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あなたは、人形浄瑠璃・文楽を知っていますか? え、知らない? 大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載! ほお、ご存じですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそりと書かれています。ーー若き直木賞作家が、いかにして“文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫るべく資料を読み、落語を聞き、突撃インタビューを敢行する愛と笑いに溢れたエッセイ。小説『仏果を得ず』と合わせて読むと、おもしろさ10倍増!
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Posted by ブクログ
以前読んだものを、文楽観劇を経て再読。うーん、めちゃくちゃ面白い! 感じ方や語り口に卑近な感覚を抱くけど、それだけじゃない。スバっと本質的なことを切り取るところが三浦さんはすごいと思う。 人形が人間を演じ、太夫が語り、三味線が包み込む。また文楽を観に行こう!
三味線さんや人形さんや大夫さんへのインタビュー、有名な作品のあらすじ紹介など、どれも著者の文楽愛と解釈にあふれていて面白かった。文楽を見たり、聴いたり、見ながら聴いたり聴きながら見たり、したくなった。三味線弾きたい。
しをん嬢の「語り」を読むと文楽に興味が湧いてきた。よく落語を聞くので、義太夫には少しく馴染みがあった。しかし、「寝床」では義太夫語りというよりも素人太夫の破壊力に焦点が当てられた話。「どうらんの幸助」の下地にあった『桂川連理柵』も知らなかった。本書でとても良かったのは『仮名手本忠臣蔵』の解説だった。...続きを読む年末となれば時代劇でよく放映され、話の筋もよく知っているものと思っていたが、文楽として上演される忠臣蔵はとても面白そうだ。落語「蔵丁稚」では芝居見物での忠臣蔵だったんだな〜
著者の三浦しをんさんの文楽愛が、たっぷり伝わってくる。実際に観に行っておられるのに加えて、大夫さん、三味線さんらにお話も聞いてらっしゃるので、そのお話が内実を伝えていてとても興味深い。さらに、文楽の用語、演目の紹介なども章ごとに載っており、名作中の名作、スタンダードがたくさん紹介されている。特に詳し...続きを読むくストーリーが紹介されている「忠臣蔵」と「女殺油地獄」は、すごく観たさがつのった。
私に新たな世界「文楽」への興味を開かせてくれた1冊。 もともと歌舞伎は好きだったけれど、その元ネタともいえる文楽の世界をしをんさん流に楽しく解説してくれています。 実際このエッセイを観に行った後、文楽を観に行ってみましたが、やっぱりなんだか不思議な芸能の世界でした。 でも、なんだか癖になる感じはわか...続きを読むる…!!! とくに「仮名手本忠臣蔵」の解説の章が好きです。
文楽、いわゆる人形浄瑠璃など、テレビでさえまともに見たことがない。それがどうしてこれを読むかと言うと、著者の三浦しをん氏の作品「舟を編む」があまりに面白く、彼女の別の作品も読んでみたいと思ったからだ。「仏果を得ず」という作品が文楽をベースにしているということなので、全く文楽の知識がない自分は、あわ...続きを読むせて読みたいと帯に書いてある、この「あやつられ文楽鑑賞」を先ず読むことにした。 文楽初心者の自分には、おそらくそれが正解なのだと思う。文楽のイロハに触れることができたと思う。少しミーハーではあるが、三浦しをん氏が、どんどん文楽にはまっていく様子がありありと伺える。しかも代表的文楽作品の筋やキモを上手く語ってくれていて、とても読みやすかった。いかにも現代っ子という感じがする。 また、個々の作品の解説も素晴らしい。例えば「仮名手本忠臣蔵」などは、ただの武士の忠義の話ではなく、その裏に隠された義士たちの心理を語る。 浄瑠璃では人形が演じることによって、人間以上に人情や心理を語ることができるという。人形に命が吹き込まれるそうだ。一度真剣に舞台を鑑賞してみたい。 また、他の芸能にも造詣が深い所を見せているが、紹介していた歌舞伎や落語はテレビやCDなどでも鑑賞することが出来る。落語は桂枝雀の「寝床」を紹介していたが、手元にある落語のCDの中には桂文楽による「寝床」があったので聴くことが出来た。素人義太夫を聞かされる周りの人たちの迷惑ぶりが面白おかしく語られおり痛快であった。噺家の名前がまた『文楽』というのが偶然とはいえさらに面白かった。
文楽に全く興味がなかった私でも一度見てみようかなと思ってしまうほど、文楽の歴史、しきたり、楽屋裏、作品などが魅力的に描かれている。 おまけに、作品の要約振りが素晴らしい。古風な言葉と口語の絶妙な混ざり具合は、さすがエッセイの達人です。
ずいぶん前に、チケットをいただいて文楽を見たことがある。寝てしまった!で、半分くらいで出てしまった。演目も覚えていない。あー!なぜこの本を見たあとに行かなかったのか…反省反省。本当にもったいないことをしてしまった。 むらむらと、文楽をみたい気持ちが沸き上がっている! 今年は 真剣に?見る! 日本人だ...続きを読む。こんなに誇れる文化を満喫しようじゃあないか…そんな気持ちにさせてくれる文楽初心者読本。
あなたは、人形浄瑠璃・文楽を知っていますか?え、知らない?大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載!ほお、ご存じですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそりと書かれています。―若き直木賞作家が、いかにして“文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫るべく資料を読み、落語...続きを読むを聞き、突撃インタビューを敢行する愛と笑いに溢れたエッセイ。小説『仏果を得ず』と合わせて読むと、おもしろさ10倍増。(表紙裏) 特定のテーマについてのエッセイは、そのテーマに何らかの関心を持っていないと面白くないんじゃないかと思っていたが、そんなことはなく、文楽=人形浄瑠璃にずるずると引き込まれそうになった。 軽妙な語りは読みやすく、文楽についての基礎知識はさらりと、演目については独自の解釈も交えつつあけすけに語っていて、まず読んでいて楽しい。
『人形浄瑠璃楽しいわよ』と90歳の憧れの先輩の言葉につられて・・。 導入にはとてもわかりやすく、興味を惹かれたため、いざ!と調べてみるとそうそう簡単に鑑賞出来るものではなかったのですね。 内子座とは言いませんが、是非『女殺油地獄』観て観たいなー。 今年の目標って事で。
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あやつられ文楽鑑賞
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