舟を編む

舟を編む

作者名 :
通常価格 660円 (600円+税)
紙の本 [参考] 682円 (税込)
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作品内容

出版社の営業部員・馬締光也(まじめみつや)は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作! 馬締の恋文全文(?)収録!

書店員のおすすめ

2012年の本屋大賞を受賞し、松田龍平さんと宮﨑あおいさん主演の実写映画でも話題となった本作。
いつもなにげなーく使っている辞書の裏側に、こんなドラマが潜んでいたとは…!
「辞書」の持つ、愛想のなさやお堅いイメージのせいか、エライ先生たちが事務的にクールに作っていると思っていたのは、どうやら間違いだったようです。
熱い、熱いよ…!
辞書作りに携わる人たちの、なんといきいきとしていることか!
興味のない人間にしてみれば、「あがる」と「のぼる」の違いなんてどうでもいいことだけど、主人公の馬締くんにとっては大問題。融通がきかなくて、クソ真面目で不器用……でも、そこが逆に愛おしい。こういう男はいい女を捕まえるものである…と思ったら、ほらやっぱり。
そう、これは仕事小説としても、ラブストーリーとしても楽しめる、おいしい一冊なのです。
ちなみに、2016年秋にはノイタミナ枠でアニメ化も予定されているそう(キャラデザはなんと雲田はるこ先生!)。(書店員・水玉)

ブックライブ書店員

舟を編む のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月27日

    いや〜面白い。
    登場人物の一人一人の輝きがすごい。推せる。
    辞書の編纂について考えたこと無かったけど、
    すごい時間をかけて、莫大な量の言葉について、いろんな人が丁寧に検討した結果が詰まってるんだな、と学んだ。
    世代的に紙辞書を手で捲ることが少なかったように思うので、改めて一冊辞書を買ってみようかなと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月24日

    第三者がどう解釈するかを考えながら、言葉の意味を執筆、辞書としてまとめる。編集者たちの人柄や思い、汗と涙が集結し完成していく過程は高揚感が高まった。

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    Posted by ブクログ 2023年05月24日

    言葉の無限の奥深さ、移り変わり続ける様、言葉にすることの難しさ、伝えることの難しさ、言葉を超えてわかりあうことの喜び、などをじっくり実感させられた。
    言葉を使う人間に生まれてこれて良かったと思った。

    また、辞書作りはただ単語の説明をするのではなく人が辞書を引く動機や引いた結果得る気づきや知の喜びを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月22日

    面白かった(´・∀・`)
    自分はこどもの頃
    勉強はしなかったが…給食の待ち時間等は ずっと辞書を読んでいました

    終わりがなく楽しめるから
    しかし この本を読んでどの辞書を読むとか…そこまで意識したことはなかった。
    それと冷静に考えれば気づける事かもしれないが…辞書作るのって凄い大変ですよね…って事...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月20日

    実は文庫本発売当初、直ぐに購入したにも関わらず、文章が頭に入って来なくて読むことを諦めた作品です。
    苦手意識があって、ずっと手に取らなかったのですが、やっぱり気になって読み始めました。
    意外にもスラスラと読めて、とても面白かったです。
    どうして読めなかったのだろうと、不思議に思いました。

    作品は、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月17日

    「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」という台詞がとても強く心に残った。「船」ではなく、小型で手漕ぎのものを示す「舟」を用いていることに言葉への強い拘りと愛情を感じる。
    辞書に情熱を捧げる人たちに心打たれると共に、改めて日々深く考えず使っている言葉への愛着を覚えた。
    言葉を紡ぐとき、ふいに思い出して幸せな気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    一気に読み進めてしまいました。

    本文はもちろんのこと、岩波書店辞書編集部の平木靖成さんが書かれた「解説」が素晴らしいです。

    辞書が欲しくなり、調べています。

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    Posted by ブクログ 2023年05月11日

    タイトルの意味を知り、一気に引き込まれました。
    舟の舵を取るまでに成長した馬締、名より実を取った西岡の2人に感情移入しながら読んでいました。馬締の辞書にかける情熱、それに応える登場人物。その関係性が素敵。そして、ラストに思わず目頭が熱くなりました。
    言葉って奥が深い。本作を通じて言葉に触れるのが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    小さなことばたちの辞書 に続いて、日本の辞書編纂の物語を…
    タイトルは聞いたことあったし、売れてる本であることも知っていたけど、しばらく現代小説から距離を置いていたころに発表された小説ということもあり、今まで読まなかった。すごく読みやすい、メディア化のしやすさも、本屋大賞も納得。ストーリーの重厚さに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    新しい辞書作りに人生を捧げる人たちの物語
    とても面白かったです!
    本当に1冊辞書を作るのにこんなに時間がかかるものかは分かりませんが、作中ではかなり長い時間が流れています
    馬締たちが辞書という大きな舟をちゃんと編めてよかった
    読み終えたあと何だか胸にじんとくるものがありました
    本の厚さに対して話の内...続きを読む

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