出逢い! 〇書は<時代>を映し、かつての数々の<恥>を呼び覚ます。特に若い日に読んだ書は厄介だ。1冊1冊に恥が纏い付いている書の記憶は、突然蘇って、いまもこの身を苛んで離れない。「右大臣実朝」の顰みに倣うなら、《歳月トハ、怯懦ノ姿デアロウカ》――。<本文より> -
書楼弔堂 分冊版
書楼弔堂電子分冊版、第十三巻。『書楼弔堂 待宵』収録の「史乗」をシングルカット。舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。 なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。 思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。 「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう――」 日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人との繋がりを見つめなおす。 約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾! ※本電子書籍は『書楼弔堂 待宵』の電子分冊になります。 -
ショローの女
新しい生活が始まった。 熊本―東京を行き来するあたしを待つのは、 愛犬(三歳)、植物(八十鉢)、学生たち(数百人)。 ハマる事象、加齢の実状、 一人の寂しさ、そして、自由。 老いの体感をリアルに刻む最新エッセイ。 熱く共感を集めて大好評の 『閉経記』『たそがれてゆく子さん』に続く 〈伊藤比呂美の今〉 週一で早稲田に通勤 こんやくにハマる 熱中症になりかける 鉢植えをどんどん買う 靴が合わない ズンバに行かない 父の寂しさを思う 食べるのがめんどくさい 入浴剤に凝る サンディエゴに帰る オヤジたちに絶望する 『ボヘミアン・ラプソディ』礼讃 高齢者の運転を考える しょうゆ味に回帰 仔猫を拾う LINVEがおもしろすぎる 甘くない食パンが食べたい 姿勢が悪い 不安がひたひたと沁みてくる ロボット掃除機を購入 友人にマスクを送る 空港への道を忘れた 車を買う びんのふたが開けられない 学生とオンライン飲み会 母のコートを着る 譲渡犬のサイトを見る…………本書のエピソードより -
ショートショートガーデン プチコン受賞作品集 旅
ネットでも流行の兆しを見せる短文小説、ショートショート。シーンを牽引する現代ショートショートの旗手・田丸雅智主宰の投稿WEBサービス「ショートショートガーデン」のユーザに向けて開催された4回目の作品コンテスト「プチコン」にて、再び多く名作が誕生しました。今回のテーマは「旅」です。本書は、多数の応募作品の中から厳選された最優秀作、優秀作の計15作品を収録したものです。投稿者による名作ショートショートの世界をぜひお楽しみください。 【収録作品(作者名)】僕は旅に出ます(たらはかに)/30秒旅行(結城熊雄)/蟻が奏でる象を聴く(新出既出)/旅を避ける男(ゆた)/涙にかえる(椿あやか)/特大旅館(北澤奇実)/わたしの旅(杉野圭志)/旅のモミアゲ(蟲乃森みどり)/旅GUN(リョガン)(くろせさんきち)/ブラックバス(イチフジ)/ボトル・シッパーズ(創樹)/旅箱(そるとばたあ)/たびだま屋(むう)/砂丘廷画家(幸運な野良猫)/旅の恥(中谷直樹) -
ショートショートガーデン プチコン優秀作品集 海
ネットでも流行の兆しを見せる短文小説、ショートショート。シーンを牽引する現代ショートショートの旗手・田丸雅智主宰の投稿WEBサービス「ショートショートガーデン」のユーザに向けて開催された2回目の作品コンテスト「プチコン」にて、再び多く名作が誕生しました。今回のテーマは「海」。本書は、多数の応募作品の中から厳選された優秀作品15編に加え、田丸雅智の書き下ろし新作を1編加えて収録。ショートショートを通して海の音を感じてください。 【収録作品(作者名)】人魚の檻。(AYAKA)/『ボトルシップ』(ひょろ)/灰青色の手(TAMAUSA825)/Drink the Sea(川瀬七貴)/海の花(ゆた)/シーガレット(中谷直樹)/帰海(タカ)/潮目が変わって(UKITABI)/彼の猫と、彼女の海(北澤奇実)/真珠(矢口慧)/灯台(goppe)/シーフード(そるとばたあ)/梅津寺(松山帖句)/情報洪水警報(琴子)/君と僕のプライベートビーチ(イロハマイ) -
ショートショート千夜一夜
祭りの夜に集う、奇妙な店と妖しの客人。 TBS系「王様のブランチ」出演、ピース・又吉直樹氏主演による映像化など、ショートショート界の旗手として活躍し、注目を浴びている著者。本書では、多魔坂神社で行われるお祭りを舞台に、奇想天外な物語が繰り広げられます。賑やかな祭囃子と綿あめの甘やかな香りにワクワクしながら、でもほんの少しだけ不気味な夜に出逢う物語は予測不可能! 懐かしくも、まったく新しい読書体験をお約束します。 欲しいと念じたものが出てくるヒモくじ屋、そこに現れたゴロツキどもが引いたヒモの先に現れたのは……?(「ヒモくじ屋」)、夜店ですくった人魚がどんどん成長してしまって(「人魚すくい」)、モデルにスカウトされたエリカが行方不明に(「ラムネーゼ」)、降り注ぐ優しい雨を、自分のものにする方法(「雨ドーム」)、人の想いが映し出される不思議なお菓子を買いに来たのは(「夕焼き屋」)他、全20編に加え、しりあがり寿さんによる書き下ろしショートショートを収録。いちどページを開いたら止まらない! たった5分の物語、読めばあなたを魅惑と幻想の世界へと誘います。 ※この作品は単行本版『ショートショート千夜一夜』として配信した作品の文庫版となります。 -
ショーバイ・クエスト 大商神伝説そして繁盛へ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 子どもたちに夢と希望と商売を! 古今東西のビジネスマンが推奨する松下幸之助の「商売」に対する理念や働くうえでの大切なこと、経営や経済の仕組みなどを子どもたちだけでなく親や大人も楽しみながら学べる漫画と読み物のハイブリット書籍。子ども向けに株式投資などの金融系の本は多いが基本的な「商売」や「ビジネスの社会的な役割」に関する本はほとんどありません。ビジネスマンが子どもに読ませたい一冊です! ■あらすじ■小学生の健斗が偶然手にしたゲームソフト「ショーバイ・クエスト」。それはゲームの中で商売を営み、成功させて商売王(ショーバイ・キング)を目指すというものだった。ショーバイ・ゴットなる商売の神様の助言を得ながらゲームを進める。主人公はやがてリアル世界でも商売の面白さに目覚め実家が営むお店(お菓子屋)を手伝いながら働くうえでのマナーや大切なこと、経営や経済の仕組みを学んでいく。 -
白川郷 ―聖なるものの村―
白川郷を舞台に繰り広げられるミステリーヒューマンドラマ 東京で事件を起こし飛騨支局に転勤することになった新聞記者の篠原准一。再起をかけて、白川郷でスクープをねらう。白川郷の合掌家屋に秘められた謎を暴こうと思ったのだ。しかし、村人に聞いても口を閉ざして何も語ろうとしない。篠原はその謎を解いて記事にしようと思った。 取材を重ねるうちに、それは秘境中の秘境ゆえに成り立つ産業がもたらした「富」だとわかった。篠原は記事にすることが出来た。しかし篠原は取材しながらもっと大きな白川郷の底力に惹かれるようになっていた。それは究極の秘境で育まれた「自己を捨ててみんな一緒に生きる」という村人の利他の生き方だった。篠原は、自分に欠けていたものに気が付き始め――。 白川村の美しい情景と、古き良き日本人の魅力を再発見する。 読後、爽やかな感動と、希望をくれる物語。 【著者紹介】 遊座 はるか(ゆざ はるか) 東京都中央区出身 早稲田大学第一文学部日本文学科卒 朝日新聞北海道支社主催らいらっく文学賞受賞『美しい記号』(1998) 朝日新聞北海道版夕刊週一回エッセイ連載『窓辺のミルクティー』(1999~2000) 浦安文学賞受賞『キヒメ』(2001) ちよだ文学賞特別賞受賞『空見子の花束』(2009) 岐阜県高山市に暮らす(2001~2005) 装画/挿絵 遊座 武 -
しらしんけん/何日君再来 一途な愛と変わらぬ情熱の物語
父と再婚相手の妻に今も翻弄される家族と会社、縺れた糸を解きほぐす長女の活躍を描いた物語。 大分県別府を舞台に、伝説のバイクレーサーの30年前の許されぬ恋から始まり、父の我が儘に振り回される家族と会社、そこにずっと生活を別にしていた長女・香織が、父に請われて、外交官の夫と一緒に幸せに暮らしていた中国から帰国し、会社のことや母と兄の関係、義母の失踪事件など、数々の問題を解決して行きます。「しらしんけん」は大分弁で「一生懸命」を意味し、「何日君再来」は戻らぬ日々に思いを馳せて帰らぬ人を待つ中国歌謡で、日本でも昭和のヒット曲ですが、その二つのキーワードを軸にドラマは展開します。 【目次】 はじめに プロローグ 第1章:蛯沢☆愛 第1〜6話 第2章:それぞれの想い 第1〜6話 第3章:変動 第1〜7話 第4章:走行融合(Zǒuxiàng rónghé) 第1〜6話 エピローグ おわりに 【著者】 河合保弘 東京で「よ・つ・ば親愛信託総合事務所」を開業しており、司法書士としての長年の経験から、いろいろな人生を見てきました。60歳を過ぎて後継者も育ち、今は次世代に何かを残すことを考えて、ブログでの情報発信に注力しています。https://yotsu8.com/ -
知らずにかけられた呪いの解き方
シリーズ累計18万部! 土地、因縁、血脈…身近にある「魔」を、あなどる勿れ!【著者より】本書のテーマである「呪い」の正体とは何か。ごく簡単に言えば、その源の多くは「嫉妬」から生じる。だから、学校、職場、ネット空間などは、呪いの密度が非常に濃い。もちろん「家系」や「土地」に染み付いた凄まじいまでの祟りもある。本書では、筆者がこれまで出合ってきた様々な事例を紹介しつつ、「邪」をはね返し、「運気」を盛んにする方法をお伝えしていこう。◆◆本当に、今の世にこんなことが…!?◆◆◇「魔」を呼び寄せる空間がある◇生霊とは「怨嗟のかたまり」◇危うく命を落としかけた「人柱の怨念」との対決◇山伏がかけた「狗神憑き」の呪い◇役小角と元三大師――その超人的呪力とは◇古来、日本の「暗部」には呪術師がいた -
白野真澄はしょうがない
小学四年生の「白野真澄」は、強い刺激や予想できない出来事が苦手だ。横断歩道も黒いところを踏むと心に影が差すような気がして、いつも白いところだけを渡って歩いている。なるべく静かに日々を過ごしたいと思っているのだが、翔が転校してきてから、その生活は少しずつ変化していき……(表題作)。頼れる助産師、駆け出しイラストレーター、夫に合わせて生きてきた主婦、恋人への不満を紛らわすように浮気をする女子大生。五人の不器用な「白野真澄」たちが抱える五者五様の生きづらさを、曇りのない眼差しでまっすぐに見つめた傑作短編集。/【目次】名前をつけてやる/両性花の咲くところ/ラストシューズ/砂に、足跡/白野真澄はしょうがない/解説=大矢博子 -
紫蘭後宮仙女伝
百花国の遊牧民・浮花族の娘、紫蘭は、草原の穴から落下。辿り着いた先は百年前の後宮だった。そこで彼女は伝説の仙女・第八花仙に祀り上げられ、王子、月季と出会う。月季は迫害されていた浮花族を守り、浮花族に居場所を与えた、後の賢王だった。が、今の彼は後ろ盾もなく冷遇され、王太子になる気配は微塵もない。やがて自分がこの国へやってきたことで歴史が変わってしまったと気付いた紫蘭は、彼を王にすべく奮闘するが……?
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