舟を編む

舟を編む

660円 (税込)

3pt

出版社の営業部員・馬締光也(まじめみつや)は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作! 馬締の恋文全文(?)収録!

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舟を編む のユーザーレビュー

2012年の本屋大賞を受賞し、松田龍平さんと宮﨑あおいさん主演の実写映画でも話題となった本作。
いつもなにげなーく使っている辞書の裏側に、こんなドラマが潜んでいたとは…!
「辞書」の持つ、愛想のなさやお堅いイメージのせいか、エライ先生たちが事務的にクールに作っていると思っていたのは、どうやら間違いだったようです。
熱い、熱いよ…!
辞書作りに携わる人たちの、なんといきいきとしていることか!
興味のない人間にしてみれば、「あがる」と「のぼる」の違いなんてどうでもいいことだけど、主人公の馬締くんにとっては大問題。融通がきかなくて、クソ真面目で不器用……でも、そこが逆に愛おしい。こういう男はいい女を捕まえるものである…と思ったら、ほらやっぱり。
そう、これは仕事小説としても、ラブストーリーとしても楽しめる、おいしい一冊なのです。
ちなみに、2016年秋にはノイタミナ枠でアニメ化も予定されているそう(キャラデザはなんと雲田はるこ先生!)。(書店員・水玉)

4.6
Rated 4.6 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まじめ=情熱。テーマは辞書編纂。めちゃくちゃ大変、でもやりがいしかない仕事として何人かの登場人物の視点から描かれている。荒木で辞書編纂という仕事に触れ、まじめに憧れ、西岡に共感し、そして岸辺を応援し…。出てくる言葉も辞書小説(?)なだけあって、登場人物に品の良い日本語を使ってもらおうというこだわりを

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    さらりとした透明感のある美しい作品。
    どの人も自分の役割に没頭し、熱中し、打ち込む姿がひたすらに美しいと感じられる物語だった。

    そして、装丁よ!!読み終わってから気づくニクい演出!!カバーが最高すぎて、おもわずあとがきを見て、印刷所や製本まで見てしまった。信念や熱意をもって仕事するって、なんともカ

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    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    辞書編纂という一般には馴染みのない世界を、押し付けがましくなく見せてくれる。
    登場人物みんなが生き生きとしていて、主人公と かぐや の恋物語も「そんなシーンいらん」と思うことなくしっかり消化できた。

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    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    やっと読みました!辞書出版に関するお話というのは知っていたけれど、辞書を編集・出版する過程だけではなく、辞書に関わる人々の成長や物語が絡んでいて面白かった。
    お話は荒木公平の視点、馬締光也の視点、西岡正志の視点、岸辺みどりの視点、そして馬締光也の視点から語られる。一番読み応えがあったのは西岡の視点か

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    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    辞書制作という、想像もしたことのない世界に触れる事ができる。本からは作者や編集者、販売員の気持ちや思いが伝わるが、辞書からそれらを読み取るのは非常に難しいと思う。感情の見えない1冊の裏で、狂気じみた情熱を注ぎ、何百万という言葉と向き合った人間がいるという事実に恐怖すら覚える。
    まさに登場人物は狂気じ

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    2025年03月27日

舟を編む の詳細情報

  • ドラマ化

    「舟を編む~私、辞書つくります~」

    2024年2月18日~ NHK BS・NHK BSプレミアム4K
    出演:池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬

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