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  • 任侠浴場
    4.0
    1巻792円 (税込)
    日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、小さいながらも人情味溢れる昔ながらのヤクザ。人望の篤い親分・阿岐本雄蔵の元には一風変わった経営再建の相談が次々持ちかけられる。今度の舞台は古びた銭湯!? 乗り気な組員たちの一方、不安でいっぱいの日村。こんな時代にどうやって……。そして阿岐本組は銭湯の勉強と福利厚生(?)を兼ねてなぜか道後温泉へ――。大好評「任侠」シリーズ第四弾!  〈解説〉関口苑生
  • 黄金の稲とヘッジファンド
    5.0
    巨大ヘッジファンドと呼ばれる企業に就職した城山良太は、初めての赴任地に驚きを隠せなかった。そこは稲と玉葱の栽培が盛んなのどかな地だったからだ、だが、良太は農業と組織の底力を知ることになる──。
  • 孟嘗君と戦国時代
    4.0
    古代中国の大国、斉に生まれた孟嘗君は「鶏鳴狗盗」の故事で名高い。多様な力が国と人とを動かす波瀾の時代に、智慧と誠実さを以て燦然と輝く存在であった孟嘗君を通して戦国時代を読み解く。書き下ろしエッセイ「回想のなかの孟嘗君」を付す。〈中公新書『孟嘗君と戦国時代』改版〉
  • 異常探偵  苺さん殺人事件
    3.0
    スーパーのレジ打ち主婦とへっぽこ美青年の捜査劇!? ある夜、禁忌の性癖を抱えた女性「苺さん」の遺体が発見された。警察は自殺と処理する中、異常事件専門のプロ(?)達が動き出す。被害者、犯人、追っ手もみんな〝異端者〟で……笑いと背徳の先に、優しく涙が胸を打つ、新しい探偵物語。『異常探偵 宇宙船』より改題。短篇「街のお墓」収録。 「無職ということですか?」 「無職? バカな。無職の少年探偵なんて居ないでしょ? 少年探偵なんだから、仕事は少年探偵ですよ。だから無職じゃないでしょ?」 (本文より)
  • 月

    3.8
    1巻1,034円 (税込)
    障がい者施設のベッドに“かたまり”として存在するきーちゃん。施設の職員で極端な浄化思想に染まっていくさとくん。二人の果てなき思惟が日本に横たわる悪意と狂気を鋭く射貫く。文学史を塗り替えた傑作!
  • アナと雪の女王 エピソード0 Dangerous Secrets
    4.5
    1巻1,265円 (税込)
    ついに明かされる「アナ雪」の語られざる真実…!! 全世界で話題沸騰の一冊が、ついに日本語版刊行です。 絶賛の声、続々!(海外レビューより抜粋) ・アナ雪ファンであれば間違いなく読む価値あり。これは今すぐ映画化すべき作品。 ・映画の脚本を完全に補完し、さらに意味を与えてくれる! ・この前日譚を読むと、アナ雪/アナ雪2がいっそう好きになる。 ・なんて美しいラブストーリー!しかも冒険と謎解きに満ちている。読むのが止まらなかった! --------------------------------------------------------------------- どうして魔法の力を持つエルサが生まれたのか、 なぜ彼女は、あれほどまでに自分の力を恐れていたのか、 王と王妃はどうして瀕死のアナを、トロールのもとに連れていったのか、 「アナ雪2」でエルサを呼ぶ不思議な歌声、あれは結局誰だったのか、 これまでベールに包まれていた謎が この一冊でいよいよすべて、明らかになります。 全世界を魅了した大ヒット映画「アナと雪の女王」の物語は、 アレンデールとノーサルドラ、敵同士だった二人の男女が 不思議な森で出会った瞬間から始まった・・・!! エルサとアナの両親、イドゥナとアグナルの秘密の恋が教えてくれる アナと雪の女王の「はじまり」と「真実」。ついに解禁!!! ※本書は「Dangerous Secrets -The Story of Iduna and Agnarr-」を翻訳刊行したものです。 ------------------------------------------------------------------ <担当編集より> 映画『アナと雪の女王』を初めて観た時、 なぜエルサがそんなに魔法の力を隠そうとするのかがわからず あまり感情移入ができずにいました。 けれどこの本によって、彼女がどれほど深い孤独と不安を抱えてきたのか、 その真実を知り、映画の見え方が大きく変わりました。 物語のすべてのピースが揃ったとき、 これまで知っていたアナ雪のストーリーは新しい顔を見せてくれます。 私はページをめくり、思わずぞくっとしました。 その驚きをみなさまにもぜひ体験していただきたいです! 特に、映画『アナ雪』『アナ雪2』での エルサたち姉妹の幼少期のエピソードに隠された秘密の繋がりは必見です。 本文256ページ
  • 純猥談 一度寝ただけの女になりたくなかった
    3.9
    1巻1,320円 (税込)
    私が主人公だったかもしれない性愛にまつわる誰かの体験談。短篇映画650万回再生、投稿数1万件超の大人気企画書籍化。できれば共感したくなかった、5分で切ないショートストーリー。
  • リリアン
    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    街外れで暮らすジャズベーシストの男と、場末の飲み屋で知り合った年上の女。スティービー・ワンダーの名曲に導かれた二人の会話が重なりあい、大阪の片隅で生きる陰影に満ちた人生を淡く映し出す。表題作の他、女性のひとり語りの短篇「大阪の西は全部海」を収めた、話題の社会学者による哀感あふれる都市小説集。
  • ウィーン近郊
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    恐れていたことがとうとう起こった。関空に向かうはずの飛行機に兄は乗らず、四半世紀を暮らしたウィーンで自死を選んだ。報せを受け、葬儀とさまざまな手続きのために渡墺した妹。彼女に寄り添う、兄の同僚、教会の女性たち、そして大使館の領事。居場所を探し、孤独を抱えながら生きたある生涯を鎮魂を込めて描きだす中篇小説。
  • 君と、君がいる彼方
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    相原孝之は一級建築士で、妻の貴美子と中学1年生の娘・美加、小学2年生で料理好きの息子・康文の4人家族だ。ある日、息子が車にはねられ意識不明の重体に陥るが、時を同じくして、孝之の不倫や娘が学校でいじめられていることが発覚し、家族は瓦解寸前に。そんなとき、認知症の老人が相原家の前に何度も現れ、孝之の心にさざ波が立つ。孝之には幼い自分と母を捨て駆け落ちした父親がいたのだ。一方、康文の意識が戻らない中、老人とのふれあいを重ねるうちに、貴美子と美加の2人は驚くべき事実に気づくことに……。 不倫、いじめ、交通事故、そして認知症老人の作る手料理――崩壊寸前の家族に訪れた奇蹟の13日間。江戸川乱歩賞作家が満を持して贈る書き下ろし感動長編小説
  • レヴォリューション No.3
    4.1
    オチコボレ高校に通う「僕たち」は、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ、強面のヤツらまでもががっちりガードする、お嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。 ※電子版には一部掲載されないページがあります。
  • LAフード・ダイアリー
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    LA(ロサンゼルス)に渡った映画研究者が、「食」を通して考えたアメリカ。 料理本批評エッセイ『食べたくなる本』で話題を呼んだ著者による、 ユニークな食生活エッセイ&体験的都市論。 「スロー対ファスト」とか「オーセンティック対リミックス」というような、 私自身これまで少なからず囚われてきた対立構図がある。 LAの食には、それを軽々と超える自由闊達な生命力があるようにも思えた。 「多様性」とは何か、それをいま、どう擁護しうるか。 こんにち最も切迫したこの問いに対する貴重なヒントを、 私はここでいくつも得ることになる。(本書「まえがき」より) 【目次】 なぜアメリカへ? LAフリーウェイとIN-N-OUTバーガー 季節のない寿司 ゲリラ・タコス カナダの自然食 ヴェニスのエキゾティシズム ジョナサン・ゴールド USC 「映画と牛の関係について」 LAの友人 記憶の襞 多様性と画一性
  • 利生の人 尊氏と正成
    3.9
    第12回日経小説大賞(選考委員:辻原登氏・髙樹のぶ子氏・伊集院静氏)受賞!  鎌倉幕府滅亡から建武の新政へ。人が生きる甲斐のある世をつくる――後醍醐帝と志を同じくする楠木正成と足利尊氏。三人はその志をかなえるためにともに戦い、志をゆがめぬために敵味方に分かれた。やがて南北朝の動乱を経て、室町幕府による武家政権に移る混沌とした世の人間ドラマを、最新の研究成果も取り込みながら描き、まったく新しい足利尊氏、楠木正成、そして後醍醐帝を造形。選考会では確かな歴史考察と文章の安定感、潔いまっすぐな作柄が評価された、歴史小説期待の新鋭の登場だ。  「利生」とは「《「利益衆生」の意》仏語。仏・菩薩が衆生に利益を与えること。また、その利益」(大辞苑)。本作では「上下の別なく、民が国を想う志を持ち寄って各々の本分を為せば、きっと日本は悟りの国になれる」と後醍醐帝と尊氏、正成は理想の世にかかげる。 <あらすじ>  時は鎌倉末期。討幕の動きが発覚し後醍醐天皇は隠岐に流されるが、幕政への不満から、治世の主体を朝廷に取り返すという近臣たちの討幕運動は幕府内にも広がっていく。幕府の重職にあった足利高氏(尊氏)が、帝方の楠木正成に呼応するように寝返り、鎌倉幕府は滅亡。後醍醐帝が京に戻り、建武の新政がはじまる。  しかし、武家も公家も私利私欲がうごめく腐敗した政治は変わらず、帝の志を実現しようと心をひとつにする尊氏と正成の運命は、陰謀に翻弄され、引き裂かれていく。
  • おとなりさんの診療所 獣医の祖母と三つの課題
    -
    祖母はあやかしの世界〈まほろば〉で診療所を営む獣医師です。 私、芹崎小夜もそこで働こうとしたのですが、あやかしの理解度を試す三つの課題を出されました。 なにせあやかしは危険だし、その特有の行動が病の原因になるし、人と共に生きるからこそ訳アリになる生き物ですから。 そんなわけで私は今日も猫の守護霊センリと共に課題に取り組みます。 そう、祖母があやかしを救うことに人生を捧げるその理由を知るために――。
  • 空の轍と大地の雲と
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    自衛官だった伯父に憧れ陸上自衛隊に入隊した道畑直也。自衛隊の現実に幻滅し除隊を決めた直後、東日本大震災が起きる。何も出来ずに除隊した後ろめたさを抱える直也は、かつて伯父と交流のあった風間という男を訪ねて北海道へと向かう。未曾有の大震災で災害派遣に行けなかった元自衛官の成長を描く長編青春小説。
  • 神さまと前祝い
    値引きあり
    4.0
    「神さま」シリーズ累計15万部!運気が爆上がりするアメイジングな方法とは?………………………………………………………「前祝い」とは、よい結果になることを確信して、前もってお祝いをすることです。そして、運がいい人は、無意識に前祝いをしています。つまり、何につけ「先に祝ってしまう」ことが、運を引き寄せるポイントになるのです。 ―――著者「ひたすら楽しく!」これが前祝いの基本です。◇前祝いは、六十八秒以上◇なぜ「素敵な引っ越し先」まで見つかってしまう?◇ストレスと無縁になる「前祝い味噌汁」◇「寝る直前祝い」で不思議なことが次々起こる!◇超開運アイテムは自分でつくれる~その名も「前祝いブレスレット」特製・キラキラ王冠シール&おすすめパワースポット案内付き!!

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  • しゃぼん
    3.4
    ずっと女の子でいたい!……なんて無理? 仕事を辞めて彼氏の家にこもる花。おしゃれもセックスも捨てた。どうせいつかは枯れるのだ――30歳を目前に足掻く女性をリアルにキュートに描く表題作ほか、全4編のガールズ小説集。
  • さざなみのよる
    3.8
    1巻660円 (税込)
    小国ナスミ、享年43。息をひきとった瞬間から、彼女の言葉と存在は湖の波紋のように家族や友人、知人へと広がっていく。命のまばゆいきらめきを描く感動と祝福の物語。2019年本屋大賞ノミネート作。
  • 尼子経久 毛利が挑んだ中国の雄
    3.4
    毛利離反の報に、尼子方に大きな衝撃が走った。経久は怒るのも忘れ、茫然としてため息をついた。「やはり元就という男、ひとすじ縄ではいかぬ奴じゃった。毛利家を継ぐのを、なんとしてでも食いとめるべきであった」――わずか一代で山陰の雄となり、山陰に進出して11ヵ国を領有した尼子経久。傑出した将器と深い人間的魅力で人心をつかみ、毛利と死闘を演じた武将の生涯。
  • 恋人よ
    -
    こんなにも好きなのに、なぜ分かりあえないの。忘れられない愛がある――裕福な愛人生活を捨て、質素な一人暮らしを始めた沙江子。ゲイボーイとの奇妙な交流の果てに訪れる新たな転機とは(「ありふれた夜に」)。年下男との別れ話がこじれ、男の友人に襲われた啓子(「水にゆらめく」)。すれちがい、引かれあい、そして反発する恋人たちの4つの心模様。せつなさ溢れる、大人の恋愛小説集。
  • 明治兜割り
    -
    幕末の明治を舞台にした、津本版剣豪小説の精粋。侍としての意地をつらぬく生涯を送った「最後の剣客」こと榊原鍵吉が、明治19年11月10日、明治天皇天覧のもとに行なった一世一代の鉢試しを描く表題作に、維新前夜の西郷隆盛を描く「野に死する魂」、剣客の若き姿「近藤勇、江戸の日々」、「剣光三国峠」「うそつき小次郎と竜馬」「紀伊のはやぶさ」の6編を収録する。
  • 彼のこと
    3.5
    夫はなぜ消えたのか? これは愛だったのだろうか? 真実の愛とは? 結婚2年、行方を消した彼の貌を妻、愛人、行きずりの女子高生が語る――あれは、愛だったのだろうか……。結婚2年で、夫はなぜ姿を消したのか……。183センチの長身でハンサム、優しくて記憶力にすぐれた彼。20年来常連のスナックのおでんが好きで、仕事も家庭も順調だった彼の、真実の貌(かお)はどこにあるのか……。妻、愛人、ゆきずりの女子高生たちが語る、消えた彼の矛盾に満ちたさまざまな姿。
  • 白い屋根の家
    3.5
    その屋根の色は私の心の色……。喜久子、33歳、独身、持ち家あり。淋しさに埋まる闇に愛が溶け出す――その色は、すべてを覆い尽くしてくれる。心の奥に秘めたせつなさもすべて……。33歳の独身OL・喜久子が持った家は、札幌の澄んだ空に映える白い屋根の一軒家。ひとりで暮らす彼女をめぐり、3編の愛のドラマが展開する。恋愛の歩幅(スタンス)を手探りするうちに現れる、彼女の本当の想い……。珠玉の連作恋愛小説。
  • 勝つ極意 生きる極意
    -
    絶対不敗の勇者はいかにしてつくられたか? 趣味尽きない歴史人物エッセイ。人生ここ一番の勝負で勝った男たち――絶対不敗の人間は、いかにしてつくられたか……。宮本武蔵、大石内蔵助、徳川吉宗、山岡鉄舟など、史上稀なる剣客、名将、大器量人の、厳しい自己鍛練。剣の奥義が処世の指針となる道理と、「勇」に尽きる必勝法。剣の実践者の著者にして初めて可能な、合理的で躍動感にみちた語り口の、興趣つきない歴史エッセイ集。
  • 私のなかの男たち
    -
    強く、可愛く、哀れがあって、頼もしいのが<理想>の男……。愉快・痛快・爽快に、男の見方を教える、佐藤愛子の男性百科。「男のあわれ」「哀しき二枚目」「屹立すべし」「色道とは何ぞや」「知らぬは男ばかりなり」「男が泣くとき」「女が笑うとき」「男、このロマンチックなるもの」ほか、20篇を収録する、痛快エッセイ。
  • 原発への警鐘
    -
    日本列島「原発基地化」の実態と危険を暴く! スリーマイル島、チェルノブイリなどでの原発事故は、あらためて原子力エネルギーの怖さを実感させた。世界各国で安全神話がくずれているのに、なぜか日本では驚くべき「原発過密立地」計画が進行中だった……。住民の不安を解消しきれないままに、日本列島「原発基地化」を強行する危険な狙いとその全容を迫真の取材で描く!
  • 極辛版 キムチ大探検
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 キムチを通して知る韓国の生活と文化! ソウルのキムチは辛くない! 本場でさまざまなキムチを食べて回り、その作り方を詳しく習ってきた取材チームのキムチなんでも百科。ソウルの最新ガイドも満載! 極辛の「秘密」を求めて本場を食べ歩き! ソウル観光にも絶好の一冊。キムチを知れば韓国が見えてくる! ペチュキムチ、ポッサムキムチ、ムウトンチミ……。真っ赤な辛いものから、あっさりした汁ものまで、韓国のキムチはともかく多種多様。韓国パワーの源といわれるこの過激な漬物の正体は? 本場キムチの秘密を求めて現地取材した、初めての詳図鑑。ソウル市内のホテル、ショッピング、食べ歩きなどの最新情報も満載したカラー文庫。
  • ベトナムは、いま 十年後のベトナム戦争
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦争の本質を追求するオリジナル写真集――ベトナム戦争が終結して10年。だが、ベトナムの人びとにとって、あの戦争は、まだ過去の出来事ではない。枯れ葉剤の怖ろしい後遺症は、想像を絶するほど大きく、むごい。国土は荒廃し、米兵との混血児たちの悩みも消えてない。政治犯として捕らわれて拷問を受けた人々、元売春婦……。いったい、ベトナム戦争とは何であったのか? 戦火の時代から今日まで、ベトナムに視点を据え、戦争の本質を問い続けてきた写真家による、渾身のオリジナル写真集。
  • テッカ場
    3.4
    「大人の夢中」を見に行った! 競走馬セリ市、鳩オークション、テディベアの大集会……。「人の目の色が変わる現場」は、こんなにもおもしろい。我を忘れて夢中になって! ――「テッカ場」……それは理性が影を潜め、欲望がほとばしる場所。いい大人が我を忘れ、普段は封印された別の顔を、うっかり垣間見せる。競走馬セリ市、鳩オークション、ネットアイドル撮影会、テディベアの大集会……、独特のムードあふれる「欲場」の活況とコーフンを、参加者目線で追ってみた!
  • サイモンの秘訣
    3.0
    男とは何か、女の内に潜む快楽とは? サイモン生活を支える秘密の数々。快楽、漫画、男性論……機智しゅれるマル秘語録! ――男は官能の壺のフタを開くきっかけに過ぎない……女性の内に潜む快楽について発見した〈壺フタ理論〉、「あすなろ白書」の自己分析から、初めて語る「私はなぜ漫画を描くのか」など、サイモンの秘密が満載。ユニークな着眼と機知あふれる柴門版「マーフィーの法則」に至るまで、すべて初収録の文庫オリジナル!
  • アリバイの唄
    3.5
    元刑事の夜明日出夫が車を駆って犯人を推理――孫悟空タクシーのドライバー・夜明日出夫は、38歳。3年前まで、警視庁捜査一課の警部補だった。ある晩、夜明が乗せたカップル客の女の方が、3週間後に殺された。容疑の濃い美貌の女は、夜明の幼なじみで、逗子の豪邸にいたという鉄壁のアリバイがある。最後に夜明が解く、前代未聞の大トリックとは、いったい何か?
  • 「重厚長大」産業の復権 90年代へのポリシーX
    -
    潮流は「重厚長大」産業へ、という時代があった。新日鉄、三菱重工、トヨタ自動車、味の素、東レなど、内部蓄積してきたポリシーXが、全面展開しはじめている。90年代の産業界はどうなっていたのか。企業ルポの第一人者が、技術戦略面から現場を密着取材し、トップの発想も含め、日本の巨大企業の動向を鋭く読む力作。
  • 「手法革命」の時代
    -
    脱常識の異次元手法で成功した企業をルポ! ――技術といえば、とかく製造工程の改革・改良、そしてTQCなどの次元に目がいく。しかし、今や、既成概念の否定、脱常識、異次元発想が必要だ! 1のものを100にしてしまう、この「手法革命」にとりくんだ、ミノルタ、松下電器、東芝、アサヒビールなど、創造型企業の現場を訪ね、実例を具体的にルポする。
  • 月蝕島の魔物
    4.0
    1巻660円 (税込)
    舞台は19世紀ヴィクトリア朝のイギリス。貸本屋で働く青年ニーダムと姪のメープルは、文豪ディケンズとアンデルセンのお供でスコットランドへ赴く。氷山に包まれた謎の帆船、月蝕島と呼ばれる不気味な島、冒険の旅の結末は? ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作開幕! イラストつき!
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国
    4.3
    1~6巻693~748円 (税込)
    私たちが、すっと読み継いでいきたい物語。250万人が愛した、日本の小人(コロボックル)の物語、復刊! ――びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日、小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ! 日本初・本格的ファンタジーの傑作。<全6巻> ◎「久しぶりで本書を読んで感じたのは、これはなんと、純度の高いラヴストーリーそのものではないか、という驚きだった。」<梨木香歩「解説」より> ◎「初版が出て五十一年、いつのまにか本は半世紀を越えて生き、作者の私は八十歳を過ぎてしまった。いくつになろうと、私が作者であるのはまちがいないのだが、このごろはなんとなく自分も、読者の1人になっているような気がする。そして読者としての私も、この再文庫化を大いに喜んでいる。」<佐藤さとる> ◎「これが、僕がコロボックルを描く最後になるかもしれない。」<村上勉>
  • そして、星の輝く夜がくる
    4.3
    1~2巻704~748円 (税込)
    希望を探せ―― 神戸と東北 二つの被災地をつなぐ震災三部作・第1弾 2011年5月、東日本大震災の爪痕が残る小学校に、神戸から赴任した応援教師、小野寺徹平。 彼は子どもたちと触れ合うなかで、被災地が抱える問題と向かい合ってゆく。
  • 駒音高く
    3.8
    将棋の世界で歩む7人をあたたかな筆致で描く感動作 藤井聡太二冠の師匠・杉本昌隆八段も共感! 「絶対棋士になってやる」と誓った中学1年生の祐也だが、次第に勝てなくなり学校の成績も落ちてきて……(「それでも、将棋が好きだ」)。 青春・家族小説の名手が、プロを目指す中学生、引退間際の棋士、将棋会館の清掃員など、勝負の世界で歩みを進める人々のドラマを生き生きと描く珠玉の短編集。第31回将棋ペンクラブ大賞文芸部門優秀賞受賞作。 「将棋の厳しさ、楽しさ、人の情を感じる作品。最後は師匠目線で読みました」――杉本昌隆八段(解説より) 装画 高杉千明
  • 異端の夏
    3.0
    ベテラン刑事は許されない恋に落ちた! 夏の盛り、軽井沢の別荘地で、12歳の少年が消えた。東京の有名画廊の息子・雄介。わが子の不慮の死から妻と別れた過去をもつ刑事・辰巳は、事件を追いながら、雄介の母・康子に惹かれていく。一族内の確執、老舗画廊をめぐり錯綜する人間関係。剥がされていく人々の秘密に事件は……。傑作恋愛サスペンス。
  • 非色
    4.6
    待望の名著復刊!戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作!
  • ザボンの花
    4.0
    家庭や生活のいとおしさ。生活を愛し慈しみ、多くの人の心をつかんだ庄野文学の「家庭小説」の始まりであり、のちに名作『夕べの雲』に発展していく魅力の長篇小説――『ザボンの花』から庄野潤三独特の家庭小説が始まる。これは、著者にとって最初の長篇小説であり、麦畑の中の矢牧家は、彼がまさに創りつつある、新しい家庭であり、生活を愛し育んでいく本質と主張を、完成度の高い文学作品にしあげている。一生のうち、書くべき一番いい時に書かれ、やがて『静物』『夕べの雲』へ続く作品群の起点でもある。
  • 悪魔のウイルス
    -
    1巻1,567円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新型コロナウイルスの騒ぎから数十年後、中国の欧米諸国への劣等感という現実から生まれた超軍事兵器であるユダウイルス(人種別に効果が異なる新型インフルエンザ、自然発生のウイルスには考えられないほどの早さで遺伝子が変化する軍事用人工ウイルス)が政府系武漢研究所から盗まれた。自然発生ではない最先端テクノロジーが開発した人工ウイルスは容赦なく世界に壊滅的被害を与える。絶望した中国から飛んでくる核兵器、街を徘徊する感染ゾンビ達、混乱する世界、日本に船で押し寄せる数万人の中国・南北朝鮮の感染難民。この最先端テクノロジーが生み出した悪魔に日本政府はすべての力を振り絞って戦う。日本はどう生き残るのか?
  • 書店員と二つの罪
    3.5
    1巻1,699円 (税込)
    ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者が描く、慟哭のミステリー。書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本があるのを知って驚く。それは、女子中学生が惨殺され、通っている中学に放置された事件で、正和の同級生の友人が起こしたものだった。しかも正和は、犯人の共犯と疑われてしまい、無実が証明された後も、いわれなき中傷を受けたことがあったのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。出版・書店業界の裏事情を巧みに盛り込んだ、著者渾身の長編小説。
  • 転職の魔王様
    4.0
    1巻1,699円 (税込)
    この会社で、この仕事で、この生き方のままで――いいんだろうか。若手注目作家が未来の見えない大人たちに捧ぐ、渾身のお仕事小説! 大学卒業後に入社した大手広告代理店でパワハラに遭い、三年たたずに退職してしまった未谷千晴。働く自信と希望をすっかり無くしてしまった千晴だが、どうにか「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。「仕事内容なんて何でもいいから、とにかく履歴書の空白期間を埋めたい。それが未谷さんのご希望ですか」面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが……。人気漫画家、おかざき真里氏、推薦!
  • ハルカと月の王子さま
    4.2
    小説を音楽にするユニットとして、「夜に駆ける」を筆頭に2020年一番の話題となったYOASOBI。2021年1月6日に待望の1stEPが発売。そこに収録された新曲「ハルカ」の原作小説をビジュアル小説化! 著者は放送作家・脚本家としてもお馴染みの鈴木おさむ。鈴木おさむが紡いだ感動ストーリーに、「えっびっ」などのスタンプで超人気クリエーターとなり、「ハルカ」のMVも担当した伊豆見香苗が描き下ろしたイラストで新たな息吹を吹き込む。 YOASOBI「ハルカ」の別視点で繰り広げられるマグカップと遥の物語。 monogatary.comにて発表された「月王子」を大幅加筆し、新たなエピソードが加わり、さらなる感動を呼ぶ。 ~あらすじ~ 「あの日、雑貨屋で僕を拾ってくれてありがとう。 遥の幸せが僕の幸せだから」 『星の王子さま』を真似た「月の王子さま」のイラストが描かれたマグカップは、雑貨屋の片隅でずっと売れ残っていた。しかし、遥は「おもしろい」と買っていく。その日から、月の王子さまマグカップと遥の時間が動き出した。 初恋、受験、失恋、そして結婚出産。長い時間を重ね、育まれていくマグカップの愛。遥もどんどん愛着が湧いていくが……。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • あやかし主従のつれづれな日々 何度でもめぐりあう
    -
    友人の後ろについた黒い“もや”、過去世の夢を見る大学教授…… それより気になるのは、大事にしている式神にその思いが伝わっていないこと⁉  大学一年生の宗近靫正の影には、主従の契りを交わしたあやかしのサクヤが潜んでいる。父方の田舎にある山の桜の木に寄り添うように暮らしていたサクヤと幼い頃に出会って以来、靫正はサクヤとともに在ることを望んだ。友達のようになりたいのに、いつまで経ってもサクヤが自分を“坊ちゃん”扱いするのが靫正は気に食わない。そんなある日、靫正は会員不足に悩む昔噺研究会に勧誘されるが--。 対等でいたいのに主として扱われることにたいそうご不満な主と、主と対等でなんかいられるわけがないと主の望みを拒否しつづける従者のあやかしが遭遇する、不思議な輪廻の物語。
  • 心臓に針を
    3.0
    聖母マリアの名を冠した医院を経営し、慈善活動でも注目される美容外科医の深淵貴夜には、封印した過去があった。最愛の人に裏切られ、救いの手を差し伸べる人には喰いものにされ、絶望の淵にあったとき、「ずっとあんたを想ってた」と、彼女の過去を知る男が現れる。暗闇から這い上がろうと愛を葬るとき、彼女の中で善と悪が反転する――世間からこぼれ落ちていかざるを得ない人たちの生を、誰もが陥るかもしれない悪を通して描き出す。死の意味とは?人間の剥き出しの欲望を描ききった『狂歌』で第10回日経小説大賞を受賞した著者の最新作。
  • 和菓子迷宮をぐるぐると
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    変わり者と言われる理系大学生・涼太が出会ったのは、あまりに美しい「和菓子」。その「美味しさ」にも魅せられ、すっかり和菓子の虜に。勢いのあまり大学院に進まずに和菓子職人になることを決意し、製菓専門学校に入学してしまった。 個性豊かな学生たちとともに和菓子作りに精を出すが、和菓子はとにかく答えがない。自分の和菓子を作ろうと苦心するも、理系的思考が数値だけでは測りにくい和菓子作りの邪魔をして――。
  • うしろむき夕食店
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    レトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつの格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。 出てくる料理とお酒は絶品揃い。女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。 お店の名物は「料理おみくじ」。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。
  • 永遠の仮眠
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    音楽プロデューサーの悟は、テレビドラマの主題歌制作に苦戦していた。この楽曲がヒットすれば、低迷中のシンガー・義人は大復活を遂げる。悟もすべてを賭けていた。しかしドラマプロデューサーの多田羅は業界の常識を覆す提案を……。そんな折、日本は未曾有の危機に襲われる。社会的喪失の中、三人の運命の行方は――。
  • 君が笑うまで死ぬのをやめない 雨城町デッドデッド
    値引きあり
    4.0
    新居に棲みつく呪われた女。 彼女を救うために俺は―― 1万回死ぬことを決めた! 陽気なバカの辞書に不可能はない。 切なく笑えて、驚き泣ける。青春タイムループ小説! 大学進学に伴い、引っ越したアパートには悪霊が棲んでいた。 霊に刺殺された灰原雅人は死の直前に巻き戻る。部屋に入れば殺される――。しかし男たるもの寛容さも必要だ。殺されたくらいで逃げるようでは大学生は名乗れない。かくして灰原は女の霊と同居を始めた。死と隣合わせの毎日で、彼女の事情を解決すべく。 これは赤の他人の幸せを追い求める、“時をかける馬鹿”の物語。
  • ニムロッド
    3.5
    仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。 中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。 小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。…… やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 …… 「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」――島本理生さん (TBS系毎週土曜日あさ9:30~放送中「王様のブランチ」より ) 【芥川賞選考委員絶賛、選評より】 「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」――吉田修一さん 「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」――山田詠美さん
  • 野良猫を尊敬した日
    4.0
    現代を代表する人気歌人であり評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍する著者による最新エッセイ集。無邪気になれなかった子供時代、何もなかった青春、そして大人になっても未だ世界とうまく折り合えない日常。 人生、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない? 自分らしく生きていい。ユーモアを織り交ぜて描く、ちょっと変で愛しい、魅力のエッセイ62篇。
  • 誰かが見ている
    3.7
    ★★★★★第52回メフィスト賞受賞作★★★★★  ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。 「夏紀ちゃんがいなくなりました」 なんと、千夏子の子が保育園から消えたという。 不安を募らせる千夏子のもとに、二本目の電話が。 その電話は<彼女>からのものだった――。 4人の女性が抱える「女」としてのジレンマを鮮烈に描き切った究極のサスペンス!
  • 霊視刑事 夕雨子1 誰かがそこにいる
    3.7
    1~2巻748円 (税込)
    刑事夕雨子はいつも首元にストールを欠かさない。お洒落のため? いや、これを巻かないと、寒気と共に常に死者が話しかけてくるからだ。「祖母譲りの特殊能力を活かしたい」と、この仕事に就いたが体力を消耗する霊視には、未だまったく慣れないのだった。浮かばれない死者たちの声は、ある時は怒りに震え、ある時は悲しみに沈んでいり。事件の本当の真相は、彼らの声を聞かずにはわからない――意外な結末がスリリングな、エンタメ女性刑事シリーズ、開幕!
  • 完パケ!
    4.0
    たった一つのことにすべてを賭けた、あの輝かしい日々。 経営難で閉校が噂される武蔵映像大学で、卒業制作のドラマ映画を撮れるのは、たった一人。感覚の安原と理性の北川。お互いの才能を認め合いながらも性格がまったく合わない二人は、同じ題材を使ってコンペで勝負をすることに。撮影は、前途多難の幕開けとなったが――。
  • そして扉が閉ざされた  新装版
    3.4
    富豪の若きひとり娘が自動車事故で不審死して3ヵ月、彼女の遊び仲間だった男女4人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた! あの事故の真相は何だったのか? 4人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末。極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。
  • 水

    5.0
    水差しから救いの水を飲んだ直後息絶えた病床の母(「水」)。「死にたくない、俺ひとり」妻の胸で叫ぶ癌を病む夫(「谷」)。生と死のきわどさ、戦き、微かな命の甦りの感覚を、生理と意識の内部に深く分け入っていく鋭敏な文体で描出した、「影」「水」「狐」「衣」「弟」「谷」の6作による初期連作短篇集。
  • 木犀の日 古井由吉自選短篇集
    3.8
    〈都会とは恐ろしいところだ〉。5年間地方で暮らし、都会に戻った私は毎朝のラッシュに呆然とする。奇妙に保たれた〈秩序〉、神秘を鎮めた〈個と群れ〉の対比、生の深層を描出する「先導獣の話」のほか、表題作「木犀の日」、「椋鳥」「陽気な夜まわり」「夜はいま」「眉雨」「秋の日」「風邪の日」「髭の子」「背中ばかりが暮れ残る」の10篇。内向の世代の旗頭・古井由吉の傑作自選短篇集。
  • こんな日もある 競馬徒然草
    4.7
    1巻1,771円 (税込)
    ツキにからかわれるのも、人生長い目で見れば悪いことではない。 年々歳々、馬とともに春夏秋冬をめぐり、移り変わる人と時代を見つめ続けた作家の足跡。 日本文学の巨星が三十余年にわたり書き継いだ名篇エッセイ、初書籍化。 編・解説:高橋源一郎 何年先のことになるやら、たとえばダービーの日のスタンドかテレビの前で、そういえばあの男、このダービーをもう知らないんだ、と生前の私のことをちらりと思い出す人がいるかもしれない、と今からそんなことを考えると、心細いようで、あんがい、慰められる気持ちになる。自分一個の生涯を超えて続く楽しみを持つことは、そしてその楽しみを共にする人たちがこれからも大勢いると考えられることは、自分の生涯が先へ先へ、はるか遠くまで送られて行く、リレーされて行くようで、ありがたいことだ。 (本文より)
  • 浅草料理捕物帖(一)
    完結
    3.0
    浅草で評判の一膳飯屋・樽屋の板前、孝助のもとに、悪評高い岡っ引きの文蔵がやって来た。店に毎晩来る浪人・越野十郎太が、連続辻強盗ではないかと目星をつけたからだ。文蔵の手下になりたい孝助は、十郎太を見張るが、十郎太はすぐに意図を見抜き、疑いを否定する。やがて二人は、それぞれが十年前の事件の裏を暴くため、浅草に戻ってきたことが明らかに……。一方、太物問屋・片倉屋に、手代として働いていた息子を見捨てられた千代治は、復讐のため主人・徳兵衛らを付け狙う。だが、その矢先、番頭が辻強盗に殺される。果たして犯人は――? 美味しい浅草の食と事件を描く捕物帖、待望の幕開け!
  • リストラ日和
    3.6
    森山二郎は、日本を代表するメガバンクに勤めるエリート銀行マン。順風満帆の生活を送っていたが、突然、系列子会社への転出を命ぜられる。事実上のリストラである。二十九年間走り続けた日々の、あまりにも呆気ない終焉だった。なぜ自分なのか――現実を受け止められず、葛藤する毎日。リストラの余波で家庭も崩壊寸前の中、銀行員時代に扱った案件で森山は訴えられ、さらなる暗雲がたちこめる……。仕事とは何か?家族は再生するのか?すべての働く人々の心に沁みる長篇小説。(解説・高田郁)
  • イノセント・ツーリング
    3.3
    緊急事態宣言が明けて2020年も夏を越え、大学時代の親友の夫とその息子と、紀伊半島のツーリングに出かけることになった。若くして命を落とした親友との約束を果たすため、そして、ひとり親で育った息子が母を新たに知るため。就職氷河期世代が親になっての心情もそこはかとなく漂うハートウォーミングなロードムービー風の小説が本書。日常の景色だけでなく生活スタイルも変わってしまった。変わらざるをえなかった。リセットするにしても、調子を取り戻すためにも、記憶の底に押し込めてしまった大切なものをもう一度見つけ出して、新たに前に進もう。コロナ禍でぽっかり出現したつかの間の人生の空白期間。みーんな元気の在庫がなくなった。でも、だから……3人それぞれが生きるために必要なささやかなものを見つけた、数日間の旅の物語。
  • 月のうた
    4.4
    小学生の時に母を亡くした民子は、父とその再婚相手との三人暮らし。複雑な想いを胸に秘めていたが、亡き母の親友からある話を聞き、徐々に心を開いていく――それぞれの想いを鮮やかに掬い取った、切なくも温かな家族の物語。
  • ぎぶそん
    4.0
    中学二年「ガンズ・アンド・ローゼズ」に心酔した少年ガクは、仲間を集めてバンドをはじめる。 親友のマロと幼なじみのリリイ。 それに「ギブソンのフライングV」を持っていてギターがうまいと噂――の問題児かける。 ケンカや練習を経て、四人は次第に仲間になっていく。 ガクとリリイの淡い恋、文化祭ライブ、十四歳のできごとのひとつひとつが多彩な音を響かせあう青春ストーリー。 第21回坪田譲治文学賞受賞作。
  • 本多正信 家康に天下をとらせた男
    3.0
    「なんとしても、わがあるじに天下をとらせてやりたい。そのためには、あの秀吉に負けない権謀術数を磨かなければ」――正信は最近、ようやくこのことの面白味がわかりかけてきていた。一度は家康に弓を引きながら、許しを得て、ついには家康最大の腹心となった本多正信。類い稀な着想と企画力を武器に、徳川政権の地位を不動のものにした名参謀、その独創的生き方とは!
  • アイドル潜入捜査官 小田切瑛理
    5.0
    とある権力者の指示により、国民的人気アイドルグループ「プリティなでしこ」の第10期メンバーオーディションを受け、グループに潜入した、元警視庁公安部の小田切瑛理。 年齢制限10オーバー、格闘技をたしなみ媚びは売らず(売れず)正義感あふれる彼女が、慣れないアイドル活動に悪戦苦闘しながら、テロリストスパイ捜査を進めていく。 デンジャラスなアイドルの規格外っぷりに笑いが止まらないコメディタッチ爽快小説!
  • タマの猫又相談所 花の道は嵐の道
    3.7
    ──うちの理生ときたら、高校生になったというのに、泣き虫で弱虫でこまったもんだ。やれやれ、おれがなんとかしてやるか──。 流されるままに花道部に入部し、因縁ののライバル茶道部との激しい部室争奪戦に巻き込まれてしまった理生を、じつは妖怪・猫又の飼い猫タマが陰から賢くサポート。
  • 北京散歩ノート
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北京に行ってない人にだって、北京を旅行した気分にさせる、北京の情報がいっぱい! 旅を10倍楽しくする北京マップ――北京の空に想いを馳せて、田舎のおふくろを東京見物によぶ時の、意中の人を実家に案内する時のおもいで、北京から来た中国の編集者と力を合わせて編んだ、「北京旅行全情報」。北京への旅行で、最少限必要な会話や食事・宿泊・交通の情報、昔から有名な街並みや名所旧蹟、公園や博物館・美術館の、歴史と地理が満載。――極爲熱情地編輯了 北京旅遊指南!
  • 武蔵と五輪書
    5.0
    凡俗を超越した達人の心技の妙。現代人に最高の処世訓――生涯60余度の真剣勝負に勝ち続けた宮本武蔵が、「二天一流」の奥儀を後世に残すために記した「五輪書」。兵法の世界のみにあらず、人生全般にわたる処世訓と読める、普遍の広がりをみせる練りぬいた名著述である。この、宮本武蔵の心と技を、剣道三段の津本陽がわかりやすくときあかす、極めつきの現代語訳。
  • 日本剣客列伝
    -
    剣豪10人の実践の模様を再現する迫真の力作――誰がいちばん強いのか? みずから剣道の達人でもある著者が、日本歴代の名だたる剣豪から10人を選んで、実戦の模様を臨場感あふれる筆致で再現する。塚原卜伝・小野次郎右衛門・東郷重位・柳生宗矩・宮本武蔵・千葉周作・男谷信友・仏生寺弥助・近藤勇・榊原鍵吉らの実像が生き生きと甦る、津本版新剣豪小説の精粋。
  • 数学は嫌いです! 苦手な人のためのお気楽数学
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 読めばゼッタイ子どもに教えたくなる。「楽しい勉強」の基本形――関数だの、方程式だの、微分だのといっても、基本的な部分は、日常生活の中で、普通に暗算しているようなことばかりなのだ。買い物に行ったときのお釣の話から、二次方程式へ。また、蛇口から垂れる水の量の話から、積分の話へ。これ一冊で、数式も苦じゃなくなる! 数学嫌いを大変身させてくれる、目から鱗の名教則本。
  • 危地に生きる姿勢
    -
    自由に、悔いなく生きた男たちの人生は、どのようなものであったのだろうか? 逆運に立ち向う男の生き方を考える――宮本武蔵、塚原卜伝、伊藤一刀斎などの、激烈な闘争の半生と不動の境地を考える時、16歳の昭和20年1月、動員先の川崎航空機工場で受けた、戦慄の空襲体験を思い出す時、故郷・片男波の海が育んだ、命を賭けて逆運に立ち向かう男たちを知る時……、著者の胸に去来するものを、熱く静かに語る、滋味あふれるエッセイ集。悔いなく生きる、自信と備えを考える名著。サラリ-マンをやめ、無一文で帰郷してからの激しい星霜と、敵を回避することを潔しとしない性分、男として守らなければならないものを、静かに語る!
  • 愛子のおんな大学
    -
    笑って、怒って、考える、女の行く道・生きる道。娘と妻と母親と、世の中半分、女族。男と女の生活が、この世の幸せであるならば、女の道を教えます。ご存じ愛子の痛快な、男女共読、名エッセイ。「離婚常習者の弁」「母性愛のワナ」「わが教育愚論」「姑のブルース」「ヤキモチは焼くべし」など、24篇を収録。
  • もう頬づえはつかない
    -
    さよなら、偽りの愛、やさしさだけの男たち。若い世代に圧倒的共感を呼ぶ、話題の青春文学――橋本くんと体をあわせている時も、ふらりと出ていってしまった恒雄を激しく求める私。奇妙な三角関係に陥った女子大生・まり子が、体の変調を自覚した時、残酷な「卒業」の季節が訪れて……。大胆な行動と湿った生理の間に揺れる、現代の愛のかたちを爽やかに描いて、騒然とした話題に包まれた、早大文芸科生の「卒業小説」。
  • にっぽんほら話
    3.0
    ぜ~んぶ手口の違うショートショート25話――うははのへ、太郎とキツネ、うちのニャロメ、恐竜の声、シノプシス、おさる日記、サウンド・オブ・ミュージック……童話あり、SFあり、落語あり、そしてホラーありと、ぜーんぶスタイルの違う仕掛の、小意気な25のショートショート集。全篇万化、和田誠の世界。
  • 「日本自讃論」では未来は読めない
    -
    夜郎自大で世界中の笑いものにならないために、これからどうするか? 誰が総裁になろうと、これだけは重要だ! ――世界的な日本叩きの中で、被害者意識とエリート意識に捉われた、愛社人間のアナタ。豊かになった日本は、なぜ他国から嫌われるのか。国内での常識は、世界では通用しないのではないか。精神主義や集団ガンバリズムは、国を亡ぼすのではないか……。入社試験のあり方から愛社精神に巣くう病理、カラオケブームの意味するものまで、我らKKニッポンの全社員が、クールに自分を見直すべき問題に斬り込む! KKニッポンの全社員に贈る診断と処方箋、今後の指針を探る対談集。
  • 理系白書 この国を静かに支える人たち
    3.9
    日本の高度経済成長を支えながらも、文系優位の社会で、その存在がかすみがちな「理系」。深刻な科学離れが叫ばれるいま、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚など、理系のすべてを初めて浮き彫りにした渾身のレポート。はたして、理系は報われているか? 第1回科学ジャーナリスト大賞受賞作品。 ◎養老孟司氏推薦! ――日本人が「なぜ?」という問いかけができなくなったのは、本当の「科学する心」が失われたからではないかと思う。この本は、そのわけを解き明かしている。
  • 日乃出が走る 浜風屋菓子話
    3.7
    時は明治2年。 代々続く一軒の老舗菓子店が、店を閉めた。 世の混乱と父親の謎の急死により店が傾き、悪の豪商・善次郎の手に押さえられたその店――橘屋を復興しようと、ひとり娘である16歳の少女・日乃出は奔走をはじめる。 再建の第一歩として必要不可欠な家宝の「掛け軸」を奪還するため、日乃出は善次郎と「百日で百両、菓子を作って稼ぐ」という勝負をすることに……。 果たして日乃出は、その賭けに勝つことができるのか!? 勝敗の鍵を握る幻の西洋菓子「薄紅」のレシピを追い求め、日乃出は走る!
  • 塚原卜伝十二番勝負
    4.0
    剣の極意を求める壮絶な決闘を描き、剣豪小説に新しい息吹をもたらした会心作。剣の聖地・鹿島に生まれ、香取神道流の奥儀を極めて、17歳で武者修行の旅に出る。めざすは、諸流達人の集まる京都だ。一人の若者が古今無双の剣士と称されるまでの名勝負をリアルに描き、謎多き塚原ト伝の実像に迫る、長編力作。
  • ジ エンド オブ ザ ワールド The End of the World
    3.5
    中東で起こった戦争をきっかけに世界各地で核爆弾が炸裂。 避難したシェルターの中で、母も父も、弱って死んでいった。 シェルターに一人残された少年。 そんな時に無線機が受信したか細い声。 少年たちはどうなったのか?(表題作) 卒園6年後に行われた幼稚園の同窓会、そういえばあの時……だんだん全員が思い出しはじめたあの子のこと。 (「六年目のクラス会」) 刊行当時に衝撃を呼んだ、那須正幹の名短編10編がよみがえる。
  • 鹿乃江さんの左手
    3.5
    「この学校には魔女が棲んでいて、どんな願いごとも一つだけ叶えてくれる」という噂。 絵空事と思っていた生徒の前に、ある日魔女を名乗る女性が現れて……。(「からくさ萌ゆる」より) ある女子校で起こる“不思議で残酷な出来事”を描く3つの連作短編集。
  • 嘘つきたちの晩酌
    -
    大学卒業を控え、就職や進学などそれぞれの道へと進む、優香、千恵美、征太、彰士。二年間シェアハウスで同居していた彼らは、四人で過ごす最後の夜に、思い出作りとして「秘密暴露会」を開くことにした。酒と肴を手に、誰にも言ったことのない秘密を明かすことで親交を深める――そんな会になるはずが、一人、また一人と暴露するにつれ、四人の複雑に絡み合った事情が浮き彫りになり……? 報われない思い、許されない願い、終わらない贖罪――それぞれの秘密を胸に、嘘つきたちの夜は静かに過ぎていく。
  • 少年十字軍
    3.6
    13世紀、フランス。 “天啓”を受けた羊飼いの少年・エティエンヌの下へ集った、アンヌ・ルー、ベッポら数多の少年少女たち。 彼らの目的は聖地エルサレムの奪還。 だが国家、宗教、大人たちの野心が行く手を次々と阻む――。 直木賞作家・皆川博子が作家生活40年余りを経て、ついに辿りついた最高傑作。
  • カレンダーボーイ
    3.7
    ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!? 社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を行き来するようになってしまう。 二人は過去を変えることで、ある人を救うことができると気づく。 あたたかな切なさに満ちた物語。
  • 拳豪伝
    4.0
    時は幕末、「拳骨和尚」物外の、愛と武勇の遍歴ー幕末の動乱の世を生きた「げんこつ和尚」武田物外(もつがい)の、愛と武勇の遍歴。武家の長男に生まれながら、幼時の喧嘩で相手が死んでしまい、剃髪する。剣と柔術の道を極め、京都・壬生(みぶ)の新選組道場に現われてその荒稽古を嘲り、近藤勇の挑戦を受ける晩年まで、人並み外れた怪力の持ち主の、気骨の生涯をたどる痛快時代巨編。
  • 蟻地獄(新潮文庫)
    3.8
    二村孝次郎(にむらこうじろう)は、親友の修平(しゅうへい)と共に一攫千金を目論み、裏カジノに乗り込む。大金を手に入れたかと思いきや、イカサマは見破られていた。5日後までに300万円を差し出さなければ、人質にとられた修平は殺される。金をつくるため、孝次郎が向かった先は、青木ケ原樹海。19歳の青年は奔る! 地獄から生還するために――。圧倒的筆力で読む者を欺く、超弩級ノンストップ・エンタテインメント!(解説・道尾秀介)
  • アメリカ ハーブ紀行
    4.0
    ハーブ復興の地から陽気な楽しみ方。バジルのそばにユリやナスがすまし顔! ヒューマンで温かなハーバルライフ公開。ハーブを楽しむ新ヒント! --ハーブ・ルネサンスの地、アメリカ。自然回帰の波にのって蘇ったハーブが、いかに暮らしに根付き、社会に溶け込んでいるか。フィッシャー家の5代にわたるハーブ料理のレシピ、実地に体験した苗作り、森につくったリタイア後の農場、進んだ園芸療法……などを通し、堅実でヒューマンなアメリカ流ハーバルライフを公開。
  • 野鴨
    3.0
    はかなく取りとめない日常の中に現代の至福を描き出す長篇小説。家族を愛し人生を慈しむ――丘の上に住む作家一家。息子たちは高校生・大学生になり、嫁いだ娘も赤ん坊を背負ってしばしばやってくる。ある時から作家は机の前に視点を定め、外に向いては木、花、野鳥など身近な自然の日々の移ろいを、内では、家族に生起する悲喜交々の小事件を、揺るぎない観察眼と無限の愛情を以て、時の流れの中に描き留めた。名作『夕べの雲』『絵合せ』に続く充実期の作家が、大いなる実験精神で取り組んだ長篇。 ◎庭に来る鳥や、庭の樹木から書き起こされる章が多いが、人の心が自然現象のなかに融け、照らし出されているように感じられる。八章には、「四十雀が飛び立ったあと、水盤の水に映った空が揺れている。」という小景描写があった。水面が揺れているのではなく空が揺れている。こんなところを読むと、今、見ているような気がする。昭和の小説には、このような豊かさがあった。<小池昌代「解説」より>
  • 室町記
    5.0
    日本文化の核を育み、社会の階層をかき回した、渾沌と沸騰の200年! 豊かな乱世の絢爛たる文化―― 日本の歴史の中でも室町時代の200年ほど、混乱の極みを見せた時代はなかった。が、一方では、その「豊かな乱世」は、生け花、茶の湯、連歌、水墨画、能・狂言、作庭など、今日の日本文化の核をなす偉大な趣味が創造された時代でもあり、まさに日本のルネサンスというべき様相を呈していた。史上に際立つ輝かしい乱世を、足利尊氏や織田信長らの多彩な人物像を活写しつつ、独自の視点で鮮やかに照射する。
  • 考えるよろこび
    4.0
    江藤文学への最高の入門書。『漱石とその時代』執筆当時に行った、若き著者の知性とユーモア溢れる講演録。表題作の他「転換期の指導者像」「英語と私」など、全6編――アメリカから帰国し、名作『漱石とその時代』を準備中の、1968年から69年にかけて行われた若き日の6つの講演。現代における真の「英知」とは何か……歴史を探り、人物を語り、表現の謎に迫り、大学や国際化の意味を問う。軽妙なユーモアと明快な論理、臨場感あふれる語り口で、読者を一気に江藤文学の核心へといざなう。多くの復刊待望の応え、甦った歴史的名講演集。 ※本書は、講談社文庫『考えるよろこび』(1974年9月)を底本としました。
  • 旅の話・犬の夢
    -
    若き文学者・江藤淳のほとばしる好奇心、躍動する批評精神。旅先での思索、愛犬との日常――ロンドンでターナーと漱石の内的現実について考え、ドイツで音楽生活の厚みと欧州人の厳格な孤独に触れ、ウィーン国立歌劇場の爛熟と洗練を極めたオペラに酔い、アメリカで世阿弥を読み自己の核心を支えるものを発見し、東京で愛犬ダーキイを傍らに思索を重ね執筆する。著者が20代後半から30代にかけて、横溢する好奇心と旺盛な行動力、躍動する批判精神で綴った、随筆集の名著。
  • 全員少年探偵団
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    霧の中から現れる怪しい灰色の紳士カクイ。 呪われた美しい首飾り。 美しいバイオリニストの少女。 名探偵明智小五郎。 そしてわれらの少年探偵団。 江戸川乱歩の生誕120年を記念したオマージュ作品! 少年探偵団の活躍の場を現代に移し、新しさと懐かしさを纏いながら、今こそ“彼ら”が藤谷治の手によって復活する!
  • ビオレタ
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。 そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。 何事にも自信を持てなかった妙だが、ビオレタでの出会いを通し、少しずつ変わりはじめる。 人生を自分の足で歩くことの豊かさをユーモラスに描き出す、心のすきまにしみこむ温かな物語。 選考委員の満場一致で選ばれた、第四回ポプラ社小説新人賞受賞作。
  • 芭蕉
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    芭蕉は、俳諧の大成者であるとともに、日本美の極限を生きた。著者が心血をそそいだ、読売文学賞受賞作の『芭蕉』は、必読の座右の書として、不朽の光を放っている。そのほかに、著者の芭蕉に関する重要評論も収録した全集版。
  • 釈迢空 短歌 その器を充たすもの
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    釋迢空すなわち折口信夫は、著者の青年時代からの師であり、決定的な存在であった。その影響と、そこからの超脱が、著者の文学者としての歩みといえよう。本書収録の2著作『釋迢空』『短歌 その器を充たすもの』は、師と著者とのあいだに発せられた光芒である。
  • 青葱(第4回大藪春彦新人賞受賞作)
    3.3
    1巻202円 (税込)
    話題の新人を続々輩出する大藪春彦新人賞、第4回受賞作! ●今野敏 選評(抜粋) 日常生活の描写と、殺人・死体遺棄とのミスマッチが、なんともいえないおかしさを醸し出している。話の先が気になって、ついページをめくってしまった。 ●馳星周 選評(抜粋) 物語の進め方も、クライマックスの盛り上げ方も文句ない。 ●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋) 主人公、母、祖母。三人の女性が死体隠蔽をめぐって右往左往する様は、時に笑えて時にゾッとする、極上のサスペンスになっていました。 ●あらすじ 母から、祖母が徘徊でいなくなってしまったという連絡を受け、ひかりは約半年ぶりに実家に帰ってきた。 仏間に横たわっている父の姿。そして母の言葉。 「おばあちゃんが、殺してしもてん」 台風が通り過ぎ、昨日までの悪天候が嘘のように日射しが明るい。 ひかりは、警察で取り調べを受けるなか思い返していた。実家で起きた、あの出来事を……。 ※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録
  • P+D BOOKS 怒りの子
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    三人の女性の緊迫した“心理劇”。 「あんたの中に、怒りの子が見える……人のうちに、潜んでる、外から見えんけど、何処かにいる、人の奥のほうに。」  自分自身のやりたいこと、望んでいることなどが定まらず、ビジネス学校に通いつつ悶々とした日々を送る主人公・美央子。美央子が姉のように慕う、どこか浮き世離れした雰囲気を持つ初子。そして美央子と同じアパートに住み、親しくするそぶりを見せながら、いちいち美央子の感情を逆撫でしていくますみ――。3人の感情は、初子の義弟・松男の存在を触媒として、大きく揺れ動いていく。  人間の心情を、平易な言葉を使いつつ、豊かな描写力で見事に描ききった、第37回読売文学賞受賞作。
  • P+D BOOKS 三つの嶺
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    1巻715円 (税込)
    義妹・マリアが選ぶのは双子の兄か弟か?  名峰ドライチンネで遭難死したイタリア人ガイドの娘・マリアは、ガイドのバディーであった日本人・鳥羽省造の元に引き取られ、2歳上の双子・博、豊とともにすくすくと成長する。10歳だった少女は、双子と同じく山登りが大好きな美しい女性になり、やがて省造が勤める会社のマスコットガールを務めるまでに。一方、大学生になっていた博と豊は、マリアへの募る思いを抑えることができず、ほぼ同時に愛を打ち明ける。  ふたりのどちらかを選ぶことができないマリアは、タレント活動に没頭する日々を送るが、ある日、博と豊が北アルプスで遭難したという知らせを受けて――。  きょうだいだが恋愛も結婚もできるという微妙な関係にある3人が織りなす、山を背景とした濃厚な人間ドラマ。
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>
    3.7
    星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。<特別収録>伊坂幸太郎ロングインタビュー。
  • 黒沼 香月日輪のこわい話
    4.5
    無邪気に見える子供の心にさえ巣くう「闇」をまっすぐ見据えた身も凍る怪談と、日常と非日常の間に漂う世にも不思議な物語。 夜中、読んじゃダメ。怖いけれど懐かしい。きっとあなたのすぐそばにも、奇妙な世界が存在する。放課後の学校で「永遠の鬼ごっこ」をする少女 たち、森の奥の禁断の地、海から男を呼び続ける人魚……。無邪気に見える子供の心に潜む〈闇〉や、ふとした瞬間に迷い込んでしまった奇妙な非日常を描いた背筋も凍る作品集。話題の新装版『桜大の不思議の森』の桜大が幼少期に体験した、祭りの夜に起きた不思議を描いた「黒沼」を収録。 目次 このさき、危険区域~学校のこわい話 ランドセルの中 たたずむ少女 扉の向こうがわ 呪い 鬼ごっこ   忘れもの 聖母 黒沼 譚の部屋 ねこ屋 鬼車 再見 海を見ていた はげ山の魔女 人魚の壷 海を望む窓辺に 春疾風 断崖 春 茶屋の窓辺にて候 文庫版あとがき

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