口入れ屋おふく 昨日みた夢

口入れ屋おふく 昨日みた夢

704円 (税込)

3pt

4.3

亭主の勇次が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。色気より食い気、働きもので気立てのよいおふくは助っ人女中として奉公先に出向き、揃いもそろって偏屈な雇い主たちに憤慨したり同情したり。一筋縄ではいかない人生模様を目の当たりにするうち、自分も前を見て歩いていこうと心を決める――。市井人情小説の名手が渾身の筆で描ききった江戸のお仕事小説。単行本未収録の短篇「秋の朝顔」併録。

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口入れ屋おふく 昨日みた夢 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月13日

    時代は江戸。出戻りのおふくは口入れ屋の娘。口入れ屋とは、今で言う就職斡旋業のようなもの。奉公人と奉公先を引き合わせるのが仕事。
    ただ、良い女中が見つからないときはおふくが駆り出される。様々な奉公先でおふくが奮闘するお話。物語は単発で読みやすい。おふくは奉公先で様々な癖のある人物と出会う。中にはわかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月07日

    シリーズ化前提だったのだろうな。

    で、この本の最終話が次巻の1話目だったりしたのだろうな。

    続きはどんな展開になったのだろうか。
    いろんな伏線もあるっぽいし。なんとも惜しい。
    良質な市井ものシリーズのひとつになっただろうに。

    返す返すもなんとも寂しい。

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    Posted by ブクログ 2021年03月21日

    面白かったが、いろんな家や商家に入り込むおふくちゃんに、その家の主やお内儀にピシッと意見したりして欲しかったなぁ〜と、少し物足りなさが残る。

    でも宇江佐真理さん、やっぱり良い本をお書きになる。もっともっと読みたかった…

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    Posted by ブクログ 2019年05月11日

    実家の口入れ屋に出戻ったおふく。助っ人女中として出向く奉公先のあらゆる事情を垣間見る。市井人情小説の名手が渾身の筆で描ききった江戸のお仕事小説。
    宇江佐真理版『家政婦は見た!』。ただし上品さは本作が断然上である。現代も江戸の時代も、人間の欲望の先には金と権力。そして最低でも隣のあの人より上でいたいと...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年02月17日

    まず…この作品は文庫で読んで欲しい。単行本未収録作品が掲載されています。

    江戸市井人情物の新展開、なんと江戸時代の「派遣小説」である。エエとこ目をつけるわ宇江佐先生。

    つましくも明るく明日に希望を持つ庶民の暮らしを描く市井人情物。読者層は、現代を一生懸命生きる中でのしんどさつらさを読書で息抜きし...続きを読む

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