作品一覧

  • リストラ日和
    3.6
    1巻858円 (税込)
    森山二郎は、日本を代表するメガバンクに勤めるエリート銀行マン。順風満帆の生活を送っていたが、突然、系列子会社への転出を命ぜられる。事実上のリストラである。二十九年間走り続けた日々の、あまりにも呆気ない終焉だった。なぜ自分なのか――現実を受け止められず、葛藤する毎日。リストラの余波で家庭も崩壊寸前の中、銀行員時代に扱った案件で森山は訴えられ、さらなる暗雲がたちこめる……。仕事とは何か?家族は再生するのか?すべての働く人々の心に沁みる長篇小説。(解説・高田郁)
  • 白い手の残像
    -
    1巻1,485円 (税込)
    第1回ダイヤモンド経済小説大賞・優秀賞受賞作。審査員の安土敏、幸田真音氏などが激賞した注目の経済小説登場。経済小説界に新星登場!!
  • 白い手の残像
    -
    1巻756円 (税込)
    最大手のデベロッパーが倒産した日、新聞記者・広瀬と謎の老人・山室は、料亭の経営者が墜落死した現場に遭遇する。死は自殺と断定されるも、不審を抱いた二人が真相を追い始めると、料亭とデベロッパー、大手銀行の黒い関係が浮かぶ……策謀渦巻く金融界の裏側を抉り出したノンストップミステリ! 第1回ダイヤモンド経済小説大賞・優秀賞作品。

ユーザーレビュー

  • リストラ日和

    Posted by ブクログ

    がむしゃらに働いてきた銀行マンが、リストラを受け、さらにその余波で家族が崩壊寸前になり、それでもプライドを捨てきれずに苦しみもがく。謙虚さ、仕事をする意味、について考えさせてくれるいい本だった。

    0
    2019年02月24日
  • リストラ日和

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家族構成、年代どんぴしゃであてはまりわが家のことのように思いながら読んだ。ただ、妻みはるには前半嫌悪感しかなかったけれど徐々に彼女の身に起きたことを考えてみると同情するところもあり、どうかこの夫婦の再生を願うばかりだ。
    リストラの黒幕の悪事がちゃんと明るみとなりスカッとした。
    バス旅行で知り合った老人がまさかの今後の彼の恩人になるとは、、出会いは大切にしたいものだ。
    兼業作家さんということで作品は多くないけど他2冊も読みたくなったし、今後の作品にも注目したい。

    0
    2019年11月27日
  • リストラ日和

    Posted by ブクログ

    大手銀行の傲慢な上司の元で真面目に勤務してきた森山。
    妻はそんな大手銀行に務める旦那を主婦仲間の間で自慢し、息子を良い大学に入れることを生き甲斐にしている。
    娘は親の反対を押切り、自分の進みたい道を選ぶ。
    そんな中、森山は突然リストラの対象となり、関連会社で働くことになるが、結果退職する。
    森山家族を取り巻く色々な人が登場するが、森山を支えてくれる人は皆温かい。
    リストラされて初めてわかることもたくさんあり、改めて仕事や家庭について考えることある。
    最後はホッコリした気持ちになった。

    2017.2.10

    0
    2017年02月10日
  • リストラ日和

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    サラリーマン人生で一番恐ろしいのが、このリストラでしょう。
    会社に尽くして尽くして生きたところで、最後に会社は何もしてくれやしません。そこを理解しつつ、いかに生きていくかが、宮勤めの者の宿命かと思います。
    昨今の景気状況は、多少上向きとはいえ、未だ、非正規社員の多くが低賃金での労働を行なっているのが実情です。
    本作品は、リストラによる元銀行員の中年オヤジが、家族の問題、自身の仕事探しとそのための資格取得の問題、銀行員時代の担当していた顧客からの提訴といった複雑に絡み合った、ドン底からの再生を描いています。

    働くことまたはそれに従属する仕事という概念は、とどのつまり生きるための手段に他ならず、

    0
    2016年11月23日
  • リストラ日和

    Posted by ブクログ

    長年尽くしてきた銀行からリストラされた50代の男性が主人公。
    大阪、名古屋と単身赴任をし、派閥のボスには忠義を尽くしてきたのに、そのバスから出向を任じられる。出向先では喫茶店のウェイターをやらされバイトの若者にバカにさられる日々。さらにはその姿を妻とその友達に目撃され、退職。
    なかなか転職先が決まらない中、雇ってくれた社労士事務所は安月給ながらも同僚には恵まれていた。
    と思っていたのも束の間、検察から呼び出されたり、訴状が届いたりする。

    勧善懲悪の半沢直樹的な話だが、半沢ほどアグレッシブではない。
    前半はリストラされて踏んだり蹴ったりなエピソードが多く気分が下がるが、後半からはスピード感が出

    0
    2021年10月10日

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