作品一覧

  • 迷子の龍は夜明けを待ちわびる
    4.0
    1巻1,705円 (税込)
    余命わずかな老人のために、天空語で書かれた日記を読んでやってほしい。天空族のセイジはその依頼を受けることに。しかし、訪れた山の屋敷には、ある家族を襲った哀しい事件の真相と、天空族の秘密が眠っていた。過去を打ち明けないまま消えていこうとする龍と、さまよう少年の亡霊を救うために、セイジはある決意をする。

ユーザーレビュー

  • 迷子の龍は夜明けを待ちわびる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    天空族と大和族が存在する世界。
    大和族は私たちみたいな普通の人間だけど、天空族は違う。肌は緑で、髪は漆黒。天空山という山に昔は住んでいたが、今では街におりてきて普通に暮らしている。
    そんな天空族の主人公(セイジ)は、学生時代に肌の色の違いでからかわれたことをコンプレックスに引きこもりになっていた。街におりてくる前は、天空山の最後の一人の住民であった祖母と暮らしていたが、祖母の体調の急変によって街の病院の近くで働き、暮らしていたのだった。
    そんな引きこもりを続けるセイジの元に、見知らぬ老人が訪ねてくる。天空語に関わる用事のようだが、どこでセイジが天空語を話せることを聞きつけたのだろうか。
    おそる

    0
    2023年03月18日
  • 迷子の龍は夜明けを待ちわびる

    Posted by ブクログ

    天空族っていう設定が非常に面白かった。
    例えば外見とかいろんな要因で傷つけられてしまった人が癒し癒される話だとしたらとても納得できました。
    絆を失った人が、新しい絆を見つける。再生の物語。

    「お前ら人間は脆弱で、言の葉で簡単に壊れるのに、人を壊すことを平気で吐く。だから口にする方も、鵜呑みにする方も、愚か者だ」

    0
    2023年01月08日
  • 迷子の龍は夜明けを待ちわびる

    Posted by ブクログ

    なんといっても「世界観」。文章も独特な雰囲気があって、静かに荒削りというか、不思議な魅力のある物語だなと感じました。

    原題より合ってるじゃんと思えたタイトル、個人的には少数派。フォントのセンスも大切だ。

    関係ないけど、「惟」という字は「おもう」で変換候補に出てくることがわかった。

    0
    2022年09月01日
  • 迷子の龍は夜明けを待ちわびる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    天空族という途絶えかけた少数民族の歴史と、悲しいすれ違いをした家族の過去が徐々に紐解かれていく。
    植物に生気を吸い取られて命を落とすこともある天空族の危うい特性が、
    「目的に一直線で、嫌われることや相手を傷つけることを気にしない」植物のしたたかな恐ろしさを際立たせる。
    徐々に謎が解かれていくのは物語としても面白かったが、
    文明の庇護の元意識することのない自然の怖さが印象に残った。

    0
    2021年05月29日

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