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パリで開かれた肝炎ウィルス国際会議に出席した佐伯教授は、アメリカ陸軍微生物研究所のベルナールと名乗る見知らぬ老紳士の訪問を受けた。かつて仙台で机を並べ、その後アメリカ留学中に事故死した親友黒田が、実はフランスで自殺したことを告げられたのだ。細菌学者の死の謎は真夏のパリから残雪のピレネーへ、そして二十数年前の仙台へと遡る。抒情と戦慄のサスペンス。
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Posted by ブクログ
仙台の大学に在学中、机を並べた親友・黒田はアメリカへ留学するも、留学先で事故死したと知らされた佐伯
と思っていたら、パリで開かれた肝炎ウィルス国際会議にて見知らぬ老紳士から、黒田はフランスで自殺したと告げられる
黒田の死の謎に迫るサスペンスやミステリー、死のトリックどうこうというよりも
黒田の、細菌学者としての理想と苦悩を、良心の呵責を、人となりを、黒田の過去を辿り、時には踏み込まなくていいとこまで踏み込んじゃって後悔しながらも、佐伯はひとつひとつ知っていく
黒田の過去と、過去に裏打ちされた生き様とに触れ、一度は切れてしまった黒田との糸を手繰り寄せる
テーマがテーマだから、すごく専門的な用語が多いのは確か
難しいことを難しく書くのは簡単だけど、この本は不思議と読みやすい
そこも素晴らしい
章立てがウィルスに関する用語になっていて、この物語と共鳴しているのも良いなと思う
最後は大どんでん返しで、自分としては救われた気がした
あと、仙台ヴァイラスというウィルス、実在するらしい!
それにも驚いた!
↓↓ちょっとネタバレ↓↓
友達が密かに国境を越えれるか賭けをしてて、自分は越えれるに賭けていて、成功させたいからアドバイスして、っていう手紙を、ジゼルが伯父(養父)に送り、それに対して詳細な返事が届くくだり
やっぱりわかってたんやな、と思った
気づけていない伏線も、まだたくさんあるのかもしれない
人を思う気持ちと、そのために何かに背く行動は表裏一体なのかも
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