歴史・時代小説 - ほのぼの作品一覧

  • 陰陽師
    続巻入荷
    4.0
    1~27巻680~1,900円 (税込)
    時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた。まだ闇が闇として残り、夜になれば人も、鬼も、物の怪も、同じ都の暗がりに、息をひそめて住んでいた時代だ。安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼など、普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む。野村萬斎・主演で映画化された原作!
  • 新 本所おけら長屋(一)
    4.3
    貧乏だけどお節介、情の厚さは天下一。笑いと涙の連作時代小説。 笑いと涙の大人気時代小説、第二幕開始! あれから三年――本所亀沢町はおけら長屋に、万造とお満が帰ってきた! 酒屋奉公人の松吉との再会を喜ぶ間もなく、左官の八五郎、浪人の鉄斎、お染ら馴染みの面々を騒動に巻き込んでゆく。 盗賊が狙う薬種問屋を守る「まんてん」、えせ宗教からの足抜けを画策する「みかえり」、訳あり上意討ちの謎に迫る「にたもの」の三篇収録。
  • 合本 三国志【文春e-Books】
    4.5
    徳を失い腐敗した後漢王朝の悲劇から、壮大な叙事詩がはじまる――。月刊誌「文藝春秋」に連載され、その緻密さと迫力で大反響を呼んだ宮城谷版「三国志」が、ついに合本となって登場! 正史に基づいた、かつてない「三国志」の第1巻から12巻まで全12冊を収録。
  • 居酒屋お夏
    3.7
    目黒不動で居酒屋を営むお夏。化粧っ気はなく毒舌で、くそ婆ァと煙たがられているが、懐かしい味のする料理は評判だ。ある日、客の一人だった遊女が殺され、お夏は静かな怒りに駆られる。実は彼女には、妖艶な美女に変貌し、夜の街に情けの花を咲かすもう一つの顔があった――。孤独を抱えた人々とお夏との交流が胸に響く人情小説シリーズ第一弾。
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 1 曼珠沙華
    4.6
    「世の中に私たちが知らん顔をした方が良いことがある」と嘯く、人呼んで“知らん顔の半兵衛”こと、白縫半兵衛が帰ってきた。再び臨時廻り同心を拝命した半兵衛が見せる粋な人情裁き。藤井邦夫の人気を決定づけた大好評シリーズの続編が、書き下ろし新シリーズとしてスタート。
  • くらまし屋稼業
    3.8
    万次と喜八は、浅草界隈を牛耳っている香具師・丑蔵の子分。親分の信頼も篤いふたりが、理由あって、やくざ稼業から足抜けをすべく、集金した銭を持って江戸から逃げることに。だが、丑蔵が放った刺客たちに追い詰められ、ふたりは高輪の大親分・禄兵衛の元に決死の思いで逃げ込んだ。禄兵衛は、銭さえ払えば必ず逃がしてくれる男を紹介すると言うが──涙あり、笑いあり、手に汗を握るシーンあり、大きく深い感動ありのノンストップエンターテインメント時代小説、ここに開幕!(解説 吉田伸子)
  • おれは一万石 : 1
    3.7
    一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名家に婿として入った十七歳の若者が、失敗を繰り返しながらも奮闘し、家臣や領民と徐々に心を繋げて藩政を立て直してゆく。待望の新シリーズ!
  • 人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖1
    続巻入荷
    4.1
    わたしはもはや武士ではありません。思うところあって刀を捨て、包丁を選びました。刀は人を殺めます。包丁も生あるものを切りますが、正しく成仏させれば、一皿一皿、一椀一椀の料理に変わります。その味が食べていただいた方の気持ちをほぐし、素材は生まれ変わって血となり肉となります。そして、ときにはそれが、人生の一椀になったりもするのです。
  • 真田武士心得〈一〉 右近純情
    3.3
    井原戦国三部作、新シリーズ連続刊行! 【2カ月連続刊行!】【「井原戦国三部作」新シリーズ、堂々の開幕!】 真田昌幸の家臣だった鈴木主水は、名胡桃城事件の責任を取って立ったまま切腹して果てた。その正妻・志野も夫の後を追って殉死。遺児である鈴木小太郎には、真田家家臣団から厳しい目が向けられていた。 真田信幸に仕えることとなった主人公・鈴木小太郎(のちの鈴木右近)は、父母の無念を晴らすべく、怨敵・中山九兵衛を追う。恩義ある真田信幸夫妻への忠誠と両親の仇討ち、二つの本懐を全うしようとした右近が貫いた「純情」とは――。 「三河雑兵心得」「北近江合戦心得」シリーズに続く「井原忠政戦国三部作」となる「真田武士心得」シリーズが堂々の開幕! 叔父の裏切りで全てを失った鈴木右近。心に誓ったのはただ一つ、両親の無念を晴らすための復讐だった。孤児となった彼を拾い、その成長を温かく見守る主君・真田信幸夫妻。主への忠義と仇討の狭間で、ひとりの若者が己の信義を貫くため、野太刀を振るう。激動の戦国時代を駆け抜ける男の、熱き魂の成長物語が今、幕を開ける! 鈴木右近、主君のためなら命も惜しくはない。 ただ、親の仇を討つまでは――。
  • 拙者、妹がおりまして : 1
    3.1
    本所に住まう御家人の白瀧勇実は、無役の小普請ながら学問に優れ、剣術にも長けた二十三歳の若侍。手習所の師匠を務め子供たちにも慕われる好青年だが、出不精でのんびり屋なのが玉にきず。一方、勇実の六つ下の妹千紘は、兄とは対照的に明るく活発で、現状に甘んじている兄が歯がゆくて仕方がない。勇実にやる気を出させるべく、叱咤するのだが――。悩み深き若者たちの日常と成長を爽やかに描く、青春時代小説シリーズ第一弾!
  • 浮世女房洒落日記
    4.3
    名手による快作が復刊! 今こそ読みたい【泣いて笑ってお江戸体感小説】 神田で小間物屋を営むお葛(かつ)は、 お気楽亭主とわんぱく盛りの子らと、季節に添った長屋暮らし。 珍妙な若返り薬を売り出したり、 ひとの恋路に首を突っ込んだりのある日、 頼みの綱の奉公人・清さんに移籍話が持ち上がり……!?  \乗り越えるんじゃない、やり過ごすんだよ/
  • 筆耕屋だんまり堂 心の色を文字にします
    NEW
    4.0
    「だんまり堂」に依頼すれば、願いが叶う? 文や遺言書、迷子の掛札、料理帖。 字を書くことなら何でも承ります! 口の利けぬ筆耕師が、筆に祈りをのせて代書する―― 「日本歴史時代作家協会賞」受賞作家による、人情時代シリーズ! 水沢数馬は深川の蜜柑長屋で、姪の春佳と筆耕屋を営んでいる。数馬は訳あって口が利けぬが、文字に触れると書き手の想いや過去が心に浮かぶ――そんな才を持つがゆえ、依頼人に寄り添った仕事をすると評判だ。 今日も“だんまり堂”には、迷子の娘を捜し続ける夫婦、冥土からの文を求める飛脚、大店の娘に料理帖を託したい女中が訪れ……。 温かな人情時代シリーズ開幕!
  • まろ丸伊勢参り
    3.5
    六十年に一度、皆が伊勢神宮へ向かう、おかげ参りの年。六つになる姪の結に、大坂の大店の跡取りになる養子話が舞い込んだ。しかし、本家からの迎えは来ず、なぜか伊勢まで結を連れて来て欲しいと文が届く。うまい話に乗っていいのか見極めるため、両替商の三男坊・九郎は、姉夫婦から頼まれて結を送ることに。拾ったばかりの仔犬のまろ丸をお供に旅に出たものの、行く先々で困った事に遭遇し、九郎はそのたびに良い考えを求められ……。 己の居場所が見つからない九郎と、大店の財を継ごうとしている結が、明日を懸けて東海道を西へ行く!
  • 江戸は浅草
    3.5
    雷門で掏摸に遇い路頭に迷っていた真一郎は、貧乏長屋の大家・久兵衛に用心棒兼遣い走りとして拾われる。向かいは真夜中に面を打つ謎の美女・多香、隣は女のヒモで洒落者の笛師・大介。長屋で気ままに暮らす住人たちが、町の騒動に立ち向かう。江戸っ子の粋と人情、そして色恋も鮮やかな新シリーズが開幕!「六軒長屋」「猫殺し」「夏の獲物」「錠前破り」の傑作四話収録。
  • きよのお江戸料理日記
    3.7
    逢坂の油問屋の子として生まれた「きよ」は、とある事情から屋敷の奥でひっそりと暮らしていた。そんなある日、弟の清五郎が問題を起こし、逢坂にいられなくなってしまう。両親は清五郎を江戸にやることにしたが、きよも弟の世話係として共に行くことに。ふたりが向かう先は、父の知人が営む料理屋『千川』。そこで清五郎は配膳係として、きよは下働きとして働くことになったのだが、ひょんなことからきよが作った料理が店で出されることになり……。「居酒屋ぼったくり」著者の新境地、ここに開幕!
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや
    完結
    3.6
    家禄を継げない武家の次男坊・林只次郎は、鶯が美声を放つよう飼育するのが得意で、それを生業とし家計を大きく支えている。ある日、上客の鶯がいなくなり途方に暮れていたときに暖簾をくぐった居酒屋で、美人女将・お妙の笑顔と素朴な絶品料理に一目惚れ。青菜のおひたし、里芋の煮ころばし、鯖の一夜干し……只次郎はお妙と料理に癒されながらも、一方で鶯を失くした罪責の念に悶々とするばかり。もはや、明日をも知れぬ身と嘆く只次郎が瀕した大厄災の意外な真相とは。美味しい料理と癒しに満ちた連作時代小説、新シリーズ開幕。
  • 新・里見八犬伝 上
    完結
    3.0
    名作映画「里見八犬伝」の原作が時を超えて蘇る──室町の世、手柄を挙げた飼犬・八房の妻になった安房里見家の伏姫。姫を八房からとり戻そうとした家来の手で、命を落としたその体から八つの光の玉が飛び散った。〈仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌〉その玉を持つ運命となった八人の光の戦士たち。彼らと悪の軍団との凄絶な戦いが、今始まる! 『南総里見八犬伝』をベースにしながらも波乱のドラマを加え、大きく変身させた疾風迅雷の大伝奇エンターテインメント・ノベル。〈全2巻〉
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり
    続巻入荷
    3.3
    十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことになり…。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚の平安冒険譚シリーズ第1巻!
  • 十手笛おみく捕物帳
    4.0
    大坂の町で飴売りをしているみくは15歳の元気な女の子。目明しだった父が遺した文言と、夜な夜な人を襲う物の怪の噂を耳にして、修業中の身ではあるが愛用の十手を携え探索に乗り出した。実はこの十手、笛になっていて、吹くとイケメン大酒飲みの精霊が現れ、みくを助けてくれるのだ。クセの強いおとなたちを従えて、この世の怪異に立ち向かう健気な少女の大活躍。さあ、大捕物がはじまるよ♪ 痛快伝奇時代小説シリーズ、開幕!
  • 亥子ころころ
    値引きあり
    4.0
    “思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす――。 親子三代で営む菓子舗を舞台に、人の温もりを紡いだ傑作時代小説! 武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。 全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手ごろと大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、 粉を捏ねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。 聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。
  • ええじゃないか
    4.2
    大政奉還前夜、史上最大の乱痴気騒ぎはなぜ起こったのか。やくざ者に老婆に童、新米御庭番と御用町人。三河国吉田宿に降った数枚の御札が、彼らの命運を、そして天下をも混沌の渦に陥れていく―― 作家生活10年目に切り拓く新境地。人智を超えた運命の交錯が、歴史を、物語を駆動する!
  • お葉の医心帖
    4.0
    「お父つぁん、おっ母さん、もうすぐ私もいくからね」 流行り病で両親を亡くし、奉公先のいじめに耐えきれず、川に身を投げたお葉。だが、気づくと町医者・道庵のもとで親身な介抱を受けていた。お葉はずっと醜いとののしられ、すぐには人の優しさを信用できなくなっていた。しかし、患者へと真摯に向き合う道庵の診療を手伝ううちに、人の真心を学び、成長してゆく――。江戸の人情が涙を誘う、感動必至の時代医療小説!
  • 若鷹武芸帖
    4.5
    小姓組番衆を務める若き旗本、新宮鷹之介に、将軍家斉から「滅びゆく武芸流派を調べよ」と、武芸帖編纂所の頭取につくよう命が下る。鷹之介には助っ人がつけられたが、飲んだくれの柳生新陰流の遣い手に、不器用すぎる円明流の達人と、癖のある剣客ばかり。武芸帖編纂手始めの流派は幻の手裏剣術。その遣い手に辿り着けるのか。笑いあり涙ありの傑作シリーズ開幕!
  • 江戸の暗黒街
    5.0
    ひくく声をかけて、いきなり女に飛びかかった小平次は、恐ろしい力で首をしめあげ、すばやく短刀で心の臓を一突きに刺し通した。その時、恐怖に引きつった青白い顔でじっとみつめる小女と顔を合わせてしまった。「見られた……。生かしてはおけない」男は江戸の暗黒街でならす名うての殺し屋で、今度の仕事は茶問屋の旦那の妾殺しだったのだ……。色と欲につかれた江戸の闇に生きる男女の哀しい運命のあやを描いた傑作集。
  • 魔食 味見方同心(一) 豪快クジラの活きづくり
    値引きあり
    3.3
    魚之進のもとに嫁いできたおのぶは、より積極的に事件の解明に関わるようになった。そして早速、二人で小網町を歩いていると、「クジラの活きづくり」の話を聞きつける。あまりに豪快で突拍子もない料理の仕方に、魚之進は味見方としてほっておけなくなる。奉行の筒井に報告すると死人も出ているという。相談の上、クジラ肉を商う「海獣屋」という店のことを魚之進が調べてみることに……。大人気「味見方同心」、待望の新シリーズ開始!
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録<文庫版>
    4.0
    天保九年。佐賀城下にひとりの男子が誕生した。幼名を八太郎、後の大隈重信である。藩主鍋島直正に、その才能を見いだされ、同じく熱い志を持つ仲間たちと、激動の幕末へ乗り出した重信。西郷隆盛や坂本龍馬をはじめ、錚々たる志士たちと巡り会い、佐賀、そして日本の未来のために奔走する! 近代国家日本の礎を築いた偉人の生涯を描く歴史巨篇。
  • 夜の足音 短篇時代小説選
    3.5
    岡っ引きに頼まれた色事に勤しむ無宿人竜助。が、それは覗きの罠であった(「夜の足音」)。将軍家光が上洛。その際の噂で自滅する武士の話(「噂始末」)。大名家の娘の縁談に関わる旗本と春日局の意地(「破談変異」)。大久保彦左衛門が今わの際で自らの恥多き人生を振り返る(「廃物」)。緻密な時代背景とスリリングな展開。時代小説の名手が一気に書き上げた粒ぞろいの短篇を収録。
  • 初秋の剣 大江戸定年組
    5.0
    ※本書は、2011年に二見書房から配信された『初秋の剣 大江戸定年組1』に、書き下ろしの「夏木権之助の猫日記(一) 化け猫の妻」を加えた作品となります。 書き下ろし以外は同一の内容となりますので、購入時はご注意ください。 少年時代からの悪友3人組、元・同心の藤村・大身旗本の夏木、商人の仁左衛門は豊かな隠居生活のため、男だけの隠れ家を作ることにした。物件を探し始めた矢先、商人の女房の誘拐事件に巻き込まれて……。
  • いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~
    3.5
    なんて、きれいでおいしいんだろう。江戸の菓子に魅せられた小萩は、遠戚の日本橋の菓子屋で働き始める。二十一屋――通称「牡丹堂」は家族と職人二人で営む小さな見世だが、菓子の味は折り紙付きだ。不器用だけれど一生懸命な小萩も次第に仕事を覚えていって……。仕事に恋に、ひたむきに生きる少女の一年を描く、切なくて温かい江戸人情小説。シリーズ第一弾!
  • 北斗の人 新装版
    4.2
    剣客にふさわしからぬ含羞と繊細さをもった少年は、北斗七星に誓いを立て、剣術を学ぶため江戸に出るが、なお独自の剣の道を究めるべく廻国修行に旅立つ。北辰一刀流を開いた千葉周作の青年期を爽やかに描く。
  • 天翔る旋風 三国志断章
    4.5
    呉の国主・孫策とその腹心の部下・周瑜は幼なじみの親友だった。志半ばにして孫策は斃れ、その遺志をついだ周瑜は赤壁の戦いを経て、やがて自らも病を得てしまう。英雄たちの愛と死を描く感動の歴史群像劇!
  • 本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人
    3.8
    権力に阿ることなく、自らを律し正義を貫く清々しき十人の侍たち 仮令、老中の事たりとも、非曲あらば言上すべし── 「柳之間誓詞」心得を胸に、大目付の非道と対決する。 「武家の鑑」目付の活躍! 早朝、大名の行列と旗本の一行がお城近くで鉢合わせ、旗本方の中間がけがをしたのだが、手早い目付の差配で、事件は一件落着かと思われた。ところが、目付の出しゃばりととらえた大目付の、まだ年若い大名に対する逆恨みの仕打ちに、目付筆頭の妹尾十左衛門は異を唱える。さらに大目付のいかがわしい秘密が見えてきて……。正義を貫く目付十人の清々しい活躍。
  • 偽装同盟
    4.0
    日露戦争に「負けた」日本。 ロシアの属国と化した地で、男は、警察官の矜持を貫けるのか――日露戦争終結から 12 年たった大正 6 年。敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していた。3月、警視庁の新堂は連続強盗事件の容疑者を捕らえるが、身柄をロシアの日本統監府保安課に奪われてしまう。新たに女性殺害事件の捜査に投入された新堂だったが、ロシア首都での大規模な騒擾が伝えられ……。「もうひとつの大正」を描く、入魂の改変歴史警察小説、第二弾。
  • お江戸けもの医 毛玉堂
    値引きあり
    3.7
    ここは、動物の病を癒し、飼い主の心も救う場所。 動物たちとの触れ合いを通じ、私たちを究極の感動へと誘う激アツの一巻! ――縄田一男(文芸評論家) 江戸の世に、夫婦で営む動物専門の養生所があるという――。 日本歴史時代作家協会新人賞、細谷正充賞受賞の気鋭がおくる、心温まる時代小説の傑作。 谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」は、けもの専門の養生所。腕は確かだが不愛想な医者の凌雲と、しっかりもので動物好きなお美津を頼りに、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。治療を通して浮かびあがる、人と動物の温かな絆は、悩める飼い主たちの心も癒していき――。
  • 鶴亀横丁の風来坊
    4.0
    浅草の外れにある、気のいい商売人が集まる貧乏長屋。今宵もいささか面倒な揉め事が――鳥羽亮、待望の人情物新シリーズ登場!
  • 落としの左平次
    3.9
    佐々木清四郎は、齢十八歳。定町廻り同心となり三年がたつが、まだ見習い同然の扱いだ。そんなある日上役に呼ばれ、左平次預かりの命を受ける。左平次は、優秀な廻り方で「落としの左平次」と呼ばれていたが、理由あって引退、今は町人の身分だという。どうやら亡くなった清四郎の父親の元同僚らしい。早速、娘の亡骸が運びこまれた番屋で清四郎は左平次に怒鳴られるが──厳しくも温かく鍛えられながら、清四郎は一人前の同心を目指して奔る! 鰻丼、錦糸丼など美味しいご飯も沢山登場するノンストップエンターテインメント時代シリーズ、堂々たる幕開け。
  • イザベラ・バードと侍ボーイ
    3.7
    三浦半島の下級武士の子・伊東鶴吉は、維新後に通訳となる。父が幕末に函館へ行き生死不明のため、家族を養う身だ。20歳となり、東北から北海道へ旅する英国人作家イザベラのガイドに採用された。彼女は誰も見たことのない景色を求めて、険しき道ばかりを行きたがる。貧しい日本を知られたくない鶴吉とありのままを世界に伝えようとするイザベラ。英国人作家と通訳の青年の北への旅は困難を極める…。対照的な二人が織りなす文明衝突旅を開国直後の日本を舞台に描く歴史小説。
  • 恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版
    3.5
    争いごとは世の常、人の常。江戸の世でその争いの相談を受けるのが恵比寿屋のような公事宿だ。 今日も、恵比寿屋に自分の兄が見知らぬ男に金を返せと訴えられていると、若い男が相談に来た。 その訴えを聞いた、主の喜兵衛は怪しいにおいを感じとる。事件の真相は如何に?  江戸の街に生きる市井の人々を、愛情込めて描く長編時代小説。第110回直木賞受賞作。
  • とむらい屋颯太
    4.0
    弔いは、亡くなった者のためにするんじゃない。 遺された者のためにするんだ! 死を蔑ろにするということは、 生を蔑ろにするということだ。 (本書解説より) 文芸評論家 北上次郎 「人の死で飯を食う。それがあっしの生業」 新鳥越町二丁目に「とむらい屋」はある。 葬儀の段取りをする颯太、死化粧を施すおちえ、渡りの坊主の道俊。 時に水死体が苦手な医者巧先生や奉行所の韮崎宗十郎の力を借りながらも、 色恋心中、幼なじみの死、赤ん坊の死と様々な別れに向き合う。 十一歳の時、弔いを生業にすると心に決めた颯太。 そのきっかけとなった出来事とは――。 江戸時代のおくりびとたちを鮮烈に描いた心打つ物語。 【とむらい屋で働く人々と仲間たち】 颯太:新鳥越町二丁目の葬儀屋の店主。十一歳で葬儀屋になると決める おちえ:母を颯太に弔ってもらって以降居座るおせっかい 勝蔵:早桶職人。初めての棺桶は妻のものだった 道俊:寺に属さない渡りの坊主 巧重三郎:水死体を見るのが苦手な医者 韮崎宗十郎:南町奉行所の定町廻り同心 【目次】 第一章 赤茶のしごき 第二章 幼なじみ 第三章 へその緒 第四章 儒者ふたり 第五章 三つの殻 第六章 火屋の華 解 説 北上次郎
  • 霧惑い 古道具屋 皆塵堂
    3.5
    宇右衛門が若い頃に修業に行った蝋燭屋で一緒に働いていた男。伝兵衛は後に自分の店を本所に持ったが、宇右衛門と同様、今は息子に継がせて隠居。やはり本所の中之郷横川町に家を借りて、気ままな暮らしをしていた。宇右衛門とはずっと交流があり、今回も一緒に酒を飲んだが、宇右衛門と別れた後、帰り道で何者かに殺されてしまった。 日本橋の室町にある木綿問屋・河内屋の一人娘で、かなり大事にされている箱入り娘。十六歳。実際に結構な美人と思われる。 日本橋の大伝馬町にある小間物問屋の息子。お雪に一目惚れし(ちらりと横顔を見ただけ)、縁談を申し込むが最上屋から相手にされない。お雪への想いが募り、知らず知らずのうちに生霊としてお雪の寝所に現れる。
  • 与力・仏の重蔵 情けの剣
    4.0
    鬼より怖い凄腕与力がなぜ「仏」と呼ばれる? 男の生き様の極北! 惨殺死体が続いて見つかる。ホトケの身元を調べると、かつての盗賊一味だという。 誰が何のために? 犯人を追う重蔵の苦悩! 与力は普通、現場には足を運ばないが、南町奉行所与力・戸部重蔵は、いつも自分で検分に出向く。それだけでも変わり者だったが、火盗改め同心への抜擢、そして本来世襲であるはずの町方与力への出世は、兄とも慕う幼馴染、勘定奉行の矢部定謙の口利きとしか思えない異例のことだった。仏の重蔵と呼ばれる男の、これぞ男の生きざまを描く、著者渾身の新シリーズ第一弾!
  • そろそろ旅に
    4.1
    『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや
    3.6
    「それは、そのうちね」そう、お妙がにっこり笑う。お花が 「料理を教えて」というと、お妙はきまってそう有耶無耶に してしまうのだ。養い子のお花は、引き取ってくれた只次郎 とお妙の役に立ちたいだけなのに――。一方、かつてお妙と 只次郎の世話になった薬問屋「俵屋」の小僧・熊吉は十八歳 になり、手代へと昇進していた。出世頭には違いないが、小 僧とは距離ができ、年嵩には疎まれ、心労が半端ない……。 蕗の薹の芥子和え、タラの芽の天麩羅、ホクホク枸杞飯、そ してふわふわの鰻づくし! 彩り豊かな料理と共に、若い二 人の成長を瑞々しく描く傑作人情時代小説、新装開店です!
  • 御鑓拝借 酔いどれ小籐次(一)決定版
    4.1
    傑作時代小説シリーズの決定版! 身の丈五尺一寸、風采の上がらない五十男。しかし実は来島水軍流の凄まじい遣い手――。赤目小籐次、たった一人の闘いが幕を開ける!
  • くら姫 出直し神社たね銭貸し
    4.0
    下谷にある〈出直し神社〉には、人生を仕切り直したいと願う人々が訪れる。縁起の良い〈たね銭〉を授かりに来るのだ。神社を守るのは、うしろ戸の婆と呼ばれる老女。その手伝いをすることになった十六歳の娘おけいは、器量はよくないが気の利く働き者だ。ある日、神社にお妙と名乗る美女が現れる。蔵茶屋の商売繁盛を望む彼女が授かったのは大枚金八両。さらにうしろ戸の婆は、お妙に相談役としておけいを連れていくように言い、おけいには「蔵に閉じ込められたものをすべて解き放ってくるように」と耳打ちして──。読み応え抜群の時代小説。(解説・吉田伸子)
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
    3.9
    岡場所で賑わう根津権現門前町にある裏店、通称「ごんげん長屋」に住まうお勝は、女手一つで三人の子を育て、女だてらに質屋の番頭を勤める大年増。気っ風がよくて情に厚く、「かみなりお勝」とあだ名される彼女の周りでは、なにかと騒動が巻き起こり――。時代劇の超大物脚本家が贈る、笑いと人情たっぷりの江戸の市井のホームドラマ開幕!
  • 疾れ、新蔵
    4.5
    越後岩船藩の江戸中屋敷に新蔵は疾(はし)る。十歳の志保姫を国許に連れ戻すために。街道筋には見張りがいる。巡礼の親子に扮し、旅が始まった。逃走劇の根底には江戸表と国許の確執があった。間道を選んで進む道中に追っ手は翻弄される。ところが新たな追っ手が行手を阻み、山火事が迫る中、強敵との死闘が待つ。姫を連れて戻れるのか? 冒険小説の旗手シミタツならではの痛快時代エンタメ長篇!
  • うろこ雲 決定版~研ぎ師人情始末(三)~
    4.5
    研ぎ師・荒金菊之助の裏店に越してきた伊佐次が襲われた。伊佐次は騙されて詐欺の片棒を担いだのだが、大金を持ち逃げした一味に狙われたのだった。同情した菊之助は伊佐次を匿うが、伊佐次の身請け人・喜兵衛が斬殺された。菊之助は、従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心・横山秀蔵と一味の捕縛に乗り出すが……。人気時代作家・稲葉稔の原点シリーズ決定版第三弾。
  • あかね空
    3.9
    希望を胸に、身一つで京都から江戸へくだった豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉と、それを支えるおふみはやがて夫婦となった。固く大きい江戸の豆腐と、やわらかで小さい京風の豆腐。好みの違いに悩みながらも、二人で精を出し、周囲に助けられ、ついに表通りに店を構える。その一方、家族にはだんだん気持ちのすれ違いが大きくなっていた。商売を引き継いだ三人の子らまで、豆腐屋二代の機微を描いた、第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。
  • うちの旦那が甘ちゃんで 1
    値引きあり
    3.6
    はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは、北町奉行で風烈廻方同心を拝命している、沙耶の旦那のことだ。のほほんとした性格から、盗人を取り逃がすことが多く、付き人である小者たちは愛想を尽かして次々に辞めていった。小者は捕り物の補助や身の回りの世話をする重要な存在で、小者がいなければ同心は能力の半分も発揮できない。次の小物をどうやって手当てすればいいのか。沙耶が思いついたのは、なんと自分だった!
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)
    4.1
    上様の寵愛こそすべて、とは考えなかった女性たちがいた。御手つきとは違い、昼間の仕事に励んだ「お清」の女中たち。努力と才覚で働く彼女たちにも、人知れず悩みはあって……。里に帰れぬ事情がある文書係の女、お洒落が苦手なのに衣装係になった女、大柄というだけで生き辛い女、負けるわけにはいかぬが口癖の女。涙も口惜しさも強さに変えて、溌剌と自分らしく生きた女たちを描く傑作。(解説・細谷正充)
  • 神隠し 新・酔いどれ小籐次(一)
    3.2
    背は低く額は禿げ上がった老侍で、なにより無類の大酒飲み。だが、ひとたび剣を抜けば来島水軍流の達人である赤目小籐次が、次々に難敵を打ち破る痛快シリーズ登場。
  • 福袋
    値引きあり
    4.2
    今、いちばん勢いのある時代小説作家・朝井まかてが、こよなく愛する江戸の町を舞台に、歌舞伎役者や職人、商売人など様々な生業の人々の姿を、中身の詰まった8編の人情話に仕立てた傑作短編集。 1編目の「ぞっこん」では、「筆」が語り手になる。看板書きだったあるじと「筆」との出会いや情の深まりを、緩急をつけた落語調の文体で読ませる。2編目の「千両役者」は、ぱっとしない歌舞伎役者に千載一遇のチャンスが巡ってくる。もう後がない役者の焦りと、破滅と背中合わせの功名心が生々しく伝わる。3編目の「晴れ湯」は、湯屋(銭湯)を営む家に生まれた少女が主人公。客の戯作者や長屋のおかみさんたちのふるまい、子どもなりの家業への意気込み、江戸で恐れられた火事……。少女は大小のドラマに遭遇しながら、道楽者の父と働きづめの母という夫婦を、一つの男女の形として受け入れていく。続いて、自分のやりたいことを見つけた古着屋の少女が巻き込まれた揉め事に、愉快なオチを付けた4編目「莫連あやめ」。離縁された大喰らいの姉と、彼女を馬鹿にしながら利用する弟の、それぞれの顛末を活写した5編目「福袋」。さらに、女絵師が描いた枕絵が、昔の恋を照らす6編目「暮れ花火」。堅物の家主が、神田祭のお祭掛になってしまった7編目「後の祭」。その日暮らしの遊び人、卯吉と寅次の二人が助けた男からお礼にもらった品で商売を始める8編目「ひってん」。と、まさに福袋のように、何が入っているかわからないワクワク感とお得感。直木賞作家・朝井まかて初の短編集にして、第11回舟橋聖一文学賞を受賞した傑作!
  • おんな牢秘抄 山田風太郎ベストコレクション
    4.5
    小伝馬町の女牢に入ってきた風変わりな新入り、竜君お竜。彼女は女囚たちから身の上話を聞き出し始め……心ならずも犯罪に巻き込まれ、入牢した女囚たちの冤罪を晴らすお竜の活躍が痛快な時代小説!
  • 御宿かわせみ
    4.2
    江戸情緒をたたえた捕物帳でロングセラーとなった、人気シリーズの新装版の第一作。大川端にある小さな旅籠「かわせみ」。若き女主人るいは、元・同心の娘。都市を行きかう人びとがひと時のやすらぎを求めて投宿する。ときに、表沙汰にできない厄介ごとを胸に秘めて……。誘拐、詐欺、敵討ちなど、大小さまざまの事件に巻きこまれながら、るいは恋人の神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。数度にわたりテレビドラマ化され、話題をとった人情譚。
  • わるじい秘剣帖 : 1 じいじだよ
    3.6
    元目付の愛坂桃太郎は、不肖の息子が芸者・珠子に作らせた外孫・桃子に出会い、その可愛らしさにメロメロになってしまう。孫可愛さのあまり、常に孫を背中に背負って、子守りをする毎日。ところが、日本橋きっての売れっ子、珠子の周囲では、なぜかトラブルが多発。母子を守るため、桃太郎の秘剣が唸る! 待望の新シリーズ始動!
  • 妖かし斬り 四十郎化け物始末 1
    3.6
    元は江戸屋敷勤番の侍だった月村四十郎。この男、からすにつきまとわれているため“からす四十郎”と綽名されている。病気の妻を抱え、用心棒稼業で糊口をしのいでいたが、借金は増えるばかり。易者に「死相が出ている」と言われ自棄になった彼は、礼金は高いが用心棒仲間も嫌がる化け物退治を引き受ける。油問屋に巨大な人魂が出るというのだ。だがその人魂の正体は…。人気著者が放つ、「四十郎化け物始末」シリーズ第1弾。
  • 風の砦(上)
    -
    幕末の北海道に生きた若き武士たち。ロシアの樺太進出を恐れ、江戸幕府は、東北諸藩に蝦夷地の警固を命じた。厳寒の地で歴史の荒波に翻弄されながらも、土地を愛し人を愛して、まっすぐ生き抜こうとする男と女を描く、感動の歴史長篇。人妻との運命的な出会いは、侍の道を超え、純粋な愛の旋律を奏で始める。厳寒の地・北海道の警固を志願した若き侍たちの運命は? <上下巻>
  • 琉球警察(文庫版)
    3.3
    奄美諸島徳之島出身の東貞吉は、琉球警察名護警察署配属時に、米軍現金輸送車襲撃事件で手柄をたて公安担当になった。 そして沖縄刑務所暴動で脱獄した人民党の島袋令秀に接近し、自分の作業員に育てることにした。 人民党の瀬長亀次郎に心酔していく令秀に影響を受け、次第に瀬長を敬愛していく貞吉は、公安としての職務を全うできるのか? 米軍の横暴に立ちはだかった瀬長亀次郎と知られざる沖縄の姿を描く傑作小説! (解説・内田 剛)
  • 近藤勇白書
    3.5
    幕末動乱のとき、真剣なら無類の強さを発揮する天然理心流の道場主・近藤勇は、志を同じくする土方歳三、沖田総司らと江戸から京に上り新選組を結成、尊皇攘夷、倒幕を画策する長州や薩摩など西南雄藩の活動家と闘う。芹沢鴨一派との内部抗争を経て、京の池田屋に長州藩の過激派を襲い、天下にその名を轟かせるが……。幕府瓦解の前夜、一瞬の光芒を放った新選組。その局長、近藤勇の激闘の日々と隊士との交情を熱く描く傑作。
  • 鬼平犯科帳の世界
    3.6
    『鬼平犯科帳』の主人公・長谷川平蔵は実在の人物。その生みの親、池波正太郎氏が直接に語るシリーズのエピソードをはじめ、登場するほとんどの人物を網羅した「鬼平犯科帳人名録」と「鬼平一家WHO'S WHO」、平蔵たちが活躍した18世紀に、実際ひとびとがどんな暮らし方をしていたかを詳細に紹介する「市井事情Q&A」、「鬼平の時代」、「江戸ショッピング案内」──と、何から何まで<鬼平>と<江戸づくし>でお届けする、「鬼平事典」の決定版。
  • お江戸やすらぎ飯
    3.8
    幼き頃に江戸の大火で両親とはぐれ、吉原で育てられた佐保には特殊な力があった。体の不調を当て、症状に効く食材を見出すのだ。やがて佐保は病人を救う料理人を目指す。美味しくて体にいいグルメ時代小説!
  • 十日えびす〈新装版〉
    4.5
    感涙必至―― ひとりは辛いけど私には分かり合える家族がいる。 泣いて笑ってささやかな明日の希望を願う 母と義娘の人情時代小説。 ――紆余曲折の末、幼馴染みの錺職人の後添えになった八重。やっとつかんだ幸せも束の間、夫が急逝し義理の子たちに家を追い出されてしまう。唯一、仲の良い義娘のおみちと小間物屋を始めるが、一難去ってまた一難、引っ越し先には岡っ引きも手を焼く猛女お熊がいたからたまらない。しかも、継子が無心に現れ……。ささやかな幸福を求めて泣き笑う人情時代小説の決定版。
  • かかし長屋
    3.5
    棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。そして彼らを助ける証源寺の住職忍専。ふりかかる事件にも自分たちの知恵で切り抜けていく。そんな長屋住人たちを闊達な筆で描きだす人情時代小説。第6回柴田錬三郎賞受賞作。
  • 婆沙羅
    3.5
    鎌倉幕府打倒に失敗し、隠岐へ流される後醍醐天皇、お人よしで涙もろい足利尊氏、冷徹な合理主義者足利直義、好色悪逆に生きる高ノ師直、師泰兄弟……百獣横行の乱世を、綺羅をかざり、放埒狼藉をきわめ、したたかに、自在に生きぬいた、稀代の婆沙羅大名・佐々木道誉の生涯を描く、絢爛妖美の時代絵巻。
  • 吹けよ風 呼べよ嵐<文庫版>
    4.0
    歴史小説の名手、伊東潤が放つ川中島合戦! 義を貫いてこそ― 上杉謙信と武田信玄が鎬を削る北信濃の地で、若武者須田満親が、才を磨き、戦塵を駆け抜ける! 文庫版にあたり、大幅改稿!装画は長野剛さん、解説は乃至政彦さん。 徹底的な現地取材を基に描く新たな合戦像! 時は戦国、あまたの武将ひしめく北信濃の地。甲斐の武田晴信(信玄)は、今川・北条と盟を結びつつ野望の眼を北に向けた。北信の盟主村上義清に忠義を尽くす須田家の後継満親と、従兄にして刎頸の友でもある須田庶家の信正。川中島に所領を持つ二人の若者は悩み、葛藤する。道は二つ、裏切ってでも生き残りを策すべきか、滅ぼうとも義を貫くか。やがて武田の脅威に抗しきれなくなった時、満親は越後の長尾景虎(上杉謙信)に支援を請う使者に立った……。北信濃を巡って謙信の義と信玄の欲が火花を散らす中、流転を強いられる須田一族の運命は――。
  • ちゃんちゃら
    値引きあり
    4.0
    江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」で修行中の元浮浪児・ちゃら。酒好きだが腕も気風もいい親方の辰蔵に仕込まれて、山猫のようだったちゃらも、一人前の職人に育ちつつあった。しかし、ある日を境に、一心に作庭に励んでいた一家に、とんでもない厄介事が降りかかる。青空の下、緑の風に吹かれるような、爽快時代小説! (講談社文庫)
  • 侠

    4.1
    かつては名うての博徒、今や寂れた蕎麦屋の銀平。最期に挑むは自らの生を賭した大博奕。人生の黄昏に涙する、時代小説の新たな傑作! 文庫シリーズ『落としの左平次』も大好評の著者、第26回大藪春彦賞受賞作! たとえ落ちぶれようと、塵芥のように死んだとしても、一生懸命に生きたという事実は変わらない。ちっぽけな存在でも、誰かのために命を燃やすことができる。ひとりの男の生涯を通じて、作者は人間の生きる意味を謳い上げているのである。 細谷正充(書評家)――本書解説より
  • 卜伝最後の旅
    4.0
    諸国の剣客を相手に勝利をおさめた戦国時代の剣豪塚原卜伝は、一度も不覚をとることなく、敵を討ち取ること二百余人に及んだという――この卜伝が武田信玄の招きを受けて甲斐の国を訪れたのは、71歳の老境に達した春だった。ここで、六尺豊かな大男の薙刀使いの名人に最後の試合を申しこまれたが…。枯淡の境地に達した剣豪卜伝を描いた表題作ほか、南部藩で鬼目付と呼ばれた侍の人間的苦悩、明治維新の激動期に数奇な運命をたどる青年剣客等、多種多彩な人間と時代を取りあげた著者会心の歴史小説集。
  • 本所おけら長屋【お試し読み版・まよいご】
    無料あり
    4.3
    本所亀沢町にある「おけら長屋」は、ひと癖もふた癖もある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。なかでも、米屋の奉公人・万造と、酒屋の奉公人・松吉は、騒動の中心だ。「万松は禍の元」と、本所界隈では名高い二人組である。そんなある日、万造は迷子の男の子、勘吉に出会う。身元を話さない勘吉の親を探し出し、家まで連れていった万造だが、養子である勘吉は母親に邪険にされていた。元捨て子である万造は、勘吉の境遇を知って見て見ぬふりをすることができず、長屋の住人たちの協力のもと、勘吉を引き取ろうとするが……。万造と勘吉の切ないながらも心温まる交流を描いた『本所おけら長屋(二)』収録の「まよいご」、さらにシリーズ各巻の内容紹介が一冊になった「お試し読み版」です。全話読み切りなので、どの巻から読んでも大丈夫! ぜひ、気になった巻を手に取ってください。

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  • 本所おけら長屋【お試し読み版】
    無料あり
    4.0
    あの大人気シリーズの電子書籍化を記念して、「お試し読み版」を無料配信! 本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、後家女のお染など、ひと癖もふた癖もある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきて……。あの島田鉄斎がおけら長屋の住人となったいきさつが分かる第一巻『本所おけら長屋』収録の「かんおけ」、さらに著者畠山健二氏へのインタビューが一冊になった「お試し読み版」です。実際に本所で育ち、演芸の台本など複数の受賞歴を誇る手練の著者にしか書きえない、江戸落語さながらの笑いと涙、人情にあふれる新感覚時代小説。そのエッセンスと創作秘話、作品への熱い思いをお楽しみください。

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  • 哀斬(あいざん)の剣
    4.0
    根津権現の辻番所に集う、悪を許さぬ漢(おとこ)たち、留蔵、田部伊織、辻風弥十郎。記憶を取り戻しつつある弥十郎に過去からの討手(うって)が追いすがる。御先手組(おさきてぐみ)の旗本、闇の武士団、野望を抱く同心……。弥十郎を軸に卍巴の鍔迫(つばぜ)り合い、大江戸八百八町を血に染める大殺陣(おおだて)の幕が斬って落とされた!(大殺陣・八百八町)朋友(とも)を想い、単身斬り込む弥十郎の運命は!?
  • 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺
    3.9
    菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記。「藍千堂菓子噺」シリーズ第1作。 両親亡き後、叔父に実家を負われた晴太郎と幸次郎。 兄弟は、かつて父の許で修業していた職人の茂市と一緒に、 菓子司「藍千堂」を開く。優しい職人肌の晴太郎と、 しっかり者で商才に長けた幸次郎は、亡き父の教えを守りながら、 叔父の嫌がらせにも負けず、知恵と工夫を凝らした季節の菓子で店を切り盛りする。 解説=大矢博子 ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 藍染袴お匙帖 : 1 風光る
    4.4
    医学館の教授方であった父桂東湖の意思を継いで女医者となった千鶴は藍染橋の袂に治療院を構え、二百石取りの御家人の菊池求馬とともに江戸市中で起こる様々な難事件を見事に解決していく…。待望の新シリーズ第1弾!
  • 藍の武士 御用絵師一丸
    4.0
    天保の頃、水野忠邦は改革を推し進めるとともに諸藩の改易を企んでいた…。大奥で水野に対抗する広大院に仕える絵師一丸は武士を捨て、“毒師”として暗殺者の道を歩む。藩を守るために実の父を死に追いやった若者の暗殺を依頼された一丸は…(「藍の武士」)。“毒師”としての宿命を負った男の活躍と葛藤を描く、時代小説4編。
  • 青い目の旗本 ジョゼフ按針(一)~衣笠の姫~
    4.0
    徳川家康が重用したイギリス人三浦按針(ウイリアム・アダムス)を父に、日本人を母にもつ三浦ジョゼフ按針。父亡き後、旗本の地位と領地、朱印状を継いだ。ある日、嵐により持ち船が難破、三浦半島に漂着したジョゼフは、その地を治める衣笠藩のお家騒動に巻き込まれる。背後にはジョゼフを追い落とそうとする老中の陰謀が……。破天荒な旗本の活躍を圧倒的スケールで描く、新たなる時代活劇!
  • あおなり道場始末
    4.0
    九州、豊後、坪内藩の城下町にある青鳴道場。先代の死から早一年、道場は存亡の危機にあった。跡を継いだ長男の青鳴権平はまだ二十歳と若く、その昼行燈ぶりから、ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。米櫃も底をついたある日、「鬼姫」と巷で呼ばれる妹の千草や、神童の誉れ高い弟の勘六に尻を叩かれた権平がようやく重い腰を上げる。「父の仇を捜すために道場破りをいたす」。酔って神社の石段で足を滑らせて亡くなったとされる先代の死には不審な点があり、直前には五つの流派の道場主たちと酒席を共にしていた。三人は、道場再興と父の汚名を雪ぐため、まずはその一つ、新当流の柿崎道場を訪ねる――。
  • 銅信左衛門剣錆録 一 北溟の三匹
    3.0
    陸奥国の小藩・大仁戸(おおにへ)藩に、お家騒動が勃発。藩政を壟断(ろうだん)する国家老に反旗を翻した若侍十六人が、駕籠訴に及ぼうと江戸表に向かう。彼らの暴発は藩を取り潰したい幕閣の思う壺(つぼ)。大仁戸に隠されたという銀五万両を巡る策謀が動き出した。訳あって江戸に隠棲していた銅雲斎はじめ凄腕の老骨三人が、故郷の危機に立ち上がる! めっぽう強いジイさま対公儀隠密集団。決戦の火蓋が切られた!
  • 明石掃部
    4.0
    戦国備前(岡山県)に生まれた明石掃部頭守重は、豊臣秀吉や黒田官兵衛からその才智を期待され大きく成長していく。やがてキリスト教の洗礼を受けた彼は宇喜多家の当主・秀家を補佐し、家臣や領民をいたわり善政をしく…。「関ヶ原の戦い」「大坂の陣」で精強鉄砲隊を率い、強い信念で戦国の世を火のように戦い、風のように奔りぬけたキリシタン武将の生涯を描いた傑作小説。
  • 茜色の橋 剣客旗本奮闘記
    3.3
    江戸を騒がす迅雷の突きに正義の剣がうなりをあげる! 十六夜の月の出る夜、神田川沿いの通りで、旗本の家臣二人が辻斬りにあい絶命した。非役の旗本・青井市之介が現場へ向うと、殺された家臣の右手は血に染まっていた。籠手を突く手練の剣の遣い手が下手人と見た市之介は、御徒目付の糸川俊太郎とともに事件の真相に迫る。やがて三人の武士に疑惑が持ち上がるが、市之介にも悪党どもの刃が……好評シリーズ待望の第二弾!

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  • 精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
    4.0
    いまをときめくお狂言師の歌吉は、幕府隠密をひそかに助ける「手駒」も務める。将軍家の姫の嫁ぎ先をめぐり下される密命。お吉でなければ聞き出せないことがある。「どの大名家でも将軍家のご息女を迎えるのを災厄のように恐れておる。迎えれば家格は上がるが、莫大な費(つい)えがのしかかってくるからだ」。町娘お吉の活躍が冴える直木賞作家の人気時代小説シリーズ。
  • あきんど百譚 : 1 あかり
    4.0
    腕のいい蝋燭職人の父との確執から家を飛び出した照介は、十年に渡る放蕩無頼の生活の末、実家である蝋燭問屋に舞い戻る。すでに父は亡くなっており、家業は弟が継いでいたのだが、往時の繁盛ぶりは見る影もなく……。(「あかり」)――表題作をはじめ、江戸の市井で懸命に生きる人々の、日々の暮らしぶりや人間模様を描いた、人情絵巻シリーズ第一弾。
  • 悪霊じいちゃん風雲録
    3.2
    江戸の破天荒なおじいちゃん幽霊――商家の幽霊・左五平は、自分の血みどろ姿を孫の伊勢次に見せて、怖がらせるのが大好き。武士の幽霊・十右衛門は、孫・文七郎を鍛えんと打ちのめすのが大好き。両幽霊、巷を騒がす幽霊騒ぎの真相を孫に調べるように仕向け……二人の悪霊じいちゃん、おおいに孫を悩ます!
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族
    4.0
    居酒屋「だるま」を営むおつやは、姑との確執から13年前に離縁していた。夫のもとに残してきた一人息子のいまの暮らしぶりを耳にし、心が揺れる……(藤原緋沙子「雪よふれ」)。第一線の女性作家それぞれが「家族」をテーマに描く珠玉の6編。文庫オリジナル。
  • あとのない仮名
    3.3
    江戸で五指に入る植木職でありながら、妻とのささいな感情の行き違いがもとで、職を捨て、妻子も捨てて遊蕩にふける男の寒々とした内面を虚無的な筆致で描いて、周五郎文学に特異な位置を占める最晩年の傑作「あとのない仮名」、夫婦の変らぬ愛情を、枯死するまで色を変えない竹柏に託した武家ものの好編「竹柏記」ほか、「主計は忙しい」「桑の木物語」「しづやしづ」など、全八編を収める。

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  • 亜智一郎の恐慌
    3.5
    雲見番番頭の亜智一郎は、日がな一日ぼんやりと空を眺めている。だがそれは仮の姿であり、実際は将軍直属の隠密方であった。しかも彼を取り巻く人々は、かつての泡坂作品に登場した人物たちと、因縁浅からぬ関係が!?尊王攘夷に揺れる幕末で次々に起こる怪事件を、雲見番が粛々と解決してゆく連作短編集。

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  • 穴屋でございます
    3.0
    〈どんな穴でも開けます 開けぬのは財布の底の穴だけ〉──本所で珍商売「穴屋」を営む佐平次(さへいじ)のもとには、さまざまな穴を開けてほしいという難題が持ち込まれる。今日も絵師を名乗る老人が訪れた。ろうそく問屋の大店に囲われている絶世のいい女を描きたいので、のぞき穴を開けてほしいという。用心のため、佐平次は老人の後を尾ける。奴の正体は? 人情溢れる筆致で描く連作時代小説。(『穴屋佐平次難題始末』改題)。【解説】杉江松恋
  • 暴れ旗本御用斬り 龍雲の群れ
    3.0
    新章に入った「暴れ旗本」シリーズの第2巻! 老中が田沼意次から松平定信へと代わり、新たな気風の世の中。三河以来の直参旗本・大河内家の当主・右京は、父の後を継ぎ、大目付になった。“ひょうたん息子”と呼ばれていた頃から、市井に混じり、庶民の生活をよく知る彼ならではの目線で、身分の上下に関わらず、世にはびこる諸悪を正義感と信念で、叩っ斬る! 本作品は「暴れ旗本御用斬り 龍雲の群れ」を加筆修正した新装版です。
  • 雨乞の左右吉捕物話
    4.0
    「皆で、捕物がしたい」 謎多き掏摸殺しに端を発し、密かに蔓延る利権と暗躍する大物を暴く! 妙な貫禄ある下っ引が活躍する傑作捕物帖! 寛政の御世、神田向柳原に「雨乞の左右吉」と呼ばれる下っ引がいた。御用聞きの才覚がありながら、手下として奉公する毎日だ。 ある日、顔馴染の女掏摸から仲間殺しの下手人捜索を懇願される。掏摸の塒は荒らされ、何故か一枚の紙片が持ち去られていた。 裏に潜む黒幕が明らかになると、左右吉の親分・富五郎からは「二度と調べるんじゃねえぞ」と釘を刺され………。
  • 雨あがる 映画化作品集
    4.5
    黒澤明、小林正樹、小泉堯史――。 世界に名だたる映画監督たちが惹かれてやまない、山本周五郎の世界。 ときに親身に、ときに邪険に。 山本周五郎の描く人間は様々な面を持ち、おそろしいほどに今を生きる人々と重なる。 本作では、黒澤明によって『赤ひげ診療譚』として映画化された「狂女の話」を初め、「深川安楽亭」「雨あがる」など名作六篇を収録。 名監督も惹かれた世界をご堪能あれ。
  • 彩菊あやかし算法帖
    4.0
    算法大好き少女が一癖ある妖怪たちと対決! 常陸国牛敷藩の下級藩士の娘・車井彩菊は算法が大好きで、寺子屋で教えている。藩内のある村では、妖怪「賽目童子」への生贄として若い娘をひとり捧げていた。村人に乞われ、彩菊は妖怪とサイコロ勝負をするが……(第一話)。大人気「浜村渚の計算ノート」シリーズの著者が贈る、数学の知識がなくても夢中になれる新感覚「数学×時代」ミステリー!
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 1 逃がして候
    4.0
    人生洗いなおします。旦那殺しの疑いをかけられた妖艶な美女、自らの過ちを知り死を覚悟した吟味与力、苦界に堕ちながらも懸命に明日を夢見る遊女など、やむにやまれぬ事情を抱える依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏稼業とする素浪人、月丸十兵衛の人情闇裁きを描く、痛快長編時代小説。
  • 嵐の予兆 居眠り同心影御用12
    3.0
    箱根の牢にいる盗賊が江戸で連続殺人事件? 同心父子に迫る危機! 居眠り同心の息子源太郎は大盗賊「極楽坊主の妙蓮」を護送する大任で雪の箱根へ。 父の源之助には妙蓮絡みで奇妙な影御用が舞い込んだ。 居眠り同心と揶揄される蔵間源之助の息子源太郎は北町奉行所の見習い同心。箱根の関所で捕縛された大盗賊・極楽坊主の妙蓮を江戸まで護送する大役を果たすべく、西に向かった。一方、元筆頭同心で凄腕の父源之助の許に、妙蓮絡みの奇妙な影御用が舞い込んだ。箱根の牢にいるはずの妙蓮から命を狙われている亭主を守ってほしいという女房からの依頼だった……。
  • 暗殺請負人 刺客街
    3.0
    図らずも三十二万石大藩の後継者となった鹿之介は、身を守るために妖艶な女忍・るいとともに落葉長屋に拠って、逆意方を迎え撃つ。だが、お家騒動には幕府の野望も絡み合い、彼我の攻防は凄絶を極める。鹿之介に対する恋心を隠してのるいの絶望的な戦い。四面楚歌の二人に活路はあるのか。空前の時代活劇、ノンストップエンターテインメント!
  • 異域の人 幽鬼 井上靖歴史小説集
    4.0
    半生を西域に捧げた後漢の人・班超の苦難に満ちた道と孤独な魂の彷徨を追った「異域の人」、留学僧・行賀の在唐31年の軌跡と、入唐した日本人のさまざまな生の選択を描いた「僧行賀の涙」、謀反へと明智光秀を導く心の闇に巣くった亡者に迫る「幽鬼」など、歴史小説の名作8篇を収録。時代の激動を生きぬいた人間の姿を比類なき語りの力で描破する井上文学の魅力溢れる1冊。
  • 怒る富士 上
    3.7
    宝永4(1707)年、突然大爆発を起こした富士山は、16日間にわたり砂を降らせ続け、山麓農村に甚大な被害をもたらした。ときの関東郡代・伊奈半左衛門忠順は、農民の窮状を救うべく幕府に援助を強く要請した。だが、彼が見たものは被災農民を道具にした醜い政権争いだった――。大自然の恐怖を背景に描く、著者会心の長篇時代小説。
  • 伊賀の残光
    3.4
    その誇りに、囚われるな――。鉄砲百人組の老武士、山岡晋平。伊賀衆ながら伊賀を知らず、門番の御役目とサツキ栽培で活計(たつき)を立てていた。だがある日、伊賀同心の友が殺される。大金を得たばかりという友の死の謎を探る中、晋平は裏の隠密御用、伊賀衆再興の企て、そして大火の気配を嗅ぎ取った。老いてこそ怯まず、一刀流の俊傑が江戸に澱む闇を斬る。『流水浮木―最後の太刀―』改題。
  • 生きてこそ 風烈廻り与力・青柳剣一郎[52] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    言葉を交わした者は絶命する… 人を死に誘う、老爺の正体は? みすぼらしい物乞い風体の年寄り、名は玉堂。彼と言葉を交わした者は、自ら死を選ぶ―― 世間が老爺を“死神”と畏れる中、風烈廻り与力・青柳剣一郎は、下駄屋夫婦殺しに遭遇。探索を進めるも、下手人の姿を目撃した指物師が不審な自死を遂げる。それもまた死神の仕業とされ騒ぎに。 剣一郎は、人心を惑わす噂を打ち消し、夫婦殺しの真の下手人を見つけられるか?
  • 囲碁小町 嫁入り七番勝負
    4.3
    日本橋本町の薬種商の娘・おりつは、「囲碁小町」との異名を持つ。彼女の腕前に惚れ込んだ元御典医(ごてんい)のご隠居が、総領孫との縁談を賭け、おりつに囲碁勝負を持ちかける。名うての棋客との熱き盤上で、うつろうのは勝機か、それともあのひとへの秘めた想いなのか。おりつが到達した境地とは。幕末の江戸、囲碁に夢中になる娘の青春小説の決定版。「負けたら、お嫁にいきます」
  • 居酒屋宗十郎 剣風録
    3.0
    神田花房町にある居酒屋『福田屋』の離れで寝起きする滝川宗十郎。小身旗本の家を出て福田屋の居候となった宗十郎は、福田屋の仕事を引き受けている。それは、福田屋が表の居酒屋とは別に手掛けている「闇の仕事人」だった。柳生新陰流と一刀流をもとに編み出した神速の剣で、悲劇の道場を救うことができるのか。息を呑む剣戟が溢れる、著者渾身の新シリーズ開幕。

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