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盗んでも盗んでも、手に入らなかったもの。それは、ただ横に座って私の話を聞いてくれる相手。私を受け入れてくれる、自分の居場所だった――。元北京五輪マラソン代表候補としてその名を知られた原裕美子。引退し、一度は表舞台から消えた彼女の名前が、17年、18年と二度にわたり再び取り上げられた。それは「万引きで逮捕」というニュースとしてだった。原は依存症である「窃盗症(クレプトマニア)」を患っていた。窃盗症に陥った裏にあった過酷な競技人生、怪我、婚約不履行、1000万円超の詐欺被害……。これまでの過去と今とともに、40歳を前にひとりの女性として揺れ動く心の内を率直につづっている。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年03月24日
マラソンのトップアスリートが、何十年にもわたって摂食障害に苦しみ、窃盗症と闘ってきたエピソード。
読むだけで本当に苦しくなる。
どれだけ辛い思いをして頑張ってきたんだろうと思う。
しかしこの病気は実際に公表していない人を含めるとその数は異常なほど。
痩せなければ走れないという風潮があり、いきすぎた...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月09日
成長途中の身体を酷使したり制限することが、こんなにも長く心と身体を蝕むとは、ショックだった。飢餓状態とクレプトマニアが繋がっていることも、医学的見地からの解説でよくわかった。
社会性や生活力を培う機会もないままに、勝負の厳しい世界で前だけを見させる指導。それらに警告を発した本書はとても貴重だと思う。...続きを読む
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