ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう…。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
最初の数ページほどで別世界に誘われるような細かで美しい描写にため息。 私はこれから特別な物語に出会うのだと予感した。 彼らを繋げるものは罪悪感ではなく、きっと... 2人が纏う空気感で物語るというか曖昧に描いているからこそこちらの想像が掻き立てられる。だからこそ、この関係を言葉で表すのはなんだか勿体...続きを読むない。 夏の匂いを感じる学生時代の話も良い... 感想書けるかなぁ〜と思ってたけど、するする言葉がでてきた。ブロマンスという言葉すら知らなかった私ですが、2人の関係性にとても惹かれた。
共依存関係のBLやブロマンスが好きな方なら刺さると思います。 古書に愛され古書を愛する二人の男の話です。 ある事件をきっかけに、少年時代に罪悪感という糸にがんじがらめにされたまま成長して共依存関係のようになってしまった二人が過去を精算する物語。 この二人の関係は明言されません。二人とも名前を知るの...続きを読むを怖がっている、なのに互いの存在を求め続けている。 そういう感じで進んでいきます。 しかしそういう名前のつけられない関係って素敵だなと思うのです。 ものすごくBL!という感じではありませんが、ずっと匂わせてくるので、絶妙なニュアンスが好きな私にはかなり刺さりました。
初めての三浦しをん作品。こんな美しい文体を書く作家さんだったんだ...主人公2人の関係は"罪悪感"によって引き寄せられ、同時に引き離されてもいる。互いがそれぞれの想いを個人で背負って生きていて、それが相手への執着や、防衛本能にもなっている。その罪と2人で向き合えることができたその...続きを読むあとの、彼らを覗いてみたい気持ちになった。
本への愛情溢れる、迸る、そんな素敵な文学作品でした。ずっとこの作品の世界に浸り続けていたい。三浦しをんさんの作品、きっと全部大好きになるんだろな。
情景が浮かぶ文章の美しさに虜です。 何度読んでも心の臓を掴まれるような、ぐっと惹き込まれるような。初見のごとく新鮮な読書体験ができる。 古書を扱う職種(せどり)にスポットライトを当てるコアさも素敵。
展開に劇的な波はないが、描写の一つ一つはまさに三浦しをんの才能全てが存分に発揮されている。 淡く、切なく、時に激情的に、然しその多くを作中の登場人物に直接語らせることなく、読者の心に強く直接訴え掛けるこの感覚、やっぱりこの作家さんは凄い
本を愛する者は独占欲が強いらしい それが本当なら自分もそういう所があるかもしれない 綺麗な本だと思った ナナオが勧めたから読んだ いい本だった
特に後半の2人が学生の頃の話が好きだった。絶対経験してないのになぜか懐かしくなるような夏を描いてる小説大好きすぎる。
三浦しをんさんのデビュー第2作(2001年)です。『まほろ駅前』シリーズ(2006〜)以前の初期作品を読むのは初めてでした。古書店が舞台の古書をめぐる若い男2人の物語です。 こ、これはBL? オブラートで包む感じで印象をぼかしてますが…、なんかそんな匂いのする関係性ですよね? BL前夜? 失礼...続きを読むながら今は立派な「貴腐人」も、デビュー時から「腐女子」の片鱗を見せていた? いや、だとしても本作は無粋なBL作品ではありません。 古書店『無窮堂』3代目店主・本田真志喜(24歳)と、安く仕入れた古本を卸専門で販売し利益を得る「せどり屋」の息子・瀬名垣太一(25歳)。 2人は幼い頃から兄弟のように過ごしてきましたが、本の目利きに関わる一件で関係性が変化してしまいます。タメ口をきく様子は普通の友人のようですが、しをんさんの上手さに引き込まれます。 まずは、なぜこうした状況になっているのか、物語の中で追想のように小出しに描かれ、先が読めない展開で興味深いのが一つ。そして2人の微妙な関係性の描写は、時に淡白さにイライラ、時に妖しい甘美さにゾクっとさせる筆致が魅力的です。さらに、古書の取り扱いを生業とする者の姿勢や矜持も描かれ、本好きにはたまりません。 夜のイメージで、揺れる感情を硬質なタッチで描き、あのエッセイなどで爆笑させてくれるしをんさんと、同一作家とは思えないくらいです。 過去を引きずる2人のわだかまりが、月の光の影のごとく寂しさを醸し出し、情景描写も含めてきれいな文章です。読後静かに心地よさが押し寄せ余韻を残しました。 互いに「放って置けない」感ダダ漏れの絶妙表現は、想像と妄想を喚起する秀作でした。
真志喜と瀬名垣の独特な関係がこの物語を一層輝かせているなと思った。 相手を愛する気持ちと相手を縛る気持ちと、自分自身も同じように相手に思われて引き合っている。 その絶妙な二人の世界が苦しくって気持ちいい。 そんな気持ちがした。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
月魚
新刊情報をお知らせします。
三浦しをん
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
マナーはいらない 小説の書きかた講座
舟を編む(上)
墨のゆらめき
きみはポラリス(新潮文庫)
舟を編む
風が強く吹いている(新潮文庫)
木暮荘物語
エレジーは流れない
「三浦しをん」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲月魚 ページトップヘ