仏果を得ず

仏果を得ず

660円 (税込)

3pt

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜(とりこ)になる。以来、義太夫を極(きわ)めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝(きも)をつかんでいくーー。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。直木賞作家が、愛をこめて語ります。

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仏果を得ず のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「文楽」の読み方すらはっきりしなかった僕ですが、とても楽しく読めました。
    人生を懸けて芸を磨いているから、ふとした事が芸に活きる瞬間がありました。 恋でダメになる様も人間らしく良かったです。
    少し文楽に興味が湧きました。

    0
    2024年12月08日

    Posted by ブクログ

    義太夫の健が文楽の道を突き進むために悩んだり、すこんと落ちた恋に悩んだりする話。

    三味線の兎一郎、師匠の銀太夫、師匠の相三味線の亀治、兄弟子の幸太夫、みんな文楽に貪欲で、チャーミングなキャラなのに舞台上では底知れない凄みがある。

    小学生のミラちゃん、健が恋した真智さん、銀太夫の妻の福子さん、謎の

    0
    2024年07月12日

    Posted by ブクログ

    全く知らなかった文楽の世界。
    どの世界でも「極める」事を切望してる人はいるんですね。
    仏果を得ず。それでもいいよ!もがいてもいいよ!
    って事が人間臭くてあったかく表現されてます。
    読んだ後に心があったかくなります。そして文楽について、興味を持ちました。

    0
    2023年07月08日

    Posted by ブクログ

    浄瑠璃は初めて触れた。芸事はどれもこういうところがあるな、深い世界だなと思う。サラッと読めて面白かった。

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    人形浄瑠璃 文楽の語り手(大夫)・健は、ある日突然師匠・銀大夫の指名で、三味線弾き・兎一郎と組むことに。自分が語る演目を理解できず苦しむ健だが、師匠・相三味線との人間関係や、恋愛など私生活での経験が鍵となり、理解を深め、芸を極めていく。

    演目毎に章が区切られていて、健が頭を悩ませながらも前に進んで

    0
    2023年03月28日

    購入済み

    流石です!

    仏果の世界は全くわからなかったので、物語に入り込めるか心配だったんですが、
    やっぱり三浦しをんさんの書かれる世界は素晴らしいです!どんどん物語の中にのめり込めました!
    もっと読み続けていたいと思う作品です!

    #感動する #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2023年03月11日

    Posted by ブクログ

    すっかり作家読みするようになった、三浦しをんさんの作品。
    いきなりぐぁっと物語に連れ込まれ、読み進めるうちに少しずつ状況が見えてくる。初めて触れる世界で、何も知らず分からないはずなのに、圧倒的な情熱が、同じ時間・空間を体感させてくれる。
    いつもながら、素晴らしい筆の力だ。

    0
    2022年12月19日

    Posted by ブクログ

     読んで面白かったので文楽をYouTubeで見てみたのですが、何を言っているのかいまいちわかりませんでした。こういった芸能を楽しめない人間に生まれたことが悲しいです。

    0
    2022年09月23日

    Posted by ブクログ

     文楽の世界が舞台の小説。

     健(たける)は文楽の太夫。文楽の技芸員は太夫、三味線、人形遣い。
     それぞれ師匠と弟子の関係は絶対である。
     健の師匠、笹本銀太夫(ささもとぎんたゆう)から、突然、三味線の鷺澤兎一郎(さぎさわといちろう)と組めと言われる。この兎一郎、実力は確かだがかなり変わった人物

    0
    2022年08月23日

    Posted by ブクログ

    あなたは、日本の”伝統芸能”と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

    ”歌舞伎”です。いや、”能楽”でしょう。おいおい、”狂言”を忘れてどうすんねん…。はい。この質問にはさまざまな声が聞こえてきそうです。私たちの国には古の世から伝えられてきた数多の”伝統芸能”が存在します。江戸時代に隆盛を極めたこれ

    0
    2025年01月08日

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