リストラ日和

リストラ日和

858円 (税込)

4pt

3.6

森山二郎は、日本を代表するメガバンクに勤めるエリート銀行マン。順風満帆の生活を送っていたが、突然、系列子会社への転出を命ぜられる。事実上のリストラである。二十九年間走り続けた日々の、あまりにも呆気ない終焉だった。なぜ自分なのか――現実を受け止められず、葛藤する毎日。リストラの余波で家庭も崩壊寸前の中、銀行員時代に扱った案件で森山は訴えられ、さらなる暗雲がたちこめる……。仕事とは何か?家族は再生するのか?すべての働く人々の心に沁みる長篇小説。(解説・高田郁)

...続きを読む

リストラ日和 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年02月24日

    がむしゃらに働いてきた銀行マンが、リストラを受け、さらにその余波で家族が崩壊寸前になり、それでもプライドを捨てきれずに苦しみもがく。謙虚さ、仕事をする意味、について考えさせてくれるいい本だった。

    0

    Posted by ブクログ 2017年02月10日

    大手銀行の傲慢な上司の元で真面目に勤務してきた森山。
    妻はそんな大手銀行に務める旦那を主婦仲間の間で自慢し、息子を良い大学に入れることを生き甲斐にしている。
    娘は親の反対を押切り、自分の進みたい道を選ぶ。
    そんな中、森山は突然リストラの対象となり、関連会社で働くことになるが、結果退職する。
    森山家族...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月10日

    長年尽くしてきた銀行からリストラされた50代の男性が主人公。
    大阪、名古屋と単身赴任をし、派閥のボスには忠義を尽くしてきたのに、そのバスから出向を任じられる。出向先では喫茶店のウェイターをやらされバイトの若者にバカにさられる日々。さらにはその姿を妻とその友達に目撃され、退職。
    なかなか転職先が決まら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月09日

    エリート銀行員が左遷されて退職後、苦労しながら新しい生活に踏み出していく。
    自分を左遷した人物への復習も背景とする勧善懲悪ものでもある。
    働く意義など求める必要はなく、ただ生きていくために働くというところが印象に残る。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年11月27日

    家族構成、年代どんぴしゃであてはまりわが家のことのように思いながら読んだ。ただ、妻みはるには前半嫌悪感しかなかったけれど徐々に彼女の身に起きたことを考えてみると同情するところもあり、どうかこの夫婦の再生を願うばかりだ。
    リストラの黒幕の悪事がちゃんと明るみとなりスカッとした。
    バス旅行で知り合った老...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年11月23日

    サラリーマン人生で一番恐ろしいのが、このリストラでしょう。
    会社に尽くして尽くして生きたところで、最後に会社は何もしてくれやしません。そこを理解しつつ、いかに生きていくかが、宮勤めの者の宿命かと思います。
    昨今の景気状況は、多少上向きとはいえ、未だ、非正規社員の多くが低賃金での労働を行なっているのが...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年10月02日

    一流大学卒業、一流企業勤務からの、転落人生と少しだけの復活劇。。
    金融ネタのところは、証拠集めや悪人とのやりとりなど、池井戸さんならもう少し膨らませたりできるのかなあとも思ったけど、ま、こんな感じかな

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年09月24日

    うまくいきすぎのような。妻がじつはいい人ってのはちょっと納得薄
    ----------------------------------------------------------
    森山二郎は、日本を代表するメガバンクに勤めるエリート銀行マン。順風満帆の生活を送っていたが、突然、系列子会社への転出を...続きを読む

    0

リストラ日和 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハルキ文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

汐見薫 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す