三浦しをんのレビュー一覧

  • のっけから失礼します

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    トイレ文庫におすすめ(衛生的にはダメ)

    文章が軽快で、こんなにも執筆家が書いている情景を思い浮かべられるエッセイ集はない気がする。

    印象的なだったのは、
    近所で朝からスパーンスパーンとキャッチボールをする少年の話。芽は早くに摘んでいくと三浦しをんさんは語る。
    なんて挑戦的!非情なのかと思わせる話だけど、決して非情でも、冷たい人でもない。面白優しい思考で、物事を捉えている。

    無理なポジティブ変換ではなく
    自分の不快な感情を出しつつ、ユニークに物事を考えることができたら生きやすいだろうなと思った。

    だからこそ、バリキャリが多そうなBAILAでのコラムが適当なのかなと思った

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    2025年04月17日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    イマイチ必要性を感じない姥捨山のような職場でゆるく働く社員達の反逆。てっきり人生の岐路に立たされたOLのゆるいお話かと思ってた。
    どこか「ののはな通信」と「舟を編む」を思い出させますね。

    面白かったけど、主人公を突き動かす感情が理解できなかった。私だったらクビになりたくないから口をつむぐと思う笑

    好きなキャラはみっこちゃん。
    外見や仕草から女の敵みたいなキャラだけど、割と無愛想な主人公の事を先輩と慕ってる。可愛くて良い子だなと思った。

    苦手なキャラは美咲と洋平。
    幸せのカタチは人それぞれだけど、もう少し相手の気持ちを考えてくれ。特に洋平お前だ。

    BLに詳しいけどやっぱり三浦先生って腐女

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    2025年04月13日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    登場人物の感情が生々しい物語でした。
    物語は、複数の人間の視点から描かれています。
    皆んな、何かを求めて、信じて、裏切られて、疑心暗鬼になって、それらが1人の大学教授によって翻弄されます。
    スラスラ読めました。

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    2025年04月13日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    まほろの三作目。1.2作目を読んでないけど、面白い。便利屋は実際は大変なんだろうなー。行天は破天荒だが、芯があるやつで、好かれるやつ。こういう人になれないから、憧れるな。真似できない。

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    2025年04月10日
  • 格闘する者に○

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    三浦しをんのデビュー作ということで読んでみる。

    なるほど、デビュー作にしては、クオリティーが高い。
    流石、売れっ子作家になるだけのことはある。

    文章も読みやすく、サラサラ読める。

    印象に残るほどの作品ではないが、面白く読んだ。

    星は3.4くらいか。

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    2025年04月09日
  • しをんのしおり

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    歯が痛くて、何か気楽に楽しめる物を。。と思って積読からこちらを選んだ。
    いつにも増して妄想話満載。漫画やベルバラ等私ももっと知識があれば、更に楽しかったんだろうなーと思うと少し残念。

    個人的には古今集のみつね君のところが一番好き。

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    2025年04月08日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星にまつわる小説やエッセイ集。ななつ星乗ってみたいけど、一緒に行く人を選びそう。
    糸井重里の”帰るところがあるから旅人になれる”というのは私も昔から思っていたことだから共感できた。

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    2025年04月06日
  • ロマンス小説の七日間

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    なかなか面白いスタイルの小説ではあるが、内容はそんなに興味が惹かれるものでは無かった。

    ドキドキしない恋愛小説では物足りなさを感じてならない。

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    2025年04月06日
  • わたしの名店

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    有名な作家さんが実在する思い出のお店をエピソードとともに紹介してくれる。
    28名の作家さん(中にはルイ53世さん、バービーさんなどの芸人さんも)のエピソードの中で美村さんの鴨のロースト、塩谷舞さんのガパオライスはお店をブックマークするほど惹かれてしまった。

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    2025年04月02日
  • 木暮荘物語

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    風が強く吹いている、あの家に暮らす4人の女、に次いで読んだ、ひとつのお家にさまざまな住人の生きているさま。前作といい意味で似てる雰囲気もありながらまた全然違う。何故か昔読んだ足立充とか高橋瑠美子の漫画に出てくるモブシーンら日曜日の晴れた日を思い出す。セックスがこんな毎回キーワードになってくるとは思っても見なくて(でもカジュアルに描かれてて)でも読み進めていくと切なくて愛しくて皆んな好き。特に光子のピースのラスト近く、通勤電車の帰り道、心がぎゅぎゅっと掴まれて目が潤みそうになった。これは紙で読むべき本だ。

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    2025年03月31日
  • しんがりで寝ています

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    何も考えずにぼーっと読めるエッセイと三浦さん自身も書かれているが、そんな中でも平凡な日常の中にも日々楽しさや情熱、好きなことを見つけられるかはその人次第ということが読み取れた。
    ファンになれる対象が見つかることは、そのための大きな一歩。
    推せる対象の存在は新しい世界を見せてくれる窓、という記述があった。
    よく知らない、自分が経験したことのない世界を生きているからといって、その人を偏見に満ちた目で見てしまうことはよくある。(本書の例でいうと、EXILEのようなモテそうな見た目をしている=チャラい)
    しかし、三浦さんが新たにできたEXILEという推しに対して、その対象をよく知ろうという気持ちを持っ

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    2025年03月31日
  • あの家に暮らす四人の女

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    ここまでファンタジーなのを想像していなかったので少し面食らったが、ファンタジーさを小分けに出されたので意外と後半は飲み込め、物語の面白い要素として捉えられた。

    山田さん、うちにもそんな関係性の方がいたらなあと思わせる素敵なキャラクターだった。

    家族の形はそれぞれだけど、この人なら色々あっても許せるかな、っていう人と暮らすのはやはり楽しいよねと思えた。

    細雪もよんでみなくちゃ。

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    2025年03月28日
  • 月魚

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    ネタバレ

    細かい情景描写、現実とリンクするようなファンタジー要素が散りばめられており、全体的に美しい作品だった。
    瀬名垣と真志喜の歪な関係、ある日の事件。人間関係や好きなものに対する執着心、自尊心、嫉妬などほとんどの人間が持ち合わせている暗い感情を上手く表現している作品だと感じた。
    才能を持った者が凡人の夢を壊す。小さく強大なプライドが人を呪縛する。全ての物事を時が解決するとは限らないということをまざまざと見せつけられた。
    ただそれは、決してネガティブな面だけではなく、業を受け入れて前を向き続ける逞しさも教えてくれた気がする。

    以下、個人的に気になってしまった点。
    瀬名垣と真志喜の関係性が、できるだけ

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    2025年03月27日
  • しんがりで寝ています

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    三浦しをんさんのエッセイ本。

    まさかのエッセイ本はこれは第2弾だった!
    「のっけから失礼します」が第1弾のようだけれど
    順番は無視しても楽しく読めました(^ν^)
    おしゃれ雑誌に載せているとは思えないほどの
    内容だよとのこと。
    一体、どんなトンチキエピソードが描かれているのだろうとワクワクして読みました。

    読み終えた結果、ピカチュウとEXILEとハチ駆除の話で頭がいっぱいになるカオスな状況に!

    個人的にはサブスクを解約しては契約するお話が
    なぜか頭に残っている。
    作者にとって映像のサブスク系は作品数が多くて、
    全ての作品が見れないことに「絶望…」と感じてしまうらしい。
    この作者の気持ちが

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    2025年03月20日
  • のっけから失礼します

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    初めてのエッセイ集。
    小説と比べると読み終えるのに何故か時間がかかった感じ。
    そして初めての作者。
    大爆笑ではないけれど、笑いがこみ上げたり、時には突然吹き出したりと、地味に面白かった。
    表現力がやはり素晴らしい!
    読み進めていくうちに人となりが分かってきて
    共感できることが多かったせいなのか?読み終えた時には友達のような気分に。
    次は小説を読んでみたい。

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    2025年03月19日
  • 天国旅行

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    職業小説作家っていう表現で紹介されるしおんさんとは角度を違える心理描写が巧に伺えた。
    心中をテーマにした短編集。
    「死に向かう」旅程では、日常概念がどんどん削られて行くのだろうな・・と考えたりはするが、具体的に想像すらしたことがない。
    誰しも・・の体験があるもんじゃないだけに、種々の作品で語られ、、登場する場面に心が揺さぶられる。


    決してやわなものではないだけに、自分の心情を鑑みて読む方がおすすめ。
    長編ばかり読んできたしおんさんの作品、短編としてテーマを料理し味わうものいいなと思える。

    あとがきでの角田さんの文がピリッと締めている。

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    2025年03月19日
  • 仏果を得ず

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    ネタバレ

    天真爛漫スカッと爽快朝ドラのような物語。
    わたしの間道路ポイントは兎一郎がたけると組むと決めて銀の字に挨拶に行くところ。
    そして、酒井順子の文庫解説もとてもイケてるのでした。

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    2025年03月17日
  • あの家に暮らす四人の女

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    初めは古い洋館で暮らす4人の女性たちの穏やかな日常みたいな話しと思いきや…!突然思いもよらぬ語り手があらわれたり、河童のミイラがでてきたり、「なんだこりゃ!」 よくわからない展開で最後まできて、笑っちゃうけどなんだか温かくていい話。
    先のことを考えて不安になったり、誰かに理解してもらえなかったりしても今この時のささやかな幸せを楽しんだ方がいい。『夢をみない賢者よりは、夢見る馬鹿になって、信じたい。体現したい。おとぎ話が現実に変わる日を』
    女同士で家をシェアして暮らすって楽しそうだなぁ〜

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    2025年03月15日
  • 愛なき世界(下)

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    愛にあふれた世界でした
    様々な愛の形や表現の世界がある
    そんなことを知れた面白い作品てした

    藤丸くん、めちゃいい奴!

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    2025年03月06日
  • 愛なき世界(下)

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    「植物愛」にあふれる研究室メンバーと料理人藤丸くんらが織りなす、ほんわかとした物語。
    物語前半は研究室の日常等がメインで少々退屈だった。けれど後半はメンバーの過去が明らかになったり、問題が起きたりで少しずつキャラクターが愛らしくなってきておもしろかった。
    研究に没頭するって根気のいることなんだなぁ…と頭が下がります。何かを知るために研究する。知りたいから研究する。ああそれはもう…。藤丸くんの言葉が全てだった!

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    2025年03月01日