国内小説作品一覧

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  • 浪漫的恋愛
    3.8
    禁断の恋の果てに自殺した母。その記憶に囚われる46歳の編集者・千津は、編纂中のアンソロジーに「月狂ひ」という幻想短編を収録する許可を得るため、作者の遺族である倉田柊介のもとを訪れる。その日から、身も心も灼きつくすような恋に堕ちていくとも知らずに……。作中小説の世界をなぞるかのように、狂気にも似た恋へと誘われていく男女の、静謐なる激情の物語。『月狂ひ』改題。
  • 老乱
    4.4
    老い衰える不安をいだく老人と、介護負担で疲労困憊の家族。介護する側の視点だけでなく、認知症の老人の心の動きをリアルに描き、親と子の幸せを探る。在宅医療を知る医師でもある著者が描く、書評・テレビでも話題になった認知症小説。解説は最相葉月氏。
  • 楼蘭
    3.8
    1巻825円 (税込)
    大国の漢と匈奴とにはさまれた弱小国楼蘭は、匈奴の劫掠から逃れるために住み慣れたロブ湖畔の城邑から新しい都城に移り、漢の庇護下に入った。新しい国家はぜん善と呼ばれたが、人々は自分たちの故地を忘れたことはなかった。それから数百年を経て、若い武将が祖先の地を奪回しようと計ったが……。西域の一オアシス国家の苛烈な運命を描く表題作など、歴史作品を中心に12編を収録。
  • 蝋涙
    -
    蝋の雫のような真珠のアクセサリー。それを見るたびに蘇る、密やかな思い……。若き日への感傷をつづる表題作をはじめ、娘の出生に疑問を持つ父親の愛憎を描く「渚にて」や、夫婦の日常を通じて「老い」を語る「冬の月」など。人生の深奥を見つめた、珠玉の名作7編を収録。第38回女流文学賞に輝く、自伝的作品集。この7つの物語の中にきっと、あなたもいる。 誰もが経験する、生と死、愛と性、青春と老い、そして希望と悔恨。
  • 老恋・恋の終活
    -
    1巻495円 (税込)
    妻を亡くした男性の恋愛遍歴、それは…。「恋愛しないで」という妻との約束を守ってきた原田だが、妻を亡くし、二回り年下の由香に心を惹かれ逢瀬を重ねるようになる。しかしその関係は由香の夫の知るところとなり、二人は会えなくなってしまう。由香への思いを抱えながらも、原田は別の女性と会うようになるのだが…。初老の男性の恋の行方は…?
  • 老老戦記(新潮文庫)
    4.0
    グループホームの老人たちがクイズ大会に参加した。珍解答を期待する主催者を手玉に取る面々。覚醒した彼らは海外旅行に出かけ、合コンに妖しく浮き立つ。一方、世間では団塊アゲイン党なる政党が勃興した。同世代の反体制派が闘争を開始、社会に衝撃が走る。これは悪夢か、現実か。日本を守らんと義勇軍を結成したのは……。超高齢社会日本を諷刺するハードコア老人小説。『朦朧戦記』改題。
  • ロカ
    4.0
    長らく文庫化されなかった、中島らも、最後の小説。天才が予見した自らの未来は。作家・小歩危ルカ、六十八歳。巨額の印税を得て以来、新宿のホテルで一人暮らし。相棒はWネックのギター「ロカ」。あとは酒と大麻と鮟鱇鍋。「IQが185もあると予知能力が備わる。だから私の予知したことは、ほぼ、九十六パーセント当たるんだ」。著者が急逝直前まで書いていた、問題の近未来の私小説。
  • 6月19日の花嫁
    3.3
    わたしは誰──? 6月12日の交通事故で記憶を失った千尋。思い出したのは、一週間後の19日が自分の結婚式ということだけだ。相手は一体、誰なのか。“自分探し”を始めた千尋の前に、次々と明かされる予想外の事実。過去のジグソー・パズルは埋められるのか……。「結婚」に揺れる女性心理を繊細に描き、異色の結末まで一気に読ませる、直木賞作家のロマンティック・サスペンス。
  • 六月のイカロスミュウとアリ子の放課後ノート
    -
    1巻616円 (税込)
    イカロスの翼に誘われ 少女は「秘密」に恋をする。 雨の朝、事件は起こった。机の中にしかけられた死神のカード。 犯人として浮かび上がった女子生徒の言葉に隠された大切な思い出とは――。 美咲ノ杜高校に通う一年生アリ子は、親友ミュウとともに真相を求め立ち上がる。 凸凹コンビを待ち受ける第二、第三の事件。 少女たちの祈りの結末は? 傑作青春学園ミステリー待望の文庫化! 装画、本文イラスト:ぶーた

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  • 六月の薄化粧
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    あれこれ、流れ落ちていく だから、薄化粧 一緒に暮らしている男女がいる。 女性はケーキ教室のアシスタントを務め、 男性は予備校および学習塾の講師であり、 同時に田舎にも家を借り、彫金を試みようとしたりしている。 一緒にいても屈託や軋轢の見られない2人だが、 それはいつもこの2人がビールを飲んでいるからではないか? と思えてくる。 それほどこの短篇小説は全編、ビールのことが描かれている。 雨や海岸で濡れることなど、水にまつわるシーンも多いが その傍らをいつもビールが流れていく。 これは、「水に流す」ではなく、ビールに流す小説だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 六月の輝き
    3.8
    戻りたい。きらめく光で満ちていた、あの季節へと――。気が強くて元気な美奈子と、病弱で優しい美耶。同じ誕生日、隣同士の家に生まれた二人は、互いに傍にいることが当たり前の「特別」な存在だった。だが、11歳の夏、美耶の持つ「ある力」がきっかけで二人の関係は壊れてしまう。すれちがったまま残酷に過ぎていく月日が、やがて優しい奇跡を呼び……。少女たちを繋ぐ、不思議な“絆”の物語。
  • 六月の雪
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    夢破れた30代の将来への不安、認知症がはじまった本人と周囲の驚愕。 いまの日本の現代的なテーマと、台湾と日本との現代史がからみ合う、乃南アサ台湾ものの決定版! 30代前半、独身の杉山未來は、声優になるという夢に破れ、父母、妹、弟と離れ、祖母・朋子と東京でおだやかな二人暮らし。 ある日、祖母の骨折・入院を機に、未來は祖母が台湾うまれであることを知る。 彼女を元気づけるため、未來は祖母ゆかりの地を訪ねようと台湾へと旅立つ。 ところが戦前の祖母の記憶はあいまいで手掛かりが見つからない。 そこで出合ったのはひと癖もふた癖もある台湾の人たち。 台湾が日本の植民地であったこともぼんやりとしか知らない未來は、中国国民党に蹂躙された台湾の人々の涙を初めて知る。 いっぽう、朋子は認知症を発病し、みずからの衰えに言いようのない恐怖を覚えていた。 それに追い打ちをかける、朋子の遺産目当ての実の娘、真純(ますみ)の突然の出現……。 未來は祖母のふるさとに辿りつくことができるのか。 朋子の衰えに、未來は間に合うのか。そして長い旅路の果てに、未來が下した重大な決断とは……。 『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』と続く著者の台湾ものの、決定版とも言うべき感動巨篇。 ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 60%
    4.5
    マネーロンダリング専用の投資コンサルティング会社「60%」が扱うのは、裏金、隠し資産、麻薬の売上……。主人公・柴崎純也は、従来の反社会組織とは違う不思議なコミュニティを形成し、強い絆で勢力を拡大していくが、やがて絶体絶命の破滅が訪れる。信ずるべきは誰なのか!? 恩田陸さん激推しの「仙台ノワール」第1弾! 第26回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!
  • 65歳になったら学校へ行こう
    -
    1巻1,056円 (税込)
    東京から帰るたびに自然残る故郷の大切さを感じる。この景色を守っていくためには「帰りたくなる故郷づくり」が大切だ。65歳になったらこそ、学ぼう! 笑いと涙の青春シニア小説。

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  • 六十歳革命
    -
    現在、世間で通用している年齢感覚や価値観は、人の寿命が60歳までの時代のもの。今となっては過去の遺物だ。80歳時代の到来に合わせて、新しい価値観を見つけ確立しよう。本人が、「老いた」などと否定的な考えを持ったら、進歩発展は確実に止まる。──著者曰く自由業という純粋培養でいたからこそ見えてきた「人生六十代から」の論拠と、その生き方を示す注目の書。
  • 60歳からの青春グラフィティ
    4.5
    1巻880円 (税込)
    止まったままの青春が、ようやく動き出す――。 60歳になり、定年退職をした裕也。 裕也は何十年も前に名古屋で単身赴任をした際、 スナックで出会ったホステスの涼子のことがどうしても忘れられない……。 定年後のハローワーク、旧友との気ままな旅。そして、甘酸っぱい恋愛。 高年期へ差し掛かる男が、第二の人生を歩んでいく姿を悲喜交々に描いた物語。

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  • 六十歳の花嫁
    -
    1巻1,089円 (税込)
    「学者になる」という夢のために地道に研究を続けてきた和枝は、つくば市を終焉の地と定め、家を建てた。友人から誘われて始めた太極拳で体を鍛え、懇願されて始めたコーラスでは多くの仲間に恵まれ、部下を持つ身となってからは家族にも優しい心遣いを見せ、後進の女性研究員のために行動することもあった。そして、定年間近のある日、突然プロポーズされた。
  • 六畳間のピアノマン
    4.2
    ブラック企業の同期三人組。早朝から深夜まで働き会社に泊まり込む毎日。疲弊しきった三人はある日深夜の居酒屋に行く。一杯のビールで人間らしく笑いあった三人だが、極悪上司の壮絶な追い込みにあい――。
  • ろくでなし(上)
    3.5
    1~2巻700円 (税込)
    黒鷲――不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。しかし無力な黒木の眼前で婚約者の未優が凌辱され、自殺した瞬間、伝説の取り立て屋は凋落した。二年後、レイプ犯の写真を偶然目にした黒木は再び黒鷲として蘇り、復讐に爪を研ぐ……。最底辺を生きる人間の欲望を炙り出す暗黒小説の金字塔!
  • ろくでなしとひとでなし
    3.0
    コロナ禍、収益が萎む出版界で左遷の憂き目に遭う編集者の佐伯華。実家の食堂もやはり売上が落ち、酒浸りの父に金を無心されて、絶望感に苛まれていた。そんなとき親友に紹介されたのがマッチングアプリだ。狙うのは年商数百億円の財閥の御曹司。会えない日常を逆手にとり、華は美容に励み、両親を偽装までして、〝上級国民〟入りを目指すが……。
  • ろくでなし奮闘~淫邪教団を潰せ!~
    -
    味木法律事務所の調査員・通称“ろくでなし”こと三橋玄章は、テレビプロデューサーの北川から、新興宗教の調査を頼まれた。夜ごと、集団で淫靡な踊りを舞いながら、UFOを呼ぶというのだ。三橋は、偶然知り合った城之内千春がその霊能舞踊の会の会員だと知り、探りを入れる。が、彼女は忽然と消えてしまう。千春の行方は? 教団の真の目的とは!? 痛快悪党小説(ピカレスク・ロマン)!
  • ろくでもない男
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    港と風と、女が2人 タイトルは「ろくでもない男」だが、これはむしろ女の物語だ。 男に従属するのではなく、しかし男に連れられて渡っていくことを自分なりに受け止めている、そういう女のストーリー。 語尾に「だぜ」をつける男の安さが愛らしい。 それをその都度たしなめる女。 ラストシーンではそんな女が2人になり、風の中で笑いがはじける。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 鹿鳴館貴婦人考
    -
    鹿鳴館の時代は、男たちにとっては、ファルスであったにすぎないが、共演した女たちにとっては、残酷なドラマであった。井上武子、伊藤梅子、大隈綾子、大山捨松、森常ら、近代日本を形成した若き獅子の夫人たちの、おびただしい汗と涙が、カドリールの曲や、バッスルのドレスのかげから浮かびあがってくる。
  • 鹿鳴館の花は散らず
    4.2
    1巻1,799円 (税込)
    明治初期、近代国家としてスタートしたばかりで、東洋の小国に過ぎなかった日本にとって、国際的地位の向上は急務だった。公家の娘として生まれた榮子(ながこ)は、岩倉具視の長男に嫁ぐものの、若くして死別。最後の佐賀藩主で侯爵、外交官だった鍋島直大と再婚し、その美貌と気品で「鹿鳴館の花」と讃えられるほど、外交面で活躍する。しかし、鹿鳴館外交は条約改正に至らず、榮子は自分の役目を模索し――。
  • 六ラウンド、二分十八秒の後で
    -
    1巻1,672円 (税込)
    奇跡は、ただ想い続けた人に訪れる かつて拳ひとつで未来を夢見た若きプロボクサーと、無垢に彼を想い続けた女子高生。交わるはずだった二人の人生は、悲しい別れによって引き裂かれる。そして、四十年以上の歳月を越えたある日──。一通の便りが、止まっていた時間をふたたび動かし始める。

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  • ログインØ
    3.0
    先生に恋する女子高生の芽衣。なにげなく市民限定アプリを見た翌日、親友の沙希が行方不明に。それ以降、ログインするたび、身の回りに次々と事件が起こり、知らず知らずのうちに非情な運命に巻き込まれていく。しかしその背景には、見知らぬ男性から突然赤い手紙を受け取ったことで人生が一変した女子中学生・香織の、ある悲しい出来事があって――。別の人生を送っているはずのふたりを繋ぐのは、いったい誰なのか――!? いぬじゅん最大の問題作が登場!
  • ロコ! 思うままに
    3.9
    絶対的に君臨する父親によってお化け屋敷に閉じこめられている少年・ロコ。独りぼっちの彼が美しい一人の少女と出会う……ほろ苦い衝動が初めてロコを突き動かす! 泣ける表題作他を収めた充実の短編集。
  • ロコモーション
    3.3
    小さなまちで、男の目を引くからだを持て余しつつ大人になった地味な性格のアカリ。静かな生活を送りたくて大きな街に引っ越し、美容関係の仕事を見つけた。しかし、親友、奇妙な客、奇妙な彼氏との交流が彼女の心の殻を壊していく――。読む者の心をからめとる、あやうくて繊細でどこか気になる一人の女性の物語。『田村はまだか』に続く珠玉の一冊!

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  • ロゴスの市
    4.6
    「若い方にぜひ読んで欲しい」 著者初の電子書籍化作品! 「肺がこんなきれいな空気で満たされた恋愛小説、初めて読んだ気がする」と書評家・温水ゆかりさんが絶賛した傑作恋愛小説! 【あらすじ】 1980年、大学のキャンパスで弘之と悠子は出会った。せっかちな悠子と、のんびり屋の弘之は語学を磨き、同時通訳と翻訳家の道へ。悠子は世界中を飛び回り、弘之は美しい日本語を求めて書斎へ籠もった。二人は言葉の海で格闘し、束の間、愛し合うが、どうしようもなくすれ違う。時は流れ、55歳のベテラン翻訳家になった弘之に、ある日衝撃的な手紙が届く。切なく狂おしい意表をつく愛の形とは?
  • ロシアよ、我が名を記憶せよ(新潮文庫)
    3.0
    帝国海軍軍人の廣瀬武夫とロシア軍中佐の令嬢アリアヅナ。ペテルブルグで出会った二人は将来を誓いあう。一緒に日本で暮らす夢も膨らむ。だが戦争は不可避、日本も反ロの気運が満ちた。二人の愛の行方は……。開戦。決死の作戦行直前、廣瀬は彼女宛にロシア語の手紙を残し、激戦の海上で渾身のメッセージを刻んだ。一人の軍人の知られざる想いを通じ、明治日本の戦争と平和を描く感動作!
  • 路地
    -
    名刹が点在し、高級住宅地が広がる古都・鎌倉。 だが、そんな町にも、様々な人生が交錯する「路地」がある。古書店主、観光人力車を曳く男、図書館勤めの小市民……、市井の7人それぞれが、過去に秘めている罪や愛が、彼らの平穏な日常を波立たせる一瞬を犀利に捉え、人生の細やかな真実を温もりとともに掬いあげる短編連作。谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店
    3.6
    高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に日々悩まされていた。そんなとき、クラスメイトから 「綾櫛横丁にいる大妖怪が、そうした事件を解決してくれる」 という噂を聞き、半信半疑で訪ねることにする。丑三つ時を狙って綾櫛横丁の奥へと足を進めると、たしかに怪しげな日本家屋が建っていた。意を決して中へと入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして洸之介は、加納環と名乗る、若く美しい女性表具師と出会う ――。 人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。
  • 路地裏の金魚
    3.3
    1巻660円 (税込)
    42歳の有馬仙太郎は、製薬会社の営業マン。別れた妻に払う養育費の捻出に四苦八苦していた。ある晩、浅草での接待の後、観音裏の一杯呑み屋・金魚に立ち寄った。その店で、仙太郎は不思議な体験をする。便所を出ると、カウンターには若かりし日の父親が――。過去と現在を行き来し、仙太郎は競馬で一攫千金を狙う! 疲弊したサラリーマンの鬱憤を晴らす爽快作!
  • 露地裏の集団ジェンガ
    -
    1巻1,144円 (税込)
    地方企業に勤める凡庸な会社員が紡ぐ、起業に至るまでの生々しくも鮮明な足跡。 組織・企業・生物化学・インターネット・経済的要素が不揃いに混じり合う、ニュータイプの社会派小説。

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  • ワイルドドッグ 路地裏の探偵
    4.0
    浅草の古ぼけた遊園地『花やしき』裏で、調査会社を営んでいる元警察官の松戸。覚えのない不祥事に巻き込まれ、出所不明の口止め料4千万を渡された挙げ句、身辺を張り込まれるという境遇に陥った彼は、人生の負け犬を装って探偵を続けていた。そこに警視庁の同僚だった紅林から警察官に成れなかった少女・依美を共同経営者にしないかという申し出が来る。不穏な匂いを感じつつも、それを受け入れた松戸は、紅林経由で依頼のあった教育機関役員の素行調査を進めるのだが……。新たなる探偵バディ小説の登場!
  • 路地裏の二・二六
    4.2
    1巻2,200円 (税込)
    昭和10年(1935)8月12日、陸軍省にて相沢三郎歩兵中佐が軍務局長・永田鉄山少将を惨殺する事件が起きる。そのとき、部屋にはもう一人の人物がいた――。憲兵大尉・浪越破六【なみこし・ばろく】は、この事件には、語られていない「真実」があると確信する。そんな折、浪越は渡辺錠太郎陸軍大将から、密命を受ける。そして運命の日に向けてのカウントダウンが始まった。気鋭のミステリ作家が、2.26事件と同時進行していた「ある事件」を大胆に描き出した本格長編。昭和史を揺るがす重大事件の謎をめぐる圧巻の歴史ミステリ。伊吹亜門氏デビュー10周年を飾る勝負作!
  • 路地裏のヒミコ
    3.6
    1巻1,222円 (税込)
    二十五年前に三人の死を予言し姿を消した、百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。漫画家志望の大輝と、ミュージシャン志望の茂夫は、軽い気持ちで彼の行方と正体を探りはじめる。当時をよく知る人々の取材をするうちに、二人が辿りついたのは、想像を絶する恐怖の真相だった……。「粘膜シリーズ」で人気沸騰中の飴村行が、約二年間の沈黙を破って放つ、渾身の怪作。元医大生の小説家と“運命の女”との出会いを描く「水銀のエンゼル」を収録。
  • 路地裏ビルヂング
    3.9
    怪しげな健康食品販売会社に心ならずも就職した元フリーターの加藤は、路地裏のおんぼろビルの前に立つと呆然として見上げた。無認可保育園、学習塾、不動産屋、そしてデザイン事務所……。同じ小さなビルのなかで働きながら、それぞれの人生とすれちがう小さな奇跡。あたたかな気持ちになれる連作短篇集。
  • 路地裏わがまま眼鏡店 ~メガネ男子のおもてなし~
    値引きあり
    3.7
    「小説家になろう」『お仕事小説コン』優秀賞受賞! 手助けしてやるよ、あんたのためじゃなくメガネのために―。 OL・志乃は仕事のストレス解消にと出かける途中、路地裏でおしゃれな店『Granz』を発見する。看板には「わがままな眼鏡店」とあり、首を傾げつつ店に入ると無愛想すぎる店員・天王寺がいた。第一印象は最悪だったが、メガネを見て悩みを言い当てたり解決する不思議な彼は、どんなことよりもメガネを愛する究極のメガネ男子で…? 客に冷たくメガネに優しいお店へようこそ―。
  • ロジカ・ドラマチカ
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。それは偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。エリート警察署長vs.論理の魔女・紅露寺結子18歳の、伊達と酔狂の本格ロジック探偵バトル。彼女の指す一手ごとに暴かれる、悪魔宿るワンセンテンスの解釈とは。そして、彼女が最後に証明する、驚天動地の犯罪計画とは。さてこの勝負、詰むや詰まざるや? 探偵には、1字の誤算もありえない――C.Q.F.D.[セーキューエフデー]
  • 魯迅作品集
    -
    清朝末から革命期へという混乱の時代に、ペンを執って敢然と立ちあがり、新しい中国文学を切り拓いた、偉大な作家・魯迅の代表作を、その著作『吶喊』『彷徨』『朝花夕拾』から集める。人に食われることを恐れる男を主人公に封建制度と儒教道徳を徹底批判した「狂人日記」のほか、「阿Q正伝」「藤野先生」「小さな事件」「家鴨の喜劇」など13編を収録。中国近代文学の父・魯迅の代表作がいっぱい!
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    3.8
    1巻1,700円 (税込)
    著者の新境地! 競馬愛にあふれるラブ・コメディー 競馬はロマンだ! 競馬を愛してやまない著者が贈る夢の物語。 亡き兄が遺した競馬バーを営む倉本葵。ある日、大井競馬場で芦毛の9歳の牡馬・ウララペツを見かけるなり一目惚れする。ウララペツは名馬として名高いメジロマックイーンの最後の産駒だった。 だがほどなく、戦績の振るわないウララペツは引退することに。このままでは、ウララペツは食肉にされる……。葵はウララペツを買い取って馬主となり、種牡馬にしようと決意する。ところが次から次へと難題が――。 葵、メジロマックイーンの血筋を残したいと熱望する常連客やウララペツの元馬主など、馬をこよなく愛する男女が奮闘しつつ、恋のさや当てにも興ずるラブコメディー。
  • ロスト・ドッグ
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    あなたはペットの命に、いくら払えますか?――愛犬が心臓病になった。手術費用は200万円。ペットショップでは売れ残った犬が鳴き、セレブが集う動物病院では、名医の診察を待つ行列ができている。そんなある日、山中で人間の遺体が発見された。周囲には無数の犬の骨が散乱し、まるで遺体を見守るようだった……。動物医療の在り方を問う長編ミステリ!
  • ロストワールド
    3.5
    1巻1,078円 (税込)
    バブルの寵児ともてはやされた不動産王の夫と八年前に離婚し、現在は脚本家として働く沢野瑞枝。 夫はバブル崩壊後にすべてを失い、失踪してしまったため、一人娘・日花里の養育費も払われないままだった。 あるとき、年下のプロデューサーの奥脇から、瑞枝自身をモデルに「バブル期をドラマに描かないか」という依頼を受ける。 夫との出会いや結婚生活など、自らを切り売りするようなオファーに躊躇っていた瑞枝だが、娘からの励ましを受けて仕事に挑み始める。 執筆中に当時のことを振り返る中で、ずっと会っていなかった元夫の影が現れ、離婚以来音信不通だった夫の親友と再会し、 さらには自身のドラマに出演する人気俳優が接近してきて…。 一人の女性、そして家族の再生を描く傑作長編!
  • 地底獣国の殺人
    3.5
    創世記の謎を追う奇人学者と連続殺人?!――1930年代。創世記の伝説を探るため、アララト山を目指した〈ノアの方舟探検隊〉の飛行船。奇人学者や美人秘書、新聞記者ら一行を待ち受けていたのは、絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そしてスパイに、連続殺人。冒険に満ちた古の怪異を、博覧強記の俊英が精緻な論理で解き明かす、奇想天外な傑作本格ミステリ。
  • ロズウェルなんか知らない
    4.0
    温泉もない、名所があるわけでもない、嫁のきてもない。観光客の途絶えた過疎の町、駒木野。青年クラブのメンバーたちは町を再生することで、自らの生き方にも活路を見出そうとするが。地方の現実に直面する人々の愚かしくも愛しい奮闘を描いた胸に迫る長篇。「日本の四次元地帯」として駒木野は再生するのか? (講談社文庫)
  • 六花の旋律
    -
    純粋な想いならば、いつかきっと届くだろう永い哀しみの時をぬけ、いつか届けたいあの人の胸に確かな真実をもって届くだろう。それは六花に閉ざされたかけがえの失い記憶。 (※本書は2003/1/1に株式会社 新風舎より発売された書籍を電子化したものです)
  • ロッカーズ
    3.9
    1巻594円 (税込)
    十四歳。雨上がりの町で、ぼくは十八歳のセージと出会った。セージは歌い、叫ぶ。細胞のひとつひとつ、魂までも揺さぶる圧倒的な声で。自分のために。その彼が僕に向かって言った。微笑を浮かべながら。「なあ、弾いてくれよ」街に、旋律が流れ始めた――。破滅的なカリスマ性をもつヴォーカルと独創的なギタリスト、日本中を席巻した伝説のロックバンドの誕生、成功、そして崩壊までの激しい軌跡を描いた傑作長編。
  • ロッキン・ホース・バレリーナ
    4.3
    十八歳で夏でバカだった! バイト暮らしの耕助は、仲間のザジ、バンとパンクバンド「野原」を組み、生まれて初めてのライブツアーへ出かけた。行く先々でグルーピーを引っかける予定が、謎のゴスロリ娘のヒッチハイクで旅は思わぬ方向へ。彼女、七曲町子の正体は? ツアーファイナルは成功するのか? 耕助と町子の恋の行方は? 爆笑と感動、大槻ケンヂの青春ロック長編小説。忘れることなんて絶対にできない最高に熱かったあの季節。
  • ロック・オブ・モーゼス
    3.5
    わたしはこのギターから全てを教わった―― いつも俯きながら生きてきた。 音楽がわたしに光を与えてくれた。 熱情、誇り、挫折、才能――青春の全てがここにある。 心を掻き鳴らす、珠玉の青春音楽小説。 朝倉桜は京都の私立校に通う高校二年生。同級生の「モーゼ」こと百瀬は幼い頃から天才ギタリストとしてもてはやされ、今はプロで活躍中だ。学校に居場所を見いだせない桜はいつのころからか目立たぬように行動するのが習い性になっていたが、モーゼの強い勧めでギターを始めることに。すぐにギターの虜になった桜は高校を中退し、モーゼ率いるバンド「モーゼス」に加入。プロのミュージシャンになると決意するが……。
  • ロックス
    -
    1巻305円 (税込)
    “キープ・オン・ローリング”―転がるのをやめたら、それでお終いなんだ。転がっている間は、どんなバンドも可能性のかたまりさ。自由を求める若者の、爆発するエネルギーとクールで繊細な生態を描いた、初の本格ロック小説。いま、小説から音が飛び出す!
  • ロックとブルースに還る夜
    -
    編集者の私は、予備校時代を過ごした仙台を30年ぶりに訪れ感傷的になっていた。ハードロックとギターに明け暮れていた浪人時代、レコードを聴きたくて授業をサボって通った国分町のロック喫茶。それがいま目の前にある。まさかこの店が残っていたとは…。タイムスリップしたような錯覚を覚えながら、片想いの“彼女”を思い出しハッとする。閉じていた心の引き出しが開いた瞬間だった。これは「忘れられない香り」の記憶をテーマとして競作されたアンソロジーの一篇です。
  • ロック母
    3.8
    作家としての苦悩のはじまりに"しょぼんとたたずむ"忘れ難い作品、「ゆうべの神様」。シングルマザーになる覚悟で離島の実家に帰った私を待っていたのは、恐ろしいほど変わらない風景と"壊れた"母親だった。――川端康成賞受賞作、「ロック母」など、15年にわたる作家活動をあまさずとらえた傑作作品集。
  • ロックよ、静かに流れよ
    4.5
    1~2巻660~792円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一人の友人の死。非行少年と目された仲間たちは追悼コンサートを計画する。そのなかで彼らは見事に成長していく。胸の奥底に輝く宝石を秘め、力強く生きる少年たちの姿を描いた痛快読み物。「男闘呼組」主演により東宝系映画化。

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  • ロック わんこの島
    3.0
    映画『ロック わんこの島』ノベライズ! 2000年8月、三宅島大噴火。全島民避難のさなか、飼い主と離ればなれになった犬・ロック。その後、東京での避難生活の中、奇跡的に再会を果たすロックと芯。しかし、東京での避難生活は予想を超えて長期化し、ロックと芯には再び別れなければならない時がやってきて…。 噴火を生き抜いた復興のシンボル犬、ロック。実話から生まれた奇跡と感動の物語。

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  • ロックンロール・ストリップ
    4.2
    1~2巻770~803円 (税込)
    めっちゃおもろい! 半自伝的青春小説。 木村勇太、25歳。夢は映画監督。 今は売れない劇団をやりながら、大阪市K区寿町でバーを経営している。 ある日の閉店間際、「冬音」という見慣れぬ美女が店にやってきた。 ストリッパーだという彼女は、勇太にストリップ劇場で前座をやってほしいと頼むのだった。なんとか劇場を満員にしたい、力を貸してほしいと――。 そこから勇太たち劇団員4人の、場末の劇場を舞台にした、笑いあり、涙ありの悪戦苦闘の日々が始まった! 「悪夢」シリーズで大人気の作家が描く、“めっちゃおもろい!”半自伝的青春小説。 これって一体……どこまで実話なん?
  • ロックンロール
    3.6
    小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していく――。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。
  • ロックンロール・ティーチャー
    -
    湘南、葉山の私立高校にとんでもないセンセーがやってきた。早川美久、ハワイ帰りの22歳。ホノルル・シャミネード音楽院で、ベートーベンからマイケル・ジャクソンまで勉強。できる楽器はピアノとロックンロール・ギター。特技は実戦カラテ!――表向きは音楽の特別講師。ところが実態はなんと番長グループ壊滅の使者だった!?
  • ロックンロールミシン
    3.4
    賢司は入社二年目の“リーマン”。仕事は順調、彼女もいるのに、なんだか冴えない毎日。そんな時、高校の同級生・凌一がインディーズブランドを旗揚げした。気の合う仲間と作りたいものを作る――そんないい加減なことでいいのかよ!? そのくせ、足は彼らの仕事場に向かい、曖昧な会社生活をリセット、本格的に手伝うようになるのだが……。ミシンのリズムで刻む8ビートの三島賞受賞作!

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  • ロックンロールミシン2009(小学館文庫)
    4.5
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 社会人三年目の賢司は変わりばえのしない仕事に燃え尽きぎみ。彼女もいて傍目には悪くない生活に見えたが…。フリーターをしていた高校時代の友人・凌一が仲間達とインディーズブランドを立ち上げることになった。戦略ゼロながら熱く服づくりに励む彼ら。ファッションにまるで興味がないものの、ほとばしるエネルギーに圧倒され、賢司は次第に重要なメンバーとして頼りにされる存在になっていく。1998年度三島由紀夫賞を受賞、2002年に行定勲監督により映画化された作品を全面改稿、大幅加筆。ミシンと糸が紡ぎ出すロックな「青春ワーキング小説」決定版。
  • ロッテルダムの灯
    -
    戦地における命あるものの美しさと儚さ――作家・庄野潤三の兄で、数多くの児童文学作品を世に残した著者が、従軍した中国や東南アジアで胸に刻まれた命あるものの美しさ、尊さ、儚さを、異国情緒をまじえて綴った初めての随筆集。戦中の思い出と戦後の日本、欧州とが絡まり、作者自らが「何よりも愛着深い作品」と述懐した、エッセイストクラブ賞受賞の名作。児童文学の大家である著者が、従軍した際の経験をまとめた名随筆集にして、弟の庄野潤三をして「英ちゃんのいちばんの名作」と言わしめた作品。
  • 六杯のブラック・コーヒー
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    大陸の広がりにさらされ続ける男たち 冒頭から始まる容赦ない雨の描写、そして死についての記述が読者を圧倒する。北アメリカ大陸の自然を最もダイレクトに生き、それゆえ誰よりもその大陸を恋することになってしまう男たち。長距離ドライヴァーがこの小説の主役だ。途方もない距離と雨と風をいつも相手にしている彼らにとって家庭や通常の人間はどこか虚ろに見えてしまう。ドライヴ・インのウエートレスとの束の間の交流のほうがはるかにやすらぎを与えてくれるだろう。そしてブラック・コーヒーは六杯くらいなければ追いつかない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。https://kataokayoshio.com/
  • 六百六十円の事情
    4.1
    世の中には、いろんな人たちがいる。男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。そして爺ちゃんや婆ちゃんとか。その中には、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。あるところに、年齢も性別も性格もバラバラな「ダメ」と「しっかり」な男女がいた。それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。入間人間が贈る、日常系青春群像ストーリー。
  • 六本木シンデレラ
    -
    夏目涼太郎は六本木に生まれ、家業である銭湯の番台で女の裸を見ながら育った。美大生の彼は、アルバイトで始めたヌード・カメラマンの仕事が忙しく現在は休学中の身だ。悪友の岩田は、家業の魚屋を嫌って何やら怪しげなカフェバーを始めた。地元育ちの若者と多国からの出稼ぎモデルが繰り広げる、恋とスリルとウイットたっぷりの『六本木バナナ・ボーイズ』第二弾!
  • 六本木デッドヒート
    3.0
    殺人を犯して服役、8年の刑期を終え出所した元風俗嬢の笙子。妹のような同居人・瑠璃と静かに暮らすつもりが、かつての恋人・加治が起こした10億円強奪事件に巻き込まれて複数の組織に狙われるはめに。かかる火の粉を笙子は振り払うことができるのか? そして明らかになる驚愕の真相とは? 異色の第16回松本清張賞受賞作。
  • 六本木バナナ・ボーイズ
    -
    涼太郎と岩田は生まれも育ちも六本木。幼なじみの悪友で、ナンパもケンカも、いつも、つるんでやってきた。涼(リョウ)はヌード専門のカメラマン。岩田(イワ)は代々続いた魚屋をシーフードカフェに改め、シェフに納まった。こんな二人が、出稼ぎ外人と関わりを持ったことから、物語は始まる……。
  • 六本木を1ダース
    3.0
    日曜日の深夜0時近く。人もまばらな六本木で私を呼び止めた女がいた――知り合ったときには、彼女はまだ名門女子大の学生だった。彼女が結婚を考え始めた2年前、物書きとして何とか生活できるくらいにはなっていたが、見栄が邪魔をして踏み込めず、彼女は他の男と結婚した。そして行きつけの店で酒を飲むうちに、どこかに置いてきた時間が苦く解きほぐされていく……(「日曜の晩に」)。 六本木の夜から生まれる全6話の出会いや別れ。大人の恋愛小説集。
  • ロディオ・バム
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    スポーツだけではないロディオの 名残りをとどめた男が町にポツンと。 ロディオ・バム(Rodeo Bum)のBumとは、 浮浪者や怠け者、ルンペン、無能の者、といった意味。 ブロンク・ライダーと呼ばれる一人の男の中には ロディオがもたらす熱狂、すなわちどこか人間をダメにしてしまう要素と ロディオがスポーツになっていく過程でそぎ落ちた、 ロディオのルーツに係わる何ものかが残っているようだ。 だから、大会のためやってきた数百人のライダーたちが町を後にしても 彼はまだ酒場で飲んでいる、一人のlooser(負け犬)として。 ようやくその彼も町を去る時、取り残される白のサンダーバードがあまりに美しい。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ロバのサイン会
    4.0
    1巻770円 (税込)
    わたしはタレント猫のリリアン。一発OKカットだって簡単にできるわよ。それでも幾つかNGを出してるのは、編集のときに、そういう映像が意外とうまくはまるって知ってるからなの。人間が思ってるよりも、いろいろと考えてるものなのよ。(「女優のプライド」) 人生の山あり谷ありを、動物たちが優しく、時に厳しく見つめた8つの物語。
  • 魯肉飯のさえずり
    3.8
    1巻946円 (税込)
    ママがずっとわたしの恥部だった――。 就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。 優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ 〈大切なもの〉をふみにじられていく。 台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする長編小説。 織田作之助賞受賞作。 〈解説〉渡邊英理
  • ロバートを忘れない~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂――横須賀駐留の米兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)。優秀な海軍士官のロバートは、勤務中にミスが重なりだした。捜査のために、桂はハウスキーパーとして、彼の家庭に入る。そして、いつしか二人の間には、男と女の感情が芽生え……。恋心に揺れる桂が選んだ、潔い身の処し方とは? 葉山に在る著者が、爽快な「湘南スタイル」で描く恋愛ストーリー。
  • ロビンソン・クルーソー
    4.4
    船に乗るたびに災難に見舞われるロビンソン。無人島漂着でさすがに悪運尽きたかに思えたが、住居建設、家畜の飼育、麦の栽培、パン焼きなど、試行錯誤しながらも限られた資源を活用して28年も暮らすことになる……創意工夫と不屈の精神で生き抜いた男の波瀾の人生を描いた傑作。
  • 露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜
    3.8
    「この地で面白いものを発見した。黒彦君と一緒にすぐ来なさい」――犬神果菜のもとに、兄・清秀から謎の一文が添えられた年賀状が届いた。“高校生探偵”白鷹黒彦は、果菜を連れ、文面に書かれていた奇妙な名前の村に向かうことに。露壜村。現世から隔絶された山村で、ふたりが最初に目にしたのは、異常に長い不気味な葬列と、まとわりつくような老婆の視線。それは、怨念に満ちた惨劇の幕開けだった!? シリーズ最大の事件簿!
  • ロビンソンの末裔
    5.0
    1巻550円 (税込)
    敗戦直後、食うに食えず、ペテンにかけられたみたいに北海道に渡り、運命のいたずらにほんろうされる“ロビンソンの末裔”たちの苛酷な自然との苦闘を、作者は、いささかの感傷をもまじえずに乾いた文体で描く。この底なし沼にすりへらす、人間の貴重な労働力に、本書はいやおうなしに世間の目をむけさせる。
  • ロブスター【電子版特典付き】
    3.6
    【電子版特典】として、創作の源泉に触れる「あとがきミニエッセイ」を巻末に収録 === おちこぼれの女性ジャーナリストが異国の砂漠の地で掴んだ、 自分しかできない仕事、そして、人間のほんとうの幸せとは フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。 ここはオーストラリアでも「デッドエンド」と呼ばれる地帯。この先の鉱山で、元引きこもりの日本人労働者や、海外の政治犯が強制労働に従事させられているという疑惑を聞きつけて、記事を書いて一山当てようと潜入取材に乗り込んだのだ。金がない寿美佳のスポンサーとなったのは、夫の研究者・クセナキス博士がここに閉じ込められていると訴える博士の夫人だった。 博士を救い出すという任務も帯びながら、命からがら苛酷な砂漠を越え現地にたどり着いた寿美佳だったが、そこで出会った博士をはじめとする3人の労働者が語ったのは、寿美佳が全く思いもよらない背景だった……。 ここは見捨てられた場所、そして、途方もなく自由な土地―― 「他の場所では生きられなくても」、今、自分の身体が、能力が、拡張していく。 人生の本質や、生と死の尊厳を、外から判断できるのか。 ほんとうの幸せとは何かに迫る著者の真骨頂。
  • ロブとマリアン
    4.0
    『キットとパーシー』に登場した男女キャラクターによるヒストリカルクィアロマンス。 18世紀のロンドンを舞台に、異性との恋愛にトラウマを持つ公爵夫人・マリアンと、彼女を脅迫する男・ロブが惹かれ合っていく様子を描く。 【あらすじ】 キットとパーシーによる強盗計画が失敗に終わったその夜。 夫を銃で撃った公爵夫人――マリアン・ヘイズは、今の自分が唯一頼ることのできる相手であり自分を脅迫してきた張本人でもある赤毛の男――ロブ・ブルックスを連れ、ロンドンをあとにする。 脅迫する者とされる者。 いびつな形で始まった関係だったが、旅をするうちに少しずつ二人は互いに心を交わしていく。 しかしマリアンには、異性と関係を持つことにある懸念があり……。
  • 路傍
    3.7
    【第11回大藪春彦賞受賞作】俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。定職にも就いてない。同い年の喜彦とつるんでは行きつけのバーで酒を呑み、泥酔したサラリーマンから財布を奪ったりしてはソープランドへ直行する日々。輝いて見えるものなど何もなかった。人生はタクシーに乗っているようなもので、全然進まなくても金だけはかかってしまう。そんな俺たちに今日も金の臭いがするトラブルが転がり込む。
  • 路傍の石
    4.1
    極貧の家に生れた愛川吾一は、貧しさゆえに幼くして奉公に出される。やがて母親の死を期に、ただ一人上京した彼は、苦労の末、見習いを経て文選工となってゆく。厳しい境遇におかれながらも純真さを失わず、経済的にも精神的にも自立した人間になろうと努力する吾一少年のひたむきな姿。本書には、主人公吾一の青年期を躍動的に描いた六章を“路傍の石・付録”として併せ収める。
  • 路傍の花
    -
    1巻330円 (税込)
    幼馴染の大学生男女が真夏に安達太良山の麓にオートバイ旅行し、暴走族に絡まれて二人は湖に落下して死亡した。警察は事故と事件の両面から捜査したが埒があかなかった。双方の両親は不仲になり、葬儀方法、賠償金、弔慰金、慰霊の花束、供花などを巡り対立した。そんな中で、息子の父はマニラ支店長に単身赴任、独り住まいの妻はドイツへ。娘の父は病死、母は三回忌で帰国した男の父と慰霊の旅で意外な結末となった。
  • ロボッチイヌ ──獅子文六短篇集 モダンボーイ篇
    3.8
    獅子文六の短篇小説は、生前多数発表され、長篇小説にも勝る魅力を持ちながらも、そのほとんどは読むことができなくなっていた。そんな貴重な作品群から編者監修のもと、“男性”が活躍する作品をコンセプトに編んだ作品集。当時の性に対する社会風刺ともいえる表題作「ロボッチイヌ」を筆頭に、ユーモアと人間味、鋭い批評性にも溢れたオリジナル編集の傑作短篇集。
  • ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短編小説
    4.0
    1巻440円 (税込)
    精緻玲瓏の文体で描きつくし、絶賛された六つの作品。この作家長年の旅と探求がもたらした、深沈たる一滴、また一滴。古美術にふさわしいヴィンテージワインを前にして、作家の脳裡をかすめる映像は鮮明、濃厚ながら瞬時に茫漠とした虚無へと変貌する。作家の体内で熟成された、食、阿片、釣魚など、官能の諸相、その豊饒から悲惨まで、散文表現の頂点ともいうべき成果がこの名短篇小説集である。川端康成文学賞を受賞した「玉、砕ける」を収める。
  • ロマンシエ
    3.9
    乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!  有名政治家を父に持つ遠明寺美智之輔は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。  ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生光晴という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。  過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが、ある大きな転機が訪れる。 ※本書は過去に単行本版として配信された『ロマンシエ』の文庫版です。
  • 浪漫主義
    -
    そうか、そういうことか。智恵子にやっと光太郎の生き方が見えてきた。理性は優先されない──。 表題の『浪漫主義』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • ロマンス
    3.5
    気鋭の映画監督が書き下ろすコミカルな人間ドラマ ロマンスカーの車内販売員・鉢子はひょんなことから、怪しい中年男と箱根の名所巡りをすることに。大島優子主演の同名映画原作。
  • ロマンス
    4.0
    「おまえを見守りながら、ただ静かに泳いでいた」。美しい元オリンピック候補シゲルに惚れてそばで尽くすようになった牛松。そして今、時間のとまった酒場で、自分と同じ、秘めた「愛」を生きようとする息子に父親として語りはじめる。よろこびと苦渋にみちた、過ぎ去った青春の日々を。「愛」を問いつづける作家の宿命のラブ・ストーリー。(『青春 父さんの恋物語』改題)

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  • ロマンス小説の七日間
    3.6
    海外翻訳を生業とする20代のあかりは、現実にはさえない彼氏と同棲中。そんな中ヒストリカル・ロマンス小説の翻訳を引き受ける。最初は内容と現実とのギャップにめまいを感じていたが……。
  • ロマンスドール
    3.8
    一人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いたタナダユキの初オリジナル小説。型破りな設定と衝撃的な展開の中で、男女が強く惹かれ合い、そして時間とともに変わっていく感情と関係を繊細に描いた物語は、2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されるやいなや、多くの話題と共感を呼んだ。その傑作小説がこの度、原作者であるタナダユキ自らが脚本・監督を手掛け映画化された。主人公・哲雄に高橋一生、哲雄の妻を演じるのは蒼井優。変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す、美しくも儚い大人のラブストーリー。
  • ロマンスなら上海
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    なつかしい過去にアクセスし、彼らは新たな「現在」を手に入れる 2人仲良く出張するサラリーマン。 偶然、新幹線に置いてあった雑誌で これから仕事で訪ねる先の街で かつて熱心に通ったナイトクラブが今も盛業中であることを知る。 しかも、2人はちょうど同じ頃、互いにそうとは知らず、同じ時期に常連だったのだ。 これはもう、10年ぶりに訪ねてみるしかない。 行ってみると、かつてなかった新しさもあり、 同時になつかしさもいっぱいで、2人は満足してホテルに落ち着く。 そこで今後のことを考える。2人の心中は瓜二つであり いかにも通俗的なものだが、それでもやはり真実なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ロマンチックハウス
    -
    「サーキットの狼」の池沢さとしが描く、男が読むべき快走ストーリー!(第1話)不動産業界、美脚で踏み出す第一歩(第2話)トップセールス一条十二(第3話)青い目のセールスマン(第4話)全身ピンクの現場監督(第5章)店舗物件-成功という名の挫折(第6話)ラブホテルの二人は犬猿の仲(第7話)リゾートマンションとミスター・ノー・スマイル(第8話)最終話
  • ロマン亭艶聞
    -
    きみのパイ、真ん中のイーピンをツモりたい……昭和の初め、職にあぶれた久吾は、出版社社長のお情けで新橋の雀荘「ロマン亭」の住み込み仕事を得た。折しも第一次麻雀ブームで、繁盛する店を仕切るのは妖艶な未亡人。さらには可憐な愛娘、眼鏡の美人記者、三十路の人妻作家……と、春情少年に硬軟両方のパイ漬けの日夜が始まろうとしていた。昭和ノスタルジック官能書下し。
  • ろまん燈籠(新潮文庫)
    3.9
    1巻539円 (税込)
    小説好きの五人兄妹が順々に書きついでいく物語のなかに、五人の性格の違いを浮き彫りにするという立体的で野心的な構成をもった「ろまん燈籠」。太平洋戦争突入の日の高揚と虚無感が交錯した心情を、夫とそれを眺める妻との画面から定着させた「新郎」「十二月八日」。日本全体が滅亡に向かってつき進んでいるなかで、曇りない目で文学と生活と戦時下の庶民の姿を見つめた16編。(解説・奥野健男)
  • ロミオとサイコ 県警本部捜査第二課
    -
    Q県警本部捜査第二課の刑事・猿渡朗希は、自他ともに認めるイケメンだ。だが、彼の平和な刑事生活を脅かす存在が現れた。警察庁からキャリアとしてやってきた課長の神木彩子だ。猿渡の絶望の日々が始まる!
  • ロミオとジュリエットと三人の魔女
    3.5
    ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。あの世界的名作群の誕生秘話が、今明かされる!?
  • ロリヰタ。
    3.9
    1巻649円 (税込)
    ゆるされぬ僕達の想いをつないでくれたのは、携帯メールだけでした。君からのメールは爆弾や蒼い傘の絵文字まじりになりましたね。雨が降ってます、僕のこころにも。でも、羽ばたいてゆける。たとえ「非常識」と誹られようと、ひどい汚名を着せられようと……。そっとひとり涙する。痛く、哀切な表題作と「ハネ」、全二篇。

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  • ろんぐらいだぁす! ~ぱぁしゅうたぁず ろんぐらいだぁす! ・じゅにあ~ 2巻
    5.0
    『ろんぐらいだぁす!』公式ノベライズ第2弾が登場! '一之瀬弥生の妹、一之瀬葉月が主人公となる物語。 姉との距離が遠くなってしまった原因である自転車に あまり興味を持てなかった葉月だが、 クラスメイト・四方田八重とのサイクリングをきっかけに、 徐々に自転車の楽しさに目覚めて行くことになる。 クラスメイトの倉田恵美とも、サイクリングに行くようになり、 ますます充実していく、サイクルライフ♪ 今度の週末はどこに走りに行こう? イラストは三宅大志先生が担当! 『ろんぐらいだぁす!』公式ノベライズ、第2巻が登場です!!
  • ロング・ロング・アゴー
    4.0
    1巻693円 (税込)
    最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね──。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。『再会』改題。
  • ロング・ロング・ホリディ
    3.3
    1巻1,600円 (税込)
    でも、僕らは探していたんだ。見えない未来を。この場所で――。夢、進路に、恋……、真剣に向き合ったあの日々が、いまの僕を支えてくれているんだ。1981年、札幌。喫茶店<D>でアルバイトをしている大学生・幸平のもとに、東京で働いているはずの姉が「しばらく泊めて」と突然、現れた。幸平は理由を聞き出せないまま、姉との暮らしを始める。一方、<D>では、オーナーと店長が「金と女」のことで衝突してしまう。そんな二人を見て、幸平たちは“ある行動”に出る。それは一人の女性を守るためだったが、姉の心にも影響を与え……。「東京バンドワゴン」シリーズで人気の著者による喫茶店に集う若者たちの苦悩と成長を描いた長編小説。

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  • ロング・ロング・ホリディ(PHP文芸文庫)
    3.5
    感じる、圧倒的ノスタルジー――。手探りでも懸命に未来を探した、「あの頃」が蘇る! 1981年、札幌。喫茶店〈D〉でアルバイトをしている大学生・コウヘイのもとに、東京で働く姉が「しばらく泊めて」と現れた。コウヘイは彼女がやって来た理由を聞けないまま、共同生活を始める。一方〈D〉では、店長が突如「辞める」と言い出して……。平和に思えた人間関係の綻びが垣間見えたとき、コウヘイたちがとった行動とは? 見えない未来に焦り、それでも前に進もうともがく若者たちを描いた傑作青春小説。

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  • 論語知らずの論語読み
    4.5
    論語をダシに奇人変人作家仲間を独特の文章でつづる名随筆――二千数百年前の中国の古典『論語』。余りにも有名であるけれど、きちんと読んだ人は、どのくらいいるだろう。ならば、孔子にならい、我流の読み方をしてみようと、阿川弘之が、悪友・遠藤周作、三浦朱門、吉行淳之介、北杜夫らとの珍談奇行の交友録をまじえて、世相風俗万般をにがりのきいた独特のユーモアでつづった快エッセイ。論語を知らない人も、ちょっと論語を楽しめる1冊。
  • ロンツーは終わらない
    -
    孤独を貫く中年男の岩山は、何の因果かロングツーリング中の青森で東京駅を目指す若者・斗児を拾ってしまう。親の敷いたレールから外れ、我が道に踏み出そうとする斗児。だがその行く手には追手の影が……。東北から関東を縦断し、様々な移動手段で逃走劇を繰り広げる二人を待ち受けていたものとは!? 痛快青春ロードノベル。

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