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東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが――。当年とって七十三歳の国政と源二郎は、正反対の性格ながら、なぜか良いコンビ。水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂させるふたりの、痛快で心温まる人情譚! 【目次】一、政と源/二、幼なじみ無線/三、象を見た日/四、花も嵐も/五、平成無責任男/六、Y町の永遠
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Posted by ブクログ
日本の平均年齢は50を超えたらしいけど、その辺から上の人たちには面白くてサラサラ読めるんじゃないかな。
読みながら、ジーンとしたり、ホロリとしたり、クスッとしたり、ニヤッとしたり、73歳の国政と源二郎、幼なじみコンビに心奪われた。 政も源も、それぞれ偏屈なところがあるけれど、源は自由奔放が故で偏屈というより頑固という方が合っているか。政の方がややこしいタイプで、本当に偏屈。 でも、70年以上の幼なじ...続きを読むみならではの息ピッタリなところをみせたり、喧嘩したり、妬んで拗ねたり。何も言わなくても分かり合っていて、そういう生涯の友っていいなぁと思う。 三浦しをんさんの表現にも、はっとさせられるたり、ジワッと情景が広がって心動かされる。 国政と源二郎が生まれ育ち、今も暮らす町の象徴にもなっている水路に、今生きている人々の人生だけでなく、これまで生きてきた人や、これから生まれくる人々に至るまで、永遠に続く時の流れをなぞらえているところが特に良いなぁと思った。
やっぱり上手いなあ、しをんさん‼︎ 読む前は、「パワフルおじいちゃんたちの活躍話かな?」なんて思ったけど、失礼しました。ちょこっと違う。 国政の目線で話は進みます。 もちろんパワフルなとこもあるし、源二郎との会話や、国政が心の中で悪態つくとことか、もう声を出して笑っちゃう( ´∀`) でも、この作...続きを読む品の良さは、この年代の老人の心の中を、暖かく素直に、明るく描けてるところだと思うのです。 私の亡き母が昔、 「歳取ったら、時間なんていくらでもあるわよ」ってよく言ってました。 当時、私が、子育てと、パートと、学校のPTAが重なってた頃かなぁ? あの頃の、母の気持ちが、今私もすごくわかる気がしてきてるのです。 (まだ私はそこまでの歳ではないけれどね) この作品の中で、国政が、夜中に目が覚めてどうにか寝ようと姿勢を考えたり、出かける何時間も前、早朝から起きてしまい、どうやって時間を潰そうかと考えたり、過去を振り返っては落ち込んだり、源二郎と比べてみては、己の不甲斐なさを感じたり、寂しさゆえ、妬んだり僻んだり…。 こういう描写の一つ一つに、うんうん!わかるわかる!って思いながら…自分がこの年代になって読んだからだなぁ、今読んで良かった‼︎ って思いました。 どんな人でも、若い頃があって、どんな人でもいずれ年寄りになる。どの年代にあっても、迷いジタバタするけど、そうやって積み重ねていくしかないのよねぇ…なんてしみじみしながら読み、じんわりと涙が滲んだのでした。
何度読んでも面白い
三浦しをんさんの作品は神去りなあなあ村を初めて読んで、痛快な落語を聞いているような言葉の選び方がうまい!とうなってしまった。この政と源もストーリーもさることながら、源さんの破天荒ぶりにクソ真面目な政さんが振り回されている様が面白く、でもこの源さんにはつらい過去があるという笑いだけではない内容に心ひか...続きを読むれている。
おじいさんの幼なじみ ニコイチってこんな感じ? 足りないところを補うとかそんなくさい関係じゃないけど、必要不可欠な存在。素敵だと思った あとは気持ちを正直に伝える大切さ、素直になる大切さを感じた
江戸っ子じいさんたちの切なくて面白おかしい日常! こんな幼なじみがいたら老後生活も悪くない。 いいな〜、こんな幼なじみがほしいなぁ。 思わず1人でプププと笑う場面もあり、元気になれる一冊。 続編あればいいのにな。
同じクラスで初めて出会ったら仲良くならなかったかもしれない正反対な性格の2人 70年以上も同じ町で過ごして、来年の桜について一緒に語る幼なじみっていいなぁ しをんさんの描く「愛」にいつも心が暖かくなります
時代背景は江戸と決めつけていたが、パソコンや携帯が登場する現代だった。 物語の舞台は、東京都墨田区Y町。 東京大空襲で焼け野原となり、すっかり作り替えられた町だ。 私の住まいは、空襲からは逃れて昔のままの路地だらけの場所だが同じ墨田区で、時々出かける場所なので直ぐに映像化できた。 近所のよく知って...続きを読むいる場所がしばしば登場する、宮部みゆきさんの作品を読んでいる錯覚もした。 幼い頃から隅田川と荒川に挟まれた、水路が張り巡らされた下町に暮らしている国政と源二郎という名の爺さんが主役の話だった。 小銭を稼ぐために上野公園で路上販売しているのをヤクザに見つかり、上野動物園に逃げ込む場面があって国政は40年ぶりだと言っていた。 私は先月上野に行った時、動物園の表門の前を通って、20年以上も上野動物園に入っていないと思ったばかりだ。 今や浅草は外国人だらけになって、仲見世通りなどテーマパーク化しつつあるが、上野動物園がどうなっているか今度調査してこよう。 この物語は2人の主人公がいるが、多くの人が自分と国政を重ねて読んでいるのではないか。 源二郎のような生き方は想像し難い。 水と油のように合わなそうな二人が腐れ縁で、幼少期から爺さんになってもなぜか親交を続けている。 そんな人はいないから、ある意味羨ましい。 山の手や都心のビル街では成り立ちにくい設定で、下町の伝統文化や人情味が物語を成立させていると感じる。
相変わらず面白い! 不器用で気持ちを素直に言葉にできない国政。 天真爛漫で人思い。自由気ままな源二郎。 似ているようで真逆な2人。 2人の掛け合い、お互いを思う気持ち、すれ違っているようでしっかりと絆で繋がっている。 読んでいてとても楽しく、2人の関係性がうらやましく思える作品でした。
プロマンスってこいうことを言うんだ…!?って思わせてくれた。これもある意味のバディものでもある気がするけど、やっぱキャラクターが正反対だと映えるよなあ。すごく好きだった。 亡くなった人は記憶になって頭の中にいるっていうのがとても好きだった。あと葉書送るのが好き。 どっちが先に亡くなっちゃうかなってち...続きを読むょっと考えたけど、それを考えるのも野暮ってもんだよね。
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