あらすじ
盗んでも盗んでも、手に入らなかったもの。それは、ただ横に座って私の話を聞いてくれる相手。私を受け入れてくれる、自分の居場所だった――。元北京五輪マラソン代表候補としてその名を知られた原裕美子。引退し、一度は表舞台から消えた彼女の名前が、17年、18年と二度にわたり再び取り上げられた。それは「万引きで逮捕」というニュースとしてだった。原は依存症である「窃盗症(クレプトマニア)」を患っていた。窃盗症に陥った裏にあった過酷な競技人生、怪我、婚約不履行、1000万円超の詐欺被害……。これまでの過去と今とともに、40歳を前にひとりの女性として揺れ動く心の内を率直につづっている。
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Posted by ブクログ
ニュースで知る情報で先入観を持ってしまっていたが、これを読んで背景がわかった。誤解したままにならなくてよかったという安堵。どこかのランニングイベントでお会いするのが楽しみだ。
Posted by ブクログ
マラソンのトップアスリートが、何十年にもわたって摂食障害に苦しみ、窃盗症と闘ってきたエピソード。
読むだけで本当に苦しくなる。
どれだけ辛い思いをして頑張ってきたんだろうと思う。
しかしこの病気は実際に公表していない人を含めるとその数は異常なほど。
痩せなければ走れないという風潮があり、いきすぎた指導により摂食障害に苦しむトップアスリートは跡をたたない。
もっとたくさんの人がこの本を読んだり、摂食障害の知識をつけて、特に指導者は理解してほしい。
若い希望の選手たちが早くに引退してしまうのもこの病気が原因な部分はあると思う。
正しい指導法でほかに苦しむ選手を出さないように導いてほしいと思う。
Posted by ブクログ
選手時代の話から始まり、病気に至る経緯や治療のこと、恋愛のこと、現在の生活のことまで包み隠さず書き綴った原さん。
私も1人の市民ランナーとして心から応援しています。
Posted by ブクログ
以前の活躍や最近の事件を知った上で、ザノンフィクションも見ました。
だからこそ原さんが抱える苦しみや立ち直り、周りの人々の支えがよくわかった。
最後に増田明美出されるとマラソンファンはたまらん。
Posted by ブクログ
なんか凄いな。凄い人生やな。
アスリートでもないし、
そんな病気でも無い私には、
それしか言いようがない。
本を出されたくらいなんだから、
頑張っていただきたい。
それしか言いようがない。